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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2017.10.01,Sun

 伊賀市は現在、新しい庁舎を四十九町というところに建築中で、上野丸之内にある現庁舎は新庁舎ができたそのあとは図書館を中核とした公共施設として整備される、ということになってたわけです。

 ところがここへ来て、話がずいぶん迷走してます。

中日新聞 > 三重 > 9月29日の記事一覧 > 記事

三重

2017年9月29日

市長「凍結解き執行」 伊賀市の南庁舎関連予算



凍結解除の賛否で、賛成が少数だった全員協議会=伊賀市役所で

 伊賀市の南庁舎改修を巡り岡本栄市長は二十八日、市議会が六月議会で凍結していた関連予算について「凍結を解除し、速やかに執行する」と決めた。同日の市議会全員協議会後の会見で市長が表明した。

 凍結した予算は、設計業務委託費約五千二百万円と費用対効果策定費約五百万円。予算は六月議会で可決されたが、市議会から予算執行凍結の付帯決議が出された。付帯決議に法的拘束力はない。

 全協で凍結解除の賛否に二十二議員のうち十三議員が反対、九議員が賛成したが、市長は「これ以上引き延ばせない」と判断した。

 市によると、今年十二月に入居する施設の配置案や費用対効果の分析結果を示し、来年四月ごろには基本計画、設計の図面や方向性を議会に示す予定。南庁舎改修の総事業費は約十八億五千万円。そのうち国からの合併特例債や交付金を活用するため、二〇二〇年三月の完成を目指す。

 岡本市長は会見で議会からの要望で庁舎の耐久性調査をし、入居施設案も提示するなど「誠意を尽くしてきた」と強調。凍結解除に反対する議員が過半数を占めたことに「大変残念で、失われた三カ月だ。そもそも庁舎の改修に反対なら、六月議会でなぜ予算を通したのか」とあきれた。

 (飯盛結衣)

 一時は、ツタヤ図書館に来てもらおうか、みたいな話もあったみたいですが、それも流れたようで、というか、図書館にするという話もなくなったみたいで。

毎日新聞 > 地域 > 三重県 > 記事

伊賀市

南庁舎問題 市長、改修予算執行へ 「空き家は避ける」 議会は凍結継続 /三重

毎日新聞2017年9月29日 地方版

 伊賀市の岡本栄市長は28日、市議会が予算執行を凍結した市役所移転後の現庁舎(南庁舎)を複合施設に改修するのに必要な調査費用と計画、設計費用を議会の凍結解除なしに執行すると表明した。28日の市議会全員協議会で凍結継続が決まったのを受け、取材に答えた。新庁舎移転は2019年1月で、岡本市長は「(利活用されない)空き家として存在し続けることは最も避けなければならない」と述べた。

 議会は6月定例会で、改修の費用対効果の調査費用497万円と基本計画、設計、実施設計費用5238万円を市長が再議を求めた結果、可決。そのうえで、両方の執行凍結も付帯決議で可決した。

 市側は解除を求め、議会の要請で実施した調査で建物に耐久性があるとの結論を得た。この日の全協で改修後の利活用法として議会側の意向に沿った芭蕉翁記念館、忍者関連施設、カフェ・レストランなどに絞って提案した。議員から「耐久性調査で気になるところがある」「図書館はどうするのか」などの意見があり、議長と欠席議員1人を除き、13対9の解除少数で、凍結継続が議会の結論になった。

 岡本市長は庁舎改修後の複合施設に3000平方メートルの図書館機能を移転させる従来の案を撤回するなど「議会を尊重してきた」とし、議会側の一部の対応は「(改修せずに解体に持ち込む)引き延ばし」と批判。凍結に法的拘束力がないとして、実施設計費を除く「執行」を明言した。【大西康裕】

〔伊賀版〕

 いったいどうなるのでしょうか。
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Posted by 中 相作 - 2017.09.29,Fri

 とにかく名張市立図書館はだめである、と私もさじを投げている。

 だからずいぶん以前から、厳密にいえば平成14・2002年に乱歩邸が立教大学に譲渡され、その翌年に名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック3『江戸川乱歩著書目録』が発行されたときあたり、乱歩の遺産を立教大学が継承してくれましたので、名張市立図書館も立教大学に後事を託して乱歩関連資料の収集に終止符を打つことにいたします、とでも宣言すれば、まったく筋の通っていない話ではあるのだが、名張市民なんてみんなばかなんだから、一も二もなく納得してくれるであろうと考え、教育長にじきじきに提案したところ、名張市あたりでは教育長なんてのもむろんばかであるうえ人の道すら心得ていないから、ただそれっきりの話で終わってしまった。

 ただしその当時の私は、きれいさっぱり終止符を打ってしまえばいいじゃん、と考えていただけでした。

 しかしいまの私は、さらに考えを深めて、名張市立図書館が曲がりなりにも、いやまあ実際曲がりすぎだろうがという話なんですけど、開館以来収集してきた乱歩関連資料、どっかまともな図書館に一括寄贈してその図書館に乱歩の面倒を見てもらってはどうか、みたいなことに思い至っております。

 で、どこの図書館がいいか、というと、それはもう名張市のおとなり、伊賀市しかないわけです。

 むろん北海道だって沖縄だって、受け入れていただけるのであればどこの図書館でもいいんですけど、個人的には調べものに気軽に足を運べる近隣の図書館がいい。

 で、伊賀市しかないであろう、と。

 そこでこんな檄を飛ばしました。

 平成27年(2015)に没後五十年を迎えた江戸川乱歩(本名=平井太郎)は、わが国に探偵小説の基礎を築いた小説家として広く知られ、その作品はいまも多くの読者に読み継がれている。

 乱歩は明治27年(1894)、名張町に生まれ、翌年には亀山町に転居、さらに名古屋市に居住して旧制中学卒業までを過ごしたが、早稲田大学在学中の大正3年(1914)、東京で伊賀出身の川崎克と出会って生涯にわたる交流を結んだ。

 克の次男秀二とも親交があり、昭和27年(1952)には秀二の選挙応援のため名張町を訪れて、乱歩自身の言葉でいえば「ふるさと発見」を果たしている。

 また、平井家は代々、津藩藤堂家に仕えた家柄で、正徳5年(1715)から寛延2年(1749)まで、三代にわたって上野城下徳居町に居住していたことが判明している。

 名張市立図書館は昭和44年(1969)の開館以来、江戸川乱歩の関連資料を収集し、昭和62年(1987)の新築移転を機に館内に乱歩コーナーを開設、乱歩の遺族から貸与された遺品などを展示しているほか、平成9年(1997)から15年(2003)にかけて「江戸川乱歩リファレンスブック」全三巻を発行して収集資料の活用に努めてきた。

 しかし、収集資料の増加にともなって収蔵スペースが不足し、また、名張市のきわめて深刻な財政事情を受けて資料収集のための予算も捻出しがたい状況となっている。

 いっぽう、伊賀市では市庁舎の新築移転が進行中で、現在の庁舎はリノベーションによって図書館を中核とした公共施設に生まれ変わることが計画されており、乱歩関連資料の保管と活用のためのスペースを確保することが可能であると判断される。

 上記の事情から、伊賀地域とゆかりの深い江戸川乱歩の文業を残りなく集成し、正しく継承してゆくために、伊賀市と名張市の両市立図書館が連携して乱歩関連資料の収集と管理、活用を進めることとする。

 伊賀市立図書館は、図書資料および非図書資料(逐次刊行物,ファイル資料,視聴覚資料など)を担当し、その収集、保管、書誌データの作成と公開、データベースの構築、初出資料のデジタル化、リファレンスサービスなどを行う。

 名張市立図書館は、平井家から無償永久貸与を受けている文机や衣服など乱歩の遺品をはじめ、書簡、写真、色紙、短冊、パネルなどの展示資料を、ひきつづき館内乱歩コーナーで展示する。

 名張市立図書館が収集した図書資料および非図書資料は伊賀市立図書館に一括して移管し、それ以降の図書資料および非図書資料の収集と管理、活用は伊賀市立図書館の予算で進める。

 念のために記しておきますけど、伊賀市も名張市も知的レベルはきわめて低いです。

 しかし、名張市立図書館の乱歩関連資料を一括譲渡した時点で、伊賀市立図書館に対して、いわば名張市立図書館を反面教師として、図書館が収集すべき資料は図書である、といったようなそこらの高校の図書委員レベルの基本を頭に入れていただき、いっぽうで収集対象を明確に定めてそれ明文化する、みたいな多少の読み書き能力が要求される作業を進めていただければ、最低限のことはできるのではないか。

 もしもできないのであれば、そのときこそ伊賀市も名張市も乱歩から完全に手を引き、ついでのことに平成16・2004年のいわゆる平成の大合併では実現できなかった合併を今度こそ現実のものとして、伊賀市と名張市が対等合併する、みたいなことでいいのではないでしょうか。

 新しい市名は、あほ市。

 三重県あほ市、いい名前です。

 ところが、伊賀市の雲行きがなんだか結構怪しくなってきてしまいました。
Posted by 中 相作 - 2017.09.28,Thu

 それで結局、何がどうなるのか。

 何もどうにもならない、ということだと思います。

 寄贈図書の図書館情報システムへの登録だの図書への装備だのとかいった作業が終わって、その一部が配架されて市民の閲覧に供されたとしても、それがいったいなんなんだ、死蔵しているよりはましだというだけの話で、そこから何かが始まったり広がったりという話にはまったくならぬではないか。

 寄贈図書がどーたらこーたらぎゃあぎゃあうるさいやつがいるから、とりあえずうわっつらだけとりつくろって話にけりをつけてしまおうぜ、みたいな話でしかないではないか。

 まあ、典型的なお役所仕事ではあります。

 慶應義塾大学推理小説同好会OB会のおひとりからは、当初、というのは名張市長から図書寄贈の要請があったときのことですが、名張市立図書館が寄贈図書にもとづいてミステリの分野を充実させ、いずれは国内外のミステリのことを調べたいと思ったら名張の図書館へ行くといいよ、みたいな存在になるものと思っていた、みたいなおはなしも出されましたが、そんなことは夢のまた夢だということはいまや明々白々で、会員のかたからは、

 「私たちは名張市には、もうさじを投げています」

 とのお言葉まで飛び出した始末です。

 私ゃほんとに頭を抱えましたぜ、9月21日木曜午後の名張市立図書館で。

 で、寄贈図書は寄贈図書として、名張市立図書館は乱歩のことをいったいどうするつもりなのか。

 私はもう、どうにもなりゃせんのやからいっそ伊賀市に丸投げしてしまえよ、みたいなことを考えていて、9月21日木曜午後の名張市立図書館でも話題にしましたし、名張市長にも市の秘書課を通じて上申しております。

 さーあ、そろそろ市長判断だよなあ。
Posted by 中 相作 - 2017.09.27,Wed

 信じていただけないかもしれませんが、これは本当のおはなしです。

 本を送ってくださいと頼まれたから十七年間にわたってせっせと送ったんだけど突然もう本は送らないでくださいと断られてしまって送った本はずーっと死蔵されたまま、みたいな。

 みたいなことを記していると、名張市立図書館のカリスマ嘱託として精励恪勤していたころに直面したさまざまな理不尽を思い出してどす黒い怒気がふくれあがるのを抑えることができなくなってしまいますが、さらにひどいおはなしを記しますと、長きにわたるものでは平成6・1994年以来二十三年間も名張市立図書館の地下書庫に死蔵されていた寄贈図書がどうしていまごろになって図書館情報システムへの登録だの図書への装備だのといった騒ぎになっているのか、そのきっかけはなんだったのかと、これは私が9月21日木曜、名張市立図書館における話し合いの場で図書館サイドに問いただしたのですが、返ってきた答えは驚くべし、福島県の乱歩ファンのかたの「市長への手紙」です、とのことでした。

 そんなあほな。

 寄贈図書の件はもっと以前からの懸案だったではないか。

 たとえば、見事なまでの大失敗に終わったまちなか再生事業をめぐる名張市議会の一般質問でもとりあげられておった。

 名張まちなかブログ:市議会の乱歩 2007(2008年3月16日)

 上のエントリにもあるごとく、平成19・2007年の3月定例会において名張市長が、

 「なお、寄附を受けております推理小説等数千冊、あるいは乱歩の関連資料などの活用につきましても、あわせて検討を進めてまいりたいと思っております」

 と明言していらっしゃるではないか。

 十年も前に神聖な議場で約束された検討とやらは、その後いったいどうなったのかな。

 検討なんて、ただの一度も進められなかったのではないのかな。

 もしも進められたのであれば、検討はしましたけど寄贈図書なんかほっとけ、という結論に至りましたのでずーっとほったらかしにしておりました、という結果に終わったと考えるしかありゃしません。

 いったいどうだったのであろうな。

 じつは当方、ここへ来て寄贈図書をめぐる動きが出てきたのは、昨年12月定例会の一般質問がきっかけかと思い、このブログにもそれを記した。

 2017年7月17日:大うそつきなのか単にばかなのか

 ところが、そうではなかった。

 きっかけは、なんと福島県にお住まいの乱歩ファンのかたから届いた「市長への手紙」であったらしい。

 冗談じゃねーぞすっとこどっこい。

 ここ名張市のお役人はあれか、市長や議員が何をいっても柳に風と聞き流すだけだが、遠く福島県に住む人からちょっと問い合わせがあっただけで急にあたふたと二十三年間もほったらかしだった作業に着手するというのか。

 どいつもこいつもとっととくたばっちまえよばーか。

 いやどうもほんとにすいません。
Posted by 中 相作 - 2017.09.26,Tue

 名張市立図書館が慶應義塾大学推理小説同好会OB会から図書寄贈を受けたのはいつからいつまでであったか、ということが9月21日木曜の市立図書館における話し合いで話題になり、それが平成6年から23年まで、西暦でいえば1994年から2011年までのことであったと、私は初めて知りました。

 しかも、図書寄贈は名張市からOB会に対して要請されたものであったこと、さらに、その要請は名張市長名義の文書でなされたものであったこと、そんなことも初めて耳にして、私はすっかり驚いてしまいました。

 この市長は先年死去された前市長で、初当選は平成2・1990年のことでしたが、当時の名張市はまだ人口増の坂を登りつづけていて勢いがあり、新しい市長さんはとにかくかっこつけたいってんでいろいろ見栄を張った。

 そのひとつがじつは乱歩で、乱歩というビッグネームを利用して名張市のグレードをもっともっと高めてくれるわ、みたいなことであったのか、平成3・1991年にスタートしたのが日本推理作家協会から超売れっ子作家を講師として派遣していただいたミステリ講演会でした。

 その流れで、ということだったんでしょうけど、乱歩生誕地の名張をミステリの聖地にしようぜ、みたいなことであったのか、市長じきじきに慶應義塾大学推理小説同好会OB会に対して図書寄贈を要請するに至ったのであった。

 で、OB会のご快諾をいただいて、平成6・1994年に図書寄贈が始まったわけですが、送れども送れども、寄贈図書は市立図書館の地下書庫に死蔵されてゆくばかりでした。

 しかしこれ、OB会のみなさんにはまことに申しわけなくまた失礼きわまりない話ですけど、市立図書館の関係者は本のことなんて何も知りません。

 本を買うこともなければ読むこともなく、むろん図書館で調べものをしたことなど一度もない。

 図書館なんて無料貸本屋だと頭から思い込み、資料収集なんて展示物や陳列品を集めることだと信じ込んで疑うことがない。

 そんな無能なお役人に、そのうえ怠慢でもあるお役人に、寄贈図書の活用なんて死んでもできるわけありません。

 ですから、前市長には前市長なりに、寄贈図書をなんとか活用して名張の名を高からしめたい、というぼんやりしたプランがあるにはあったらしいのですが、手足となって動くべき図書館や教育委員会の職員がまったく役立たずであったせいで、話が一歩も前に進まなかった、ということだったようです。

 で、寄贈図書を長く長く地下書庫に死蔵しておいたまま、平成23・2011年になって、名張市立図書館が慶應義塾大学推理小説同好会OB会にいったいどんな申し出をおこなったか。

 もう図書の寄贈はしないでください、みたいなことであったそうです。

 いやどうもほんとにすいません。
Posted by 中 相作 - 2017.09.24,Sun

 9月21日木曜、名張市立図書館。

 慶應義塾大学推理小説同好会OB会から図書館サイドに最初に投げかけられたのは、いつ? という質問でした。

 つまり──

2)「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」がいつ着手され、いつ終了するのか。

 現在、寄贈図書をひとつの固まりとして識別できるようデータベースに登録するためのシステム改修について、図書館情報システムの保守業者と打ち合わせを進めています。あわせて、装備に必要な消耗品の準備をしているところです。これらの準備が整い次第、登録作業を進め、できるだけ早期に登録を完了したいと考えています。

 みたいなことをたらたらたらたら答えてくれてるわけですけど、いったいなんなんだこの小ずるい先送りは、みたいな。

 図書館サイドからは、今年度中か来年度初頭には作業を終える、との回答がありました。

 で、寄贈図書は開架にどう並ぶのか、というと、まだ決まってはいないのですが、できれば専用の書架を設け、といってもすべての寄贈図書を並べるだけのスペースは確保できませんから、とりあえず並べられるだけ並べて、あとは適宜入れ替えてゆく、みたいなことでした。

 しかし、そんなことに意味があるのか。

 死蔵しているよりはまし、といった程度の意味しかないのではないか。

 さ、日馬富士と豪栄道の結びの一番見てこようっと。

 つづく。
Posted by 中 相作 - 2017.09.23,Sat

 きっかけはこのエントリであった、と思います。

 2017年4月26日:中井洽さんのご逝去を悼む

 名張市立図書館が長く死蔵していた慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんの寄贈図書に関して、私は以前から折りに触れ機会を見つけてああだこうだとぼやいてきたのですが、寄贈の橋渡しをしていただいた中井洽さんがお亡くなりになった際にもまたなんだかんだと文句を並べ立てました。

 このエントリをお読みいただいてのことであった、と思うのですが、陽光うららかな、だったかどうかはわかりませんけど5月24日、福島県にお住まいの乱歩ファンのかたが名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の寄贈図書はどうなるのか、とお尋ねになりました。

 しかし、待てど暮らせど、名張市の回答が届かない。

 6月8日、福島県にお住まいの乱歩ファンのかたは、しびれを切らして名張市の広報担当セクションに電話をおかけになった。

 すると、その日のうちにメールで回答する、との返答があったそうです。

 で、届いた。

 こんな内容であった。

 この度は、市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 さて、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の皆様には、主に1960年頃から2000年頃に刊行され、会員の皆さんが読みためた内外の推理小説作家の図書約3千冊をご寄贈いただいております。市立図書館では簡易なリストを作成するとともに書庫で保管し、管理に努めてまいりましたが、蔵書を管理する図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等ができておらず、これらの図書が市民の皆さんにご覧いただける状態にはなっておりませんでした。
 今後は、ご寄贈いただいた図書を有効に活用するため、図書館情報システムへの登録作業等を順次進め、市民の皆さまにご利用いただけるよう努めてまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 今後とも貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。

 平成29年6月8日
 名張市長 亀井利克

 お役所名物、先送りである。

 福島県にお住まいの乱歩ファンのかたはすっかり呆れ果てておしまいになり、もう名張のことは忘れます、ということになってしまいました。

 かちんと来たのは私である。

 ど腐れ公務員が小ずるい先送りや鉄面皮なその場しのぎばっかかましてんじゃねーぞすっとこどっこい、と激怒して、6月30日のことであったが、「市長への手紙」を利用してこんな質問を送りつけた。

 個人情報に配慮して、一部の地名、人名を伏せ字として転載する。

謹啓 紫陽花が鮮やかに咲き誇る季節を迎えました。ますますご清栄のこととお慶びを申しあげます。市勢の進展に日々たゆみないご尽力をいただき、市民の一人として謝意を表する次第です。

 さて今般、◯◯◯にお住まいの江戸川乱歩ファンで名張市に何度も足を運んでくださっている◯◯◯◯◯さんから、名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して質問が寄せられました。

 わたしのもとには5月24日、◯◯◯さんから電子メールで連絡があり、慶應義塾大学推理小説同好会OB会から名張市立図書館に寄贈された図書に関して、いつか公開されるのか、どう活用するのか、その2点に対する回答を名張市立図書館または名張市教育委員会に求めたい旨、「市長の手紙」に投稿したと知らせていただきました。

 同OB会のメンバーとして市立図書館との橋渡しをしてくださった元法務大臣、中井洽さんが本年4月に逝去されましたので、わたしは自身のブログに「中井洽さんのご逝去を悼む」(http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4633/)というエントリを掲載し、長く死蔵されたままの寄贈図書のことも話題にしました。

 ◯◯◯さんはそれをお読みになり、「市長への手紙」を利用して質問することを思いつかれたのではないかと推察しております。

 6月8日、◯◯◯さんから、まだ回答が届かないので名張市に催促してみる、と記した電子メールが届きました。◯◯◯さんは市の広報担当セクションに電話をおかけになったそうですが、その日のうちに回答があり、わたしのもとにも回答が転送されてきました。

 回答の全文は次のとおりです。


 この度は、市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 さて、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の皆様には、主に1960年頃から2000年頃に刊行され、会員の皆さんが読みためた内外の推理小説作家の図書約3千冊をご寄贈いただいております。市立図書館では簡易なリストを作成するとともに書庫で保管し、管理に努めてまいりましたが、蔵書を管理する図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等ができておらず、これらの図書が市民の皆さんにご覧いただける状態にはなっておりませんでした。
 今後は、ご寄贈いただいた図書を有効に活用するため、図書館情報システムへの登録作業等を順次進め、市民の皆さまにご利用いただけるよう努めてまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 今後とも貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
 平成29年6月8日
 名張市長 亀井利克


 つきましては、この回答をぜひ慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんにもご郵送いただきたく、市立図書館と市教育委員会にその旨をいわゆる市長のご意向としてお伝えくださいますよう、僭越ながらお願いを申しあげます。

 その際、会員のみなさんも寄贈図書の全容はご存じないはずですから、市立図書館が作成したという「簡易なリスト」をご同封いただければ幸甚です。

 中井洽さんのご遺族にも回答とリストをお送りいただきますようお願い申しあげます。

 また、回答にやや説明不足と判断される点が散見されますので、以下の点をぜひお書き添えいただきたく、これもまた市長のご意向として市立図書館と市教育委員会にご指示いただければ大変ありがたく存じます。


 ①「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」というのが具体的にどういうことなのか、さっぱりわかりません。こうした登録や装備によって何がどうなるのか、わかりやすい説明を補足してください。

 ②「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」はいつ着手され、いつ終了するのか、その点を明記してください。

 ③◯◯◯さんがお尋ねになった寄贈図書はいつか公開されるのか、という点にお答えください。

 ④同じく寄贈図書をどう活用するのか、という点にお答えください。


 以上4点です。

 補足していただいた回答とリストはお手数ながらわたしにもお示しいただきたく、とはいえ市財政逼迫のおりから少しでも郵送費を節約すべきかと愚考されますので、電話または電子メールでご連絡をいただければ、図書館でも教育委員会事務局でも教育長室でも市長室でも、どこにでも頂戴に参上いたしますので、ご多用のところ勝手なお願いを並べ立ててまことに恐縮ですが、なにとぞよろしくお願い申しあげます。謹言

 7月10日、こんな回答が寄せられた。

 この度は、市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 慶應義塾大学推理小説同好会OB会からの寄贈図書に関する「市長への手紙」の回答の補足説明につきましては、以下のとおりです。

1)「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」というのが具体的にどういうことなのか。こうした登録や装備によって何がどうなるのか。

 図書館情報システムへの登録作業とは、図書のデータ(書名、著者等)を図書館情報システム上の図書を管理するデータベースに登録する作業を言います。こうして作成した目録を「オンライン閲覧目録」(OPAC)といいます。
 図書への装備等とは、データベースに登録した図書に対して、その図書を識別するための資料番号および書架に並べるための請求記号ラベルを貼り付ける作業等のことです。図書の状態によっては補修作業も必要となります。
 こうした登録や装備によって、利用者自身が図書館内に設置している利用者用検索機や市立図書館のホームページからOPACにアクセスし、図書の検索や図書の取り置きの依頼(予約)ができるようになります。

2)「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」がいつ着手され、いつ終了するのか。

 現在、寄贈図書をひとつの固まりとして識別できるようデータベースに登録するためのシステム改修について、図書館情報システムの保守業者と打ち合わせを進めています。あわせて、装備に必要な消耗品の準備をしているところです。これらの準備が整い次第、登録作業を進め、できるだけ早期に登録を完了したいと考えています。

3)寄贈図書はいつ公開されるのか。

 2)の作業の進捗状況を見ながら一部からでも公開してまいりたいと考えています。

4)寄贈図書をどう活用するのか。

 図書館情報システムに登録することにより、図書の検索、閲覧、貸出が可能となります。他の図書と同じように、市民の皆様に利用していただきます。

 また、ご依頼のありました、慶應義塾大学推理小説同好会OB会からの寄贈図書に関する「市長への手紙」の回答文と図書館で作成した簡易なリストを送付することについては、当事者からご依頼があれば対応させていただきます。
 なお、中様へのリストの提示については、別途、市立図書館からご連絡させていただきます。

 平成29年7月10日
 名張市長 亀井利克

 またしてもかちんと来たのは私である。

 当事者からご依頼があれば対応させていただきます、とはどういういいぐさであろう。

 当事者呼ばわりもさることながら、依頼があれば対応、とはまたいったいなにごとであるか。

 リストができているのであれば、まず真っ先にお送りすべきは寄贈者のみなさんであろう。

 なぜそれをせんのか。

 知れたことよ。

 寄贈者リストが存在しないからである。

 だったら正直にいえばいいものを、いったいなにさまのつもりじゃあッ、とみたびかちんと来たのはむろん私だ。

 よーし、それなら当事者のみなさんからじきじきに依頼していただこうじゃねーか、とばかり7月11日、慶應義塾大学推理小説同好会OB会のおひとりにこんなメールをお出ししたのであった。

 ご無沙汰しております。暑い日がつづきますが、お元気のことと存じます。さっそくですが、慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんから名張市立図書館にご寄贈いただいた図書に関して、一度、貴会有志のみなさんに当地までおいでいただきたく、厚かましいお願いを申しあげるためにメールをさしあげる次第です。以下、順を追って記します。

 5月24日、○○○にお住まいの○○○○○さんとおっしゃる乱歩ファンの方から、名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して、名張市立図書館に死蔵されている寄贈図書について質問した、との連絡がありました。○○○さんは名張市のひどい回答に呆れ果て、名張市を完全に見限っておしまいになりましたが、私は○○○さんの質問を引き継ぎ、「市長への手紙」でいわば再質問を行いました。経緯は次のとおりブログで報告しております。

http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4759/

 きのう回答が寄せられましたので、きょうブログで公開しました。

http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4774/

 なんとも失礼な回答で、どうも申しわけありません。二十年以上もほったらかしにしておいたあげく、「当事者からご依頼があれば対応させていただきます」とはまたひどい話ですが、それはそれとして、いまだ海のものとも山のものともつかない話であるとはいえ、市長がここまで明言しているのですから、図書館サイドの構想を確認し、貴会のみなさんのご要望などをお伝えいただく場を設けるべきではないかと判断いたしました。この市長回答を空手形に終わらせないためにプレッシャーをかける意味でも、貴会のみなさんに市長とご面談いただくことが、といっても、実際には図書館長か教育長あたりになると思いますが、重要な布石になるのではないかと考えております。ご足労とお手数をおかけするのはまことに心苦しいのですが、ご検討いただければと思います。お聞き届けいただけるのでしたら、日程調整などを名張市に要請いたします。ほかの会員の方にもお願いを申しあげるべきなのですが、メールアドレスを存じあげない方も多く、このメールをご転送いただければ幸甚です。

 ご多用中、勝手なお願いをあれこれ並べ立てるのは心苦しい限りですが、よろしくお願い申しあげます。話は変わりますが、きょう、知人からの電話で「紀田順一郎先生の新刊、かなりショッキングな内容ですよ」と教えられ、当地の本屋さんにはとても並びませんので、取り寄せを依することにいたしました。どんな内容か、読むのがこわいような気もいたしますが。

 で、勝手なお願いをお聞き届けいただいて、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の有志四人のかたがおととい、当地へおいでくださったという寸法です。
Posted by 中 相作 - 2017.09.22,Fri

 昨日、慶應義塾大学推理小説同好会OB会有志のみなさんに当地へおいでいただき、名張市立図書館で寄贈図書について市立図書館ならびに市教育委員会との話し合いを進めていただきました。

 きょうはまったく時間が取れませんでしたので、またあらためてご報告申しあげます。
Posted by 中 相作 - 2017.09.03,Sun

 すっかり秋らしくなりましたが、こちら名張市です。

 8月25日付のウェブニュースです。

産経ニュース

2017.8.25 07:07

名張市の28年度決算、財政指標さらに悪化

 名張市は24日、都市振興税を導入後、初となる平成28年度一般会計の決算を発表した。財政難を抱える同市は同税による約8億5千万円の収入により単年度の黒字は確保したが、財政構造の弾力度を示す経常収支比率など財政指標はさらに悪化した。

 一般会計の決算は、歳入267億4921万円、歳出264億7151万円。繰り越し費用を除く実質収支は2億6870万円の黒字となった。都市振興税は、固定資産税の標準税率(1・4%)に上乗せされる0・3%分の独自課税で、財政難により28年度から5年間の実施が決まっている。

 この日の記者会見で、亀井利克市長は「黒字を確保できたのは都市振興税導入の効果」と話した。

 決算によると、経常収支比率は99・7%。同比率は、義務的経費(人件費、扶助費、公債費など)の一般財源に占める割合を示す指標で、27年度から1・1ポイント悪化。全国1718市町村の平均は90・0%(27年度決算ベース)で、数字が高いほど基金への積み立てや新規事業への投資が制限される。

 財政規模に対する負債の大きさを示す同市の将来負担比率は194・4%と27年度から14・6ポイント悪化。県内29市町で最も高く、平均の23・9%(27年度決算ベース)を大きく上回っている。

 市の財政担当者によると、現在は「元金を返す以上の金額は借り入れない」という規律を守っており、公債費は減少していく見通しだが、それを上回るペースで福祉関係の扶助費が増加、財政健全化へ難しい舵取りが続いている。

 名張市の財政は、一般企業にたとえていえば、固定費だけでほぼいっぱいいっぱい、みたいな状態です。

 とてもじゃないけど、乱歩のことにはまるで手が回りません。

 そしてこちら、名張市立図書館が平成28・2016年度に収集した乱歩関連資料のリストです。


 はっきりいって、これが江戸川乱歩リファレンスブック全三巻で世の乱歩ファンに快哉を叫ばしめた名張市立図書館の実態です。

 昨年度の収集資料、どんな基準で選ばれたのかは不明ですが、というか、基準など存在していないのですが、単に乱歩の単著だけをざっと拾っても、文庫本で『孤島の鬼』『怪人二十面相 私立探偵明智小五郎』『少年探偵団 私立探偵明智小五郎』『妖怪博士 私立探偵明智小五郎』『乱歩の猟奇 江戸川乱歩セレクション』、単行本では『英語で読む江戸川乱歩短篇集』といったあたりは、ゴマブックスの本を買うのであれば、当然収集してなきゃならぬところでしょう。

 以前からお知らせしておりますとおり、名張市立図書館はもうだめで、乱歩からすっぱり手を引くべきだと思われる次第ですが、せっかく収集した乱歩関連資料、ただ死蔵しているだけではいかにももったいない話ですから、どこか公的な施設に一括寄贈して、収集と保管、活用を継続してもらえないものかしら、と、少し以前から夢みたいなことをぼんやり考えている次第です。

 しかし、このご時勢だからなあ。

 ところで、慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんには、たぶん今月下旬に当地へお運びをいただくことになりそうで、名張市に対して週明けに日程調整をお願いするつもりです。
Posted by 中 相作 - 2017.08.27,Sun

 拙宅の納屋の隣に二階建てのマンションが建設されることになり、すでに地ならしが始まって、毎日かなりの音が聞こえます。

 きょうは日曜で工事もお休み。

 静かで涼しくて、過ごしやすい一日になりました。

 えーっと、それで、乱歩のことなんですけど、なんか大きな動きが生じつつあるようです。

 というか、生じさせつつあるところです。

 それとは別に、慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんに当地へおいでいただく件もあって、こちらのほうはまだ日程が決まっていないのですが、なんかまあ、楽しみにしていてください。

 とかいってしまっていいものかどうか。
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