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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2018.01.08,Mon

 いただきもののコピーを整理していて、名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック2『江戸川乱歩執筆年譜』で犯したミスに気がつきましたので、ここで訂正しておきます。

 名張人外境:江戸川乱歩執筆年譜 > 昭和5年●1930

 「性慾の犯罪性」が11月15日発行の世界犯罪叢書第二巻『変態殺人篇』の月報に掲載されたことになっていますが、これがでたらめでした。

 どうもすいません。

 その後、『変態殺人篇』に挟み込まれた月報の内容は判明しました。

 名張人外境:江戸川乱歩著書目録 > 昭和5年●1930

 で、先日、「世界犯罪叢書月報」の第一号をコピーして送ってきてくださった方があり、ここに「性慾の犯罪性」が掲載されていて、発行日は昭和5年10月5日。

 昭和5年10月といいますと、乱歩は月刊誌と日刊紙に「黄金仮面」「魔術師」「猟奇の果」「吸血鬼」と連載四本を抱える超売れっ子で、通俗花形作家に出世したんだか堕落したんだかよくわからない状態だったと思われますけど、この「世界犯罪叢書月報」第一号に写真つきで掲載された乱歩の紹介文を読むと当時のポジションがある程度わかってくるような気がいたします。

 紹介文の全文、引用しておきます。

我文壇に彗星の如く出現し、探偵小説をして文壇の主流に導いた功績者は、何といつても江戸川乱歩氏である。その怪奇極まる幻想、息づまるやうな肉臭、咽び泣くやうな陰獣のうごめき、氏はかつて我国がもち得なかつた独特の境地を切り拓いた人だ。しかも今回はすべて実話による変態殺人篇だ。これこそ圧倒的な魅力! これを見落してどうしよう!

 「性慾の犯罪性」は昭和5年10月5日発行の「世界犯罪叢書月報」第一号に発表されました、というのが正解です。

 長いあいだ誤った情報を公開していて、ほんとにどうも申しわけありませんでした。

 ちなみに、こういった公開と訂正は本来、名張市立図書館が公式サイトでやるべきことなんですけど、名張市のお役人にはとてもそんな能力はありませんし、そもそもそんなこと思いつきもできませんので、その点も名張市民の立場からお詫びしておきたいと思います。
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Posted by 中 相作 - 2018.01.07,Sun

 いっこ前のエントリに記録した新聞記事、現物はこれです。


 わが亡きあとにわがコレクションはどうなるのか、といったことを乱歩、当然考えていたと思われるんですけど、しょせんうたかたのようにはかない遊戯だと醒めた考えでいたのであれば、死後のなりゆきなど知ったことではなかったかもしれません。

 それはそれとして、名張市立図書館の乱歩関連資料はいったいどうなるのか、といいますと、いつもいつもいってますように、名張市にはお金がありませんし、収集資料を保管するスペースもありませんし、そもそもお役人のみなさんは「手前どもはなにも考えさせていただかないことにさせていただいております」とか「手前どもはできるだけ働かさせていただかないようにさせていただいております」とかそんな状態で、図書館関係者といったってそもそも本を買ったり読んだりする習慣がなく、資料収集という作業に展示や陳列のレベルでしかアプローチできない人たちばかりですから、ほんとにどっかと連携でもしなければまともな資料収集はできないんですけど、どうなるのでしょうか。

 そういえば、江戸川乱歩電子全集の特別限定無料版が年明け5日に配信されました。

 Amazon.co.jp:小学館電子全集 特別限定無料版 『江戸川乱歩 電子全集』2018/1/5

 私のインタビューも再録され、名張市のリアルな姿をビビッドにお伝えしておりますので、ぜひダウンロードしてご一読ください。

 ちなみにこのインタビュー、毎度おなじみ名張市公式サイト「市長への手紙」でこんなことをお願いいたしました。

 またもう1点、小学館(東京都千代田区一ツ橋)から電子書籍として「江戸川乱歩電子全集」(http://ebook.shogakukan.co.jp/edogawa/)が刊行されておりますが、近く配信される巻にわたしのインタビューが収録されることになっており、テープ起こしに補足説明など当方で手を加えた原稿をすでに編集部に提出してあります。

 諸般の事情により、念のためこの原稿に目をお通しいただくべきかと判断いたしましたので、ネット上にアップいたしました(http://www.e-net.or.jp/user/stako/○○○○.pdf)。

 恐れ入りますが、ご一読をたまわり、さらに教育長と図書館長にもお読みいただいて、事実誤認などのご指摘をいただきたく、ご多用中まことに恐縮ではございますが、よろしくご手配をお願い申しあげる次第です。 謹言

 で、次のようなご回答をたまわりました。

また、ご依頼のありました、インタビュー原稿の事実関係の当否について言及することは差し控えさせていただきます。

 詳細はこちらでどうぞ。

 2017年10月15日:むなしくついえてしまうのかしら

 それにしても、わが亡きあとにわが手もとの乱歩関連資料はどうなるのか、といいますと、やっぱり名張市立図書館にしっかりしてもらわなくちゃ困るんですけど、それはとても無理ですから、館内に設けられた乱歩コーナーに展示陳列する分だけ残して、図書館が所有する乱歩関連資料を私が買いあげてしまい、そのうえでちゃんと活用してくれるところを探して一括寄贈する、ということでもいいかもしれません。

 せいぜい五万円もあれば、余裕で買い叩けるのではないかと思われますけど。
Posted by 中 相作 - 2018.01.04,Thu

 黒蜥蜴があいかわらずの人気で、12月に東京と大阪で花組芝居の公演があったと思ったら、去年6月の劇団新派の舞台が今年6月に早くも再演、でもって1月から2月にかけて東京と大阪で三島由紀夫版が、といったあんばいで、まさしく花ざかりの観。

 さて、 きのうのつづきです。

中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
お尋ねのありましたことについて以下のとおり回答させていただきます。

●12月10日付「市長への手紙」に列記した資料十二点に関しましては、昨日付「市長への手紙」に記しましたとおり、十二点それぞれについて、収集対象としなかった理由をお知らせいただきたいと思います。

▽『リメイクの日本文学史』平凡社
  図書館流通センターのデータベースで調べましたが、江戸川乱歩との関連はわかりませんでした。
▽『乱歩奇譚 幻』光文社
  出版時には気づきませんでしたが、コミックですので収集していません。
▽『江戸川乱歩館』徳間書店
  雑誌のバックナンバーですので収集していません。
▽『少年探偵団 BD7』ベストフィールド
  視聴覚資料ですので収集していません。
▽『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』リイド社
  図書館流通センターのデータベースで調べましたが、江戸川乱歩との関連はわかりませんでした。
▽『〈変態〉二十面相』六花出版
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎』萩原朔太郎記念水前橋文学館
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『怪書探訪』東洋経済新報社
  図書館流通センターのデータベースで調べましたが、江戸川乱歩との関連はわかりませんでした。
▽『みんなの少年探偵団』ポプラ社
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『すばる』2月号
  雑誌のバックナンバーですので収集していません。
▽『明智小五郎』汐文社
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『乱歩の猟奇』光文社
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。

●名張市立図書館が収集した乱歩関連資料の平成28年度における利用実績をお聞きしておきたいと思います。要するに、乱歩関連資料が閲覧や複写などでどれだけ利用されたのか、ということです。ごく大ざっぱに、平成28年度一年間で利用の総数は何件だった、というお答えで結構です。

 乱歩関連資料は基本的に館内閲覧としていますが、複本を持ち貸出可能な資料があります。その資料の貸出実績は次のとおりです。
  昭和62年度から平成28年度まで(30年間)の累計 約21,000件
  平成29年度の実績   約600件 (平成29年12月24日調べ)
   (図書館のシステム上、平成28年度のみの統計は出すことができません。)

 文献複写枚数の平成28年度の実績は総数で約6,000枚ですが、複写された資料の内訳は不明です。


平成29年12月28日
  名張市長 亀井利克

 きのう名前が出てきたのとは別の十二点について、なぜ収集対象としなかったのかを質問したところ、こんな答えが返ってきました。

 「出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します」が五点。

 「江戸川乱歩との関連はわかりません」が三点。

 「雑誌のバックナンバーですので収集していません」が二点。

 「コミックですので収集していません」が一点。

 「視聴覚資料ですので収集していません」が一点。

 たとえば黒蜥蜴の爛漫たる花ざかりを目のあたりにして、「視聴覚資料ですので収集していません」なんてこといってていいのかよ、とは思いますけど、この件につきましては昨日付「市長への手紙」で市長判断を仰いでおりますので、名張市立図書館をこけにするのはもうしばらくお待ちください。

 さて、本日送信した「市長への手紙」です。
 
 新年も四日目となり、つつがなく御用始めをお迎えのこととお慶びを申しあげます。

 さて、12月23日付「市長への手紙」への12月28日付ご回答、どうもありがとうございました。頂戴したご回答にもとづき、平成28年度の名張市立図書館による乱歩関連資料の収集実績について、さらに簡単にお聞きいたします。

 当該資料十二点のうち三点が「図書館流通センターのデータベースで調べましたが、江戸川乱歩との関連はわかりませんでした」との由、お手数をおかけして恐縮ですが、よその図書館から借りるなり出版社に問い合わせるなりして、収集対象かどうかのご判断をお知らせください。

 ご参考までに、当方のブログで公開している三点のデータをお知らせしておきます。

http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/3901/
http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4130/
http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4493/

 また、「すばる」2月号にはこういった記事が掲載されています。

http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4440/

 この号を収集対象としない理由がわかりません。「雑誌のバックナンバーですので収集していません」といった原則やルールの説明ではなく、収集しない根拠をお教えください。

 つづいて、乱歩関連資料の利用実績についてですが、貸し出し可能な資料を除いて、ざっくりしたところで結構ですからお答えをお願いいたします。

 もうひとつ、株式会社図書館流通センターのデータベースで平成27年度発行分の乱歩関連資料をリストアップして示し、その合計金額をお知らせください。また、そのリストに名張市立図書館が乱歩関連資料として収集していない資料があった場合、なぜ収集対象としなかったのかをご説明ください。なお、平成27年度のあとは平成26年度を予定しております。

 それでは、本年が名張市にとってより良い年になることを念じつつ、本日のところはこれにて失礼いたします。

 件名は「迎春慶祝」といたしました。

 いきなり伊賀市との連携なんて話をもちだしても拒絶反応が出るのは当然といえば当然でしょうから、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がいかにずさんででたらめであるか、まずそれを関係各位にとくと思い知っていただくことが必要であろうと考えている次第ですが、お役人ってのはみずからの非を絶対に認めないからなあ。

 名張毒ぶどう酒事件が連想されます。

 毎日新聞:名張毒ぶどう酒|「ずば抜けて不当」事実調べなく再審棄却(2017年12月8日)

 みたいなこといってないで、名張市立図書館が一日も早くまともな図書館になってくれるよう、今年も微力を尽くしたいと思います。

 ごちゃごちゃいってないで早く死ねよ、とかいわないでくださいね。
Posted by 中 相作 - 2018.01.03,Wed

 新年も三日目です。

 新年最初に買った本は、電子書籍のこれでした。

 小学館:江戸川乱歩 電子全集18 随筆・評論第3集

 収録は昭和21年から25年までの五年間に発表された二百点以上の随筆評論とのことで、ああ、またこんな面倒なことやんなきゃなんないのか。

 2017年12月31日:江戸川乱歩電子全集 第17巻 随筆・評論 第2集

 それにしても、二百点以上ってか。

 ほんとにうんざりしてしまいますけど、この全集、あんまり売れてないんだろうな、と案じつつツイッターを検索してみると──


 「ホームズは生きている」は、昭和21年8月に発表された随筆です。

 名張人外境:江戸川乱歩執筆年譜 > 昭和21年●1946

 お正月休みを利用して資料整理を進めておりますので、すぐに見つかるだろうと踏んで「ホームズは生きている」の初出コピーを探してみたんですけど、ありません。

 おかしいな。

 あったはずなんだけどな。

 ずいぶん以前、某シャーロッキアンのかたからコピーを頂戴して、大切に保管してあったはずなんだけど、これはもしかしたら勘違い記憶違いなのかもしれません。

 なにしろこの年になりますと勘違いだの記憶違いだのは日常茶飯事、1月1日のお昼ごはんは資料整理用の文房具を買いに行ったついでに名張市元町の大型商業施設リバーナ三階にあるSugakiya名張イオン店で食べたことはしっかり記憶しているんですけど、きのう2日のお昼は名張市鴻之台一番町の丸亀製麺名張店に行ったらお休みだったので名張市希央台三番町のCoCo壱番屋名張店にまわったところ同店と駐車場を共有しているユニクロ名張店がえらい人出で駐車場から道路に自動車があふれている状態、それでそのあとどこへ行ったのか、ということはしばらく考えなければ思い出せないようなありさまで、ことほどさように勘違い記憶違いや失念忘却は日常生活にふつうに転がっておりますから、この手の作業をいつまでも老境を迎えた善良な一個人にやらせてんじゃなくて名張市立図書館がまるごと担当する体制を整えればいいではないかと読者諸兄姉はお思いかもしれませんけど、名張市立図書館の関係者というか名張市のお役人というかあるいはもういっそ名張市の官民双方というか、とにかく死ぬほどあれですからまったくあてにできません。

 しかし私も常住坐臥勘違い記憶違い日々是好日のおとしごろになりましたので、乱歩関連の蔵書や資料やなんか名張市立図書館に一括して寄贈することができれば、これはもう思わず落涙してしまうほどありがたい話なんですけど。

 といったところで例のものです。

中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
お尋ねのありましたことについて以下のとおり回答させていただきます。

●私は10月9日付「市長への手紙」で、平成28年度に発行された書籍など十二点をあげ、それが名張市立図書館によって乱歩関連資料として収集されなかったのはなぜか、ということをお聞きいたしました。ですから、十二点それぞれについて、収集対象としなかった理由をお知らせいただかないと困ります。「そんな本が出ていることを知らなかったから、収集対象にできなかった」とか、「収集対象ではあったが、予算がないので購入できなかった」とか、「すでに所蔵している資料の新装版は収集対象としていない」とか、理由はいろいろあろうかと思います。
 かりに「そんな本が出ていることを知らなかった」というケースがあるようでしたら、10月9日付「市長への手紙」で十二点それぞれの簡略なデータをお示ししたのですから、それにもとづいて十二点がそれぞれ収集対象であるのかどうか、その点のご判断をお示しください。念のために記しておきますと、あくまでも収集対象かどうかをお聞きしているだけですので、資料として購入するべきだが予算がない、といった問題からは切り離してご回答いただければと思います。

▽『花森安治』河出書房新社
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『電話ミステリー倶楽部』光文社
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『乱歩アナザー 1』講談社
  出版時には気づきませんでしたが、コミックですので収集していません。
▽『文豪聖地さんぽ』一迅社
  図書館流通センターのデータベースで調べましたが、江戸川乱歩との関連はわかりませんでした。
▽『キミこそ名探偵!』ナツメ社
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『ハヤカワミステリマガジン』9月号
  定期購読で購入しています。バックナンバーとしては収集していません。
▽『Dの殺人 まことに恐ろしきは』KADOKAWA
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『屋根裏の散歩者』キングレコード
  視聴覚資料ですので収集していません。
▽『検閲と発禁』森話社
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『TRICKSTER 1』バンダイビジュアル
  視聴覚資料ですので収集していません。
▽『全員少年探偵団』ポプラ社
  出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します。
▽『悲劇喜劇』3月号
  雑誌のバックナンバーですので収集していません。


●「(2)の回答にありますように、出版案内などを見て選書していたため一部見落としがあったと思います」とのご回答をたまわりましたが、新たに株式会社図書館流通センターが運営するデータベースを利用していただいているそうですから、お手数をおかけして恐縮ですが、そのデータベースで平成28年度の収集対象をチェックし、リストアップしてお知らせいただきますようお願い申しあげます。また、リストアップしていただいた資料の合計金額もお教えください。

 データベースでチェックした乱歩関係資料は以下のとおりです。

『明智小五郎事件簿』11(集英社文庫)/集英社
『怪人二十面相』上(大活字名作シリーズ)/ゴマブックス
『怪人二十面相』下(大活字名作シリーズ)/ゴマブックス
『妖怪博士』(新潮文庫nex)/新潮社
『乱歩の猟奇』(光文社文庫)/光文社
『明智小五郎』(はじめてのミステリー名探偵登場!)/汐文社
『明智小五郎事件簿』10(集英社文庫)/集英社
『〈異界〉文学を読む』/鼎書房
『全員少年探偵団』/ポプラ社
『おじいさんと熊 短篇小説集』/たちばな出版
『新編・日本幻想文学集成』5/国書刊行会
『東京少年D団 明智小五郎の帰還』/PHP研究所
『〈都市〉文学を読む』/鼎書房
『文豪ノ怪談ジュニア・セレクション』恋/汐文社
『明智小五郎事件簿』9(集英社文庫)/集英社 
『少年探偵団』(新潮文庫nex)/新潮社
『まんが日本の歴史と偉人伝』(ブティック・ムック)/ブティック社
『明智小五郎事件簿』8(集英社文庫)/集英社
『検閲と発禁 近代日本の言論統制』/森話社
『みんなの少年探偵団』/ポプラ社
『明智小五郎事件簿』7(集英社文庫)/集英社
『江戸川乱歩傑作選』蟲(文春文庫)/文藝春秋
『私の酒』(中公文庫)/中央公論社
『明智小五郎事件簿』6(集英社文庫)/集英社
『怪人二十面相』(新潮文庫nex)/新潮社
『コーヒーと小説』/mille books
『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』/KADOKAWA
『パノラマ・ジオラマ・グロテスク』/萩原朔太郎記念水と緑と詩のまち前橋文学館
『明智小五郎事件簿』5(集英社文庫)/集英社
『英語で読む江戸川乱歩短篇集』(IBC対訳ライブラリー)/IBCパブリッシング
『〆切本』1/左右社
『〈変態〉二十面相』/六花出版
『乱歩随筆』/青蛙房
『明智小五郎事件簿』4(集英社文庫)/集英社
『キミこそ名探偵!名作ミステリー』/ナツメ社
『竹中英太郎』2(挿絵叢書)/晧星社
『明智小五郎事件簿』3(集英社文庫)/集英社
『江戸川乱歩名作選』(新潮文庫)/新潮社
『怪談入門』(平凡社ライブラリー)/平凡社
『孤島の鬼』(海王社文庫)/海王社
『明智小五郎事件簿』2(集英社文庫)/集英社
『日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集』3(双葉文庫)/双葉社
『ベスト本格ミステリ』2016(講談社ノベルス)/講談社
『明智小五郎事件簿』1(集英社文庫)/集英社
『電話ミステリー倶楽部』(光文社文庫)/光文社
『わが推理小説零年』(ちくま文庫)/筑摩書房
『江戸川乱歩名作ベストセレクション』2-3/ゴマブックス
『触感の文学史』/勉誠出版
『花森安治』(KAWADE夢ムック)/河出書房新社
『光の曼荼羅』(講談社文芸文庫)/講談社
『名探偵の謎解き推理!世界の名作ミステリー』/西東社

                        合計金額 76,879円


●平成28年度の名張市の当初予算に乱歩関連資料の購入費が独立した費目として計上されていたのかどうか、その点もお教えいただければと思います。

 独立した費目としては計上されていません。


●もうひとつ、「視聴覚資料、コミック及び定期購読以外の雑誌は購入していません」とのご説明をいただきましたが、こうした資料を除外している根拠をお示しください。

 乱歩関係資料に限らず、一般の書籍の購入を優先しており、雑誌は年間の定期購読としているためです。なお、前回の回答で説明不足がありました。図書館の主催講座で使用する等の理由で、例外的に視聴覚資料を購入することもあります。


●それから、ご回答に「なお、図書館資料の収集にあたっては、乱歩関連資料の他にも利用者の求める資料、調べものに必要となる資料等にも留意する必要があります。名張市は、今、厳しい財政状況の中にあります。その中で、限られた予算の中で多くの市民の皆さんに図書館を利用していただけるよう資料の収集に努めています。したがって、視聴覚資料、コミック、雑誌を含めた乱歩関連資料の網羅的な収集やデータベース構築については、困難な状況にあります」とありますところ、「乱歩関連資料の網羅的な収集」と「データベース構築」に関して、それぞれどのような事業を想定し、どの程度の経費を見込んだうえで、その実現が「困難な状況」にあるとおっしゃっているのか、できるだけ具体的にご説明いただきたいと思います。

 「乱歩関連資料の網羅的な収集」とは、江戸川乱歩の著作物、江戸川乱歩に関する著作物、江戸川乱歩の著作物が二次利用された著作物、江戸川乱歩の著作物が収録された全集などの著作物、江戸川乱歩に関する記事が収録された雑誌等を収集することと考えています。これに係る経費の見込みは具体的にはできませんが、先の回答にもありますように一般の書籍を優先して購入するため、網羅的な収集は困難です。
「データベースの構築」については、まず、現状の図書館情報システムとは切り離したデータベースが必要となります。そこに、江戸川乱歩の著作物等の書誌事項やテキストをデータベース化し、全文検索ができるようにすることで、あるキーワードから特定の検索結果を返すようなことが考えられます。以前、このことを検討しかけた際、具体的な金額は出なかったものの、構築や構築後のメンテナンスにかなりの経費が必要となることが予想されたため困難と判断しました。


平成29年12月28日
  名張市長 亀井利克

 結論からいってしまうと、名張市立図書館には乱歩関連資料の収集なんてとてもできてないわけです。

 まず、集書ができない。

 平成28年度に発行された十二点の資料について、なぜ収集対象としなかったのかを質問したところ、こういった答えが返ってきました。

 「出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します」が六点。

 「雑誌のバックナンバーですので収集していません」が二点。

 「視聴覚資料ですので収集していません」が二点。

 「コミックですので収集していません」が一点。

 「江戸川乱歩との関連はわかりません」が一点。

 以上、十二点です。

 また、資料収集のため新たに利用するという株式会社図書館流通センターが運営しているデータベースでチェックしてもらったところ、平成28年度における収集対象資料の合計金額は七万六千八百七十九円だったとのことです。

 さらに、平成28年度の名張市の予算には乱歩関連資料の購入費が独立した費目としては計上されていなかったそうですけど、これ、以前は独立した費目として立てられていたと記憶いたしますが、なにしろ天下晴れての財政難ですから、乱歩関連資料どころか一般の図書購入費もいいように削られているのではないかと思われます。

 やれやれ。

 では、新年のご挨拶。

 新年あけましておめでとうございます。旧年中はなにかとお世話になり、お礼を申しあげます。本年もなにとぞよろしくお願いいたします。

 お役所名物責任回避の一番の要諦は主体性をあいまいにすることであるといわれますが、それはまことにそのとおりで、この「市長への手紙」のご回答もいったいどなたからいただいたものやら、わからなくなってくることがよくあります。ですから、名張市立図書館にかんする質問へのお答えをいただいた場合、図書館長によるお答えなのか、市長によるお答えなのか、それを適宜こちらで判断して少しでも主体性が明らかになるよう努めたいと思います。

 さて、12月22日付「市長への手紙」への12月28日付ご回答、どうもありがとうございました。頂戴したご回答にもとづき、平成28年度の名張市立図書館による乱歩関連資料の収集実績について、さらに簡単にお聞きいたします。

 平成28年4月に河出書房新社から発行された『花森安治』は、「出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します」とのことですが、昨年12月18日付ご回答に「ご指摘のあった『花森安治』は増補新版ですが、当館では平成23年刊行の資料を所蔵しています」とのお知らせいただいております。名張市の場合、市民は何かにつけて財政難ということばを耳にたこができるほど聞かされている状況であり、また、同書に収録された乱歩関連記事はわずか十四ページの対談だけですから、旧版を所蔵しているのであればわざわざ血税つかってリニューアル版を収集対象とする必要はないのではないか、という考えかたもあるものと思われます。どうして旧版のほかにリニューアル版まで収集対象とするのか、ご説明ください。頂戴するお答えは図書館長によるご回答と判断いたします。

 それから、「視聴覚資料、コミック及び定期購読以外の雑誌は購入していません」という点のご説明にかんしてですが、私がお聞きしたのはこうした資料を除外している根拠であって、資料収集の原則やルールではありません。視聴覚資料、コミック、定期購読以外の雑誌を除外するという原則ないしはルールはどういった根拠にもとづいて設定されているのか、ということです。図書館長のお答えをお願いいたします。

 なお、乱歩関連資料の収集にあたって、視聴覚資料やコミックを対象外とすることには大きな問題があると思われます。名張市立図書館の資料収集における原則やルールはどうあれ、映像化や漫画化を無視して乱歩関連資料の収集は成り立たないのではないかと判断される次第ですが、いかがなものでしょうか。この点に関しては、市長のご見解をお聞かせいただきたいと思います。なお、財政難の問題は無視してお答えいただきますようお願い申しあげます。名張市であれどこであれ、公共図書館が乱歩関連資料を収集するにあたって、という前提でお答えいただければと思います。

 さらに、「乱歩関連資料の網羅的な収集」にかんしてですが、いつもいつもお願いしていることですが、もう少しまともなお答えをいただけないでしょうか。網羅的な収集というのはどういうことでしょうか。また、財政難その他の理由で網羅的な収集ができないのであれば、どういったレベルの収集が可能なのでしょうか。具体的にお答えいただきたいと思います。もうひとつ、「データベースの構築」についても、どういうレベルのデータベースなら構築できるのか、もう少し具体的なお答えをお願いいたします。図書館長のお答えをお待ちいたします。

 以上、よろしくお願い申しあげます。

 みたいなところをいま、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して送信いたしました。

 件名は「謹賀新年」といたしました。

 新年早々、不幸の手紙みたいなメールですけど、こんなもんじゃとても終わんないんじゃないかしら。
Posted by 中 相作 - 2018.01.01,Mon

 なんかもう、新年早々、あちらこちらから頂戴した資料類の整理にかまけてるだけで日暮れを迎えてしまったりすると、なんなんだこの人生は、とか思ってしまいますけど、お正月、いかがお過ごしですか。

 今年も乱歩生誕地なのに乱歩のことなんか知らんぷりの三重県名張市からお届けいたします。

 ではここで、ここいらへんにおける昨年の十大ニュースをどうぞ。

毎日新聞

10大ニュース

今年もいろいろ 伊賀・忍びの里日本遺産 名張・妊婦応援都市宣言 伊賀広域 /三重

毎日新聞2017年12月29日 地方版

 伊賀、名張両市は今年の各市10大ニュース(順位付けはせず)を発表した。【大西康裕、竹内之浩】

 【伊賀】「忍者市」を宣言(2月22日)▽伊賀鉄道伊賀線が公有民営方式で運行開始(4月1日)▽ウィッツ青山学園高が3月閉校。神村学園伊賀分校が開校し始業式(4月10日)▽俳句のユネスコ無形文化遺産登録を目指す推進協議会設立(4月24日)▽「忍びの里 伊賀・甲賀」が日本遺産に登録(4月28日)▽三重大学が「国際忍者研究センター」をハイトピア伊賀に開設(7月1日)▽高校生クイズで桜丘高3年生の男女ペアが優勝(9月1日にテレビ放映)▽台風21号で大きな被害。上野天神祭ダンジリ行事も中止に(10月22日)▽空き家バンク利用の移住者は市内全域で広さ1平方メートルから農地取得可能に(11月1日)▽日本イコモス国内委員会の「日本の20世紀遺産20選」に「伊賀上野城下町の文化的景観」が選ばれる(12月8日)

 【名張】あれっこわい認定スタート(2月4日)▽まちじゅう元気推進都市を宣言(3月23日)▽陸上競技場を全面改修(4月1日)▽市立病院と介護老人保健施設「ゆりの里」が開院20周年(4月22日)▽とれたて名張交流館の来館50万人突破(6月5日)▽手話その他コミュニケーション条例を制定(6月27日)▽名張ケンコー!マイレージ本格実施(7月1日)▽まちじゅう元気!イクボス宣言を実施(9月22日)▽台風21号で東山墓園などに被害(10月22日)▽妊婦応援都市を宣言(12月1日)

〔伊賀版〕

 えーっと、なんかまあ、全然ぱっとしてません。

 とくに名張市は、認定だの宣言だの条例だのといったフレーズがやたら目につきますけど、これは要するに、財政難でお金がまるでありませんからこれといったことは何もできず、地域の名門名張市立名張小学校のよい子のみなさんになぞらえていえば、こんげつのめあてを決めました、みたいなことしかニュースにならないわけです。

 だから名張市役所の腐れ公務員のみなさんなんてますます図に乗っちゃって、お金あらしませんねてえ、お金あらしませんさけなんにもできしませんねてえ、ほんまにもうしゃらしませんねてえ、などと財政難という免罪符を錦の御旗のごとく振りかざして自分たちの無能と怠慢を正当化してるわけなんですけど、もしかしたらそうも行かないんじゃないの? という年にしたいな今年は、と思います。
Posted by 中 相作 - 2018.01.01,Mon

謹  賀  新  年

 あけましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願いいたします。

 世界人類が平和でありますように。

 平成30・2018年お正月
Posted by 中 相作 - 2017.12.23,Sat

 お寒うございます。

 心底絶望しながらも、なんかもうオートマティスムみたいな感じで行っときます。

 名張市からはもう一通、「市長への手紙」へのご回答を頂戴しておりまして、内容はこんなんです。

中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 お尋ねのありましたことについて以下のとおり回答させていただきます。

(1)名張市立図書館による平成28年度の乱歩関連資料の収集実績について、ひきつづきお聞きします。本日も平成28年4月から翌29年3月まで、月一点ずつ合計十二点を選んでみますが、次の資料が収集対象とされなかったのはなぜでしょうか。
▽『リメイクの日本文学史』平凡社
▽『乱歩奇譚 幻』光文社
▽『江戸川乱歩館』徳間書店
▽『少年探偵団 BD7』ベストフィールド
▽『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』
リイド社
▽『〈変態〉二十面相』六花出版
▽『パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎』
萩原朔太郎記念水前橋文学館
▽『怪書探訪』東洋経済新報社
▽『みんなの少年探偵団』ポプラ社
▽『すばる』2月号
▽『明智小五郎』汐文社
▽『乱歩の猟奇』光文社

 平成29年12月9日付の市長への手紙の質問(1)への回答と同様です。
 ただし、『みんなの少年探偵団』は平成26年刊行の単行本を所蔵しています。



(2)平成28年度の収集実績に関する質問の第三弾を引き続きお送りしたほうがよろしいでしょうか。「第三弾も送信してほしい」か、「第三弾は送信してほしくない」か、いずれかを選択してお答えください。

 こちらとしてはいずれでも構いません。


平成29年12月18日
名張市長 亀井利克

 で、冬至翌日の本日は土曜日なんですけど、まあクリスマスイブイブでもありますから、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して、こんなお願いをば。

 お世話さまです。昨日のあとを受け、12月18日付メールの二通目でたまわりましたご回答について、ひとことお願いを申しあげます。

 まず、12月10日付「市長への手紙」に列記した資料十二点に関しましては、昨日付「市長への手紙」に記しましたとおり、十二点それぞれについて、収集対象としなかった理由をお知らせいただきたいと思います。

 また、収集実績に関する質問の第三弾につきましては、第一弾と第二弾に対してまともなお答えを頂戴できるまで、こちらとしては、暫時ペンディングといたします。しかし、それだけでは、名張市と当方とのやりとりを固唾を呑んで見守ってくださっているみなさんが拍子抜けされるかもしれませんので、ここはひとつ、名張市立図書館が収集した乱歩関連資料の平成28年度における利用実績をお聞きしておきたいと思います。要するに、乱歩関連資料が閲覧や複写などでどれだけ利用されたのか、ということです。ごく大ざっぱに、平成28年度一年間で利用の総数は何件だった、というお答えで結構です。

 以上、よろしくお願い申しあげます。

 さあ、お仕事お仕事。
Posted by 中 相作 - 2017.12.22,Fri

 今年もいよいよ押し詰まってきました。

 年内に一件落着、とはとてもまいりませんが、というか、落着する日は永遠に訪れないとは思いますが、このつづきです。

 2017年12月10日:名張市職員、市長名義で市民を愚弄

 こんなお返事をいただきました。

中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
お尋ねのありましたことについて以下のとおり回答させていただきます。

(1)名張市立図書館の平成28年度の乱歩関連資料の収集実績についてお聞きします。次の資料が収集対象とされなかったのはなぜでしょうか。平成28年4月から翌29年3月まで、月一点ずつ合計十二点を選んでみます。
▽『花森安治』河出書房新社
▽『電話ミステリー倶楽部』光文社
▽『乱歩アナザー 1』講談社
▽『文豪聖地さんぽ』一迅社
▽『キミこそ名探偵!』ナツメ社
▽『ハヤカワミステリマガジン』9月号
▽『Dの殺人 まことに恐ろしきは』KADOKAWA
▽『屋根裏の散歩者』キングレコード
▽『検閲と発禁』森話社
▽『TRICKSTER 1』バンダイビジュアル
▽『全員少年探偵団』ポプラ社
▽『悲劇喜劇』3月号

(2)の回答にありますように、出版案内などを見て選書していたため一部見落としがあったと思います。ただし、ご指摘のあった『花森安治』は増補新版ですが、当館では平成23年刊行の資料を所蔵しています。『ハヤカワミステリマガジン』は定期購読しており、『Dの殺人 まことに恐ろしき』は平成28年度に購入しています。『全員少年探偵団』は平成26年刊行の単行本を所蔵しています。視聴覚資料、コミック及び定期購読以外の雑誌は購入していません。
 なお、図書館資料の収集にあたっては、乱歩関連資料の他にも利用者の求める資料、調べものに必要となる資料等にも留意する必要があります。名張市は、今、厳しい財政状況の中にあります。その中で、限られた予算の中で多くの市民の皆さんに図書館を利用していただけるよう資料の収集に努めています。したがって、視聴覚資料、コミック、雑誌を含めた乱歩関連資料の網羅的な収集やデータベース構築については、困難な状況にあります。


(2)これまで依拠してきた「出版案内など」の名称は何か、また、見直しを進めたあと現在はどういったチェック方法が採用されているのか。

 これまで依拠してきた「出版案内など」は、『週刊新刊全点案内』(株式会社図書館流通センター発行)及び同誌が送付されてくる際に同封されている出版案内のチラシです。
 見直し後のチェック方法は、上記の出版案内などの目視に加え株式会社図書館流通センターが運営するデータベースを利用して出版情報をチェックしています。


平成29年12月18日
名張市長 亀井利克

 で、本日、名張市公式サイトの「市長への手紙」をば利用して、こげなこつばお願いしましたばい。

 件名は「毎度お騒がせいたします」。

 お世話さまです。公務ご繁多のところ、12月18日付メールでご回答をたまわり、どうもありがとうございました。しかし、まことに僭越なことを申しあげますが、毎度お願いしておりますとおり、もう少しまともにお答えいただけないものでしょうか。ご回答がどうにも腑に落ちてくれませんので困惑しております。

 私は10月9日付「市長への手紙」で、平成28年度に発行された書籍など十二点をあげ、それが名張市立図書館によって乱歩関連資料として収集されなかったのはなぜか、ということをお聞きいたしました。ですから、十二点それぞれについて、収集対象としなかった理由をお知らせいただかないと困ります。「そんな本が出ていることを知らなかったから、収集対象にできなかった」とか、「収集対象ではあったが、予算がないので購入できなかった」とか、「すでに所蔵している資料の新装版は収集対象としていない」とか、理由はいろいろあろうかと思います。

 かりに「そんな本が出ていることを知らなかった」というケースがあるようでしたら、10月9日付「市長への手紙」で十二点それぞれの簡略なデータをお示ししたのですから、それにもとづいて十二点がそれぞれ収集対象であるのかどうか、その点のご判断をお示しください。念のために記しておきますと、あくまでも収集対象かどうかをお聞きしているだけですので、資料として購入するべきだが予算がない、といった問題からは切り離してご回答いただけれればと思います。

 さらに、「(2)の回答にありますように、出版案内などを見て選書していたため一部見落としがあったと思います」とのご回答をたまわりましたが、新たに株式会社図書館流通センターが運営するデータベースを利用していただいているそうですから、お手数をおかけして恐縮ですが、そのデータベースで平成28年度の収集対象をチェックし、リストアップしてお知らせいただきますようお願い申しあげます。また、リストアップしていただいた資料の合計金額もお教えください。ついでですから、平成28年度の名張市の当初予算に乱歩関連資料の購入費が独立した費目として計上されていたのかどうか、その点もお教えいただければと思います。

 もうひとつ、「視聴覚資料、コミック及び定期購読以外の雑誌は購入していません」とのご説明をいただきましたが、こうした資料を除外している根拠をお示しください。

 それから、ご回答に「なお、図書館資料の収集にあたっては、乱歩関連資料の他にも利用者の求める資料、調べものに必要となる資料等にも留意する必要があります。名張市は、今、厳しい財政状況の中にあります。その中で、限られた予算の中で多くの市民の皆さんに図書館を利用していただけるよう資料の収集に努めています。したがって、視聴覚資料、コミック、雑誌を含めた乱歩関連資料の網羅的な収集やデータベース構築については、困難な状況にあります」とありますところ、「乱歩関連資料の網羅的な収集」と「データベース構築」に関して、それぞれどのような事業を想定し、どの程度の経費を見込んだうえで、その実現が「困難な状況」にあるとおっしゃっているのか、できるだけ具体的にご説明いただきたいと思います。

 ここで申し添えますと、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集が当初からでたらめなものであったことはつとに指摘しているところですが、近年は予算もなければ収集資料を保管するスペースもなく、そもそも市立図書館関係者が資料収集ということをまるで理解しておらず、だいたいにおいてやる気がまったくないありさまで、これをひとことでいえば、名張市立図書館はもうお手上げの状態です。ですから、他の機関や自治体などと協力するべきではないかと考え、とりあえず伊賀市との連携を提案した次第ですが、残念ながらこの件は貴職によって否定されてしまいました。綸言汗のごとし、とは申しますが、君子は豹変す、とも申しますので、ここにあらためてひとこと附言しておきたいと思います。

 以上、よろしくお願い申しあげます。

 しかし、毎日、寒くて寒くて、ほんとにいやになります。

 きょうが冬至ですから、これから少しずつ日が長くはなるわけですけど。
Posted by 中 相作 - 2017.12.17,Sun

 今年も残り少なくなりました。

 本屋さんを覗いたら、新潮文庫の『江戸川乱歩傑作選』がこんなカバーで並んでいました。


 帯に「PREMIUM COVER 2017」と書いてあります。

 来年になったら姿を消すのだろうな、と踏んで一冊買って帰りました。

 書棚を確認してみると、真っ黒なカバーの『江戸川乱歩傑作選』はすでにあったんですけど、買って帰ったものにくらべるとカバーの紙質が違ってますし、帯には昔のカバーに使用されていたイラストがあしらわれています。

 値段は、きのう買った平成29年6月10日の百五刷が本体五百五十円、紙違いの黒いカバーが巻かれた平成22年6月10日の九十五刷は本体五百十四円。

 なんやかんや、世の中ますますせちがらくなってるようです。

 新潮文庫といえば、去年から今年にかけて刊行された乱歩の少年もの三冊、当地の本屋さんではもう見かけません。

 ほんと、田舎というのは読書には向かない土地柄で、それどころか、田舎にいると絶望することが多いんです、と川瀬七緒さんがあるインタビューでおっしゃってます。

 ダ・ヴィンチニュース:死にかけた田舎町に「女性下着」で革命を起こす!『テーラー伊三郎』の仕立て職人と男子高校生が奮闘するエンタメ小説とは?( 2017年12月6日)

 引用。

 「私も福島県出身ですが、田舎にいると絶望することが多いんです。シャッター街ばかりで、役所が考える町おこしは見当はずれに見えることばかり。ステイタスのある子どもの将来といえば、公務員になるかゼネコンに入るか。たとえ大学進学のために上京しても、また田舎に戻ってきてほしいというのが大半の意見です。そのうえ、家庭によっては貧困の問題も抱えています。アクアもそうですが、子どもが夢を持ちづらい状況に追い込まれている気がして。アクアの成長小説を書こうというつもりはありませんでしたが、なんらかの希望が垣間見える話にしたいとは思っていました」

 名張市もご同様。

 乱歩が生まれた名張のまちもいまやたしかに死にかけていて、というかもはやすっかり死んでしまっていて、むろん押しも押されもせぬ見事なまでのシャッター街になり果ててますし、お役所のまちおこしなんてのはただ迷走に迷走を重ねて税金をどぶに棄ててるだけのひどいもの、はっきりいって無茶苦茶です。

 というか、お役人なんてのは死ぬほど地頭の悪いみなさんが「手前どもは何も考えさせていただかないことにさせていただいております」とか「手前どもはできるだけ働かさせていただかないようにさせていただいております」とかいいながら日々ぐずぐずと腐りつづけてるような人たちですから、あんなの相手にしてるとほんとに絶望するしかなくなってしまいます。

 そういえば名張市立図書館の乱歩関連資料収集問題、「市長への手紙」のお返事はそろそろなのかな。

 要するに──


 あんたらこんな名張川の水をざるですくうようなことしてるだけで手前どもは乱歩関連資料を収集しております、えへん、とかほざけるわけ? という問題なんですけど。

 乱歩ファンのみなさん、絶望してもらってもいいですか? みたいなことにしかならんやろなと思います。
Posted by 中 相作 - 2017.12.11,Mon

 きのうは日曜でしたけど、平井隆太郎先生のご命日に舞い始めた諸羽流正眼崩し胡蝶の舞、さらにひとさし舞ってみました。

 「第二弾をお送りします」と題して昨日、こんな内容の「市長への手紙」を送信しました。

 ご多用中たびたび申しわけありません。名張市立図書館による平成28年度の乱歩関連資料の収集実績について、ひきつづきお聞きします。本日も平成28年4月から翌29年3月まで、月一点ずつ合計十二点を選んでみますが、次の資料が収集対象とされなかったのはなぜでしょうか。

 ▽『リメイクの日本文学史』平凡社
 ▽『乱歩奇譚 幻』光文社
 ▽『江戸川乱歩館』徳間書店
 ▽『少年探偵団 BD7』ベストフィールド
 ▽『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』リイド社
 ▽『〈変態〉二十面相』六花出版
 ▽「パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」萩原朔太郎記念水前橋文学館
 ▽『怪書探訪』東洋経済新報社
 ▽『みんなの少年探偵団』ポプラ社
 ▽「すばる」2月号
 ▽『明智小五郎』汐文社
 ▽『乱歩の猟奇』光文社

 以上、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がいかにずさんなものであるか、その一端を明らかにすべくお尋ねする次第ですが、平成28年度の収集実績に関する質問の第三弾もひきつづきお送りしたほうがよろしいでしょうか。「第三弾も送信してほしい」か、「第三弾は送信してほしくない」か、いずれかを選択してお答えください。もしも後者を選択された場合は、別の質問に切り替えることにいたします。なるべくお答えいただきやすい質問といたしますので、なにとぞよろしくお願い申しあげます。

 しかし、いくらこんな舞、いくら舞っても蛙の面になんとやらなのであろうな。

 本家はこちらとなっております。


 さ、朝のお散歩に行ってこよっと。
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