いかんなあ。
風邪が治ったからって、調子に乗ってつい飲みすぎてしまい、きょうは一日、体調がわるうございました。
つか、もしかしたら、風邪がぶり返してね?
きょうは早く寝よっと。
おかげさまで、読売新聞1月26日付夕刊の記事のコピーを頂戴することができました。
大見出しは「ポー作品 乱歩訳す」。
全部で五段落の記事ですが、最初の二段落は、三段落のウェブニュースとして公開されました。
▼YOMIURI ONLINE:乱歩訳ポー作品、初の書籍化…「赤き死の假面」(2013年1月27日)
▼YOMIURI ONLINE:乱歩訳ポー作品、初の書籍化…「赤き死の假面」(2013年1月28日)
で、三段落目が私のコメント、四段落目が戦前に乱歩が手がけたポー作品の翻訳は代訳であったという説明、五段落目が藍峯舎の社長さんのコメントと『赤き死の假面』の発行部数、価格と藍峯舎公式サイトの紹介など。
私のコメントはこんなふうになってます。
「若いころから好きだった作品を、自分の筆に移す純粋な喜びが感じられる」
なんとか無難にまとめていただいてあって、ほっといたしました。
さ、風邪を完全に治すべく、きょうはもう休養しようっと。
おかげさまで、日に日に、本復に近づいております。
しかし、寒い。
とくに、朝夕の散歩が寒い。
とにかく寒いのがいけない、ってんで、ユニクロ名張店で買ってきたももひき、愛用しております。
まあ温かいこと温かいこと。
そういえば、今年いただいた賀状のなかに、
──脱いでも脱いでもユニクロ
という山頭火ふうの俳句が記されたものがあって、とある温泉に宿泊したとき、温かい湯につかるべく脱衣したおりに浮かんだ句なんだそうですが、いや笑った笑った。
しかし、みずからを顧みれば、われもまた、脱いでも脱いでもユニクロなり。
ユニクロでわるいか。
ところで、かなりふだんの調子に近い状態で迎えたきょうの朝、安岡章太郎さん死去のウェブニュースに接しました。
九十二歳、老衰、自宅で死去、とのことですから、功成り名遂げての大往生をことほぐべきかと思われます。
感慨はいろいろありますけれど、当ブログ的に乱歩のことを話題にしておきますと、安岡さんのエッセイで乱歩の名が出てくるのはただ一篇、つまり私にはただ一篇しか思い浮かばないということですが、すなわち換言すれば、忘れているものがあるかもしんない、ということでもあるわけですが、1992年に発表された「日本近代文学館と私」があるだけではないでしょうか。
新潮文庫『歴史への感情旅行』に収録されていますが、乱歩の名前はこんな感じで登場します。
だいたい私は、図書館というものが好きでない。中学生時代に一と頃、友人に誘われて九段下の大橋図書館にかよったが、それはもっぱら江戸川乱歩を読むためであって、他の本には関心がなかった。
中学時代というと、「悪い仲間」の少し前の時代、安岡さんが乱歩を愛読していたことは、このエッセイを読むまでまったく知りませんでした。
戦前の乱歩作品は、世の劣等生にとって逃避的読書にうってつけだった、ということなのか、北杜夫「楡家の人びと」の終幕にも、乱歩とは名指しされていませんけど、図書館に通って「低級な探偵小説」を読みふける浪人生の姿が描かれていましたっけ。
ウェブニュースといえば、読売新聞のウェブニュースに『赤き死の假面』がとりあげられました。
この二本、中身はおんなじです。
見出しもおんなじですけど。
▼YOMIURI ONLINE:乱歩訳ポー作品、初の書籍化…「赤き死の假面」(2013年1月27日)
▼YOMIURI ONLINE:乱歩訳ポー作品、初の書籍化…「赤き死の假面」(2013年1月28日)
ウェブではなく読売の本紙では1月26日付夕刊に、もっとくわしい記事が掲載されたらしいのですが、東京本社版だけだったのかどうか、よくわかりません。
当地は夕刊がないエリアですので、26日夕刊の記事は27日朝の統合版に掲載されているかと調べてみたのですが、どこにもみあたりませんでした。
本紙の記事には私のコメントも出ているそうで、なんだかなあ。
記者のかたからお電話をいただいて、動転しつつお尋ねにお答えしたのですが、なんか全然うまくしゃべれてねーじゃんおれ、と自分でもびっくりするくらいしどろもどろで、いやー、なんだかなあ。
なんか、なにしゃべったんだか、よく思い出せないないんですけど、とにかく、おそまつなコメントしかできなかったはずですから、ただただこっ恥ずかしくって、ほんと、なんだかなあ。
きょうはもう、これくらいにしときます。
しっかしなあ。
いかん。
風邪にやられました。
朝からずーっと寝てました。
悪寒、発熱、関節痛、みたいなものに耐えて、ひたすら寝ているのにも飽きたので、ちょっと起き出してきました。
本日はこのあたりをどうぞ。
▼名張・伊賀 地域みっちゃく生活情報誌 リィーガ:Home
それにしても、この寒さはなに?
寒い日がつづきます。
きょうの夕刻になってもまだ、先日の雪が解け残ってるところがあって、犬の散歩の途中、うっかり滑ってすっ転びそうになりましたけど、無事に帰ってまいりました。
それにしても、このあいだの雪はえらいものでした。
先日のお客さんのなかに、雪が降る前々日、大阪から自動車で来てくれて、拙宅に二泊していった一組があったんですけど、あの雪の日に帰ろうとしたら、どっかの高速道路が通行止めになってるとかで、つまりそういうことはネット検索で簡単にわかるわけなのですが、自動車は拙宅に置いたまま、近鉄電車で帰ってゆきましたがな。
今週末、大阪から自動車をとりにくるわけですけど、まあごくろうさんなことじゃ。
さて、二日酔いだわ雪だわ寒いわわけわかんないわ、みたいなことになってしまってましたけど、きょうもきょうとて野暮用で、とわけがわかんないなりにあすにつづきます。
あーしんど。
台風はいかがですか。
当地は風雨が激しく、午後2時52分現在、「強い台風17号は紀伊半島の潮岬近くを北東に進んでいて、三重県のほとんどが暴風域に入っています。これから夜にかけて東海地方にかなり接近して上陸するおそれがあり、気象台では暴風や高潮、土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています」とNHK名古屋放送局の公式サイトで報じられています。
外出などとても無理で、もうお酒でも飲むしかないか、みたいな感じです。
どちらさまもあれこれご注意ください。
またしても乱歩狂言の話題です。
と申しますよりは、またしてもお詫びです。
昨日付エントリ「心からお詫びを申しあげます」にこんなことを記しました。
名張子ども狂言の会による「菌(くさびら)」は、この演目なら絶対すべらないという選択の妙が光り、熱演がおおいに笑いを誘った一番で、塩竈公演でも上演される予定だとのことでした。
本日午前、名張市役所に赴く用事がありましたので、名張市教育委員会のスタッフのかたに確認しましたところ、乱歩狂言「押絵と旅する男2012」の塩竈公演でも、はたまた豊島区公演でも、名張子ども狂言の会の出演は予定されていない、とのことでした。
がーん。
がーんがーん。
いやまいったなあ。
おとといの公演会場で聞きかじったところを、つい裏も取らずに全国発信してしまいました。
どうも申しわけありません。
関係各位のみなさんにも、ご閲覧のみなさんにも、心からお詫びを申しあげます。
しかしお詫びばっかりやがな実際。
当該エントリにも訂正を入れておきました。
▼2012年9月2日:心からお詫びを申しあげます
でもって、ふと気になりましたので塩竈市の公式サイトをチェックしてみたのですが、乱歩狂言のことは今年の2月と3月、市長さんの定例会見でふれられているものの、10月6日の本番のことはいまだ告知されていないみたいです。
▼塩竈市のホームページ:定例記者会見 > 平成24年2月定例記者会見
▼塩竈市のホームページ:定例記者会見 > 平成24年3月定例記者会見
2月には──
支援いただいた自治体を訪問
25日には三重県名張市を訪問しました。名張市は、職員を派遣する際、派遣先の塩竈市に迷惑をかけないようにと、車を持参して来てくれていました。奈良県に近いところで、かなり遠いのですが、渋滞したであろう災害間もないころに、はるばる車を運転してきていただいたのかと、改めて感慨を深くいたしました。名張市は江戸川乱歩の出身地であり、観阿弥創座の地でもあることから、江戸川乱歩の作品を狂言にして上演しており、今年の10月頃、塩竈市でも上演したいとのお話しをいただいております。市民の皆さまの、心の癒しになれば、とのことです。
3月には──
長井勝一漫画美術館主催事業 江戸川乱歩×丸尾末広の世界 パノラマ島綺譚
市制70周年記念事業です。3月17日(土)午後2時からエスプホールでトークショーがありますので、おいでください。
また、今年の10月、東日本大震災で多くの支援をいただいた三重県名張市の申し出があり、遊ホールで狂言を開催することになりました。名張市は乱歩生誕の地であることから、乱歩作品を狂言にして上演しています。塩竈でも乱歩の狂言を上演するきっかけとなるイベントと考えられます。
これだけです。
会場となる遊ホールの10月のスケジュールも、6日の土曜日はいまだブランクのまま。
▼塩竈市のホームページ:くらしのガイド > 10月のスケジュール【遊ホール】
ありゃりゃ、と思ってさらに探索を継続しましたところ、「広報しおがま」の9月号で比較的ささやかに告知されているのを発見することができました。
▼塩竈市のホームページ:広報しおがま > 9月号(No.684-平成24年9月1日発行)
念のため、当該記事をJPG画像で無断転載しておきます。
とてもあっさりした扱いに、激しくただよう大コケの予感。
いやいや、そんな不吉なこといってちゃいけませんけど、乱歩にも狂言にもゆかりのあるここ名張市においてさえ、一般市民の興味を惹くことがほとんどなかった催しなんですから、そんなゆかりなどなにもないはずの塩竈市ではいったいどんな結果が待ち受けているのやら。
想像するだけで頭が痛くなってきますから、なにも考えないことにしたいと思います。
ではここで、今月の標語。
復興支援事業の押しつけはやめましょー。
ついでですから。
県民に腐れきんたまを押しつけるのもやめましょー。
てゆーか、わるだくみとわるあがきはそろそろやめましょー。
きゃはは。
ばーか。
きのう、みてきました、乱歩狂言。
こんなんでした。
▼中日新聞 CHUNICHI Web:乱歩の作品を狂言に 名張で公演(2012年9月2日)
「市民ら四百四十人が訪れた」とのことです。
前売り券がはんぱなく売れ残っていたわりにはよく入った、という印象でしたが、これはもう、みよ動員の底力、みたいなことで、名張市役所のみなさんや関連団体のみなさん、どうもご苦労さまでした、と申しあげておきましょう。
いやいや、こんな減らず口よりもまず、ひとことお詫びを申しあげておかなければなりません。
乱歩狂言「押絵と旅する男2012」もいよいよ佳境、旅の男と押絵の娘が永遠の愛を誓いあうクライマックスシーンで、というのはこんなシーンだったわけですが。
あのシーンでうっかりカメラのストロボを発光させたのは、じつはこの私でした。
なんともつや消しなことで、まことにどうも申しわけございません。
心からお詫びいたします。
もちろんストロボ発光禁止モードで撮影してはいたのですが、クライマックスで男と娘のかけあいがはじまったとき、「押絵と旅する男」でなんでこんな「新婚さんいらっしゃい!」みたいなノリになってんの? とか思った瞬間に不意打ちの恥ずかしさに襲われ、いたたまれないような気分にあおられて、撮影モードをシャッタースピード優先にしたり絞り優先にしたりと意味のない行為をくり返したあと元の自動モードでシャッターを押しましたところ、ええこれはまたなんたることじゃ、発光禁止モードが自動的に解除されていて、どこのあほやねんええとこやのに、とすべての観客に心のなかで舌打ちさせたであろうあのストロボの一閃が……
うぐ。
うぐぐ。
あれはまずかった。
ほんとにまずかった。
演者のみなさんに、観客のみなさんに、関係者のみなさんに、重ねてお詫びを申しあげる次第です。
ばかよまぬけよすかたんようんこたれよ、などなどなど、もうお好きなように罵倒のかぎりを尽くしていただければと思います。
さて、深く反省しつつお知らせしておきますと、昨日上演されました乱歩狂言「押絵と旅する男2012」は、なんと申しますか、開き直ったかのように誠実に笑いをとりに行き、ハッピーエンドを強調したニューバージョンの演出が、素直に好感を抱かせる仕上がりとなっておりました。
乱歩作品を闊達自在にアレンジした異色の狂言として、乱歩ファンにも狂言ファンにもお楽しみいただける作品だと思います。
名張子ども狂言の会による「菌(くさびら)」は、この演目なら絶対すべらないという選択の妙が光り、熱演がおおいに笑いを誘った一番で、塩竈公演でも上演される予定だとのことでした。【2012年9月3日追記:どうもすいません。名張子ども狂言の会が塩竈公演に出演する予定はないそうです。ガセネタかまして申しわけありませんでした】
といったところで、乱歩狂言「押絵と旅する男2012」、今後の公演日程はこんなぐあいになっております。
塩竈公演
10月6日(土)
宮城県塩竈市本町1-1 遊ホール
午後2時開演
豊島区公演
12月16日(日)
東京都豊島区東池袋4-5-2 あうるすぽっと
午後2時開演
よろしくどうぞ。
しっかしあのストロボはほんとにまずかったなあまったく。
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