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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2025.09.10,Wed
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Posted by 中 相作 - 2018.03.17,Sat

 ああ、十二位に転落してしもうた。

 アマゾン:作家研究 の 売れ筋ランキング

 春雨にもはやキングの背も見えず。

 しかし、いまだ発売もされていない本のことでどうしてこんな屈辱にまみれなければならぬのであろうな。

 ここまでの不幸に見舞われると、自殺者が出たって別にいいんでないかい? という気がしてくる。

 というより、名張市役所の腐れ公務員はとっとと死ねや死にさらせやあッ、と強く強く思われてくる。

 といったところで、本日はカバーをごらんいただきます。


 発売は3月30日となっております。
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Posted by 中 相作 - 2018.03.16,Fri

 けさ、ついに第二位になりまして、スティーヴン・キングはおとなしくおれの後塵を拝してろよ、けけけ、とか口走りながら嬉々としてスクリーンショットを保存したんですけど。


 いま見ると四位に転落してます。

 あしたに二位になればゆうべは四位でも可なり。

 それはそれとして、書影が出ました。

 Amazon.co.jp:乱歩謎解きクロニクル

 つづきまして、この件。

 2018年3月5日:とても感動したことについて

 お答えが返ってまいりました。

 中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 お尋ねのありましたことについて、以下のとおり回答させていただきます。

 平成28年2月に、年間のネーミングライツ料を50万円以上とする市立図書館を対象としたネーミングライツ・パートナーを募集しましたが、応募くださる事業者等はありませんでした。ネーミングライツ料を減額しての再募集も検討したところですが、募集期間中にこの件に関しての問い合わせもなかったことから、再募集については今後の検討課題としました。
 その後は、県内・県外の公立図書館におけるネーミングライツ導入の動向や、事業者の応募に関する意向等について情報収集を続けており、今後とも引き続き情報収集にあたるとともに、財源確保に向け努力してまいりたいと考えております。

 平成30年3月15日
 名張市長 亀井利克

 ネーミングライツというのはいわゆる命名権で、一例をあげれば大阪ドームが京セラドームになったあれなんですけど、名張市におきましてもたとえば市営野球場の命名権はめでたく買い手が見つかってメイハンスタジアムという名前になっております。

 公立図書館のネーミングライツも、数こそ少なけれ、そこらの企業などの法人によって取得された事例は存在します。

 名張市もその線を狙ったわけで、昭和44・1969年の開館以来一貫して乱歩関連資料の収集をつづけ、ということは来年が開館五十周年か、それはともかく館内には小さいながら郷土ゆかりの乱歩コーナーも開設している名張市立図書館が命名権を売りに出したら引く手あまたで嬉しい悲鳴をあげなきゃならんはずなんですけど、おっかしいなあ。

 誰も手をあげてくれず、それどころか、募集期間中に一件の問い合わせもなかったというんですから、おっかしいなあ。

 そんなことになるはずないんだけどなあ。

 ほんとにおっかしいなあ。

 しかしまあ、上に転載しました「市長への手紙」へのお答えを拝読するかぎり、それも無理からぬところかもしれんなあと思えてきます。

 応募がなかったからといってあっさり諦めず、再募集すればたかだか年間五十万円のネーミングライツ料、出してくれるところはいずれ見つかるんじゃないの? と思われますから、どうしてそうした不断の努力をつづけんのですか、とお聞きしたところ、募集しても応募がなかったので再募集はしておりません、というお答えが返ってきたとですばい。

 答えにも何もなっとらんやないか。

 せめて、よそでやってんの見かけましたんでそれ真似して思いつきでちょっと募集してみましたんやけど誰も相手にしてくれしませんでしたさけあほくさ思てそれっきりですねさな、みたいなことを正直にお答えいただければ市民としてもまだ納得できるところがあったんですけど、どうも釈然としませんので、しつこいようじゃが再質問してみようかな。

 以下、その文面。

 お世話さまです。

 名張市立図書館のネーミングライツパートナー募集の件、「再募集については今後の検討課題としました」とのお答えをたまわり、また、「県内・県外の公立図書館におけるネーミングライツ導入の動向や、事業者の応募に関する意向等について情報収集を続けており」とのお知らせもいただいて、心から安堵いたしました。

 つきましては、最初の募集以降、再募集に関する検討がいつ、何回にわたって、誰によって行われ、どういった情報が収集されているのか、さらに、現時点でどのような検討結果が得られているのか、ぜひご説明いただきたいと思います。

 また、3月5日付「市長への手紙」にスキャン画像へのリンクを設定して冒頭一ページをお読みいただきました「あとがき」は、その後、全文を公開いたしましたのでお知らせ申しあげます。

http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/5134/

 上記リンク先のエントリではアマゾンの「作家研究の売れ筋ランキング」第三位となっておりますが、現時点では第〓位に転落しております。

 めでたく第一位を獲得できるよう、まことに僭越ではありますが、名張市役所のみなさんに打って一丸となったご支援をお願い申しあげる次第です。

 件名は「心から安堵しました」とでもして、週明けに送信することにしましょうか。

 しかしなあ、いわゆる森友学園問題みたいに、自殺者が出ては困るからなあ。
Posted by 中 相作 - 2018.03.11,Sun

 零細出版社と無名の著者へのご支援、どうもありがとうございます。

 おかげさまで、第三位。

 アマゾン:作家研究 の 売れ筋ランキング

 第二位につけたスティーヴン・キングの背中が見えてきた気がいたします。

 あれが、あれがスティーヴン、記念のスクショを貼りましょね。


 本日はあとがきをお読みいただきます。

 段落間の一行あきはブラウザ上の読みやすさに配慮し、転載にあたって新たに設けたものです。

あとがき

 江戸川乱歩の生誕地、三重県名張市に生まれ育って一九九五年十月から二〇〇八年三月まで市立図書館の乱歩資料担当嘱託を務めた。知性にはまるで無縁な土地柄である。図書館といっても館長は日本語の読み書きさえ怪しいお役人だし、乱歩関連資料を収集しておりますと立派な看板を掲げても内情はいっそ痛快なまでにでたらめである。どれほどでたらめであるかは昨年十月に配信された電子書籍『江戸川乱歩電子全集 第16巻』(小学館)収録のインタビュー「カリスマ嘱託の驕慢と頽落」で委曲を尽くしておいたからここでは述べない。とにかく嘱託を拝命したのだからと名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブック1として『乱歩文献データブック』を編纂し、第一章第六節「大衆意識の可能性──江戸川乱歩」で乱歩を思想史に位置づけた鷲田小彌太さんの『昭和思想史60年』(三一書房、一九八六年)も乱歩関連文献の一点として記載した。刊行は一九九七年三月。ふと思いついて、鷲田さんに一冊お送りしたと記憶している。

 ちょうど二十年後の昨年三月、その鷲田さんから突然連絡が入った。津市立三重短期大学の教え子との会合に出席するため津へ行く、名張まで足を伸ばすから会えないかというのが用件だった。五月の夜、初めてお目にかかった鷲田さんは凄まじいような勢いでお酒を飲みながら、乱歩の本を書け、とおっしゃった。枚数は二百五十枚、締切は十一月末、出版社も決めてあるからとかなり強引なお話だったが、せっかくのご指名をお断りする道理はどこにもない。とはいえ半年で二百五十枚、田舎でのんびりくすぶっている非才の身にそんな芸当が可能かどうか、内心首を傾げながらわかりましたと答えてさっそく書き始めてみたものの、じきに不可能だと判明した。しかし、やっぱり無理でしたと開き直れるような度胸はない。これまでに書いたものを寄せ集めてお茶を濁すことに決め、なんとか二百五十枚、言視舎の杉山尚次さんに電子メールでPDFファイルを送信した。同じようなことばかり書いてあるからものにならないだろうと踏んでいたところ、杉山さんからひとつのできごとにいろいろな角度からスポットが当てられている点が興味深いと意外な評言をいただいて、ああ、江戸川乱歩は富士山だなと思い当たった。

 富士の頂角、広重の富士は八十五度、文晁の富士も八十四度くらい、北斎に至っては三十度くらいという著名なフレーズが事実かどうかはともかく、富士山は見る位置、描く人間によってさまざまに姿を変えると伝えられる。乱歩も群盲に撫でられる一頭の巨象のような存在で、『乱歩文献データブック』に頂戴した中島河太郎先生のエッセイ「江戸川乱歩評判記」も「各人各説でまだまだ乱歩の全貌を摑むのは容易でない」と結ばれていた。だから本書も変わり映えのしない素材を扱った同工異曲の実話読みもの八篇、何の愛想もなく漫然と並べてお茶を濁しているだけの本では決してなく、視点を少しずつずらしながら仰ぎ見た富嶽百景ならぬ乱歩八景の試みなのであると思い込むことにした。同じ時代の同じ舞台に同じような人物がくり返し登場することからフォークナーや中上健次の向こうを張ってタイトルにサーガと謳おうかとも考えたのだが、それでは印象がフィクションめいてくるうえ大仰に過ぎる気もしてクロニクルに落ち着いた。巻末の「作品年譜」にはクロニクルの面目が躍如としているような気配がないでもないだろう。

 収録作品に簡単に触れておくと、「涙香、「新青年」、乱歩」は「はしがき」に記したとおり二〇〇九年の短い講演がもとになっている。残りは乱歩作品を中心に少部数の豪華本出版を手がける藍峯舎の書籍に寄せた解説が大半を占め、刊行時期は二〇一二年からつい先日の今年二月まで。二〇一三年の『横溝正史研究』は「横溝正史の一九三〇年代」を特集したナンバーだったが、あいにく一九二八年から二九年にかけての話題しか思いつかなかったから「一九三〇年代前夜の正史と乱歩」という副題をつけてお茶を濁した。同じく二〇一三年の「小説現代」はグラビア「奇跡の発見! 江戸川乱歩『黄金仮面』、戦前の生原稿450枚」の掲載号で、解説を担当したところ肩書を求められたため江戸川乱歩書誌作成者というのをでっちあげてお茶を濁した。

 振り返ればお茶を濁してばかりの世渡りである。なりゆきに任せてただ馬齢を重ね、この三月には晴れて前期高齢者の仲間入りを果たす仕儀となってしまったが、ほぼ時期を同じくして本書を世に送る機会に恵まれた。講演であれ、解説であれ、出版であれ、田舎でのんびりくすぶっている非才の身を引き立て、ここに至る道を開いてくださったみなさんには感謝の言葉もない。さらにさかのぼればすべての起点は名張市立図書館にほかならず、名張市のお役人がいっそ爽快なまでに無能だったからこそこうした僥倖に逢着できたのである。知性にはまるで無縁な土地柄にも尽きせぬ謝意を表しておくべきかもしれない。

二〇一八年二月二十五日、バンクーバー冬季五輪から早八年、平昌冬季五輪の閉会式が催される日に


 お読みいただいたとおり寄せ集めの一冊ですが、面白そうだなとお思いでしたらぜひどうぞ。

 Amazon.co.jp:乱歩謎解きクロニクル

 発売は今月30日の予定です。
Posted by 中 相作 - 2018.03.10,Sat

 現在、謹んでご予約を承っております。

 おかげさまで、アマゾンの「作家研究」部門では第八位となっております。

 アマゾン:作家研究 の 売れ筋ランキング

 ほんまかいなしかし。

 記念にスクリーンショット貼っときます。


 どうもありがとうございます。

 アマゾンをはじめとしたオンライン書店にはいまだ表紙画像も掲載されておりませんが、近く当ブログでごらんいただくことにいたしましょう。

 零細出版社と無名の著者へのご支援、なにとぞよろしくお願い申しあげます。

 Amazon.co.jp:乱歩謎解きクロニクル

 新入学のお祝いにもうってつけだと思います。
Posted by 中 相作 - 2018.03.09,Fri

 本日も『乱歩謎解きクロニクル』の話題となっております。

 鷲田小彌太先生にもご紹介いただいております。

 鷲田小彌太の仕事:読書日々 867(2018年2月02日)
 鷲田小彌太の仕事:読書日々 869(2018年2月16日)

 本日は目次をごらんいただきます。

 初出のデータはブログに転載するにあたって添えたもので、実際には巻末にまとめて記載されております。

目次

涙香、「新青年」、乱歩  9

はしがき  9
第一章 「新青年」という舞台  14

デビューと疎外感/回想記から自伝へ/かけがえのない場/紛れ込む誤認/発見された草稿/浮かびあがる疑問

第二章 絵探しと探偵小説  39

「二銭銅貨」の逸脱/「一枚の切符」の反転/「恐ろしき錯誤」の妄想/探偵趣味と小説作法/二重性の影/かりそめの器/謎ではなく秘密

第三章 黒岩涙香に始まる  68

人嫌いから社交家へ/小説を書けない日々/「本陣殺人事件」の衝撃/垂直性の選択/第一人者の戴冠/うつし世と夜の夢

初出:中相作『涙香、「新青年」、乱歩』名張人外境、二〇一〇年五月二十九日


江戸川乱歩の不思議な犯罪  97

昭和四年 虐殺/大正十五年 対立/昭和二年 放浪/大正十三年 猟奇/昭和三年 再起/昭和十年 敬慕/昭和四年 変転/昭和三年 詐術
初出:江戶川亂步『完本陰獣』藍峯舎、二〇一八年二月二十五日


「陰獣」から「双生児」ができる話  121

二組の双生児/正体をめぐる謎/カムバックの舞台裏/編集者横溝正史
初出:江藤茂博、山口直孝、浜田知明編『横溝正史研究4』戎光祥出版、二〇一三年三月一日


野心を託した大探偵小説  133

初出:「小説現代」第五十一巻第九号、講談社、二〇一三年九月一日


乱歩と三島 女賊への恋  139

初出:江戶川亂步、三島由紀夫『完本黒蜥蜴』藍峯舎、二〇一四年五月十五日


「鬼火」因縁話  151

東京へ/暗い絵/水と火/廃園で/冬の旅
初出:横溝正史『鬼火』藍峯舎、二〇一五年六月二十五日


猟奇の果て 遊戯の終わり  175

土蔵の死骸/二冊の豪華本/猟奇耽異の器/文学派の領土/美しい死体
初出:江戶川亂步『幻想と怪奇』藍峯舎、二〇一五年十二月二十五日


ポーと乱歩 奇譚の水脈  191

初出:エドガー・アラン・ポー、江戶川亂步『赤き死の假面』藍峯舎、二〇一二年十二月二十五日


引用底本一覧  201
作品年譜  206
あとがき  215

 なにしろ、零細出版社にして無名の著者です。

 本屋さんでお見かけになることはないかもしれません。

 確実かつ簡単に手にしていただくために、アマゾンその他のオンライン書店でのご予約をお勧めいたします。

 強くお勧めいたします。

 Amazon.co.jp:乱歩謎解きクロニクル

 心から強く強くお勧めいたします。

 発売開始は今月30日の予定となっております。
Posted by 中 相作 - 2018.03.08,Thu

 おかげさまで昨日、校了となりました。

 この件です。

 言視舎:乱歩謎解きクロニクル

 流れとしては、このあたりから。

 2017年5月30日:わが裡なる吝嗇漢が
 2017年6月01日:僕は五里霧中

 先月末からほそぼそと、話題にはしていただいておりました。


 こちら3月5日付「市長への手紙」にリンクを設定した「あとがき」再校冒頭のスキャン画像。

 画像

 収録作品はすべて再録で、書き下ろしはこの「あとがき」だけなんですけど、いずれ「あとがき」全文もこのブログで公開したいと思います。

 それで結局、いったい何があったのかというと、零細出版社の自転車操業に巻き込まれるという得がたい経験をいたしましたと、まあそういった寸法です。
Posted by 中 相作 - 2018.03.05,Mon

 さて、名張市のことを完全にご放念いただいた乱歩ファンのかたのみならず、私も「市長への手紙」に対するお答えを頂戴しております。

 こんなんでした。

中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 お尋ねのありましたことについて、以下のとおり回答させていただきます。

○河出書房新社『花森安治』について「旧版とリニューアル版(増補新版)の内容紹介を比較し別の資料と考え収集対象と判断しました」とおっしゃるその判断が妥当であったとお考えなのかどうか。

 2月8日付で回答いたしましたように、旧版とリニューアル版(増補新版)の内容紹介を比較し収集対象と判断いたしました。このことは妥当であったと考えています。

○視聴覚資料やコミックより図書を優先して収集していることに根拠はあるのか。

 市立図書館では平成22年3月に利用者アンケート調査を行いました。
 図書館の利用目的をお聞きしたところ、「本を借りる」「館内で本を読む」「調べものをする」「図書館の資料を使った自習」等の回答が合わせて58.4%でした。一方、「ビデオ・DVDを見る」「CDを聞く」等の回答は合わせて2.8%でした。
 また、図書館に最も望むことをお聞きしたところ、「新しい本を多く買う」との回答が51.2%でした。一方、「DVDを増やす」「CDを増やす」等の回答は合わせて2.0%でした。
 これらのことから、より多くの市民の皆さんに図書館を利用していただくためには図書資料の充実が重要と考えていますが、資料購入費の減少に伴い新刊図書でさえ十分に購入することが難しくなってきたため、視聴覚資料やコミック以外の図書資料を中心に資料収集を行っています。

○乱歩関連資料であると認識しながら視聴覚資料やコミックを収集しないことの責任は、いったいどうお考えでしょうか。

 前問への回答と重複しますが、より多くの市民の皆さんに図書館を利用していただくためには図書の充実が重要と考え、乱歩関係資料についても視聴覚資料やコミック以外の図書を中心にした資料収集を行っています。

○1月30日付朝日新聞伊賀版に掲載された当該記事は乱歩関連資料として収集すべきかどうか。

 市立図書館は当該新聞記事を乱歩関連資料として収集しています。

 で、本日、こんな「市長への手紙」をお出しいたしました。

 件名は「とても感動しました」。

 2月11日付「市長への手紙」に対する2月22日付ご回答、どうもありがとうございました。

 いやはや、何をお聞きしてもまともにお答えいただけず、手前どもは間違ったことは何もしておりませんの一点張り、論理も合理も道理もなく、ただ屁理屈を並べ立てて自己保身と責任回避にひた走るお姿はほとんど感動的ですらあります。

 というか、とても感動してしまいました。

 はっきり申しあげて、平昌冬季五輪女子カーリング競技以上の感動でした。

 そだね〜。

 名張市のお役人のみなさん、いよいよご清栄のこととあらためてお慶びを申しあげます。

 しかし、いくら現状を正当化してみたところで、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がでたらめであるというのは紛れもない事実であり、図書館長や教育長をはじめとした図書館関係者もその事実をよく自覚していらっしゃるはずだと推測される次第です。

 貴職におかれましても、たとえば1月15日付で頂戴したご回答のなかで、平成28年度の収集実績に関して、「資料名の前に×印をつけた資料は出版時に気づかず収集できていません」とされた資料が驚くほど多くあった事実に照らして、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がでたらめであることはご理解いただいているものと拝察いたします。

 そういえば、近く出る本のあとがきにこんなことを記しました。

 校正刷りのスキャン画像をご覧いただきます。

http://www.e-net.jp/user/stako/20180305a.jpg

 文中に名張市立図書館の館長が出てまいりますが、これは、

 「こんにちはッ。お経は読んでも乱歩は読まぬッ。腹が張っても屁はこかぬッ。資料収集のしの字も知らぬッ。図書館法のとも知らぬッ。さ。檀家まわり行かさしてもらわさしてきやさしていただかさしてもらわしてこ。はんにゃはらみたほんまによ。かんじざいぼさつほんでからよ。ぎゃーてーぎゃーてーほんまによ。ごこうのすりきれほんでからよ。大きなお寺ができましたあッ。当寺院では家族葬でもお布施は同額となっております」

 でおなじみの○○○○さんや、

 「これ二冊ありますけどさなあ、こっちとこっち、表紙は違いますわてなあ。せやけど、中身はほれ、どっちも字ィ書いてあって、二色刷りで、ふたつともおんなじですねさ。これ、こっちとこっち、どこが違いますの」

 でおなじみの○○○○さんといった特定の個人ではなく、お役所の出世コースとはまったく無縁で、そもそも本を買って読む習慣もなければ図書館で調べものをしたこともないのになぜか図書館長を務めているお役人一般を指すものとお考えください。

 なお、このあとがきの事実誤認をご指摘いただこうかとも思ったのですが、昨年8月24日付ご回答に「ご依頼のありました、インタビュー原稿の事実関係の当否について言及することは差し控えさせていただきます」とお書きいただいてありましたことに鑑み、差し控えさせていただきました。

 正当な批判に正対しようとしないことこそ、公務員の王道です。

 お読みいただいたあとがきにも明記してありますが、とにかく名張市立図書館はでたらめで、それはもう開館当初からでたらめであったわけなのですが、近年ではそのでたらめを財政難のせいにして自己保身や責任回避に走ろうとする小ずるさが目立ちます。

 まさに公務員の鑑です。

 そだね〜。

 名張市の財政難は市民のひとりとしてある程度理解しているつもりでおりますが、財政難が無能と怠慢の隠れ蓑に使用されてしまっては、市民としてはまったくたまったものではありません。

 では、ここで質問です。

 名張市は平成28年、財政難を少しでも補うことを目的に、ということであると判断される次第ですが、市立図書館のネーミングライツ・パートナーを募集しました。

 残念ながら一件も応募がなかったとのことではありましたが、その後、再募集したという話は耳にいたしません。

 しかし、財政難を少しでも補おうとする努力は不断につづけられるべきであり、ネーミングライツ・パートナーの募集がただ一度だけで終わっているのは、市民のひとりとして納得できることではありません。

 どうしてネーミングライツ・パートナーを募集しないのか、ご説明をお願いいたします。

 本日はここまでといたします。

 よろしくお願い申しあげます。

 なお、たぶん2月16日のことだと思うのですが、「市長への手紙」をお出しいただいた○○○○○さんから、つい先日の3月3日、あまりなでたらめゆえ名張市にすっかり愛想をお尽かしになったということか、「名張市のことは、放念いたします」とのお知らせをいただきましたので、ここに付記しておきます。

 このエントリに転載するにあたって、個人名は伏せ字といたしました。
Posted by 中 相作 - 2018.03.04,Sun

 まず、この件です。

 2018年2月22日:ご放念をとお願いしたのに

 ここにご登場の乱歩ファンのかたからメールと電話で連絡があり、名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して送信した質問に対する回答が届いたそうなんですけど、その内容によほど落胆されたのか、今度こそ本当に名張市のことは放念いたします、との宣言を頂戴いたしました。

 きのうそのかたにお送りしたメールがこれです。

 メール拝受いたしました。きのうはこちらこそ失礼しました。ちょうど犬との散歩から帰ったところでした。なんとも申しわけなく、またお恥ずかしい話ですが、名張市のお役人はいつもそうです。仰せのとおり、誰が、という主語を省いて、こういうことをやります、と大風呂敷をひろげ、いつまでに、という期限を明示せず、こういうことをやります、と大言壮語します。期限を明示しようとしない小ずるさに関しては、昨年9月、当地へおいでいただいた慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんも名張市立図書館に対して同様の苦言を呈していらっしゃいました。いずれにせよ、名張市のお役人がいうことはたいてい大うそです。ほんとに困ったことですが、名張市のお役人のみなさんは、自己保身や責任回避のためならどんな大うそでも平気で並べ立ててくれます。私もずいぶん煮え湯を飲まされたものです。ともあれ、以前からお願いしておりますとおり、名張市のことはどうぞもうご放念ください。いろいろお気づかいいただいて、あらためてお礼を申しあげます。それから、僭越ながら署名を入れた『完本陰獣』、週明けに郵送でお返しいたします。今後ともよろしくお願い申しあげます。

 ほんとに困ったものです。

 名張市のお役人のみなさんのお顔に、

 「手前どもは何も考えさせていただかないことにさせていただいております」

 とか、

 「手前どもはできるだけ働かさせていただかないようにさせていただいております」

 とか、そういうことが書いてあるのはけっして私のせいではなく、お役人の心根があそこまで腐りきっているのはそもそもお役所という職場が人の心根を果てしなく腐らせる泥沼のような場であるからなのですが、それはそれとして、なんとなく私のほうからも、乱歩に関して名張市にさまざまに期待を寄せてきてくださったみなさんに対し、名張市民のひとりとして、ひとことお詫びを申しあげておきたい気分です。

 えろうすんまへん。

 つづきまして、もう一件。

 3月に入ってから、当ブログにおける画像掲載をこんな感じにいたしました。

画像

 このブログ、五百メガバイトまでは無料で行けるんですけど、それを超えると有料になります。

 開設以来掲載してきた画像の量が膨大になり、とうとう五百メガの限界いっぱいいっぱいになりましたので、とりあえず古い画像をクラウドに保存したうえでエントリから削除する、という姑息な手段を弄してしのいできたのですが、それも面倒ですから、ウェブサイト名張人外境のウェブサーバーに画像をアップし、当ブログにそのリンクを設定することにいたしました。

 これまでのようにエントリにサムネールが自動的に掲載されることはなく、ただ、

画像■名古屋市芸術創造センター演劇アカデミー修了公演「科学する探偵~名古屋から乱歩を支えた作家・小酒井不木の生涯~」チラシ表

 といった表示を記載するだけになりましたから、不便といえば不便かもしれませんが、グロ画像注意、みたいなことにはなりませんから、その点はどうぞご安心ください。

 有料になるといっても年間二千数百円のことですから、とっとと手続きをすればいいようなものですけど、妙に吝嗇なんですこれが。
Posted by 中 相作 - 2018.02.23,Fri

 少しずつ暖かくなってきてなんだか嬉しいきょうこのごろ。

 本日は時間がありませんでしたのでとりあえずご挨拶だけ申しあげます。

 それではまたあした。
Posted by 中 相作 - 2018.02.22,Thu

 きのう、毎度おなじみ名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して、こんなおたよりを送信しようと考えました。

 件名は「ある乱歩ファンのかたのお尋ねについて」。

 毎度お世話になっております。

 先週16日の金曜日、ある乱歩ファンのかたからメールを頂戴し、名張市立図書館が収集した乱歩関連資料のうちの視聴覚資料について、名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して質問を送信した、とのお知らせをいただきました。

 その乱歩ファンのかたには、名張市のお役人は信じられないくらいレベルが低い、という厳然たる事実をずいぶん以前から折に触れてお伝えし、名張市立図書館が乱歩に関してできることなど何もありませんから、名張市のことはどうぞもうご放念ください、とお願いもしてきた次第なのですが、やはりご放念いただけないもののようです。

 と申しますのも、乱歩関連資料の収集というのはふつうの図書館ならごくふつうの日常的業務として日々、難なくこなせるはずの作業ですから、こんな簡単なことがどうして名張市立図書館にはできないのか、とつくづく疑問にお思いになり、いまに至るも放念できずにいらっしゃるのではないかと推測される次第です。

 今回の「市長への手紙」によるご質問に対しても、とてもまともなお答えは期待できないものと思われ、そのかたにもその旨はメールでお知らせした次第ですが、とにかくご回答かた、よろしくお願い申しあげます。

 さて、こうしてゆくりなくも「市長への手紙」をお出しすることになりましてので、せっかくの機会ですから、当方からもひとつだけお聞きしておきたいと思います。

 2月11日にお出しした「市長への手紙」では、できるだけお答えいただきやすいように二者択一の設問をお送りいたしましたが、本日はもっとお答えいただきやすい質問といたします。

 2月8日付メールで頂戴したお答えに「乱歩関係資料についても一定の基準を設けて資料の収集を行っているところです」とありましたが、「一定の基準」とおっしゃるのですから、誰でもそれに照らし合わせれば資料収集が進められる原則なりルールなりが明確に定められているものと判断されます。

 そこで、その「一定の基準」とはどのようなものか、ぜひともお知らせいただきたいと思います。

 すでに設けられているものをお教えいただきたいとお願いしているのですから、こんな簡単な質問はないものと思われます。

 ご多用中恐縮ですが、2月11日付「市長への手紙」に記した質問と2月16日付の乱歩ファンのかたのご質問ともども、なにとぞよろしくお願い申しあげます。

 しかし、考えただけで思いとどまり、送信はしませんでした。

 なぜかと申しますと、「市長への手紙」に対処しなければならぬお役人のみなさん、あっちからもこっちからも一度にあれこれ質問が相次ぐと、それでなくてもあれなおつむがいよいよこんがらがり、それでなくても意味不明な回答がますます摩訶不思議なものになってしまうと予想されたからです。

 まともな答えはまったく返ってきませんけど、「市長への手紙」を出してみたいな、とおっしゃる向きはお気軽にどうぞ。
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