朝起きたら、リオ五輪レスリング女子五十三キロ級決勝で遠縁の娘が敗退しておりました。
私はゆうべ初戦をテレビ観戦しただけで、あとは四連覇が決まってからでいいやと酔っ払って寝てしまいましたから、決勝も表彰式もまだ視聴していないのですが、主将は負けるというジンクスが生きていたのか、なんとも意外な結果に終わったというのが実感です。ともあれ、応援していただいたみなさんにお礼を申しあげます。
それにしても残念無念。
あっというまにお盆が過ぎてしまいました。
それはそれとして、お盆の最中に血まなこになって、みたいなことは全然ありませんけど、ちょっと探してみましたところ、おかげさまで名張市内に一軒だけ、「ミステリマガジン」を一冊だけ置いてる本屋さんがありました。めでたしめでたし。
しかし実際のところ、名張市内にかぎらず日本全国津々浦々、どこの本屋さんもめでたいどころか大変なんだろうなと思います。
とはいえ、お盆には名張市内の本屋さんや大型店なんかはふだんよりお客さんが多い感じで、都会から里帰りしてきたひとと名張市在住のその家族といったところなんだろうと思いますけど、お盆が過ぎたらまた、いつものようなとても寂しいまちに戻ってしまうことでしょう。
過ぎてしまえばやはりこの夏も、あまりに短い、ただ一日の長過ぎる午後のような季節だったということになりはするのでしょうけれど、今上のあれやSMAPのこれやをはじめとして、いやもう今年の夏はじつにいろんなことがあったなあ、という印象がとても強いような気がいたします。
さて、逝く夏をビールとリオ五輪で惜しみけり、ということにしたいと思います。
お盆です。
拙宅では本日、お坊さんに仏前でありがたいお経を誦していただきましたが、正直なところ、坊主なんてアマゾンの宅配でじゅーぶんじゃね? と思わないでもありません。アマゾンといえば、出版不況とオンライン書店の二重攻勢で、当地の本屋さんはほんとにしんどそう。
というか、いよいよ商品が回ってこなくなった印象で、平凡社ライブラリーの『怪談入門』はおろか、乱歩の小特集が載ってるらしい「ミステリマガジン」9月号も見かけません。
しかも最近じゃ、地元資本の本屋さんを応援しなくちゃ、という気持ちも薄れてきて、本屋さんまで行って欲しい新刊が入ってるかどうか確認して入ってなかったらいちいち取り寄せを依頼して入りましたとメールで連絡があったらまた自動車に乗って受け取りに行く、みたいなことがしごく面倒に思えてきて、ああ、本屋さんだけじゃなくて名張市全体がこうやってずるずるずるずる衰退してしまうんだろうな、もうじたばたしてもしかたがないんだろうな、見るべきほどのことは見つ、とかいって平家の公達みたいに従容として運命を受け容れるしかないんだろうな、とか思ってしまいます。
さ。
ビールにしよっと。
小説推理 9月号
平成28・2016年7月27日発売 第56巻第9号 双葉社
A5判 459ページ 910円(本体843円)
乱歩と清張
郷原宏
第24回(最終回)
p176─182
▼双葉社:小説推理
あしたは乱歩の命日かあ、とぼーっと思っている7月27日。
なんだかあわただしくて困ってしまいますけど、乱歩人気はあいかわらずです。江戸川乱歩原作・窪田将治監督最新作!
— NORTH FAITH (@north_faith) 2016年7月23日
映画『屋根裏の散歩者』
シネマート新宿にて、2週間限定レイトショー公開中!
出演:木嶋のりこ、間宮夕貴、河合龍之介、草野康太、松本若菜、矢部太郎、柳憂怜、近藤芳正、淵上泰史 他
予告編はコチラ→ https://t.co/XbT7IC509R
いよいよ明日から乱歩展です。本日搬入ですが未だに作業してますヨヨヨ。僅かながら物販も用意しました。昭和の児童書の懸賞品をイメージして作りました。観覧の思い出に是非。 pic.twitter.com/Myef0aZtbg
— DAMAとかニシダマオとか (@nishidamao) 2016年7月25日
巻頭企画は、「夏の夜のミステリー」。ミステリー評論家の日下三蔵氏(@sanzokusaka)、千街晶之氏(@sengaiakiyuki)、文芸評論家の杉江松恋氏(@from41tohomania)が、江戸川乱歩を中心に、今昔話題のミステリーを語り合います。
— 銀座百点編集部 (@ginza100ten) 2016年7月25日
「銀座百点」て、どこで売ってるのやろ。
ミステリ・マガジン9月号は「ロアルド・ダール生誕100周年特集」。おまけに、小特集<幻想と怪奇>は「江戸川乱歩と夏目漱石をつなぐ」として、レオニダス・アンドレーエフが紹介されている。当時の文壇と探偵小説の関係に興味ある人は必読だ。
— 風間賢二 (@k_kazama) 2016年7月25日
もう買うしかないな。22、3才の頃、隣の机にいた鳥海さんに藤田さん何読んでるのと聞かれて乱歩と答え、ふふふとか言われたが推理探偵小説が大好きだった。
— 藤田重信 (@Tsukushi55) 2016年7月25日
今、筑紫アンティークや筑紫B明朝が乱歩の作品に使われているのは感慨深いものがある。 https://t.co/Oo3sbmpjKX
もう買うしかないなゆわれたかて、どこで売ってるのやろ。
『真夏の夜の乱歩會』本日より開催です。気づけば恐れ多い顔ぶれの中に拙作『蜘蛛男』も置かせていただきました。小ネタや仕掛けを隠してあるので目を凝らして御覧いただけると幸い。物販もあり〼。モンクール中央区北3西18-2-4 30日マデ。 pic.twitter.com/qYtqIOXSJM
— DAMAとかニシダマオとか (@nishidamao) 2016年7月26日
本日も皆様「屋根裏の散歩者」お越しいただきありがとうございました!
— 河合龍之介 (@ryunosuke_kawai) 2016年7月26日
明日はなんとレディースデイらしいぞよ!
自分も明日行く予定なのでもしお時間あったらお仕事帰りなんかに乱歩の世界に浸ってみては?
映画館で僕と握手!! https://t.co/TD7jCvVVBd
黄金仮面マグネット増産しましたー。1個だけ塗り忘れたのを白蝋仮面マグネットとして出そうかと思ったけどそれは横溝でした^_-☆補充がてら午後から在廊しますので雨宿りに是非。『真夏の夜の乱歩會』モンクール中央区北3西18-2-4 pic.twitter.com/7bLr50BZ9H
— DAMAとかニシダマオとか (@nishidamao) 2016年7月27日
黄金仮面マグネットて、どこで売ってるのやろ。
てゆうか、いったいなんなんやろ。
いっぽう、当地ではこんなニュースも。
能面顔の「ひやわん」、キモカワイイで勝負 2016年07月26日 17時41分 - 読売新聞 https://t.co/ZI3nrE2Bhn
— 伊賀ニュース (@news_iga) 2016年7月26日
怪人二十面相のマントをまとったわれらがひやわん、よろしければ清き一票をぜひどうぞ。
▼ゆるキャラグランプリ:Home
それでまあ、いろいろあわただしくて本屋さんにもあんまり行けてないんですけど、これも買っとかないと。
今週の本。
— 東雲ゆうさ (@yuusa_ayumi) 2016年7月16日
宮野真守さんが朗読するCDが付いていた。
朗読の箇所まで早く読んで、早く聞きたいと思うヨ。
『孤島の鬼』江戸川乱歩 pic.twitter.com/jrdLRSbEgs
今日は幽霊の日ということで当店の怪談コーナーもよろしくお願いします。おすすめは江戸川乱歩『怪談入門』(平凡社ライブラリ)です。 pic.twitter.com/4YrpxdFp99
— くまざわ書店 武蔵小金井北口店 (@kbc_koganei) 2016年7月26日
名張市内の本屋さんには、平凡社ライブラリーも並んでないのやろな。
はたまた、乱歩の命日があすに迫っても、名張市内には乱歩がらみの動きはなんにもないのやろな。
乱歩はほんま、なんちゅうとこで生まれたんやろな。
それから、メールでお知らせいただいたんですけど、こんな本も出てます。
▼勉誠出版:浅草文芸ハンドブック
▼駒草出版:上野アンダーグラウンド
名張市内の本屋さんには、絶対並んでないのやろな。
やれやれ。
ほな、さいなら。
「悪魔の紋章」がお芝居になります。
予告篇です。予約受付中。
▼CoRich舞台芸術!:「江戸川乱歩傑作シリーズ 『悪魔の紋章』」
脚本、演出、出演の三役をこなし、回路Rの副団長もお務めの森本勝海さんは、このブログの「プロフィール」によれば名張市ご出身とのことです。
▼回路R森本の「これでいいのだ!」:Top
どこの森本さんなんだかまったく存じあげませんけど、そんなこんなでよろしくどうぞ。
青空文庫の「二銭銅貨」を「RAMPO Up-To-Date」に記録してみました。
▼2016年7月17日:二銭銅貨「二銭銅貨」といえば、「二銭銅貨」九十九円電書の件ですが──
▼2016年6月11日:映画とか漫画とか電子書籍とか
▼2016年6月13日:九十九円電書のぼんやりした構想
▼2016年6月15日:自註自解はどうでしょう
▼2016年6月16日:同時代評はどうでしょう
▼2016年6月22日:黄金虫はどうでしょう
▼2016年6月23日:乱歩の点字はちょっと変
▼2016年6月24日:小説はこうでしょう
▼2016年6月25日:僕は点字狂
▼2016年6月26日:点字狂電書思案
▼2016年7月03日:乱歩の点字はまだ変だった
まあだいたいこんなとこでいいんじゃね? という線が出ましたので、以下にお知らせ申しあげます
二銭銅貨 大正十二年四月一日
[A]
探偵小説を募集す 森下雨村 大正十二年二月一日
春季増大号予告 森下雨村 大正十二年三月一日
編輯局から 森下雨村 大正十二年三月一日
「二銭銅貨」を読む 小酒井不木 大正十二年四月一日
探偵小説に就て 江戸川乱歩 大正十二年四月一日
編輯局から 森下雨村 大正十二年四月一日
[B]
森下雨村宛書簡 江戸川乱歩 大正十一年十一月二十四日
森下雨村宛書簡 江戸川乱歩 大正十一年十一月三十日
江戸川乱歩宛書簡 森下雨村 大正十一年十二月二日
井上勝喜宛書簡 江戸川乱歩 大正十一年十二月四日
馬場孤蝶宛書簡 江戸川乱歩 大正十一年十二月七日
井上勝喜宛書簡 江戸川乱歩 大正十二年二月十六日
野崎三郎宛書簡 江戸川乱歩 大正十二年二月十八日
森下雨村宛書簡 江戸川乱歩 大正十二年三月十一日
小酒井不木宛書簡 江戸川乱歩 大正十二年七月一日
江戸川乱歩宛書簡 小酒井不木 大正十二年七月三日
江戸川乱歩宛書簡 小酒井不木 大正十四年五月十日
小酒井不木宛書簡 江戸川乱歩 大正十四年五月十八日
江戸川乱歩宛書簡 小酒井不木 大正十四年五月二十四日
江戸川乱歩宛書簡 小酒井不木 大正十四年七月八日
[C]
日本の探偵作家と作品 本田緒生 大正十四年四月一日
「心理試験」序 小酒井不木 大正十四年七月十八日
「心理試験」を読む 桜井邦雄 大正十四年七月
日本探偵小説界寸評 国枝史郎 大正十四年八月三十一日
乱歩氏の創作集 甲賀三郎 大正十四年十月一日
日本のポオ 江戸川乱歩君万歳 宇野浩二 大正十五年一月十日
探偵小説に就いて 萩原朔太郎 大正十五年六月一日
江戸川君と私 森下雨村 昭和二年六月一日
江戸川氏と私 小酒井不木 昭和二年六月一日
気分屋 星野辰男 昭和二年六月一日
探偵小説読本 水谷準 昭和三年一月一日
序にかえて 森下雨村 昭和三年一月一日
探偵小説はどうなったか 甲賀三郎 昭和三年八月五日
江戸川乱歩氏に対する私の感想 夢野久作 昭和五年四月一日
江戸川乱歩論 龍登雲 昭和六年三月一日
僕の「日本探偵小説史」 水谷準 昭和七年八月二十日
傑作探偵小説吟味 井上良夫 昭和九年八月一日
探偵小説講話 甲賀三郎 昭和十年一月一日
江戸川乱歩論 木々高太郎 昭和十年四月三日
乱歩破像 青地流介 昭和十年四月三日
乱歩漫筆 米山寛 昭和十年四月三日
江戸川乱歩 木村毅 昭和十年四月二十六日
序 探偵小説発達史風に 森下雨村 昭和十年九月二十二日
江戸川乱歩 森下雨村 昭和十一年一月二十八日
日本探偵小説史 中島親 昭和十三年四月一日
[D]
宇野浩二式 大正十五年二月一日
二銭銅貨 大正十五年五月一日
私の探偵趣味 大正十五年六月一日
探偵小説壇繁昌記 昭和二年十月十五日
楽屋噺 昭和四年七月二十七日
探偵小説十年 昭和七年五月十日
処女作の事 昭和十一年十月一日
探偵小説十五年 昭和十三年九月二十日
貼雑年譜 昭和十六年四月初旬
附記 昭和二十一年七月五日
探偵小説概論 昭和二十三年三月二十日
怪談入門 昭和二十三年六月一日
旧作四篇について 昭和二十四年九月二十五日
探偵小説四十年 昭和二十四年十二月一日、二十五年一月一日
あとがき 昭和二十五年二月二十日
日本探偵小説の系譜 昭和二十五年十一月一日
二十代の私 昭和二十七年二月二十八日
探偵小説四十年 昭和二十八年三月一日
類別トリック集成 昭和二十八年十月一日
土佐と探偵小説 昭和二十九年七月一日
二銭銅貨 昭和三十一年一月
小説を書くまで 昭和三十一年五月一日
私の履歴書 昭和三十一年五月九日
ふるさとの記 昭和三十一年七月一日
解説 昭和三十一年七月二十日
三十歳のころ 昭和三十一年八月九日
初ホーマーは「二銭銅貨」 昭和三十四年一月一日
江戸川乱歩の巻 昭和三十四年七月三十一日
あとがき 昭和三十六年十月十日
処女作「二銭銅貨」 昭和三十六年十一月一日
私の結婚 昭和三十七年二月一日
あとがき 昭和三十七年二月五日
あとがき 昭和三十七年五月三十日
[E]
黄金虫 エドガー・アラン・ポー(一八四三年)、江戸川乱歩訳
昭和三十六年七月二十日
噫無情 ヴィクトル・ユーゴー(一八六二年)、黒岩涙香訳
明治三十九年四月二十五日
踊る人形 アーサー・コナン・ドイル(一九〇三年)、三上於菟吉訳
昭和四年十月五日
二銭銅貨荒筋 江戸川藍峯 大正九年五月十日
二銭銅貨 江戸川藍峯 大正九年
私 谷崎潤一郎 大正十年三月一日
二銭銅貨 黒島伝治 大正十五年一月一日
二銭銅貨 江戸川乱歩 昭和三十三年九月二十五日
二銭銅貨 江戸川乱歩 昭和三十六年十月十日
戌神はなにを見たか 鮎川哲也 昭和五十一年二月二十日
[F]
収録履歴
訂正経過
なんか本格的に気ちがいじみてきましたけど、それはそれとして大風呂敷とはこのことか。
6月11日付エントリには「試みにごく短い乱歩作品の電子書籍を一冊つくり、アマゾンで販売するところまでこぎつけてみようか、と考えるに至った」と記してあるのですが、ごく短い乱歩作品である「二銭銅貨」に通販番組みたいにあれこれおまけをつけていったところ、身動きできないほどふくれあがってしまいました。
「二銭銅貨」九十九円電書、配信時期は未定となっております。
というか、永遠に出ないかもしれません。
てゆーか、誰か出してくんない?
しかしこうなると、「二銭銅貨」以外の電子書籍を考えたほうがいいかもしれんなあ。
夏休み前の三連休、いかがお過ごしでしょうか。
とはいえ私は、夏休みにも三連休にもまったく縁がなく、YouTubeで大河ドラマ「真田太平記」を眺めながらひきこもり生活です。いっぽう、青空文庫はまたしても少年もの、というか、幼年ものです。
江戸川 乱歩:ふしぎな人: 1 マントにんぎょうのまき きむらたけしくんは、しょうがっこうの二ねん生で、とうきょうのひろいおうちにすんでいました。 おとうさんは、あるかいしゃのしゃちょうさんです。 きむら… https://t.co/UlusloycnE 青空文庫 #青空文庫
— 青空文庫新着情報 (@aozoranow) 2016年7月15日
しかし、毎度毎度こんなふうにしてお知らせするのもあれですから、青空文庫の乱歩作品収録を「RAMPO Up-To-Date」に記録してゆくことにしようか、とたったいま思いつきました。
カテゴリは、やはり電子書籍か。
ちょっと違うか。
とはいえ、電子書籍で行くしかないか。
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