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Posted by 中 相作 - 2012.05.21,Mon

ウェブニュース

 

西日本新聞

 平成24・2012年5月17日 西日本新聞社

 

反核の旗手が推理小説 元長崎大学長の土山氏

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反核の旗手が推理小説 元長崎大学長の土山氏

 

2012年5月17日 00:30

 

20120521a.jpg

 

推理小説集「あてどなき脱出」を出版した元長崎大学長の土山秀夫氏=長崎市

 長崎の核兵器廃絶運動をリードする元長崎大学長の土山秀夫氏(87)が推理小説集「あてどなき脱出」(長崎文献社)を出版した。五十数年前、江戸川乱歩のお眼鏡にかなった作家だったこともある土山氏。専門の病理学の知識を生かし、旧日本軍の731部隊を取り上げた表題作など5編が収録されている。

 

 土山氏は長崎医科大(現在の長崎大医学部)の学生だった20歳のとき、救護のため原爆投下直後の長崎市に入り、入市被爆した。1988~92年に長崎大学長を務め、退任後は市民運動の中心として核兵器廃絶へ積極的に発言している。

 

 土山氏は戦後、学業の傍ら「土英雄(つちひでお)」のペンネームで推理小説を執筆。56年に専門誌に掲載された「深淵(しんえん)の底」は乱歩に高く評価された。添削指導を受けるなど交流を続けたが、59年の米国留学を機に本格的執筆から遠ざかった。

 

 「あてどなき脱出」は米国留学前に書き始め、こつこつと加筆を続けていた作品。731部隊の医師が、共同研究のために送り込まれたナチスドイツの強制収容所でユダヤ人女性と出会い、ガス室送り直前に脱出を試みる。土山氏は同部隊関係者からじかに話を聞いたこともあったといい、物語は史実を織り交ぜ展開。作品の存在を知った長崎文献社が出版を申し出て、日の目を見ることになった。

 

 土山氏は「亡霊のようによみがえった作品で面はゆくもあるが、うれしい。乱歩先生に少しは恩返しできたと思う」と話している。四六判、300ページ。税込み1260円。同社=095(823)5247。

 

=2012/05/17付 西日本新聞朝刊=

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