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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2013.07.16,Tue

 苦労話です。


 平井通のお墓の場所がわかんないのは、評伝としてなんかかっこわりーなー、とは思いましたけど、わかんないものはしかたありません。

 ですから、通の墓所はどこどこにある、という締めくくりはすっぱりあきらめ、通の死去を前倒しすることにしました。

 つまり、評伝全体を前半と後半にわけたとして、前半がおしまいになる時点ではやばやと、通は昭和46年に死にました、ということを明かしてしまう作戦に出たわけです。

 前半のおしまいで死んでしまったら、後半のおしまいになるころには、通の墓所はどこにあったのか、なんてことはもうどうでもよくなってるのではないか、という深謀遠慮にもとづく戦略でした。

 ところが、破れかぶれでリサーチするうち、通の遺骨の行方がひょっこり判明してしいましたので、だったらそれも書いとかなきゃ、ということになり、後半の終盤になってまた、通は昭和46年に死にました、ということをあらためて書きつける仕儀となってしまいました。

 しかも、前半のおしまいですでに明かしてしまってありますから、通が昭和46年に死にました、という事実をいまさら締めくくりにもってくるわけにもまいりません。

 じゃ、締めくくり、どうするよ、というわけで、私は途方に暮れました。

 さて、おはなし変わって、こちらつぼ八名張駅西口店。

 有栖川有栖さんの講演会が開かれた4月20日の夜、遠来のお客さんがつぼ八名張駅西口店でふと口にされた、

 「こんどの館長さんは、乱歩のことをちゃんとしてくれるひとなんですか」

 というひとことをめぐる一件ですが、最初は意外の感に打たれたものの、よく考えたらごく当然のことでした、ということは先日も記しました。

 おおもとの話をすれば、名張市立図書館にちゃんとしてほしい、ということです。

 乱歩関連資料を収集する、というのであれば、それなりのことをふつうにちゃんとやってほしい、というのが、たとえばその遠来のお客さんの、あるいは、ほかならぬこの私の、ほんのささやかな願いです。

 それは難しいことでもなんでもなくて、ごく簡単にできることであり、というか、ふつうにできてなくちゃおかしいことなんですけど、名張市立図書館では、なぜか、全然できてないわけです。

 しかも、これから先も、永遠にできない、ということはわかってる、と私には思われます。

 ところが、このあたり、世間のみなさんにはなかなか理解していただけないようです。

 げんに、遠来のお客さんも、名張市立図書館の館長からはうれしくない目に遭わされていらっしゃったわけなんですけど、それでもなお、図書館長が代わったとなると、図書館運営に変化が出るかもしれない、という期待をお抱きになるわけです。

 なぜか、というと、さっきも書きましたけど、乱歩関連資料の収集を、ふつうにちゃんとする、というのはごくごく簡単なことだからでしょう。

 名張市立図書館の館長が代わったと聞けば、いままでの館長さんはふつうのことがまったくできない役立たずでいらっしゃったようだけど、こんどの館長さんは、もう少しましなふつうのひと、いやいや、ふつうのひと、などとぜいたくはいわない、ふつうにちかいひと、くらいの線でよござんす、できればふつうがいいけれど、それが無理ならせめて、いままでの館長さんよりはふつうにちかいひとに館長さんになっていただいて、名張市立図書館における乱歩関連資料の収集をちゃんとしたものにしていただきたいものだ、と思っておしまいになるわけでございましょうなあ。

 ですから、名張市立図書館には愛想も小想も尽きはてているにはしても、もしかしたら、こんどの館長さんは、こんどの館長さんこそは、ふつうにちかいひとかもしれない、いくら名張市だって、代々の館長にえりすぐりの役立たずばかりを送り込みつづける、などという超絶技巧めいた芸当ができるはずはないもんな、とついつい思ってしまうのが人情ってやつだとは思いますけど、なんのなんの、名張市役所に役立たずの数は尽きまじ、哀れなるかなイカルスが、いくたりも来ては落っこちる、みたいな感じで次から次へ、いくらでも送り込まれてゆくわけなのよね役立たずが。

 だから、私としては、乱歩関連資料の収集をふつうに進める、などという芸当は、名張市立図書館には、これから先も、永遠にできない、ということは骨身にしみてわかってるわけなんですけど、しかし、ここに、わずかおひとりとはいえど、

 「こんどの館長さんは、乱歩のことをちゃんとしてくれるひとなんですか」

 と思ってくださっているかた、換言すれば、名張市立図書館にいまだにかすかながらも期待をお寄せくださっているかたがあるのだとすれば、それを踏みにじるわけにはいかないかな、とも思うわけです。

 じゃ、乱歩のことをちゃんとする、というのは、具体的にどうすることなのか。

 まず、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、ということをしなければなりません。

 乱歩関連資料を集めるというのなら、いったいどんな資料を集めるのか、集めた資料をどんなふうに体系化し、それにもとづいてどんなサービスを提供するのか、みたいなことを、ちゃんと考えて、ちゃんと決める、ということが必要です。

 こんなことは、名張市立図書館が開館したときにできてなければならなかったことなんですけど、いまだにできてないわけですから、過ちて改めざるこれを過ちという、過ちてはすなわち改むるに憚ることなかれ、悔い改めて一から出直します、乱歩のことをちゃんとやります、というのであれば、遠来のお客さんも、むろんかく申すおいどんも、幸甚これに過ぐるものはありもはん。

 だったら、だめでもともと、いっちょやってみる?

 ほんというと、以前から記しておりますとおり、名張市長の判断と責任を問う、というステップに進んで、それを「伊賀百筆」用漫才の後半の目玉にすることをもくろんでいたんですけど、そのまえにもういちど、館長さんが代わったことでもあり、その館長さんに期待を寄せてくださっている乱歩ファンのかたがいらっしゃることでもあるわけですから、名張市立図書館の現在ただいまの意向ないしは方針といったものを確認しておいたほうがいいかもしれません。

 しかし、たとえば乱歩関連資料の収集方針なんて、いくらただしてもまともな回答は返ってくるわけないしな、と危うく堂々めぐりに踏み迷いかけましたけど、なんとか踏みとどまって、一点だけ問題にしてみようか、と思いつきました。

 これも以前からいってたことであって、ブログ内を検索してみたところ、たとえばこのエントリでぼやいてました。

 2013年1月24日:体系性を徹底的に無視してどうするよ

 ちょっと引いてみる。

 なんどもいうけど、市民生活にはいっさいかかわりがなく、市民からはまったく必要とされていないのが乱歩関連資料なわけで、そんなのをあえて集めようというんだから、てゆーか、すでにしこたま集めてしまったわけなんだけど、だったらなおさら、集めた目的をはっきり説明できないことには、かなりまずいと思う。

 つまり、とりあえず、まず第一に、このあたりの説明をお願いしてみればいいのではないか。

 資料収集の目的を明確にする、ということは、収集した資料をどんなふうに体系化し、それにもとづいてどんなサービスを提供するのか、ということを明確にする、ということでもありますから、これができなきゃ名張市立図書館、まったく無駄なことをつづけてきた、ということになります。

 名張市立図書館って、乱歩関連資料をせっせと収集してるらしいけど、目的はなに? と市民から尋ねられたら、さあ、どう答えるか、みたいなことを、名張市立図書館にはいまから準備してもらっといたほうがいいと思う。

 さて、おはなし変わって、こちら滋賀県甲賀市。

 通の奥さんの実家を求めて甲賀市まで行ってみたものの、なにも得るところなくむなしく帰ってまいりました、というおはなしはこのエントリに記しました。

 2013年3月21日:ワレ発見セリ

 いやまったく、実ることのない苦労ばかりがつづきましたなあ。

 以上、苦労話でした。
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