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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2013.03.21,Thu

 暑いんだか寒いんだか、よくわかんない日がつづきます。

 暑いんだか寒いんだか、よくわかんない最近の日々にいちばんびっくりいたしましたのは、18日の月曜日に放映された例のテレビドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」第十回でした。

 なにがびっくりだったかというと、「RAMPO Up-To-Date」に記録しとかなくちゃな、とか思って20日水曜の朝に番組の公式サイトにアクセスしてみましたところ、なんと第十一回のあらすじが掲載されているではありませんか。

 私は第十回、最初から最後までじっくり視聴して、それでおしまいだと思いこみ、つづきがあるとは夢にも思っておりませんでした。

 いくら酔っ払ってたからって、ドラマが完結したのかまだつづくのか、それすら判断できなかったってんですから、なんだかなあ、と思います。

 ドラマの中味も、あんまりおぼえてないしなあ。

 乱歩の本も、なにが出てきたんだかさっぱりだしなあ。

 しかしまあ、とりあえず、第十一回、正真正銘の最終回、予告をどうぞ。

 ビブリア古書堂の事件手帖:ストーリー > 第11話

 ほんと、なにやってんだろうなあ。

 とか思いつつ、くだんの実話読みものの話ですけど。

 2013年2月18日:Hello folks, I'm a researcher.

 上のエントリでは途方に暮れるしかなかった平井通のお墓、ワレ発見セリ。

 ついに通の墓所を発見いたしました。

 てゆーか、いまもお墓があるのかどうか、それはわかりませんけど、とにかくお葬式のあとで通が葬られたのは、川崎市の下作延とかいうとこにある市営の霊園で、通は生前、そこに墓地を購入してあったそうです。

 判明したのはきょうのことでしたが、さすが読売新聞の英語版で「Edogawa researcher」と呼ばれただけのことはあるよなおれって、篠川栞子さんにもおさおさ引けは取らぬきわめて有能なリサーチャーだというしかないよなあ、と思いつつ、ようやく通の棺を覆うことを得たような感懐も胸に生まれて、なんだかしみじみした気分なの。

 2013年2月27日:実話読みもの掲載の『横溝正史研究』が出ました

 このエントリには、「妻の実家があった滋賀県甲賀郡に転居して療養し」とありますけど、その後、通の最初の奥さんの姓名がわかりましたので、だったら甲賀まで行ってくっか、と思って行ってきました。

 2013年1月26日:コンサートのお知らせから

 このエントリでお知らせしましたとおり、伊賀市内某所で催された新年会において、

 「けんみんに○○○○○○○おしつける」

 という俳句を詠んでみごとにゲットしたコンサートチケット、その会場は伊賀市内ながら滋賀県甲賀市のすぐ近くでしたので、コンサート当日、ついでに甲賀まで足を伸ばし、あ、通が療養していたのはたぶんこの家だな、となんとなく目星がついた古い農家がありましたので、なんとも図々しいんですけどそのお宅にのこのこお邪魔して、こんちこれまたなんとかかんとか、もしやこちらには昭和の初年にかくかくしかじか、とおはなしをお聞きしてみたんですけど、そんな古いことはさすがにわからず、それだったらすぐそこのあのお宅には九十歳のおじいさんがいますから、ってんで、お菓子屋さんを営んでいらっしゃるそのお宅にまたのこのこお邪魔して、お昼寝中だというおじいさんにわざわざ起きてきていただいて、通の奥さんの写真もごらんいただいて、写真ってのは河出書房新社の『江戸川乱歩アルバム』に収録されてるこれなんですけど──


 この写真をごらんいただいたりもしたんですけど、今年九十歳のおじいさんといったって、ちょうど通が結婚したころお生まれになって、通が甲賀郡で療養していた当時は十歳前後だった計算になりますから、そんなのわかるわけねーじゃん、ということになりはしましたものの、通が療養生活を送っていた土地に立ってみると、なにもないような寒村で明け暮れしなければならなかった通の心情が惻々と理解できるような気にもなり、けっして無駄な時間にはなりませんでした。

 2013年2月27日:実話読みもの掲載の『横溝正史研究』が出ました

 ふたたびこのエントリですけど、私、「なんか、バランスがわるいの」とぼやいております。

 つまり、乱歩の『貼雑年譜』にもとづけば、大正13年まで通がどこに住んでいたのかは手に取るようにわかるのですが、それ以降はまるでわかんなくなってしまいますので、古い時代のことのほうがはっきりしているというバランスのわるさを嘆いていたわけなれど、さーすが日本有数のリサーチャー、少しずつ情報が集まってきて、なかでも「ビブリア古書堂の事件手帖」の第十回にも負けないくらいびっくりしたのは、昨年12月に亡くなった小沢昭一さんの『私のための芸能野史』に通が女相撲を論じた文章が引用されてるらしい、と知ったときのことでした。

 さっそく『私のための芸能野史』の文庫本を開いてみたんですけど、私はどうも「万才」だの「トクダシ」だの「東京の大道芸人窟」だの「漫才」だのの章は読んでいたものの、グロテスクそうな印象を忌避したのか、「女相撲」と題された章はスルーしてしまっていたようです。

 いまあらためてひもといてみますと、通が昭和11年に発表した「見世物女相撲のかんがえ」が引用されていて、というか、通は女相撲ではなくて女角力と表記していたのですが、とにかく小沢さん、その通の論文を要約して紹介したあと、

 「平井蒼太なる御仁はどういう方か知らないが、アリガタイ先達だ」

 と通へのリスペクトを捧げていらっしゃいます。

 しかしこうなると、情報が集まったら集まったで、以前とはまた別の意味でバランスがわるくなってきてしまって、なんかもう大変だぜ。

 えー、平井通がらみで『四畳半襖の下張』から『真夜中の檻』にワープする話題も書こうと思ってたんですけど、きょうのところはやめときます。

 それでは、暑いんだか寒いんだか、よくわかんない日がつづきますけど、どちらさまもお風邪などお召しになりませんよう。


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