ウェブニュース：キャラメルボックス25周年 自信の「代表作」 舞台「サンタクロースが歌ってくれた」

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　平成22・2010年11月22日　産経新聞社、産経デジタル

 

キャラメルボックス25周年　自信の「代表作」　舞台「サンタクロースが歌ってくれた」

　高橋天地

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キャラメルボックス２５周年　自信の「代表作」　舞台「サンタクロースが歌ってくれた」 (1/3ページ)

 

2010.11.22 17:42

 

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【ステージドア】舞台「サンタクロースが歌ってくれた」の大阪公演＝シアターBRAVA！（伊東和則さん提供）

 

　今年で劇団結成２５周年を迎えた演劇集団キャラメルボックスの記念公演「サンタクロースが歌ってくれた」（成井豊脚本・演出）が１１月３０日から、東京・東池袋のサンシャイン劇場で上演される。

 

　クリスマスイブの晩。大正時代を映し出す映画のスクリーンから、小説家の芥川龍之介、平井太郎（後の江戸川乱歩）など登場人物たちが、次々と現代の東京に飛び出してくる…。

 

　■毎回の主演トリオで

 

　１９８９年に初演された本作は、劇団の代表作となっている。８５年に劇団を結成後、脚本や演出に頭をひねってきた成井（４９）は製作発表の際、「２５年の歴史の中で『これこそがキャラメルボックスの代表作』と胸を張って言える作品です。今まで書いた脚本の中で一番出来がいい」と胸を張った。

 

　１３年ぶり４回目となる上演は過去３回と同様、ボケの近江谷（おうみや）太朗（４４）、突っ込みの上川隆也（４５）、２人を温かく見守る西川浩幸（４６）の看板トリオが主役を務める。

 

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　上川は「初めてこの作品を見る人にも喜んでもらえるように、やれることは全部やる」と力を込める。

 

　■退団時の「提案」から

 

　草創期からのメンバーである上川と近江谷はすでに退団し、映画やテレビなどそれぞれの道で俳優活動を続けている。今回の再演は、上川が昨年の退団時に「２５周年のお祭りとなる打ち上げ花火になれば」と仲間に提案したもの。

 

　「劇団を辞めた後は孤独な日々が続いていた」とジョークを飛ばす近江谷も、二つ返事で応じたという。

 

　初演から２１年。本作は上川にとって、駆け出し役者として過ごした青春時代の思い出が詰まったもので、「役者として初めて大役をもらった作品」と懐かしそう。

 

　「３人とまた演じることが楽しみ」という西川は、４０代となり、青年役を演じる不安を口にしたが、「みんなエネルギッシュ。本読み開始１０分で声がかれるほど」と自分を鼓舞した。

 

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　■「この作品のおかげで」

 

　９年ぶりに古巣に足を踏み入れた近江谷は「オーディション前日に飲みすぎて遅刻したのに合格させてもらったおかげで生きてこれた」と感慨深げだ。

 

　西川も「この作品のおかげで生きてこれた」と二の矢を放つと、上川が「みんなそんなに死にそうだったの？」と、ユーモアたっぷりに得意の突っ込みを入れることを忘れなかった。

 

　（高橋天地（たかくに）／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

 

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　「サンタクロースが歌ってくれた」は１０月３０日から今月（１１月）１４日にかけて、大阪と北九州で先行上演された。

 

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　【ガイド】

　１１月３０日～１２月２５日、東京・東池袋のサンシャイン劇場

　キャラメルボックス　（電）０３・５３４２・０２２０

 

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【ステージドア】脚本・演出の成井豊とキャストの近江谷太朗、西川浩幸、上川隆也（左から、高橋天地撮影）