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Posted by 中 相作 - 2011.11.30,Wed

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ゲンダイネット

 平成23・2011年11月24日 日刊現代

 

「少年少女ミステリ美術館」森英俊、野村宏平編著

 Home > 新刊レビュー > 記事

 

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「少年少女ミステリ美術館」森英俊、野村宏平編著

 

【書籍・書評】

     

2011年11月24日 掲載

 

<読書の楽しみを教えてくれた児童ミステリの世界>

 

 まだ年号が昭和だったころに子供時代を過ごした世代の多くにとって、小中学生を対象に刊行された「ジュニア・ミステリ」は、読書の豊穣な世界へと導いてくれたまさに思い出の書ではなかろうか。

 本書は、昭和20年代から昭和末期までに各出版社から発売された往年の「ジュニア・ミステリ」シリーズの表紙を一堂に集めた紙上美術館だ。

 第1展示室に並ぶのは、その高い人気で不動のビッグ3とも呼ぶべき江戸川乱歩の「少年探偵シリーズ」、コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ・シリーズ」、モーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン・シリーズ」。

 少年探偵シリーズは、昭和11年「怪人二十面相」でスタートするが戦争で中断、24年に「青銅の魔人」の連載が始まり復活する。26年から「少年探偵 江戸川乱歩全集」として順次刊行が始まった単行本の表紙を飾る主人公「小林少年」のさまざまな表情(松野一夫絵)がなんとも時代の雰囲気を伝える。

 第2展示室には、朝日ソノラマ「サンヤング・シリーズ」(昭和44~47年)など、ジュニア・ミステリ史に残る名作の数々を取り上げる。あかね書房の「少年少女世界推理文学全集」(昭和38~40年)の箱のイラストには横尾忠則らが起用され、デザイン性が高いモダンな装丁が今見ても斬新だ。

 その他、全集以外の単行本を集めた第3展示室、そしてお菓子の景品や雑誌の付録などの関連本を紹介する第4展示室まで。いつのまにか手元からなくなってしまった本たちとの再会に、さまざまな思い出が蘇ることであろう。

(平凡社 3800円)

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