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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.04.24,Wed
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Posted by 中 相作 - 2018.04.08,Sun

 任期満了にともなう名張市長選挙はいよいよきょう告示日を迎えます。

 毎日新聞も伊勢新聞同様、市長選の話題は財政難のことから始まります。

 毎日新聞:市長選を前に/上 振興税導入は一定の効果 経費増“再建”道半ば /三重(2018年4月5日)

 ほんと、お金がないんです。

 そういえば2015年12月28日、お役所の仕事納めの日でしたけど、私は市長のご指名を受けて市長ともども上京し、平井隆太郎先生にお別れを申しあげてまいりましたが──

 2015年12月29日:平井隆太郎先生にお別れを申しあげてまいりました

 このエントリにも「市長としてはもしかしたら、生誕百二十年や没後五十年を迎えても財政難のため記念事業らしきものがなにもできなかったことを、憲太郎さんに内心でお詫び申しあげたいという心づもりもあったのかもしれません」と記してありますが、市民のひとりとしてそんな忖度までしてしまうほど、名張市にはほんとにお金がないんです。

 早い話、名張市立図書館の乱歩関連資料購入費も、昔は年間何十万円とあったらしいんですけど、いまやゼロであると、これは名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して確認したところです。

 したがって、乱歩関連資料の収集には一般の新刊購入費用があてられているわけで、なにしろ予算ゼロ円なわけですから、名張市立図書館は乱歩関連資料の収集事業を継続しております、とはじつはいえないのかもしれません。

 そんなことも踏まえつつ、4月3日火曜日付の「市長への手紙」です。

炎の大連投二日目(上)

 お世話さまです。

 名張市立図書館のネーミングライツパートナー募集に関してお願いを申しあげたばかりではありますが、それはそれとして、2月11日付「市長への手紙」に対する2月22日付ご回答に関して、ひきつづきお尋ねいたします。

 河出書房新社『花森安治』(平成28年4月30日初版)についてお聞きいたしますが、ここでひとつ確認しておきますと、この書籍は名張市立図書館が発行時点で乱歩関連資料として購入したものではありませんでした。

 名張市立図書館における平成28年度の乱歩関連資料収集実績は、次の表のとおりです。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/ca86a8f73089f7e81229d40fe609f8c8/1504400570

 あまりにもお粗末、というしかない実績でしたから、収集すべきだと判断されるにもかかわらず収集されていない資料を平成28年4月から翌29年3月まで各月二点、二回にわけて合計二十四点をピックアップし、これらは収集対象ではないのでしょうか? とお聞きいたしました。

 第一弾として平成29年12月10日付「市長への手紙」に列挙したのは、この十二点です。

 ▽『花森安治』河出書房新社
 ▽『電話ミステリー倶楽部』光文社
 ▽『乱歩アナザー 1』講談社
 ▽『文豪聖地さんぽ』一迅社
 ▽『キミこそ名探偵!』ナツメ社
 ▽『ハヤカワミステリマガジン』9月号
 ▽『Dの殺人 まことに恐ろしきは』KADOKAWA
 ▽『屋根裏の散歩者』キングレコード
 ▽『検閲と発禁』森話社
 ▽『TRICKSTER 1』バンダイビジュアル
 ▽『全員少年探偵団』ポプラ社
 ▽『悲劇喜劇』3月号

 第二弾として平成29年12月11日付「市長への手紙」に列挙したのは、この十二点です。

 ▽『リメイクの日本文学史』平凡社
 ▽『乱歩奇譚 幻』光文社
 ▽『江戸川乱歩館』徳間書店
 ▽『少年探偵団 BD7』ベストフィールド
 ▽『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』リイド社
 ▽『〈変態〉二十面相』六花出版
 ▽「パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」萩原朔太郎記念水前橋文学館
 ▽『怪書探訪』東洋経済新報社
 ▽『みんなの少年探偵団』ポプラ社
 ▽「すばる」2月号
 ▽『明智小五郎』汐文社
 ▽『乱歩の猟奇』光文社

 書名や著者名から乱歩との関連が窺えない資料はともかく、乱歩の単著、それもたとえば先月31日に閉店を迎えたブックスアルデ近鉄店のような名張市内の新刊書店にも並んでいた文庫本にさえ見落としがあったのですから、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がきわめてずさんででたらめであることは火を見るよりも明らかであると申しあげるしかありませんが、この点に関しては後日あらためてお聞きするつもりでおりますので、本日はここまででとどめます。

 さて、上記二十四点の最初にあげた『花森安治』に関しては、平成29年12月18日付のご回答で「ご指摘のあった『花森安治』は増補新版ですが、当館では平成23年刊行の資料を所蔵しています」とのお答えをたまわり、さらに同年12月28日付ご回答では「出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します」とのお知らせもいただきました。

 ですから、本年1月3日付「市長への手紙」で、「平成28年4月に河出書房新社から発行された『花森安治』について、旧版を所蔵しているのであればわざわざ血税つかってリニューアル版を収集対象とする必要はないのではないか、という考えかたもあるものと思われます。どうして旧版のほかにリニューアル版まで収集対象とするのか、ご説明ください」とお願いいたしましたところ、1月15日に「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました」とのお答えをいただきました。

 そんなことをお聞きしたわけではありませんでしたので、1月31日付「市長への手紙」でこんなことをお願いいたしました。

 《まず河出書房新社『花森安治』について。「旧版を所蔵しているのであればわざわざ血税つかってリニューアル版を収集対象とする必要はないのではないか、という考えかたもあるものと思われます。どうして旧版のほかにリニューアル版まで収集対象とするのか、ご説明ください」とお願いしたところ、「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました」とのお答えをいただきましたが、そんなことをお聞きしたわけではありません。この増補新版はNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の人気を当て込んでリニューアルされたもので、別丁を入れて二百四十ページほどの書籍に乱歩の対談が十二ページ収録されているだけ、もとより両者の内容に違いはありません。乱歩作品が時代にどう受容されたかを跡づける意味でリニューアル版も当然収集の対象となることはいうまでもありませんが、財政難にあえぐ名張市の市立図書館が購入すべきかどうか、というよりも、乱歩の単著にさえ驚くほど見落としがある名張市立図書館の乱歩関連資料収集において、こんなリニューアル版を購入することにどんな意味があるのかという気さえいたしますが、そうした観点に立って、「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました」との判断が妥当であったと考えるのか否か、お答えいただきたいと思います。》

 これに対し、2月8日付で「旧版とリニューアル版(増補新版)の内容紹介を比較し別の資料と考え収集対象と判断しました」とのご回答を頂戴いたしました。

 ですから、2月11日付「市長への手紙」で次のとおりお願いいたしました。

 《まともなお答えをお願いします。

 「収集対象と判断しました」とおっしゃるその判断が妥当であったとお考えなのかどうか、その点をお聞きしております。

 市立図書館が現場の判断としてリニューアル版を購入したわけですが、1月31日付「市長への手紙」にも記しましたとおり、名張市の財政事情の厳しさや名張市立図書館による乱歩関連資料収集のずさんさに鑑みて、リニューアル版を購入したことははたして妥当であったのか、そうではなかったのか、その点の市長判断をお聞きしております。

 お答えをお願いいたします。

 お答えは、妥当か否かの二者択一でお願いします。》

 2月22日付ご回答は「2月8日付で回答いたしましたように、旧版とリニューアル版(増補新版)の内容紹介を比較し収集対象と判断いたしました。このことは妥当であったと考えています」とのことでした。

 〔(下)につづきます〕

 えーっと、あまりにも長々しいのでバイト数オーバーとなり、あわてて二回にわけて送信する仕儀となりました。

炎の大連投二日目(下)

 〔(上)のつづきです〕

 同じお答えばかり頂戴しておりますので、判断の結果はよく承知しております。

 1月31日付「市長への手紙」に「乱歩作品が時代にどう受容されたかを跡づける意味でリニューアル版も当然収集の対象となることはいうまでもありませんが」と記しましたとおり、平成28年刊の『花森安治』が収集対象であることはもとより論をまちませんが、そのあとにつづけて「財政難にあえぐ名張市の市立図書館が購入すべきかどうか、というよりも、乱歩の単著にさえ驚くほど見落としがある名張市立図書館の乱歩関連資料収集において、こんなリニューアル版を購入することにどんな意味があるのかという気さえいたしますが、そうした観点に立って、『旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました』との判断が妥当であったと考えるのか否か、お答えいただきたいと思います」とお願いした観点がいっさい顧慮されていないように見受けられます。

 判断の結果ではなく、判断の過程をお聞きしております。

 どういうプロセスを経て「妥当であったと考えています」という結論に至ったのか、いつまで経ってもその点の説明ができないということは、要するに何も考えていなかったということだろうと判断するしかありません。

 推測してみましょう。

 平成28年刊の『花森安治』は収集対象ではないのか? と尋ねられた。

 あわてて調べてみると、乱歩の対談が収録されていた。

 さらに、乱歩関連資料として購入したものではなかったが、平成23年刊の『花森安治』を所蔵していることも判明した。

 そこで、気休めとかいいわけとかになるかもしれないという気がして、「ご指摘のあった『花森安治』は増補新版ですが、当館では平成23年刊行の資料を所蔵しています」と胸を張って答えた。

 そのあと、平成28年刊の『花森安治』に関して「出版時には気づきませんでしたが、収集対象ですので今年度中に購入します」と殊勝らしく答えた。

 それは税金の無駄遣いなのではありませんか? と突っ込まれた。

 おっしゃるとおりです、と答えるわけには行かない。

 だから「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考えた」とかなんとか、答えになっていない答えをくり返した。

 そんなことばかりいってないで、妥当か否かの二者択一で答えてください、と突っ込まれた。

 妥当ではありませんでした、と答えるわけには行かないので、妥当でした、と答えた。

 ざっと、上記のようなことではなかったでしょうか。

 中央におきましても、不用意不誠実不正確で虚偽に満ちた国会答弁に整合性を与えるため省ぐるみで文書改竄という不正行為に走ってしまい、そのせいで民主主義の根幹が揺らいでしまったりすることもなくはないようですから、寄せられた質問にはやはり真摯に正直に答えるのが肝要ではないかと愚考される次第です。

 ちなみに付記しておきますと、この『花森安治』案件で問題なのは、リニューアル版の購入が税金の無駄遣いかどうかという点ではなく、名張市立図書館に図書館としての資料収集能力が絶望的に欠如しているという点ですが、この点に関しては後日あらためてお聞きするつもりでおりますので、本日はここまででとどめます。

 それではつづきまして、平成28年4月に刊行された平凡社『リメイクの日本文学史』についてお聞きしたいと思いますが、名残り惜しいような気もいたしますので『花森安治』に関してもう少々お尋ねいたします。

 平成28年4月に発行された『花森安治』が乱歩関連資料として収集されたのかどうか、実際のところはよくわかりませんが、昨年12月28日付ご回答にありました「今年度中に購入します」とのお言葉にもとづき、すでに収集されたものと仮定してお聞きいたします。

 名張市立図書館が『花森安治』を乱歩関連資料として収集したという情報を、名張市民はいったいどうすれば知ることができるのでしょうか。

 昨年8月16日付「市長への手紙」への8月24日付ご回答で、名張市立図書館による乱歩関連資料収集の目的として、次のようなお答えをいただきました。

 《収集の目的は、日本における探偵・推理小説の礎を築いた名張生まれの作家・江戸川乱歩を顕彰し、収集した資料により市民の皆さんに江戸川乱歩についての知識や興味・関心を高めていただくためです》

 名張市立図書館の開館は昭和44年、西暦でいえば1969年ですから、来年でちょうど五十周年を迎えることになりますが、川崎秀二先生の鶴の一声に踊らされ、開設準備の段階から営々孜々として乱歩関連資料の収集をつづけてここに半世紀、名張市民の「江戸川乱歩についての知識や興味・関心」はいったいどれほど高まったのかというと、まったく高まっていないというのが正直なところでしょう。

 五十年にわたって継続してきた事業の成果がゼロであるという厳しい現実を直視し、厳しいついでに名張市が直面する厳しいうえにも厳しい財政状況にも鑑みて、事業そのものの廃止を検討すべきではないかとさえ考えられる次第ではありますが、この点に関しては後日あらためてお聞きするつもりでおりますので、本日はここまででとどめます。

 さて、名張市立図書館における乱歩関連資料収集が「市民の皆さんに江戸川乱歩についての知識や興味・関心を高めていただくためです」というとんちんかんな目的を有していると仮定した場合、図書館がどんな資料を所蔵しているのかを市民が容易に知ることができなければ、とんちんかんな目的は果たすことができません。

 そこで、さきほどの質問です。

 念のために、もう一度記しましょう。

 平成28年4月に発行された『花森安治』を名張市立図書館が乱歩関連資料として収集したという情報を、名張市民はいったいどうすれば知ることができるのでしょうか。

 よろしくお願い申しあげます。

 こんな長文を読まされる職員のみなさんもさぞや大変でしょうけど、大うそ並べてその場しのぎばっかかましてるからこげなこつになるばい。
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