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Posted by 中 相作 - 2011.05.28,Sat

ウェブニュース

 

山陰中央新報

 平成23・2011年5月26日 山陰中央新報社

 

乱歩賞作家の原点

 康

 Home > コラム > 明窓 > 記事

 

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乱歩賞作家の原点

 

 作家を志していたその女性が島根県斐川町にやってきたのは1991年5月。27歳だった。旅の途中、手にけがをして治療に訪れた松江市内の医院で、斐川町が設けていた作家の家「アカツキハウス」の存在を教えてもらい、入居を希望して町の窓口に飛び込んだ▼作家としての実績がなかったことから入居はできなかったが、斐川町内の民家を借り小説修行に励んだ。明るく社交的な人柄から、地域にすっかり溶け込んだ。当時、作家の家に滞在していた小説家内海隆一郎さんの指導も受けた。在住は2年間だけだったが、以後、何度も斐川を訪れ交流を重ねてきた▼あれからちょうど20年。朗報が届いた。その女性、玖村まゆみさん(47)の「クライミング ハイ」が第57回江戸川乱歩賞に決まった▼乱歩賞受賞者リストにはそうそうたる顔ぶれが並ぶ。「将来性のある新人を発掘する賞としては、日本有数の存在」(関口苑生「江戸川乱歩賞と日本のミステリー」)との評価もうなずける。これからの活躍が楽しみだ▼斐川を離れた後は、東京の弁護士事務所に勤務しながら小説を書き続けてきた玖村さん。種々の賞に応募したが、あと一歩のところで涙をのんできた。「苦節20年」と苦笑いしながらも受賞の喜びはひとしおだ▼玖村さんを斐川と結び付けた「アカツキハウス」はことし所有者に返された。作家の家運動を進めた斐川町も10月には出雲市と合併する。玖村さんは「恩ある斐川町には合併までに必ずうかがいます」と約束している。(康)

 

('11/05/26 無断転載禁止)

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