ノーベル賞・天野さんの愛読書 浜松で展示

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　平成27・2015年3月1日　中日新聞社

ノーベル賞・天野さんの愛読書　浜松で展示
　木許はるみ
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ノーベル賞・天野さんの愛読書　浜松で展示



天野さんが親しんだ江戸川乱歩や夏目漱石などの作品が並ぶ展示コーナー＝浜松市中区の市中央図書館で

　浜松市中区出身でノーベル物理学賞を受賞した名古屋大教授・天野浩さん（５４）の小学生から高校生までの愛読書を紹介する展示が、浜松市中区の中央図書館で開かれている。図書館職員が天野さんの親類を通じて本人に問い合わせて企画した。科学の本が少ないことに天野さん自身が驚いていたという。十日まで。

　浜松で過ごした小学校から高校までに読んだ作家の代表作七十八点を展示。小学生時代の愛読書として江戸川乱歩、中学は星新一、高校は小林秀雄や夏目漱石などを紹介している。

　母校広沢小学校（同区）の卒業文集もあり、サッカー部で「無理はせず、ほどほどにやった」という記述に、自己の意志の強さや大人びた部分がうかがえる。直筆の色紙、ノーベル賞のレセプション会場で配布された受賞理由などが記されたポスターも並んでいる。

　十三日以降は市内の図書館八カ所を六月三十日まで巡回する。

（木許はるみ）