「生人形」迫真の美、再び 早大演劇博物館で展示

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　平成26・2014年4月9日　朝日新聞社

「生人形」迫真の美、再び　早大演劇博物館で展示
　増田愛子
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「生人形」迫真の美、再び　早大演劇博物館で展示

2014年4月9日05時00分



森律子の生人形

　幕末から明治期に見世物として大流行した、精巧な「生人形（いきにんぎょう）」。一度忘れ去られたが、近年、再評価が進む。早稲田大学演劇博物館（東京都新宿区）で開催中の「『益田太郎冠者喜劇』の大正」展で、同時代の有名人をかたどった等身大の生人形が５月２５日まで展示されている。

　モデルは大正時代の帝国劇…

人形に恋する男が登場する江戸川乱歩の短編「人でなしの恋」には、亀八の名前が「近代の名人」として挙げられている。 役者の肉体と共に失われる運命の、その演技の魅力を伝える森の像。改めて、生人形の迫真の造形美を感じさせる。（増田愛子）