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Posted by 中 相作 - 2013.10.25,Fri
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YOMIURI ONLINE
 平成25・2013年10月22日 読売新聞社

中井英夫の乱歩への手紙 初公開
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中井英夫の乱歩への手紙 初公開

小樽で来月 「虚無への供物」の完成を報告

 ミステリー史に残る名作「虚無への供物」の作者、中井英夫(1922~93年)が同作の完成を江戸川乱歩に報告する手紙が初公開される。

 50年前の手紙で乱歩の遺品の中にあったが、一般にはほとんど存在を知られておらず、敬愛する大作家に自信作を読んでもらいたい中井の恋文のような思いがにじむ。11月9日から北海道小樽市の小樽文学館で行われる「没後20年 中井英夫展」で展示される。

 64年に講談社から刊行された「虚無――」は、密室殺人事件や推理合戦などを幻想的に描き、日本の推理小説を代表する長編。中井は塔晶夫の筆名で62年の江戸川乱歩賞に前半の第2章までを応募したが次席止まり。選考委員の乱歩は高く評価する一方、委員の名前や作品名を織り交ぜた同作を「冗談小説」とも評した。

 手紙は塔晶夫名義で、63年2月の日付。同作を完成させた中井は編集者に後編の原稿を渡したことを報告し、「先生お一人に見ていただければと考えておりました作品(中略)ぜひ御眼通しを」と思いを吐露。「現実と寸分隙のない形での非現実世界の犯罪を(中略)お眼にかけられるかと」と、自負もつづっている。

 中井英夫の助手で文筆家の本多正一さんは「敬愛する作家に対する恋文と同時に挑戦状のような内容だ。前半を『冗談小説』と読まれてしまい、ぜひ乱歩に完成した作品を読んでほしいという思いが感じられる」と話している。

(2013年10月22日 読売新聞)
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