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Posted by 中 相作 - 2013.09.09,Mon
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神戸新聞
 平成25・2013年9月4日 神戸新聞社

山田風太郎、若き日の短編7作 新発見作品集を出版
 三上彰規
 Home > 地域 > 但馬アラカルト > 記事

2013/9/4 05:30

山田風太郎、若き日の短編7作 新発見作品集を出版



山田風太郎さんの学生時代の小説や未発表原稿をまとめた本を出版した有本倶子さん=山田風太郎記念館

 兵庫県養父市出身で、探偵小説や忍法帖シリーズで知られる作家、故山田風太郎さんが、医学生時代に書きためた創作ノートや旧制豊岡中学校時代に書いた初の小説、プロ作家になって書いたが発表しなかった作品などを集めた「山田風太郎新発見作品集」がこのほど出版された。編集したのは歌人で山田風太郎を研究している有本倶子さん。若き日の風太郎さんの短編7作はファンの間で話題を呼びそうだ。

 収録されているのは昨年12月に自宅の机の中から見つかり、注目を集めた「話せる奴」と「日本合衆国」。そして昭和20(1945)年7月の日付が入った創作ノートに書かれた「乳房」「紫陽花の君」「早春の追憶」「雪女」の4作。旧制豊岡中学校の校内誌「達徳」に掲載された「朝馬日記」の計7作品。

 創作ノートは風太郎さんが東京医科大学の2年生だったころの日付で、終戦間近の時期に当たる。戦後間もない食糧難を乗り切ろうと、探偵小説専門誌「宝石」に「達磨峠の事件」と「雪女」を応募し、「達磨峠」が入選し作家デビューを果たした。しかし、江戸川乱歩は「雪女」の方を評価し、風太郎さんを生涯絶賛したという。

 「風太郎さんは古里の関宮を捨てた作家だと言われているが、今回編集した作品集には古里の情景が多く出てくる」と有本さんは分析する。「雪女」は父が檀家だった金昌寺(養父市中瀬)が舞台になっており、「話せる奴」は旧制豊岡中学時代の友人が登場する。有本さんは「風太郎さんは作家デビューするまで、古里への思いを心に抱いていた。地元の人に広く知ってほしい」と話している。

 出版芸術社刊。1800円(税別)。四六判206ページ。山田風太郎記念館TEL079・663・5522

(三上彰規)
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