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平成29・2017年7月31日 ぴあ
是が非でも出たい!」と訴えたルヴォーの演出作に挑む幸せ
高橋晴代
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是が非でも出たい!」と訴えたルヴォーの演出作に挑む幸せ
2017/7/31 16:56配信
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井上芳雄 撮影:森好弘
原作・江戸川乱歩、脚本・三島由紀夫の『黒蜥蜴』。美輪明宏の映画や舞台はもとより、何度も上演されてきた名作だ。“美”に執着する女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が繰り広げるスリリングな勝負の中、ふたりの惹かれあう想いと共に繰り広げる耽美と闇の世界の物語。今回の演出はデヴィッド・ルヴォー。歌舞伎と三島由紀夫を敬愛し、初来日から30年を経た彼が、長年夢に描いてきた演出プランでついにその舞台を実現させる。
出演は、黒蜥蜴に中谷美紀、明智小五郎に井上芳雄ほか実力派が出演。井上は2012年に上演された『ルドルフ・ザ・ラストキス』でルヴォーと出会って以来、その演出に魅了され、再度やりたいと言い続けてきた。今回の機会を知り、過密なスケジュールの中で「是が非でも出たい!」と事務所に訴え、出演を叶えた。7月、ミュージカル『グレート・ギャツビー』の主演で来阪中の井上が、その熱い想いと作品への魅力を語った。
「ルヴォーは大好きな演出家です。『ルドルフ・ザ・ラストキス』でしかご一緒していないんですけど、その印象が強烈で。日本だと、演出家の要求するところに自分を高めていくというイメージですが、彼は気づいたらそこに連れて行ってくれるような、まるで魔法をかけられてるような感じの導き方なんです」。井上の語り口に、いつもとは違う熱さがこもる。「どんな作品のどんな役でも一緒にやりたいと思って来て、それが今回形になって、ほんとにうれしいです」。明智小五郎は「ハードボイルドな役」とルヴォー。井上は「ハードボイルドには疎くて。どういう方向かまだ分からないけど、喜んでそこに飛び込みたい」。
『黒蜥蜴』は、1968年公開の美輪明宏(当時は丸山明宏)主演の映画を見て、戯曲も読んだ。「映画を見て、日本であって日本でないようなにおいがあるなと。すごく屈折したラブ・ストーリーだと思う。黒蜥蜴も明智小五郎も、美しさを純粋すぎるほどに追い求めている人たち。だから惹かれ合うのは必然だけど、立場が真逆で結ばれない。だからこそとても悲しいし、だからこそ美しい。魅力的な作品ですね」。初めての三島作品は「確かに日本語が美しい。セリフなのか詩なのか、リアルだけじゃないところに惹かれますね、とても演劇的でもあるし。でも、ルヴォーは誰にも負けないぐらい三島作品が好きで詳しいから、教えてもらおうと思っています。ものすごく楽しみです」。
井上にとって、この舞台は超特別なのだ。「全作品、同じ熱量で一生懸命やっています。でもこれは、何年かに1度、ごくたまにあるご褒美みたいな作品。ひと公演5000円ずつ払えって言われても出るかなというぐらい(笑)。他の作品には申し訳ないけど、もうほんとに、ご褒美を一生懸命楽しませてもらいます!」。
公演は、2018年1月9日(火)から28日(日)まで東京・日生劇場、2月1日(木)から5日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。チケットは9月30日(土)10時より発売。一般発売に先駆け、8月3日(木)11時まで最速抽選先行(いち早プレリザーブ)を受付中。
取材・文:高橋晴代
江戸川乱歩電子全集 第15巻 ジュヴナイル 第6集
江戸川乱歩
平成29・2017年7月28日 小学館 小学館eBooks
本体1400円
ジュヴナイル 第5集
仮面の恐怖王
初出・底本:少年 昭和34年1月号(14巻1号/1959年1月1日)→12月号(14巻14号/12月1日)*12回連載
かいじん二十めんそう初出・底本:たのしい二年生 昭和34年10月号(3巻7号/1959年10月1日)→昭和35年3月号(3巻12号/1960年3月1日)*6回連載
かいじん二十めんそう初出・底本:たのしい一年生 昭和34年11月号(4巻8号/1959年11月1日)→昭和35年3月号(4巻12号/1960年3月1日)/たのしい二年生 昭和35年4月号(4巻1号/1960年4月1日)→12月号(4巻9号/12月1日)*14回連載
電人M初出・底本:少年 昭和35年1月号(15巻1号/1960年1月1日)→12月号(15巻14号/12月1日)*12回連載
おれは二十面相だ!!初出・底本:小学六年生 昭和35年4月号(13巻1号/1960年1月1日)→昭和36年3月号(13巻14号/3月1日)*12回連載
怪人と少年探偵初出・底本:こども家の光 昭和35年9月号(36巻9号/1960年1月1日)→昭和36年9月号(37巻9号/1961年9月1日)*12回連載(休載1回)
妖星人R初出・底本:少年 昭和36年1月号(16巻1号/1961年1月1日)→12月号(16巻14号/12月1日)*11回連載(休載1回)
超人ニコラ初出・底本:少年 昭和37年1月号(17巻1号/1962年1月1日)→12月号(17巻14号/12月1日)*12回連載
解説 乱歩式〈宇宙人〉はカニである!小松史生子
インタビュー
中村英夫(洋画家)
高荷義之(イラストレーター)
学習雑誌の付録で見る、懐かしの「昭和」子どもワールド
編集部註
江戸川乱歩電子全集オリジナル年譜
書誌情報
▼小学館:江戸川乱歩 電子全集15 ジュブナイル第6集
▼2016年5月28日:江戸川乱歩電子全集
半身棺桶
山田風太郎
平成29・2017年7月10日第一刷 筑摩書房 ちくま文庫
A6判 カバー 434ページ 本体1000円
底本:平成10・1998年2月 徳間文庫
江戸川乱歩
P391─403
初出:読売新聞 昭和58・1983年11月21・22・24・25日
▼筑摩書房:半身棺桶
日本文学(墓)全集 時どきスイーツ
安堂友子
平成27・2015年4月── ぶんか社
A5判 カバー 131ページ 本体1000円
その5 江戸川乱歩
p38─45
▼ぶんか社:日本文学(墓)全集 時どきスイーツ
▼NDL-OPAC:日本文学〈墓〉全集 : 時どきスイーツ
8月を迎えました。
先日来お知らせしております慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんの件、一度、当地へご足労いただくことになったのですが、なにしろ急なことで、またみなさん8月はご多用らしく、足並みが揃うのは9月になってから、とのお知らせをメールで頂戴しております。しかし、どうなるのであろうな。
「当事者からご依頼があれば対応させていただきます」とか事務方がその場しのぎに適当なこと口走ってるからこんなことになるのであるが、おいでいただいたみなさんに、名張市であれ、名張市教育委員会であれ、名張市立図書館であれ、いったいどんな対応をしてくれるのであろうな。
とくに市教委なんて、こんなことやってんだぞ。
▼伊賀タウン情報YOU:「桔梗学園」先送りに 見直し案、全協に提示へ 名張市教委(2017年7月31日)
いったい何やってんだろうなあ。
それにしても、森友学園、加計学園、桔梗学園、これが今年の三大おばか学園ということになってしまうのであろうか。
奇想の前提
平成29・2017年7月21日─30日
テアトルBONBON(東京都中野区中野3-22-8)
鵺的第11回公演
作:高木登
演出:寺十吾
出演:青山祥子、江藤修平、奥野亮子(鵺的)、金子鈴幸(コンプソンズ)、木下祐子、佐藤誓(アクトレインクラブ)、中村暢明(JACROW)、中山朋文(theater 045 syndicate)、福永マリカ、安元遊香(Saliva)、夕沈(少年王者舘)
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