閑想閑話：本との出会いはさまざまだ… ／島根

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　平成24・2012年2月3日　毎日新聞社

 

閑想閑話：本との出会いはさまざまだ…　／島根

　江田将宏

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閑想閑話：本との出会いはさまざまだ…　／島根

 

　本との出会いはさまざまだ。小学生のころは江戸川乱歩などを読みあさり、高校時代までは推理小説ばかり読んだ。読書量がぐっと増えたのは学生時代。ジャンルを問わず乱読した。哲学書などは、「最後まで見た」のが実態で、中途で白旗をあげた本も多い▲ベストセラー作家の東野圭吾さんは少年時代、読書が大の苦手で、自伝エッセーによると、１冊も最後まで読み通せなかったという。それが、高校生の時に推理小説と出会い、自ら小説を書くようになり、直木賞作家にまでなった▲青少年読書感想文全国コンクールで入賞した小５の女の子は「読書より絵を描くことの方が好き」だった。ところが、同い年の女の子が主人公の本と出会い、「すごく共感できた」と目を輝かせた。読書好きとして、一人でも多くの子どもにそんな本との出会いが訪れてほしいと思う。【江田将宏】