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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by 中 相作 - 2018.04.10,Tue

 それでまあ、どうして名張は知性に縁がない土地柄なんですか? と尋ねられたことは一度もありませんが、以前にはときどき、どうして名張市立図書館は何もしないんですか? とのお尋ねをいただくことがありました。

 乱歩関連資料であれ、ミステリ関連資料であれ、税金でしこたま買い込んだり何千冊とただで寄贈していただいたりしているにもかかわらず、死蔵したまま何もしようとしないのはいったいどうしてなんですか? という疑問を抱く人が少なからずいらっしゃったわけです。

 いったいどうしてなのか、といいますと、図書館関係者のなかに本を買って読む習慣のある人間や図書館で調べものをしたことのある人間が存在しないからで、要するに図書館のことも本のことも何もご存じありませんから、資料の収集や活用のことなんてまったく理解できず、これすなわち知性に無縁な土地柄なりということになります。

 とはいえ、名張は魯鈍や白痴しか生まれない呪われた土地である、ということでは決してなく、有能な人材も生まれるには生まれるんですけど、みんなよそへ出ていってしまいます。

 そういう人たちが思う存分有能さを発揮できる場がありませんから、どうしてもそういうことになってしまいます。

 これは単なる私の思い込みではなく、とくに教育関係者がよく口にするところです。

 たとえば、あれはたしか名古屋高裁で名張毒ぶどう酒事件の再審開始の取り消しが決定された日の翌日のことでしたから六年前、2012年5月26日土曜日のことだったはずですけど、わが母校たる三重県立上野高等学校同窓会京阪神支部の定期総会後の記念講演会で講師を務めたおり、前座で挨拶してくださった当時の校長先生が、有能な卒業生は「上野高校の校歌じゃありませんけど、越えてあふれて外に出ていってしまいます」と、高校がある伊賀市を離れていた気楽さもあったのか、本当のことを糸を引くような直球を思わせる正直さでおっしゃってました。

 そういや上野高校の校歌にそんな歌詞があったなと思い出しましたけど、とにかく横光利一の昔から、わが母校の有能な卒業生は四方を囲む山々を越えてあふれて外に出ていっちゃってたわけなんですけど、名張市においても事情はまったく同様で、官民双方それはもう見事なくらいのあれしか残っておりません。

 というところで、4月5日木曜日付「市長への手紙」です。

炎の大連投四日目

 お世話さまです。

 教育次長と図書館長のご回答をお願いしているところではありますが、ついでですから教育次長にもう一点、乱歩関連資料に関してお聞きしておきたいと思います。

 平成28年12月定例会の一般質問で名張市立図書館の乱歩関連資料に関する質問が提出され、教育次長が答弁にお立ちになりました。

 その答弁内容を、ネット上で公開されている議事録から引用いたします。

 《ご答弁のなかにそれから、江戸川乱歩資料としての図書館の役割ということでございますけれども、昭和62年に現図書館が開館した際、それまで収集してきた資料や乱歩さんのご遺族からお借りした資料を展示する江戸川乱歩コーナーを図書館内に設置をいたしました。その後も関係資料の収集に努めるほか、乱歩資料を嘱託員が編集した江戸川乱歩リファレンスブックを全3巻発行するなどして、乱歩研究に資することに努めてまいりました。しかしながら、さらに研究を進めるためには、それを専門とする職員の配置など、課題も多いのが現状でございますが、今後寄贈された資料の活用策も含めて検討していきたいと考えております。》

http://ssp.kaigiroku.net/tenant/nabari/MinuteView.html?council_id=618&schedule_id=3&is_search=true#

 事実誤認があるようですから、それを訂しておきたいと思います。

 まず、「さらに研究を進める」とのことですが、図書館は研究機関ではありませんから、研究を進める必要はありません。

 したがって、「それを専門とする職員の配置」も必要ありません。

 江戸川乱歩リファレンスブックを編集した嘱託員というのは私のことですから、ここでややくわしい説明をほどこしておきますと、江戸川乱歩リファレンスブックはいわゆる目録です。

 目録というのは、要するにリストです。

 デジタル大辞泉には《2 所蔵・展示などされている品目を整理して書き並べたもの。「展覧会の目録」「財産目録」》との語釈が記されています。

 江戸川乱歩リファレンスブックというのは、ごく大ざっぱにいってしまえば、名張市立図書館が収集した乱歩関連資料のリストです。

 通常の図書館であれば、こうした目録は職員が作成します。

 ところが名張市の場合、貴職もよくご存じのとおり、職員のレベルがあまり高くありませんから、というかものすごく低いものですから、収集資料のリストをつくるということすら思いつきませんでした。

 むろんそれ以前に、乱歩関連資料として何を集めるのか、収集対象を明確にすることもなされておりませんでした。

 ひとことでいえば、無茶苦茶です。

 どうしてこんな無茶苦茶な事態が招来されたのかと申しますと、要するに名張市立図書館の職員をはじめとした関係者が異様なまでに無能で怠慢だったからです。

 以上、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がいかにずさんででたらめであったのか、あらためてご認識いただくために贅言を費やしました。

 では、ここで質問です。

 平成28年12月定例会一般質問で教育次長が「課題も多いのが現状でございますが、今後寄贈された資料の活用策も含めて検討していきたい」とお答えになっていらっしゃいますが、具体的にどのような課題があり、それぞれの課題ついてどのような検討が進められてきたのか、教育次長のご回答をお願い申しあげます。

 よろしくお願い申しあげます。

 あいやー、おしまいからふたつめの段落に「それぞれの課題ついて」とあるのは「それぞれの課題について」の誤記でした。

 いやお恥ずかしい。

 怒りに眼がくらんでいたのかもしれません。

 しかし、「市長への手紙」を出して誤りを訂正する必要もないでしょうから、この誤記は誤記のままとしておきます。

 さてそれで、いつも申しあげておりますとおり、正直にお答えいただければ結構なんです。

 うわっつらだけとりつくろって、何か考えてるふりなんかしていただく必要はまったくありません。

 何も考えておりません、名張市だもの、と糸を引くような直球でどうぞ。
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