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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.04.20,Sat
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Posted by 中 相作 - 2018.01.22,Mon

 きょうも寒い一日です。

 寒い寒いといってるあいだに、というか、ぐずぐずぐずぐずしているあいだに、当地の市長選挙、三つ巴で実質的な選挙戦に突入してしまいましたがな。

 伊賀タウン情報YOU:名張市長選 現職・亀井氏が5選目指し立候補へ(2018年1月21日)

 選挙戦前に白黒をつけておきたかったんですが、どうもずるずるしてしまいました。

 お正月に送信した「市長への手紙」、先週回答を頂戴しておったのですが。

 まず1月3日付「市長への手紙」の回答。

中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 お尋ねのありましたことについて以下のとおり回答させていただきます。

●「市長への手紙」のご回答もいったいどなたからいただいたものやら、わからなくなってくることがよくあります。ですから、名張市立図書館にかんする質問へのお答えをいただいた場合、図書館長によるお答えなのか、市長によるお答えなのか、それを適宜こちらで判断して少しでも主体性が明らかになるよう努めたいと思います。

 「市長への手紙」は、いただいたすべての手紙を市長が直接拝見して、必要に応じて関係部局が調査・検討のうえ回答を作成し、市長決裁を経て回答しています。したがいまして回答はすべて市長名で行っております。


●平成28年4月に河出書房新社から発行された『花森安治』について、旧版を所蔵しているのであればわざわざ血税つかってリニューアル版を収集対象とする必要はないのではないか、という考えかたもあるものと思われます。どうして旧版のほかにリニューアル版まで収集対象とするのか、ご説明ください。

 旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました。


●「視聴覚資料、コミック及び定期購読以外の雑誌は購入していません」という点のご説明にかんしてですが、私がお聞きしたのはこうした資料を除外している根拠であって、資料収集の原則やルールではありません。視聴覚資料、コミック、定期購読以外の雑誌を除外するという原則ないしはルールはどういった根拠にもとづいて設定されているのか、ということです。
 乱歩関連資料の収集にあたって、視聴覚資料やコミックを対象外とすることには大きな問題があると思われます。名張市立図書館の資料収集における原則やルールはどうあれ、映像化や漫画化を無視して乱歩関連資料の収集は成り立たないのではないかと判断される次第ですが、いかがなものでしょうか。なお、財政難の問題は無視してお答えいただきますようお願い申しあげます。名張市であれどこであれ、公共図書館が乱歩関連資料を収集するにあたって、という前提でお答えいただければと思います。

 公共図書館の使命は利用者に求められた資料を提供することにありますが、資料の収集にあたっては当然予算の制約を受けることから、その制約の中で資料の収集を行うことになります。乱歩関連資料には当然のことながら視聴覚資料やコミックも含まれますが、市立図書館においても、限られた予算の中で多くの市民の皆さんに図書館を利用していただけるよう幅広く資料収集を図る必要があるため、乱歩関連資料についても一定の基準を設けて収集を行っていますのでご理解いただきますようお願いします。


●さらに、「乱歩関連資料の網羅的な収集」にかんしてですが、網羅的な収集というのはどういうことでしょうか。また、財政難その他の理由で網羅的な収集ができないのであれば、どういったレベルの収集が可能なのでしょうか。具体的にお答えいただきたいと思います。もうひとつ、「データベースの構築」についても、どういうレベルのデータベースなら構築できるのか、もう少し具体的なお答えをお願いいたします。

 網羅的な収集とは、江戸川乱歩の著作物、江戸川乱歩に関する著作物、江戸川乱歩の著作物が二次利用された著作物、江戸川乱歩の著作物が収録された全集などの著作物、江戸川乱歩に関する記事が収録された雑誌等を残らず収集することと考えていますが、市立図書館では、江戸川乱歩の著作物、江戸川乱歩に関する著作物を中心に収集を行っています。
 データベースの構築については、図書館情報システムのデータベースを利用してそこに資料の書誌的な情報を登録し、同じく図書館情報システムの検索の仕組みを利用することなら可能だと考えています。


 平成30年1月15日
  名張市長 亀井利克

 つづいて、1月4日付「市長への手紙」への回答。

中 相作 様

 市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 お尋ねのありましたことについて以下のとおり回答させていただきます。

●当該資料十二点のうち三点が「図書館流通センターのデータベースで調べましたが、江戸川乱歩との関連はわかりませんでした」との由、お手数をおかけして恐縮ですが、よその図書館から借りるなり出版社に問い合わせるなりして、収集対象かどうかのご判断をお知らせください。

 『リメイクの日本文学史』/平凡社
 出版社のホームページでこの資料の目次情報を確認したところ、収集対象であることがわかりました。

 『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』/リイド社
 出版社のホームページで収録作品を確認したところ、江戸川乱歩の作品がコミックで収録されていることがわかりましたが、コミックですので収集していません。

 『怪書探訪』
 出版社のホームページで確認しましたが、目次情報だけでは関連がつかみきれません。他の図書館から資料を取り寄せて確認した後、あらためて回答いたします。


●「すばる」2月号を収集対象としない理由がわかりません。「雑誌のバックナンバーですので収集していません」といった原則やルールの説明ではなく、収集しない根拠をお教えください。

 先に回答させていただいた内容の繰り返しになりますが、図書館資料の収集にあたっては、乱歩関連資料の他にも利用者の求める資料や調べものに必要な資料等にも留意する必要があり、限られた予算の中で多くの市民の皆さんに図書館を利用していただけるよう資料収集に努めるため、乱歩関連資料についても一定の基準を設けて収集を行っておりますのでご理解いただきますようお願いします。


●乱歩関連資料の利用実績についてですが、貸し出し可能な資料を除いて、ざっくりしたところで結構ですからお答えをお願いいたします。

 乱歩関連資料に限らず館内閲覧の利用件数は数えていないため統計資料はありません。


●株式会社図書館流通センターのデータベースで平成27年度発行分の乱歩関連資料をリストアップして示し、その合計金額をお知らせください。また、そのリストに名張市立図書館が乱歩関連資料として収集していない資料があった場合、なぜ収集対象としなかったのかをご説明ください。

 『江戸川乱歩名作ベストセレクション』2-1/ゴマブックス
 『江戸川乱歩名作ベストセレクション』2-2/ゴマブックス
×『D坂の殺人事件』(角川文庫)/KADOKAWA
×『冒険の森へ』1 傑作小説大全 漂白と流浪/集英社
×『飛鳥高探偵小説選』1(論創ミステリ叢書)/論創社
×『江戸川乱歩傑作選』鏡(文春文庫)/文藝春秋
×『江戸川乱歩傑作選』獣(文春文庫)/文藝春秋
 『江戸川乱歩名作ベストセレクション』1-1/ゴマブックス
 『江戸川乱歩名作ベストセレクション』1-2/ゴマブックス
 『江戸川乱歩名作ベストセレクション』1-3/ゴマブックス
 『江戸川乱歩名作ベストセレクション』1-4/ゴマブックス
 『JAPANESE  TALES of MYSTERY and IMAGINATION』/チャールズ・イー・タトル出版
×『あしたは戦争』(ちくま文庫)/筑摩書房
×『怪人二十面相』(光文社文庫)/光文社
×『香住春吾探偵小説選』2(論創ミステリ叢書)/論創社
×『北村薫と有栖川有栖の名作ミステリーきっかけ大図鑑』第1巻/日本図書センター
×『北村薫と有栖川有栖の名作ミステリーきっかけ大図鑑』第2巻/日本図書センター
 『10分で読める少年探偵団と怪事件』/宝島社
 『少年探偵団』(講談社青い鳥文庫)/講談社
×『谷沢永一二巻選集』上 精選文学論/言視舎
 『盲獣』/バジリコ
×『化人幻戯』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
×『現代社会と人間への問い』/せりか書房
×『心理試験 他六編』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
×『ステージ・ショウの時代』(近代日本演劇の記憶と文化)/森話社
×『月と手袋 他三編』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
×『謎と恐怖の楽園で』/光文社
×『人間椅子』(光文社文庫)/光文社
×『文豪たちが書いた耽美小説短編集』/彩図社
×『黄金仮面』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
×『善意と悪意の英文学史』/東京大学出版会
×『D坂の殺人事件 他六編』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
 『江戸川乱歩傑作集』3/リブレ出版
×『多田不二来簡集』/紅書房
 『江戸川乱歩傑作集』1/リブレ出版
 『江戸川乱歩傑作集』2/リブレ出版
 『蜘蛛男』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
 『パノラマ島奇談 他四編』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
 『幽霊島』/岩波書店
 『黒蜥蜴』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
×『古書ミステリー倶楽部』3(光文社文庫)/光文社
×『『このミス』が選ぶ!オールタイム・ベスト短編ミステリー』黒(宝島社文庫)/宝島社
×『特集|大正耽美』(トーキングヘッズ叢書)/アトリエサード
 『屋根裏の散歩者 他六編』(江戸川乱歩文庫)/春陽堂書店
×『『このミス』が選ぶ!オールタイム・ベスト短編ミステリー』赤(宝島社文庫)/宝島社
×『乱歩ワールド大全』/洋泉社
  合計金額 83,071円

 資料名の前に×印をつけた資料は出版時に気づかず収集できていません。平成27年度以前に出版された資料の購入は、平成30年度以降に図書購入予算の執行状況を見ながら検討してまいります。


 平成30年1月15日
  名張市長 亀井利克

 あいかわらず泥鰌みたいな回答ですから、重ねて問いただすべきことも多々あり、たとえば河出書房『花森安治』に関する質問に「旧版とリニューアル版(増補新版)とを別の資料と考え収集対象としました」との回答が寄せられましたけど、こちらはむろんこんなことを尋ねているわけではなく、旧版とリニューアル版を別の資料と考えて収集対象とした判断は妥当であったのか、なにかといえば財政難という免罪符を錦の御旗のごとく振りかざして怪しまない貧困自治体としてその判断は適切な選択だったのか、そういった点を質問したつもりだったんですけど、なにしろ泥鰌が相手ですから。

 それから、「乱歩関連資料には当然のことながら視聴覚資料やコミックも含まれます」とのことですが、にもかかわらず予算がないから購入しておりません、なんてことで納まり返っておっていいのかどうか。

 乱歩関連資料を収集いたします、と主体的に判断した公共図書館の責任をまっとうできているのかどうか。

 はたまた、「網羅的な収集」に関するいいわけは例によって意味不明で、初出の扱いはいったいどうするのか、たとえば1月3日付エントリに記した「ホームズは生きている」はどう扱うのか、そのあたりさっぱりわからんがな。

 みたいなことをぐずぐずゆうとるあいだに、いつのまにか市長選挙の前哨戦が始まってしまいました。

 痛くない腹を探られるのことになるのはいやだしなあ。

 なんか間が悪くて、どうもやりにくいなあ。
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