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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2017.09.26,Tue

 名張市立図書館が慶應義塾大学推理小説同好会OB会から図書寄贈を受けたのはいつからいつまでであったか、ということが9月21日木曜の市立図書館における話し合いで話題になり、それが平成6年から23年まで、西暦でいえば1994年から2011年までのことであったと、私は初めて知りました。

 しかも、図書寄贈は名張市からOB会に対して要請されたものであったこと、さらに、その要請は名張市長名義の文書でなされたものであったこと、そんなことも初めて耳にして、私はすっかり驚いてしまいました。

 この市長は先年死去された前市長で、初当選は平成2・1990年のことでしたが、当時の名張市はまだ人口増の坂を登りつづけていて勢いがあり、新しい市長さんはとにかくかっこつけたいってんでいろいろ見栄を張った。

 そのひとつがじつは乱歩で、乱歩というビッグネームを利用して名張市のグレードをもっともっと高めてくれるわ、みたいなことであったのか、平成3・1991年にスタートしたのが日本推理作家協会から超売れっ子作家を講師として派遣していただいたミステリ講演会でした。

 その流れで、ということだったんでしょうけど、乱歩生誕地の名張をミステリの聖地にしようぜ、みたいなことであったのか、市長じきじきに慶應義塾大学推理小説同好会OB会に対して図書寄贈を要請するに至ったのであった。

 で、OB会のご快諾をいただいて、平成6・1994年に図書寄贈が始まったわけですが、送れども送れども、寄贈図書は市立図書館の地下書庫に死蔵されてゆくばかりでした。

 しかしこれ、OB会のみなさんにはまことに申しわけなくまた失礼きわまりない話ですけど、市立図書館の関係者は本のことなんて何も知りません。

 本を買うこともなければ読むこともなく、むろん図書館で調べものをしたことなど一度もない。

 図書館なんて無料貸本屋だと頭から思い込み、資料収集なんて展示物や陳列品を集めることだと信じ込んで疑うことがない。

 そんな無能なお役人に、そのうえ怠慢でもあるお役人に、寄贈図書の活用なんて死んでもできるわけありません。

 ですから、前市長には前市長なりに、寄贈図書をなんとか活用して名張の名を高からしめたい、というぼんやりしたプランがあるにはあったらしいのですが、手足となって動くべき図書館や教育委員会の職員がまったく役立たずであったせいで、話が一歩も前に進まなかった、ということだったようです。

 で、寄贈図書を長く長く地下書庫に死蔵しておいたまま、平成23・2011年になって、名張市立図書館が慶應義塾大学推理小説同好会OB会にいったいどんな申し出をおこなったか。

 もう図書の寄贈はしないでください、みたいなことであったそうです。

 いやどうもほんとにすいません。
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