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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2017.09.23,Sat

 きっかけはこのエントリであった、と思います。

 2017年4月26日:中井洽さんのご逝去を悼む

 名張市立図書館が長く死蔵していた慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんの寄贈図書に関して、私は以前から折りに触れ機会を見つけてああだこうだとぼやいてきたのですが、寄贈の橋渡しをしていただいた中井洽さんがお亡くなりになった際にもまたなんだかんだと文句を並べ立てました。

 このエントリをお読みいただいてのことであった、と思うのですが、陽光うららかな、だったかどうかはわかりませんけど5月24日、福島県にお住まいの乱歩ファンのかたが名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の寄贈図書はどうなるのか、とお尋ねになりました。

 しかし、待てど暮らせど、名張市の回答が届かない。

 6月8日、福島県にお住まいの乱歩ファンのかたは、しびれを切らして名張市の広報担当セクションに電話をおかけになった。

 すると、その日のうちにメールで回答する、との返答があったそうです。

 で、届いた。

 こんな内容であった。

 この度は、市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 さて、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の皆様には、主に1960年頃から2000年頃に刊行され、会員の皆さんが読みためた内外の推理小説作家の図書約3千冊をご寄贈いただいております。市立図書館では簡易なリストを作成するとともに書庫で保管し、管理に努めてまいりましたが、蔵書を管理する図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等ができておらず、これらの図書が市民の皆さんにご覧いただける状態にはなっておりませんでした。
 今後は、ご寄贈いただいた図書を有効に活用するため、図書館情報システムへの登録作業等を順次進め、市民の皆さまにご利用いただけるよう努めてまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 今後とも貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。

 平成29年6月8日
 名張市長 亀井利克

 お役所名物、先送りである。

 福島県にお住まいの乱歩ファンのかたはすっかり呆れ果てておしまいになり、もう名張のことは忘れます、ということになってしまいました。

 かちんと来たのは私である。

 ど腐れ公務員が小ずるい先送りや鉄面皮なその場しのぎばっかかましてんじゃねーぞすっとこどっこい、と激怒して、6月30日のことであったが、「市長への手紙」を利用してこんな質問を送りつけた。

 個人情報に配慮して、一部の地名、人名を伏せ字として転載する。

謹啓 紫陽花が鮮やかに咲き誇る季節を迎えました。ますますご清栄のこととお慶びを申しあげます。市勢の進展に日々たゆみないご尽力をいただき、市民の一人として謝意を表する次第です。

 さて今般、◯◯◯にお住まいの江戸川乱歩ファンで名張市に何度も足を運んでくださっている◯◯◯◯◯さんから、名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して質問が寄せられました。

 わたしのもとには5月24日、◯◯◯さんから電子メールで連絡があり、慶應義塾大学推理小説同好会OB会から名張市立図書館に寄贈された図書に関して、いつか公開されるのか、どう活用するのか、その2点に対する回答を名張市立図書館または名張市教育委員会に求めたい旨、「市長の手紙」に投稿したと知らせていただきました。

 同OB会のメンバーとして市立図書館との橋渡しをしてくださった元法務大臣、中井洽さんが本年4月に逝去されましたので、わたしは自身のブログに「中井洽さんのご逝去を悼む」(http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4633/)というエントリを掲載し、長く死蔵されたままの寄贈図書のことも話題にしました。

 ◯◯◯さんはそれをお読みになり、「市長への手紙」を利用して質問することを思いつかれたのではないかと推察しております。

 6月8日、◯◯◯さんから、まだ回答が届かないので名張市に催促してみる、と記した電子メールが届きました。◯◯◯さんは市の広報担当セクションに電話をおかけになったそうですが、その日のうちに回答があり、わたしのもとにも回答が転送されてきました。

 回答の全文は次のとおりです。


 この度は、市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 さて、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の皆様には、主に1960年頃から2000年頃に刊行され、会員の皆さんが読みためた内外の推理小説作家の図書約3千冊をご寄贈いただいております。市立図書館では簡易なリストを作成するとともに書庫で保管し、管理に努めてまいりましたが、蔵書を管理する図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等ができておらず、これらの図書が市民の皆さんにご覧いただける状態にはなっておりませんでした。
 今後は、ご寄贈いただいた図書を有効に活用するため、図書館情報システムへの登録作業等を順次進め、市民の皆さまにご利用いただけるよう努めてまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
 今後とも貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
 平成29年6月8日
 名張市長 亀井利克


 つきましては、この回答をぜひ慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんにもご郵送いただきたく、市立図書館と市教育委員会にその旨をいわゆる市長のご意向としてお伝えくださいますよう、僭越ながらお願いを申しあげます。

 その際、会員のみなさんも寄贈図書の全容はご存じないはずですから、市立図書館が作成したという「簡易なリスト」をご同封いただければ幸甚です。

 中井洽さんのご遺族にも回答とリストをお送りいただきますようお願い申しあげます。

 また、回答にやや説明不足と判断される点が散見されますので、以下の点をぜひお書き添えいただきたく、これもまた市長のご意向として市立図書館と市教育委員会にご指示いただければ大変ありがたく存じます。


 ①「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」というのが具体的にどういうことなのか、さっぱりわかりません。こうした登録や装備によって何がどうなるのか、わかりやすい説明を補足してください。

 ②「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」はいつ着手され、いつ終了するのか、その点を明記してください。

 ③◯◯◯さんがお尋ねになった寄贈図書はいつか公開されるのか、という点にお答えください。

 ④同じく寄贈図書をどう活用するのか、という点にお答えください。


 以上4点です。

 補足していただいた回答とリストはお手数ながらわたしにもお示しいただきたく、とはいえ市財政逼迫のおりから少しでも郵送費を節約すべきかと愚考されますので、電話または電子メールでご連絡をいただければ、図書館でも教育委員会事務局でも教育長室でも市長室でも、どこにでも頂戴に参上いたしますので、ご多用のところ勝手なお願いを並べ立ててまことに恐縮ですが、なにとぞよろしくお願い申しあげます。謹言

 7月10日、こんな回答が寄せられた。

 この度は、市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。
 慶應義塾大学推理小説同好会OB会からの寄贈図書に関する「市長への手紙」の回答の補足説明につきましては、以下のとおりです。

1)「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」というのが具体的にどういうことなのか。こうした登録や装備によって何がどうなるのか。

 図書館情報システムへの登録作業とは、図書のデータ(書名、著者等)を図書館情報システム上の図書を管理するデータベースに登録する作業を言います。こうして作成した目録を「オンライン閲覧目録」(OPAC)といいます。
 図書への装備等とは、データベースに登録した図書に対して、その図書を識別するための資料番号および書架に並べるための請求記号ラベルを貼り付ける作業等のことです。図書の状態によっては補修作業も必要となります。
 こうした登録や装備によって、利用者自身が図書館内に設置している利用者用検索機や市立図書館のホームページからOPACにアクセスし、図書の検索や図書の取り置きの依頼(予約)ができるようになります。

2)「図書館情報システムへの登録作業や図書への装備等」がいつ着手され、いつ終了するのか。

 現在、寄贈図書をひとつの固まりとして識別できるようデータベースに登録するためのシステム改修について、図書館情報システムの保守業者と打ち合わせを進めています。あわせて、装備に必要な消耗品の準備をしているところです。これらの準備が整い次第、登録作業を進め、できるだけ早期に登録を完了したいと考えています。

3)寄贈図書はいつ公開されるのか。

 2)の作業の進捗状況を見ながら一部からでも公開してまいりたいと考えています。

4)寄贈図書をどう活用するのか。

 図書館情報システムに登録することにより、図書の検索、閲覧、貸出が可能となります。他の図書と同じように、市民の皆様に利用していただきます。

 また、ご依頼のありました、慶應義塾大学推理小説同好会OB会からの寄贈図書に関する「市長への手紙」の回答文と図書館で作成した簡易なリストを送付することについては、当事者からご依頼があれば対応させていただきます。
 なお、中様へのリストの提示については、別途、市立図書館からご連絡させていただきます。

 平成29年7月10日
 名張市長 亀井利克

 またしてもかちんと来たのは私である。

 当事者からご依頼があれば対応させていただきます、とはどういういいぐさであろう。

 当事者呼ばわりもさることながら、依頼があれば対応、とはまたいったいなにごとであるか。

 リストができているのであれば、まず真っ先にお送りすべきは寄贈者のみなさんであろう。

 なぜそれをせんのか。

 知れたことよ。

 寄贈者リストが存在しないからである。

 だったら正直にいえばいいものを、いったいなにさまのつもりじゃあッ、とみたびかちんと来たのはむろん私だ。

 よーし、それなら当事者のみなさんからじきじきに依頼していただこうじゃねーか、とばかり7月11日、慶應義塾大学推理小説同好会OB会のおひとりにこんなメールをお出ししたのであった。

 ご無沙汰しております。暑い日がつづきますが、お元気のことと存じます。さっそくですが、慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんから名張市立図書館にご寄贈いただいた図書に関して、一度、貴会有志のみなさんに当地までおいでいただきたく、厚かましいお願いを申しあげるためにメールをさしあげる次第です。以下、順を追って記します。

 5月24日、○○○にお住まいの○○○○○さんとおっしゃる乱歩ファンの方から、名張市公式サイトの「市長への手紙」を利用して、名張市立図書館に死蔵されている寄贈図書について質問した、との連絡がありました。○○○さんは名張市のひどい回答に呆れ果て、名張市を完全に見限っておしまいになりましたが、私は○○○さんの質問を引き継ぎ、「市長への手紙」でいわば再質問を行いました。経緯は次のとおりブログで報告しております。

http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4759/

 きのう回答が寄せられましたので、きょうブログで公開しました。

http://nabariningaikyo.blog.shinobi.jp/Entry/4774/

 なんとも失礼な回答で、どうも申しわけありません。二十年以上もほったらかしにしておいたあげく、「当事者からご依頼があれば対応させていただきます」とはまたひどい話ですが、それはそれとして、いまだ海のものとも山のものともつかない話であるとはいえ、市長がここまで明言しているのですから、図書館サイドの構想を確認し、貴会のみなさんのご要望などをお伝えいただく場を設けるべきではないかと判断いたしました。この市長回答を空手形に終わらせないためにプレッシャーをかける意味でも、貴会のみなさんに市長とご面談いただくことが、といっても、実際には図書館長か教育長あたりになると思いますが、重要な布石になるのではないかと考えております。ご足労とお手数をおかけするのはまことに心苦しいのですが、ご検討いただければと思います。お聞き届けいただけるのでしたら、日程調整などを名張市に要請いたします。ほかの会員の方にもお願いを申しあげるべきなのですが、メールアドレスを存じあげない方も多く、このメールをご転送いただければ幸甚です。

 ご多用中、勝手なお願いをあれこれ並べ立てるのは心苦しい限りですが、よろしくお願い申しあげます。話は変わりますが、きょう、知人からの電話で「紀田順一郎先生の新刊、かなりショッキングな内容ですよ」と教えられ、当地の本屋さんにはとても並びませんので、取り寄せを依することにいたしました。どんな内容か、読むのがこわいような気もいたしますが。

 で、勝手なお願いをお聞き届けいただいて、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の有志四人のかたがおととい、当地へおいでくださったという寸法です。
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