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Posted by 中 相作 - 2016.12.28,Wed
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 平成28・2016年12月25日 朝日新聞出版

黒木華が色っぽい悪女に挑戦! 「責任重大ですね(笑)」
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黒木華が色っぽい悪女に挑戦! 「責任重大ですね(笑)」

(更新 2016/12/25 16:00)



黒木華(くろき・はる)/1990年生まれ。大阪府出身。大学在学中に野田秀樹の演劇ワークショップに参加、2010年NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」で女優デビュー。14年「小さいおうち」でベルリン国際映画祭最優秀女優賞受賞(撮影/写真部・馬場岳人)
黒木華(くろき・はる)/1990年生まれ。大阪府出身。大学在学中に野田秀樹の演劇ワークショップに参加、2010年NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」で女優デビュー。14年「小さいおうち」でベルリン国際映画祭最優秀女優賞受賞(撮影/写真部・馬場岳人)

 黒木華が江戸川乱歩の「人間椅子」を読んだのは、中学生のときだ。なんて妖しくて色っぽい話なんだろう。それまでも様々な本を図書館で借りていたけれど、“色っぽい”という感想を持ったのは、それが初めてだった。

「小さい頃から、本は好きでした。本を読んでいると、心は時代や国境を超えられる。意外な展開があれば想像力が鍛えられるし、読後にもたらされたものが、感じたことのないモヤモヤだったりすると、それが何なのか思考する。私は、世の中のわからないこと全部に答えを出す必要はないと思っていて、昔から、解明することよりも、想像したり思考したりすることのほうが好きなんです」

 そんな彼女が、江戸川乱歩の小説を題材にした舞台に挑戦する。「お勢登場」は、劇作家であり演出家の倉持裕さんが、江戸川乱歩の作品群の中から8本の短編小説を選び、一本の演劇作品として再構成したものだ。黒木さん演じる主人公の“お勢”については、倉持さんが彼女をイメージして“当て書き”したという。

「人を殺めてしまう、いわゆる“悪女”なんですが、無邪気さも健気さも邪悪さも含めて、すべてが色っぽさに繋がっていくような、とても不思議な役です。お勢が人を殺める瞬間、たぶん、観てくださる人は、“なぜ?”ってその動機を探りたくなると思うんです。でも私は、お勢にそれをさせてしまったのは、退屈からくる衝動なのかもしれない、なんて思ったりもします。いろんなことを想像させてくれると同時に、いろんなことを思考させてくれる台本です」

黒木華が色っぽい悪女に挑戦! 「責任重大ですね(笑)」

 乱歩文学の2大ジャンルである“推理”と“怪奇・幻想”。今回の芝居のモチーフにした短編は、その両方から分け隔てなく選ばれている。演劇も、読書も、映画も、ドラマも、“物語”にまつわるあらゆるカルチャーが大好きだという黒木さんに、「なぜ物語に惹かれるのか?」という問いを投げかけてみると、しばらく黙って熟考したあと、こう答えた。

「考えたり、想像したりすることが、心を豊かにしてくれるからなんだと思います。舞台にしても小説にしても、食べ物のように生きていく上で必要不可欠なものではないけれど、でもそれは、人間しか持ち得ない“余裕の時間”ですよね。私の心は、今まで読んだ本、観た映画や舞台、そこで考えたこと、今まで出会った人たちの言葉とか……そういうものによって形成されている。だからもし、舞台を観にきてくださる方が、観終わった後に、友達と感想を伝え合ったり、みなさんの“余裕の時間”に繋がるような作品をお届けできたらいいなと思います。そういう意味では、毎回、責任重大ですね(笑)」

 女性としての目標は、「可愛いおばあちゃんになることです」と即答。

「年を重ねるほど、シワや表情や姿勢に、生き方が表れるものですよね。だから失敗も含め、今はとにかくいろいろな経験をしたいです」

※週刊朝日 2016年12月30日号
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