乱歩関連資料のふたつの種類

　朝のうち肌寒いような日がつづいたと思ったら、きょうは一転して蒸し暑かった。

 

　気候もいよいよおかしくなって、われわれが過ごしているのはもはやわれわれが知っている四季ではなくなっている、という気がする。

 

　さて、遅々として進まぬサンデー先生の平熱教室、前回は、乱歩作品を読むための資料収集、というやつにくらべると、乱歩について知るための資料収集、というやつは、いささか厄介である、みたいことを述べたところで終わった。

 

　乱歩作品を読むための資料収集となれば、とりあえず本屋さんないしは古本屋さんへ行って、乱歩の本、くださいな、といって買ってくることが可能である。

 

　しかし、乱歩について知るための資料収集、ということになると、本屋さんや古本屋さんで、乱歩のことが書いてある本、くださいな、といって買い求めることはかなり難しい。

 

　要するに、乱歩関連資料はふたつの種類に大別できる、ということだ。

 

　単純化しておおざっぱにいってしまえば、ひとつは、乱歩が書いた本、もうひとつは、乱歩以外の人間が書いた本、ということになる。

 

　乱歩が書いた本なら、本屋さんでも古本屋さんでも、すぐにわかる。

 

　乱歩のクレジットが入っているからだ。

 

　だが、乱歩以外の人間が書いた本に乱歩のことが書かれている場合、書名や著者名から、あ、この本には乱歩のことが書いてあるな、とすぐにわかるケースはむしろ少ない。

 

　いやはや、なんかもう、こんなこと書いてるのが、つくづくあほらしくなってきてしまったぞ。

 

　えーい、もうどうだっていいから、蒸し暑かったきょうという一日を、これからビール飲んで締めくくりたいとぞ思う。

 

　つづきは、あしただ。

 

　あしただあしただ。