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Posted by 中 相作 - 2016.06.12,Sun
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毎日新聞
 平成28・2016年6月8日 毎日新聞社

恋文|「短い、みじかい恋文」募集 乱歩のラブレターにちなみ 坂手島の活性化へ40字以内で 鳥羽の市民グループ /三重
 林一茂
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恋文
「短い、みじかい恋文」募集 乱歩のラブレターにちなみ 坂手島の活性化へ40字以内で 鳥羽の市民グループ /三重


毎日新聞2016年6月8日 地方版

 探偵小説の先駆者、江戸川乱歩(1894~1965年)の鳥羽市での恋物語を通して、同市の離島・坂手島の活性化に取り組む市民グループ「恋する鳥羽の会」(尾崎徹会長)は、同島出身の妻、隆(りゅう)(1897~1982年)に乱歩が送ったラブレターにちなみ、40字以内で書いた「短い、みじかい恋文」の募集を始めた。【林一茂】

 乱歩は1917年11月から1年2カ月間、鳥羽市の造船所に勤務。坂手島に出向いた際、島内の小学校に勤めていた隆と出会い結婚した。現在は所在不明となっているが、ラブレターを目にした関係者によると「志摩はよし 鳥羽はなおよし 白百合の 真珠のごとき 君がすむ島」と書かれていたという。

 坂手島は最盛期、2360人が暮らしていたが、今年4月末現在で351人に減少。隆の生家は木造2階建ての村万商店(現在は廃業)として保存されており、島内の若宮神社には隆が1927年に寄進した高さ約90センチの石柱が残る。

 募集している恋文は、1字以上40字以内▽短歌形式も可能▽両親や故郷への思いを込めた文も可能--で、使用文字はひらがな、カタカナ、漢字に限り、句読点も文字数に加える。大賞は賞金10万円と真珠のネックレス、次席の2人に3万円ずつ、佳作の5人に1万円ずつが贈られる。

 はがき・封書は〒517-0011 鳥羽市鳥羽1の10の45 鳥羽歴史文化ガイドセンター内「恋する鳥羽の会」事務局。インターネットは、同会のホームページから応募コーナーにアクセスできる。締め切りは10月8日。

 10カ月前に島を離れた元島民で同会理事の東川輝也さん(60)は「この前、久しぶりに島に帰ったが、島はゆったりと時間が流れていることに気付かされた。島に足を運んでいただき、素晴らしい恋文を考えてほしい」と話している。

〔三重版〕
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