近大高専｜市内定住へPR冊子 学生に聞き取り取材・編集 名張 ／三重

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　平成28・2016年3月1日　毎日新聞社

近大高専｜市内定住へPR冊子　学生に聞き取り取材・編集　名張　／三重
　鶴見泰寿
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近大高専
市内定住へＰＲ冊子　学生に聞き取り取材・編集　名張　／三重

毎日新聞2016年3月1日　地方版



三重県名張市についての魅力をＰＲする冊子を持つ近大高専の学生＝同市春日丘７の同校で、鶴見泰寿撮影

　近畿大学工業高等専門学校（名張市春日丘７）が自校の学生に市内に定住してもらおうと、県の補助金を活用して名張市の歴史文化や観光を学ぶ冊子「名張市のきょうかしょ」を作製した。市の魅力をＰＲして県内就職や市内への定住を促し、人口増につなげる狙い。２９日には編集に協力した市広報対話室の中木屋恵理子副室長を招いて「名張市の魅力」をテーマに授業をし、１、２年生約３２０人が聴き入った。【鶴見泰寿】

　県の補助事業で、同校は今年度から３年間、学生の確保や県内就職のイベントだけでなく、地域貢献も実施。学生に地元への愛着を持ってもらい、定住を促す。

　冊子（Ａ５判カラー２２ページ）は、今年度の県補助金９７０万円の一部を活用。同校と市広報対話室が学生に聞き取りして、ニーズを把握しながら取材・編集し、約１０００部作製した。

　内容は、学校らしく「１限目　地理　名張市について知ろう！」のタイトルで人口が約８万人などと説明。「２限目　歴史　名張の歴史を探訪しよう！」では、江戸川乱歩生誕地碑などを紹介する。「４限目　遊び　名張市を楽しもう！」では、おしゃれなカフェや居酒屋６店を紹介。「教えてセンパイ！」のコーナーは市内で働く３人の技術者のインタビューや「世界に誇る技術力」を持つ４企業を掲載した。

　この日の授業で、中木屋副室長は人口３万人から８万人に増えた歴史や、子育て支援の切れ目のない施策「名張版ネウボラ」などを解説。「名張に興味を持ち、好きになり、就職して永住してほしい」と訴えた。

　冊子のニーズ把握の聞き取りに協力した生徒会の宮迫航希（かずき）さん（３年）は「多くの生徒に冊子を持って街を歩いてほしい」と語った。

〔伊賀版〕