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Posted by 中 相作 - 2015.12.21,Mon
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 平成27・2015年12月19日 KADOKAWA

真矢ミキ「黒蜥蜴」で気を付けたのは“空虚感”
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真矢ミキ「黒蜥蜴」で気を付けたのは“空虚感”

2015年12月19日 配信



「黒蜥蜴」で主演を務める真矢ミキ(左)が、渡部篤郎(右)との共演などについて語った
(C)カンテレ

12月22日(火)にフジテレビ系で、江戸川乱歩生誕120周年没後50年記念スペシャルドラマ「黒蜥蜴」(夜9:00-11:18)が放送される。

同作は江戸川乱歩の同名小説を原作に、女怪盗・黒蜥蜴(真矢ミキ)と希代の天才・明智小五郎(渡部篤郎)の激しい頭脳戦を描く。

また、黒蜥蜴が狙う宝石「聖夜の涙」の所有者で巨大グループ企業会長の岩瀬正一郎(升毅)の令嬢・岩瀬早苗を剛力彩芽、明智の右腕的存在・小林芳雄を竜星涼、黒蜥蜴の忠実な部下・雨宮潤一を里見浩太朗が演じる。

先日、主演を務める真矢の囲み取材が行われた。

――約3週間の撮影を終えた感想を教えてください。

今3週間とお聞きして、「そんなにありましたっけ?」って思うくらい、目まぐるしく早かったです。朝の情報番組(「白熱ライブビビット」TBS系)もやらせていただきながらということもあって時間が早く感じたのか分からないですけれども、でもそれくらい濃厚にそして密に共演者と走り抜けたっていうのが正直な感想です。

――江戸川乱歩生誕120周年没後50年の記念作品に出演する思いはいかがですか?

江戸川乱歩さんの作品集が兄の部屋にずらっとあって、隠れて読んでいた小学生の頃を思い出しました。そのころはゲームもなかったので、文字からくる世界観が一番私にとって不思議かつ奥行きのある非日常の入り口でした。だから、小中学校以来読んでいないけれど、面白かったあの感覚が大人になったらどう読めるのだろうというのが、今回思い出したことであり、一番の楽しみでした。

もう何回か読み返して、大人でも摩訶不思議なこの“ミステリー”という言葉では済ませられない不思議な奥行き、出口のない森に入っていったような、だけどもう一回入りたいと思う森のような、その幻想的な世界を新しく大人として読めたので、ご縁を頂いたこと、そしてこのような記念すべきときに、というのは非常にタイムリーでうれしいですね。

――黒蜥蜴を演じる上で気を付けたことや大変だったことはありましたか?

根本(和政)監督の演出は、想像がつかないんですよ。台本で何パターンか想像していた世界を覆す、全然違う世界観がありました。「美しい宝石を集めたい、美しいとされる国が欲しい、全部集めるとどうなるんだ」って監督は考えられて、「そうしたら無機質な世界に行くんじゃないか」って。

その反面、世界をうならせるような盗品が置いてある部屋もあるっていう、その差がすごいんですね。だから、黒蜥蜴自身の心を前に押し出して「これだけ集めた人間に見えるものは空虚しかないのよ」みたいな感じも振り切っていて面白い。その空虚感、「何でこうなっちゃったの」というのは役作りとしていつも気にしていました。

――明智役の渡部さんとの共演はいかがでしたか?

一言で言うと魅力的な方でした。彼こそまさにすべて両極を持っているような、明智小五郎みたいな人でした。熱いのにすごくクールだし、厳しいのに優しくて、「彼は一体何者だったんだ」っていうのが私の中にあって。現場に行くといつも「早く終わらせよう」って言うけれどすごくこだわりがあり、非常に面白かったですね。

でも、撮影が終わるころに思ったのは、良いものって瞬発的に生まれるものだって思われているんじゃないですかね。感性でバンッってぶつかったときに化学反応が起きる、みたいなことを言いたいんじゃないかと思います。

江戸川乱歩生誕120周年没後50年記念スペシャルドラマ「黒蜥蜴」
12月22日(火)夜9:00-11:18
フジテレビ系で放送
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