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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2011.05.04,Wed

 名張市乱歩関連事業アドバイザーである。

 

 漫才をどうすっぺ、というテーマはさておいて、ということにして、とにかくもうだめじゃね? というところまで行ったわけである。

 

 いまや3・11のむこうにすっかり霞んでしまってはいるけれど、2009年の秋のこと、名張市のまちなか再生事業が大失敗に終わってしまい、いやもうなんなんだこの名張市とかいうインチキ自治体は、うわっつらだけきれいごとや美辞麗句でとりつくろってればそれで満足なのかよ、なんか知らんがとにかくもうだめじゃね? とおれは思った。

 

 とにかくもうな、みずから発足させた官民合同組織からさっさと引いてしまう、みたいな真似を平気でしでかしてしまうんだから、ほんとにもうな、なんにもわかっておらんかったわけよ。

 

 なにも理解できず、なにも判断できず、なーにいってやったってむだなんだから、とテロリズムに根拠を与えてしまうほどのむちゃくちゃぶりであった。

 

 だからおれは、よーし、テロかましちゃるけのう、おらおらおらおら、と思ったわけなんだけど、しかしなあ、テロなんかかましたところで、そんなの誰得? という話でしかない、という気もしていた。

 

 そんなある日、名張まちなか再生委員会の理事会が終了し、何人かの理事と名張市役所のむかいにあるコメダ珈琲店名張店に入って、コーヒーを飲んでいたときのことである。

 

 名張市はすでに、引きます、というばかな宣言をしてしまっていたから、その夜の理事会には名張市役所の記者クラブから取材が入り、朝日新聞の記者さんとはひきつづきコメダ珈琲店までいっしょだったという記憶があるのだが、とにかくその席で、理事のひとり、かりにM理事ということにしておくが、M理事から、交換条件を出したらどうか、という提案が出た。

 

 まちなか再生事業の目玉として整備された旧細川邸やなせ宿は、名張市とずぶずぶなあなあの癒着結託関係にあった名張地区まちづくり推進協議会が、あまりにも不当な手段で私物化してしまっていた。

 

 M理事はおれが名張まちなか再生委員会に入会する以前に、委員会内部で旧細川邸やなせ宿の整備構想にかかわったメンバーのひとりであり、つまり名張地区まちづくり推進協議会にやなせ宿を横取りされた立場、ということになるのだが、そのM理事がいう交換条件とは、やなせ宿はあきらめるから、まちなか再生事業関連のほかの事案で、名張市にうんといわせてはどうか、というものであった。

 

 しかし、まちなか再生事業は実質的に終了していたから、ほかの事案もへったくれもなかった。

 

 M理事の提案はその場で消えてしまったのだが、それからしばらくして、おれのおつむのなかでよみがえった。

 

 とはいうものの、まちなか再生事業にはなんの関係もない。

 

 要するに、もうテロかますしかないんだけど、テロかましたってそんなの誰得? みたいな堂々めぐりをつづけているところに、交換条件ということばが舞い降りてきたわけ。

 

 旧細川邸やなせ宿はあきらめるから、そのかわり、これこれのことをちゃんとしてくれ、みたいな感じで、本来であればテロかますしかありゃせんところ、罪一等を減じて眼をつむり、テロにするのだけは勘弁してやるから、そのかわり、乱歩のことをちゃんとしてくれんか、というのがおれの交換条件であった。

 

 で、おらおらおらおら、とねじ込んでやった。

 

 ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ、と騒ぎたててやった。

 

 ま、たとえば、こんな感じであった。

 

 名張まちなかブログ:乱歩のことを考える(て)(2010年6月21日)

 

 つまりまあ、テロしかねーだろ、と思わざるをえないくらい、言論が機能しなくなっていた、みたいなことがあって、以下、引用。

 

 それでまあ、去年の秋のことだけど、こんなふうな仕儀とはなった次第である。

 

2009年10月23日:そろそろテロにすっかの巻

 

 やべーよなほんとに。言論が機能しない、というところまで行ってしまった。話が通じない。こいつらばかだから、なにいってやったって理解できないらしいぜ、ということである。ていうか、こいつらのいってること理解できるやついる? おれだめ、意味不明、もう降参。要するに、行き止まりである。だめだこりゃ。わがこと畢んぬ。やんぬる哉。こうなりゃテロしかねーよなー、ということになった。で、去年の秋のある日、このブログで長くお伝えしてきているとおり、おれは名張市役所のみなさんに、乱歩のことをまじめに考えてくんない? とお願いした。それでそのとき、最初にはっきりいったわけよ。もうな、おれはな、腹が立って腹が立って、ほんとに腹が立ってしかたないわけよ、とお役所の人に告白した。はらわたが煮えくり返っておるのである、と打ち明けた。ぼこぼこにしてやらんことには気が済まんのである、このまま済ませる気なんてさらさらないのである、と申し伝えた。

 

 とはいうものの、実際のところは、その時点でなにをいったって、しょせん手遅れであった。せんないことである。取り返しはつかない。そのかみの静御前だって、昔をいまになすよしもがな、と嘆いておったがな。また昔から、覆水盆に返らず、ともいうではないか。盆に帰らないというのであれば、せめて正月には帰ってくるのであろうか、とか実家の年寄りに心配かけてんじゃねーぞすっとこどっこい、といった話はともかくとして、いまごろいくら怒ったってしかたないんだから、腹立ちやはらわたの煮えくり返りはすべて水に流す。もうなにもいわない。なにも問わないし、だれを責めることもしない。だから、そのかわり、乱歩のことをちゃんと考えてくんない? とお願いした次第であった。だが、じつはここ名張市には、こんな厳しい現実があるわけな。

 

 ──ほんとにもう、お役所あたりのうすらばかがめいっぱいおよろしくないおつむで適当なこと勝手に決めてんじゃねーぞこのすっとこどっこい、いっぺん泣かしたろかこら、と思われてなりません。

 

 まことに嘆かわしい現実である。大きな声ではいえないけれど、お役所あたりにはうすらばかしかおらんのではないか、という疑いを払拭することができない。一例が、まちなか再生事業である。あっちに細川邸があり、こっちに国土交通省のまちづくり交付金があった。で、なにも考えることなく、ただの思いつきで、まちなか再生を実施します、と適当なことを勝手に決めてしまった。そのあとはどうか。不作為である。丸投げである。あらえっさっさ。

 

 あるいは、こんなのもあったな。

 

名張市公式サイト > 窓口一覧 > 総合企画政策室 > 乱歩都市交流会議

 

 これなんて、「お役所あたりのうすらばかがめいっぱいおよろしくないおつむで適当なこと勝手に決めてんじゃねーぞ」と叱り飛ばしてやるべきケースの典型である。しかしひどいな。どうしてここまでひどいのであろうな。どうしてこんな愚劣な思いつきが、そのまま世に出てしまうのであろう。名張市役所の内部で、だれかが乱歩都市交流会議をつくろうと発案し、それがなんらかの場で検討され、最終的に決定されたということなんだろうけど、この発案、検討、決定というプロセスに携わった名張市職員のみなさんは、いったいなにをしておったのか。ふつうであれば、かくも愚かしいうわっつらだけの思いつきなんて、ちょっと検討したら即リジェクトということになるはずなのであるが、なぜすんなり通ってしまうのであろうか。要するに、

 

 ──ほんとにもう、お役所あたりのうすらばかがめいっぱいおよろしくないおつむで適当なこと勝手に決めてんじゃねーぞこのすっとこどっこい、いっぺん泣かしたろかこら、と思われてなりません。

 

 ということなのであろう。それが名張市の厳しい現実なのである。厳しい。非常に厳しい。だから、そもそも、名張市役所のみなさんに、乱歩のことをちゃんと考えてくんない? とお願いしてみても、はかばかしいことには絶対にならない。そんなことは最初から知れておる。しかし、考えてもらわなくちゃしかたがない。それが名張市役所のみなさんのお仕事なのである。不作為とか、丸投げとか、そんなものはお仕事でもなんでもないんだぞ。主体的に考える。それが本来のお仕事である。だが、お役所のみなさんは、考えることが苦手である。なにも考えようとしないし、考えるために必要な知識を身につけようともしない。ただのばかとして一生を貫きます、みたいな感じなのであろうな。だから、おれだって、ただ考えてくれ、とゆうておるわけではない。おれは最初から、去年の秋から、お役所のみなさんが乱歩のことを考える場に、おれも立ち会わせてくれんかね、とゆうとるわけなのな。

 

 とにかくもう、ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ、めいっぱい死ぬほど騒ぎたててやったところ、晴れて名張市乱歩関連事業アドバイザーに任命していただいたのであった。

 

20101129c.jpg

 

 名張市に乱歩のことをちゃんとやってもらう、というのは、おれにとっては、名張市立図書館に乱歩のことをちゃんとやってもらう、というのと同義である。

 

 だから、世界でただひとりの乱歩関連事業アドバイザーとして、名張市立図書館にたいするアドバイスを開始したのであったが、なんかもうね、せっかくアドバイザーに任命していただいたというのに、すぐいやになってしまった。

 

 アドバイスなんてやってられんな、という気になった。

 

 いくら横からアドバイスしてやったところで、お役所のみなさんには、主体的にものを考える、というごくごく簡単なことができないからである。

 

 指示されたとおりにやったり、前例を踏襲したり、よその事例を真似したり、といったことならできるのだが、自分のおつむで主体的に考える、ということができない。

 

 てゆーか、しない。 

 

 しようとしない。

 

 手前どもはなにも考えないことにしております、というのがお役所のみなさんなのである。

 

 だから、脊髄反射みたいな思いつきでその場しのぎを重ねる、みたいなことしかできない。

 

 しかも、お役所のみなさんというのは、手前どもはできるだけ働かないようにしております、というみなさんでもあるのである。

 

 したがって、結局のところ、名張市立図書館は公式サイトにおいて、こんなぐあいに正直に打ち明けるしかないのではないか。

 

 ──開館以来四十年にわたって乱歩関連資料を収集し、館内には乱歩コーナーを開設し、乱歩にかんする詳細な目録も三冊刊行しておりますが、名張市立図書館は乱歩のことをよく知りません。

 

 でもって、アドバイスは終了、ということにして、さ、市長判断を仰ぐっちゃ、ということにしたわけである。

 

 それが3月のことであった。

 

 いつのまにか、もう5月だけどね。

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