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Posted by 中 相作 - 2015.10.31,Sat
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 平成27・2015年10月28日 読売新聞社

江戸川乱歩、「月長石」を絶賛
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江戸川乱歩、「月長石」を絶賛

2015年10月28日 05時22分

未発表の解説原稿見つかる



「月長石」に関する乱歩の未発表原稿。「月長石」のトリックの斬新さを評価している(成蹊大学図書館所蔵)

 作家の江戸川乱歩(1894~1965年)が、英推理小説の古典であるウィルキー・コリンズ『月長石』(1868年)について書いた未発表の原稿が見つかった。

 成蹊大学図書館(東京都武蔵野市)の企画展「探偵小説の系譜」で、19日に公開が始まった。

 原稿は200字詰め原稿用紙21枚分で、1947年(昭和22年)12月の日付がある。成蹊大が古書店から購入したもので、同大の浜田雄介教授が確認した。原稿にある印刷の指定から、乱歩が自ら監修した探偵小説全集「苦楽探偵叢書そうしょ」の『月長石』の巻の序文として書かれたが、叢書が第1巻のみで中絶し、お蔵入りしたらしい。「新青年」初代編集長で、乱歩を育てた森下雨村の翻訳に付けられるはずだった。

 インド寺院の秘宝の消失を巡る長編『月長石』は、T・S・エリオットに「最初で、最長、最良の探偵小説」と称賛された名作。乱歩は原稿の中で、解説執筆当時の英米の推理小説界で文学的表現が重視されていることに触れ、〈謎ばかりでなく人間を描け、作者と読者の単なるゲームではなくてストーリイの優れたものがなくてはならないなどとふ主張は、結局コリンズの現代的再現を望んでゐることに外ならぬ〉と説明。

 また、〈「月長石」のトリックは今日においても一種の斬新さが感じられる。そこに「月長石」の永遠の傑作としての秘密がある〉と絶賛している。さらにコリンズ前半期の作品が、親交のあったチャールズ・ディケンズと同格に評価されていたと紹介した。

 浜田教授は「乱歩はミステリーに色んな可能性があると感じていたのだろう。本格推理小説だけでなく、『月長石』のような文学性の高い作品も含めて体系的に評価したいという気持ちが強かったのではないか」と話している。同展は11月14日まで(最終日以外、土日休み)。(文化部 川村律文)

2015年10月28日 05時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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