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Posted by 中 相作 - 2015.07.09,Thu
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ZAKZAK
 平成27・2015年6月28日 産経デジタル

北方謙三さん、小説があってよかったと多くの人に思ってもらうには違うアクションも必要でしょ
 大谷順、野村成次(写真)
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北方謙三さん、小説があってよかったと多くの人に思ってもらうには違うアクションも必要でしょ (1/3ページ)

★北方謙三さん『冒険の森へ傑作小説大全』(集英社、1・2巻は発刊記念特価で2000円+税 7月以降、毎月刊行予定で各2800円-3200円+税)

2015.06.28



北方謙三さん

 条件は「面白い小説!」。ただ、それだけ。5人の人気作家が選び抜いた型破りなアンソロジー(選集)が話題を集めている。「編集委員長」の北方謙三さん(67)に“アツ過ぎる”思いを聞いた。 (文・大谷順 写真・野村成次) 

 --ジャンルも年代も違うけど、飛びきり面白い小説が集まりました

 「面白いでしょ。だって、現役の作家である編集委員の5人が『面白い』と感じた小説を持ち寄り、叩きに、たたいて選んだのですからね。強いて言えば基準は2つだけある。(第1巻の)江戸川乱歩と井上靖を『両極』に置き、『その間』に位置する小説なら何でもOK。そして、年代は2000年まで。この2つは編集委員長を自任する私が決めました」

 --編集委員(他に、逢坂剛、大沢在昌、夢枕獏、船戸与一)の顔ぶれがスゴイ

 「みんな仲がいいんですよ。だから遠慮もしない。言いたいことを言うし、ときには罵(ののし)り合うこともある。先輩だからってのも関係なし。(編集委員会は)一応、しらふですが、その後にメシでも食えば、ビールぐらいは飲む。すると、1回ダメになった作品を『どうしても入れろ』なんて言い出す人が出てきたり…。これまで読んだことのないジャンルや新たな発見があったりして、自分でも面白い仕事になりました」



北方謙三さん



北方謙三(著)『冒険の森へ傑作小説大全』(集英社、1・2巻は発刊記念特価で2000円+税 7月以降、毎月刊行予定で各2800円-3200円+税)

北方謙三さん、小説があってよかったと多くの人に思ってもらうには違うアクションも必要でしょ (2/3ページ)

 --船戸さんは4月にお亡くなりになりました

 「病床からファクスでの参加でしたが、大藪春彦著の『野獣死すべし』を絶対に入れてほしい、ということでは譲らなかった。暴力をもって戦後の民主主義を否定した画期的な作品ですが、普通の文学全集なら入らない作品ですよ。でも『とにかくもう一度読んでくれ。これは(石原慎太郎著の)太陽の季節と並ぶ小説なんだ』と強く主張されていた」

 --編集委員自身の作品を選ぶときは

 「さすがに自分では言い(選び)にくい。ひそかに自分で『この作品がいい』と思っていたのが、違う作品が入ったりすることもありました。例えば、(大沢在昌著の)『新宿鮫(ざめ)』。本人は1作目がいいと思っていたようですが、他の編集委員がそろって推したのは2作目の『毒猿』。ブレークするなんて思わなかった1作目を踏まえて、2作目はしっかりと構想を練り、書き上げた物語だからですよ」

 --北方さんは4作目の「檻(おり)」(1983年)が入っている

 「(自分では)違う作品がちらつきましたが、他の委員がみな『檻』がいいと…。僕にとっては作家としてやっていける手応えを感じた作品でしたね。こうした物語を年に6冊から10冊ぐらい書いてゆけばいける、と思いました。結果的にはそんなにうまくはいかなかったけど(苦笑)」


北方謙三さん、小説があってよかったと多くの人に思ってもらうには違うアクションも必要でしょ (3/3ページ)

 --ところで、北方さんがこれまで知らなかったジャンルとは何でしょう

 「SFですね。ここでは第4巻にあたる『超常能力者』。このジャンルの作品は、ほとんど読んだことがなかったから、どれがいいのか、どれを選んだらいいのか分からなかった。だからここはこのジャンルの大家である夢枕さんに任せました。ちょっと悔しかったけれどね(苦笑)」

 --出版不況、小説を読む読者が減っている時代といわれています

 「作家ができることはまず『面白い物語』を書き続けること。それから、今回のように『こんな面白いものがある』って提示することです。ひとつの小説が人生の支えや救いになったり、人生を変えてしまうことだってある。『小説があってよかったね』とひとりでも多くの人に思えるようにしなければいけません。それには、これまでとは違うアクションも必要でしょう」

 ■あらすじ 純文学から、SF、警察小説、時代小説などなど、ジャンルにこだわらず、5人の編集委員が選んだ長編、短編小説約250編を全20巻にして順次発刊。第1回配本は、「復活する男」(第11巻 北方謙三、飯嶋和一、浅田次郎、東野圭吾、景山民夫氏らの作品を収録)と「過去の囁き」(同16巻 花村萬月、小松左京、桐野夏生、志水辰夫氏ら)。

 第2回配本は7月3日予定。

 ■北方謙三(きたかた・けんぞう) 1947年、佐賀県生まれ。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞。85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞、2006年『水滸伝』全19巻で司馬遼太郎賞を受賞。13年、紫綬褒章を受章。
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