「名張まちなかブログ」を継続してお読みいただいていた方には無用のことですが、念のためあらためてご挨拶を申しあげておきます。昨年11月25日、つまりたまたま憂国忌だったわけですが、名張市乱歩関連事業アドバイザーを拝命しました。
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どうしてこういうことになったのか。話せば長いことながら、乱歩関連の話題を軸に時間を遡りますと、あれは池袋のミステリー文学資料館で乱歩についてお話ししたころのことですから2009年の10月、もうおととしのことになります。名張市が大風呂敷を広げまくったまちなか再生事業というプロジェクトが見事なまでの大失敗に終わり、そのせいで完全にぶちきれた私はそろそろテロにすっかという瀬戸際まで行ってしまいました。
▼名張まちなかブログ:そろそろテロにすっかの巻(2009年10月23日)
それが結局、こういうことになりました。
▼名張まちなかブログ:テロはやめるでござるの巻(2010年1月30日)
要するに名張市に対して、おめーらみたいなうすらばかはテロかましてぼこぼこにしてやるしかないんだけどそれもあほらしいから乱歩のことをちゃんとしてくれたらテロにはしないよ、とお願いしてみたところ、名張市乱歩関連事業アドバイザーをどうぞどうぞどうぞ、ということになったわけです。
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しかし乱歩関連事業なんては私にはどうでもよろしく、乱歩のことをちゃんとしてくれというのはあくまでも名張市立図書館にちゃんとしてもらいたいということだったのですが、これがじつは無理難題。名張市立図書館はそもそも乱歩に関心がなく、乱歩のことなんか何も知らず、したがって何をすればいいのかなんてことはかけらほどにもわかりません。ちゃんとしろなんていっても無理無理とても無理。むろんアドバイザーとしてアドバイスはつづけてきたのですが、いくらアドバイスしても駄目だこりゃということがあらためて納得され、こうした茶番のばからしさが肌身にしみて実感されもしましたので、そろそろおしまいにしなくちゃなというのが現在の心境です。
流れ的なことを確認しておきますと、2008年といいますからさきおととしのことになるのですが、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して名張市立図書館が所蔵する乱歩関連資料の活用について質問したところ、こんな回答がありました。
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
名張市立図書館が所蔵する江戸川乱歩関連資料を活用するための具体的な方針につきましては、現在のところございませんが、今後、図書館活動の一環として、江戸川乱歩に関連する図書や雑誌などの資料を、収集・保存に努めてまいりたいと考えています。
今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
平成20年10月 9日
名張市長 亀井利克
じゃあ意見だの提案だのを寄せてあげるから場所を設定してよ、とこんなメールを送信しました。
ご回答ありがとうございました。せっかくの仰せですから、おことばに甘えて、「貴重なご意見・ご提案」を具申したいと思います。つきましては、そのための面談の場を設けていただきたく、ご手配をお願いいたします。面談の場には、貴職のほか、教育長と前教育次長にもご臨席たまわりますよう、勝手ながら願いあげます。面談の日時と場所のご連絡をお待ちしております。ご多用中恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
2008/10/10
返信はこんなんでした。
中 相作 さま
このたびは「市長への手紙」をお寄せいただき、ありがとうございました。
ご要望の面談の件につきまして、次のとおり予定させていただきます。
なお、今回は教育委員会として、ご意見・ご提案を承らせていただきますので、ご了承ください。
【日 時】:10月29日(水) 午前11時
【場 所】:名張市役所 3階 教育委員会室
ご都合が悪い場合には、ご連絡をお願い致します。
連絡先:63-7402 広報対話室 大西
今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。
平成20年10月20日
名張市長 亀井利克
ほんとは市長と前教育次長、いやいや、当時は前教育次長であってもいまでは前々教育次長か、いやいや前々々教育次長ということになるのか、なんだかよくわかりませんがとにかくこのおふたりにお出ましをいただき、このおふたりを思いきり叱り飛ばしてさしあげたうえで、おらおらおまえら落とし前つけてみろよおら、とお願いするつもりでいたのですが、おふたりともお出ましいただけませんでしたので果たすことができず、そのままそれっきりになってしまいました。
それが2008年10月のこと。私はその年の3月いっぱいで名張市立図書館とおさらばし、というのも乱歩関連資料に関する提言がいっさい無視される状態がつづいておりましたので、こんなことなら図書館にいてもしゃーないと思い、NPOでもつくって市立図書館と連携すればなんとかなるかもしれんかなとか血迷ったことも考えたりしていたのですが、NPOをつくったら市立図書館と連携していただけるでしょうかと名張市に文書を提出して質問したというのに返答すらないありさまで、けっ、もう知らねーよばーか、と匙を投げてしまっておりました。が、それからちょうど一年が経過した2009年10月に上述のごとくまちなか再生事業という名張市のプロジェクトのことですっかりぶちきれてしまい、こりゃもうテロしかねーなという瀬戸際まで行ってしまったもののふと考え直して、乱歩のことをちゃんとしてくれたらテロにはせんからどうよ、という流れになったことは上に記したとおりです。さあ、これからいったいどうなるのかな。
Aで始まる人は誰?
Adviser? それとも、Avenger?
いやー、なんか金子みすゞの詩みたいな感じになりましたけど。
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