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　平成22・2010年8月20日　朝日新聞社

 

名張・新町　歩み370年

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名張・新町　歩み３７０年

 

2010年08月20日

 

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発行した記念誌を披露する橋本部会長＝名張市役所

 

■区自治会が記念誌発行

 

　「怪人二十面相」「少年探偵団」などで知られる推理作家江戸川乱歩（１８９４～１９６５）の生誕地として知られる名張市新町の新町区自治会（辻本武久会長）が、記念誌「新町のあゆみ」を発行した。編集を担当した記念誌部会の橋本高司部会長（７４）は「過去の記録を整理するとともに、将来、どのようなまちづくりをするかを問いかけるのが狙い」と話す。（上野満男）

 

　新町が誕生したのは、藤堂高吉が名張領主になった１６３６（寛永１３）年とされ、約３７０年の歴史を刻んできた。Ａ４判、１２７ページの記念誌では、新町誕生から昭和前期▽昭和の戦中・戦後▽昭和の中期・後期▽平成元年～現在――の４期に分け、さまざまな出来事を、時代を知る人へのインタビュー、投稿文、写真、イラストなどで紹介している。自治組織「新町五番組」の１９１５（大正４）年当時の規約と出納帳、５９年の伊勢湾台風の被害の写真が目を引く。

 

　昨年６月ごろから、記念誌部会の１５人が名張市の市史編纂（へんさん）室、図書館など各方面の協力で資料を集めたり、古老の話を聞いたりして、約１年でまとめた。２５０部を作製。自治会内の全世帯を始め、市の施設などに配布。残り少ないが、増刷は可能だといい、購入希望者には１冊２５００円（税込み）で販売する。問い合わせは辻本会長（０５９５・６３・４６８７）へ。