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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by 中 相作 - 2014.09.02,Tue
猟奇 10月号 珍奇集
 昭和4・1929年10月1日 第2年第10輯 猟奇社
 A5判 64ページ 20銭

関連
紅毛猟奇雑話[灯火漫談]
 八重野潮路
 P25-27
緒生漫筆
 本田緒生
 p38-39
れふき
 p42-43

再録:「猟奇」傑作選 幻の探偵雑誌6(p334-338) ミステリー文学資料館編 光文社文庫 平成13・2001年


紅毛猟奇雑話[灯火漫談]

八重野潮路  

 〔略〕
 三、失踪者
 江戸川乱歩氏の「てる、ている、ふいるむ」(これは真実は江戸川乱歩氏の作ではなくて横溝正史氏の作らしい。)の中で、人を殺して埋めたところが、ある映画の場面にその場所が撮影され、しかも、その屍体の一部がよく現れてゐるのを発見するところが、仲々薄気味悪い作である。映画を何の気もなく見てゐて意外な発見をするのなんか面白いことだろう。
 外国ではある失踪者が、実写映画のある戦勝記念塔の除幕式を見物してゐる群集の中に撮ってゐるのを発見して、その記念塔の除幕式の行はれた地方を探査の結果、終にその失踪者を発見したと云ふことである。
 〔略〕

緒生漫筆

本田緒生  

 怪談

 〔略〕
 唯、グロテスクと云ふ広い意味なれば、いくらもいゝ作はある。江戸川氏の「パノラマ島綺譯」はその最もたるものであらう。私は江戸川氏に望みたい。変態性欲物ばかり書いてゐないで、たまにはかうした美しい夢を見せてほしいと………氏は其の「打明け話」の中に、「それは作り話しであつた」と云ふのを度々使つたのは、現実味を与へたいばかりにだと云つてゐるが、夢を夢として画くのに何の故障があるものか。江戸川式探偵小説は今でも私は好かない所のものである。
 〔略〕

 名張人外境:乱歩文献データブック > 昭和4年●1929
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