金来成探偵小説選 論創ミステリ叢書76

書籍

金来成探偵小説選　論創ミステリ叢書76
　金来成
　平成26・2014年6月30日初版第一刷　論創社
　A5変型判　カバー　424ページ　本体3600円

関連
探偵小説家の殺人
　創作篇 > p29－62
　初出：ぷろふいる　昭和10・1935年12月号
書けるか！
　評論・随筆篇 > p366
　初出：ぷろふいる　昭和11・1936年1月号
探偵小説二十年史　第三回
　訳：祖田律男
　評論・随筆篇 > P373－382
　初出：希望　昭和27・1952年9月号
解題
　松川良宏
　p387－424

解題

松川良宏　　

　1　乱歩に私淑し、「韓国の乱歩」となった金来成（キム・ネソン）

　本書は一九三五年に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビューし、のちに韓国推理小説の父となった金来成（一九〇九～一九五七）の日本語による小説、評論、随筆類を確認されている限りすべて集めたものである。ただし、「楕円形の鏡」（『ぷろふいる』一九三五年三月号）、「探偵小説家の殺人」（同一二月号）に続く三番目の探偵小説として一九三六年ごろに日本語で執筆された『思想の薔薇』は日本語の原稿が残されていないため、金来成自身が翻訳発表した韓国語版からの、翻訳家の祖田律男氏による再翻訳という形で収録されている。

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