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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2014.07.10,Thu

 とうとう名張市が記者会見を開き、えろうすんまへん、とお詫びする騒ぎになってしまいました。

 NHK NEWS WEB:名張市幹部職員 旅費不正受給(2014年7月9日)

 名張市の幹部職員が交通費五千二十円を不正受給していた、というだけのニュースなんですけど、その淵源を尋ねれば、先日ご紹介申しあげたこのニュースにたどりつきます。

 日本経済新聞:三重・名張市で不正支出の疑い 2300万円、男性職員聴取(2014年7月6日)

 要するに、ゆすりたかりが発覚した、というわけで、その意味では、これも先日リンクしたウェブニュースですけど、この件と同根。

 伊勢新聞:名張市の斎場訴訟 前市長は上告せず 市の全面勝訴が確定(2014年6月26日)

 どちらも名張市内の土地をめぐって不正不当な金銭のやりとりがあった、というニュースなわけで、これすなわち、ひとことでいってしまえば、ずぶずぶなあなあの癒着結託構造がそのまんまゆすりたかりの土壌になっている、という寸法です。

 で、今回の件。

 伊勢新聞:名張市の不正支出問題 不当要求で調査委設置(2014年7月8日)

 名張市内某所の土地をめぐって、名張市が市民Aに補償費という名目のお金を支払ったんですけど、一件を担当した職員Bは、

 「(補償費を支払った)男性が怖かった」

 とか、いってるらしいのね。

 小学生かよ。

 いっぽう、補償費を受け取った市民Aは、

 「補償費が不正な手段で支出されたものだとは知らなかった」

 「職員らを怖がらせたことは一切ない」

 「過去に土地をめぐるトラブルで地権者との仲裁を頼まれるなど、市職員らとは長い付き合い。問題が表面化した途端、責任を押し付けるとは許せない」

 とか、いってるらしいのね。

 いやー、全然知りませんでしたけど、名張市には「土地をめぐるトラブルで地権者との仲裁を頼まれる」ような市民が存在していたのか。

 権力のダーティジョブを一手に引き受ける闇の存在、ってんですから、裏柳生かよ、とか思ってしまいますけど、土地が土地ですから、忍者かよ、といったほうがいいのかもしれませんし、もっと現代的かつ一般的に、やくざかよ、と表現したほうがいいのかもしれず、いずれにしても、なんだか面白いことになってきやがったぜ、というしかありません。

 で、続報。 

 伊勢新聞:不正支出の室長、カラ出張 名張市、同行職員が認める(2014年7月9日)

 職員Bの同僚である職員Cが登場して、用地交渉のため電車で京都へ出張していたはずのBとCが、じつはCの自家用車で開業したばかりの大阪の新名所、あべのハルカスへ行っておったのじゃ、と打ち明けたというではありませんか。

 Cの証言するところでは、

 「用地交渉の予定が途中で変更になり、室長から行き先(あべのハルカス)を指示された」

 「公用車で用地交渉に行くと不都合なこともあり、普段から出張には自家用車を使っていた」

 しかも、BとCのふたりは去年一年間で、大阪、京都、兵庫など県外に十回ほど出張していたそうで、もしかしたら城崎温泉へも行ってたんじゃねーの? と勘ぐったりもしてしまいますけど、その点にかんしてCは、

 「それぞれどこに行ったかを具体的に思い出せないので、出張旅費の請求が適切だったかは分からない」

 とか、いってるらしいのね。

 ほんとかよ。

 それで昨日、こうなったわけです。

 名古屋テレビ【メ〜テレ】:三重・名張市の職員2人がカラ出張(2014年7月9日)

 この名古屋テレビのニュースだけでは、なんだ、たかがひとりあたま五千二十円のカラ出張か、その程度のことで大騒ぎしてんじゃねーよ、ということになってしまいますけど、その淵源を尋ねれば、ずぶずぶなあなあの癒着結託構造がゆすりたかりの土壌になっておるのじゃ、という名張市の暗部が浮かびあがってまいりますですね。

 こうなると名張市は、NHKニュースによれば「病気を理由に5月中旬から出勤しておらず、連絡も取れない状態」だという職員Bをひきずりだし、兵庫県議会議員の野々村竜太郎先生を軽く凌駕するだけの記者会見をぶちかまして、ひろく全国に、いやいや、全世界に笑いの渦を巻き起こすしかないのではないか。

 期待してよーっと。

 といったところで、ちょいとお口直し。

 「ミステリマガジン」8月号につづきまして、「日本推理作家協会会報」6月号でも、ミステリ研究家の松坂健さんに『完本黒蜥蜴』をご紹介いただきました。

 松坂さんに重ねて謝意を表しつつ、天下御免の無断転載。


 信頼できる消息筋からの極秘情報によりますと、売り切れ間近の『完本黒蜥蜴』、残部はすでに五十部を切って風前のともしびだ、とのことです。

 躊躇逡巡していらっしゃる乱歩ファンのみなさんは、もしもそんなことが可能なのであれば、の話ですけど、カラ出張で浮かせたお金でぜひお買い求めくださいね。
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