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Posted by 中 相作 - 2014.05.27,Tue
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 平成26・2014年5月24日 産経新聞社、産経デジタル

茶髪なびかせ法廷に現れた「売人二十面相」…マイアミ・ゾンビ事件の薬物も取り扱い、変装で追撃逃れるもアシついた“カバチたれ”
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【衝撃事件の核心】

茶髪なびかせ法廷に現れた「売人二十面相」…マイアミ・ゾンビ事件の薬物も取り扱い、変装で追撃逃れるもアシついた“カバチたれ”

2014.5.24 12:00 (1/3ページ)[ドラッグ



押収された違法薬物と大量の免許証などの身分証明書。逮捕された男は「売人二十面相」の異名で知られていたが、男の“商品”の中には全米を震撼させた猟奇事件の原因ともされる合成麻薬もあったという=4月17日午後、神戸市中央区(一部画像処理しています

 「売人二十面相」

 捜査関係者の間で、こう呼ばれていた男が今年3月、近畿厚生局麻薬取締部神戸分室に覚せい剤取締法違反(営利目的所持など)の疑いで逮捕された。男は、大阪府高槻市の貸金業、田中愛一郎被告(49)=同罪で起訴=だ。盗品とみられる免許証や住民基本台帳カードなどを悪用し、20以上の偽名で口座や携帯電話を駆使。違法薬物を密売して捜査を撹乱(かくらん)させていたことから、こんな異名が付けられていた。田中被告が拠点の一つとして借りていたマンションからは、全米を震撼(しんかん)させた凶悪事件との関連が疑われる強度の合成麻薬も見つかったという。この男、1人で薬物を拡散させた影響は計り知れないとされる。

「1人で大量に薬物を扱う」謎の人物

 神戸地裁で5月23日に開かれた田中被告の初公判。紺色のスーツの白いシャツで法廷に現れた田中被告は時折、傍聴席を見たり、小まめに襟元や肩まである茶色の髪を直すなど、どこか落ち着かない様子だった。罪状認否では、覚醒剤の使用については「間違いない」と起訴内容を認めたものの、営利目的の所持については認否を留保した。

 捜査関係者によると、「1人で大量に薬物を扱う人物がいる」との情報があり、昨年から水面下での捜査が始まった。ただ、田中被告の巧みな“変装”で捜査は難航したという。

 田中被告は、盗品の免許証や住民基本台帳カード、偽造した公共料金の請求書などで身分を偽装し、20以上の偽名で銀行口座や携帯電話を使い分けていた。

 偽名で大阪や東京などの短期滞在型賃貸マンションやホテルを転々とし、宅配便で北海道から鹿児島まで全国各地に覚醒剤や大麻などを売りさばいた。情報をつかんだ捜査員が潜伏先に踏み込んでも、すでに引き払っていたことも少なくなかった。

 こうした手口から、作家、江戸川乱歩の小説に登場する変装の天才「怪人二十面相」を文字って、捜査関係者らは「売人二十面相」と呼んでいた。

茶髪なびかせ法廷に現れた「売人二十面相」…マイアミ・ゾンビ事件の薬物も取り扱い、変装で追撃逃れるもアシついた“カバチたれ”

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 しかし、同分室が3月、大阪市西区のマンションの近くで田中被告と内妻を発見。覚醒剤約267グラムを営利目的で所持していたとして同法違反容疑で逮捕した。マンションからは売上金とみられる現金1300万円も見つかったという。

 内妻は「田中愛一郎という名前も偽名だと思っていた」と供述したといい、捜査関係者も「田中被告が偽名を巧みに使い分けていたということではないか」と打ち明ける。

「マイアミ・ゾンビ事件」の薬物も

 田中被告が借りていたマンションの部屋からは覚醒剤と現金のほかにも、乾燥大麻12袋(計約17グラム)や「MDPV」という合成麻薬2袋(計約0・77グラム)も見つかった。

 MDPVは化学物質を原料とした覚醒剤に似た興奮をもたらす合成麻薬。コカインの20倍の作用があり、通常、覚醒剤の1回の使用量は約30ミリグラムだが、MDPVは、その1割以下の2ミリグラムで同様の効果があるという。すぐに体が慣れてしまう上に依存性が強く、用量を誤ると心臓発作で死亡する恐れがある。

 もともと指定薬物だったが、中枢神経に作用する神経毒性や依存性が認められたため、平成24年8月に麻薬に指定。昨年5月と6月には広島県内で個人輸入した男2人が逮捕された。

 米国では「バスソルト」などとして販売されており、フロリダ州で2年前に全裸の男がホームレスの顔にかみつき重傷を負わせた事件との関連が疑われている。事件の被害者は顔の大部分を噛みちぎられ、男は警察に射殺されたのだが、「マイアミ・ゾンビ事件」として知られる。

 ほかにも、米国では使用者の男が警察に追われる幻覚から自殺したり、別の男がヤギを刺し殺した後に女性の下着姿で森を徘徊(はいかい)するなど、使用者の奇行が確認されている。捜査関係者は「幻覚作用が強いMDPVを密売人が所持するようになったことは恐ろしい」と話している。

変装に詰めの甘さ

 売人二十面相と呼ばれた田中被告とはどんな人物なのか。

茶髪なびかせ法廷に現れた「売人二十面相」…マイアミ・ゾンビ事件の薬物も取り扱い、変装で追撃逃れるもアシついた“カバチたれ”

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 捜査関係者によると、田中被告は、かつて美容師として働いていた。それだけに容姿には気を配っており、「売人には汚い格好の人物が多いが、田中被告は手入れの行き届いた茶色の長髪が印象的だった」(捜査関係者)というほどだ。

 また、内妻とは度々旅行に出かけ、逮捕直前も沖縄旅行に赴くなど、豪快な一面もあったという。潜伏先としては短期賃貸マンション以外に、複数の大阪市内の高級ホテルを使っていた。

 しかし、ホテルでは「スープに指が入っていた」などとクレームをつけてたびたびトラブルを起こしていた。偽名で宿泊していたものの、田中被告は従業員らにしっかりと顔を覚えられていたという。

 捜査関係者は「ホテル側の印象もかなり悪かったのだろう。内妻の前でかっこいい姿を見せようとしたのかもしれないが、従業員に覚えられているとは…。いくら変装しても『詰め』が甘かった」と打ち明けた。
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