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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.05.03,Fri
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Posted by 中 相作 - 2014.01.09,Thu
書籍

怪奇幻想ミステリーはお好き? その誕生から日本における受容まで
 風間賢二
 平成26・2014年1月1日 NHK出版
 A5判 ── 157ページ 別丁1 定価950円(本体905円)
 NHKカルチャーラジオ文学の世界ガイドブック

エンタテインメント小説の開拓者
日本独自のミステリーを求めて
はじめに
第1回 ゴシックとは何か
第2回 恐怖のふたつのタイプ
第3回 ポーとセンセーション小説
第4回 オカルト探偵とホームズ
第5回 ドイル、そしてフロイトへ
第6回 内なる獣人、吸血鬼、火星人
第7回 黒岩涙香と翻案小説
第8回 ホームズとルパン、そして捕物帳
第9回 日本SFの始祖、押川春浪と武俠冒険小説
第10回 文豪たちの探偵小説
第11回 乱歩と久作
 細目
  「新青年」の功績/虚々実々の世界
第12回 探偵小説から推理小説、そしてミステリーへ
 細目
  「新青年」人脈/ジャンルを超えて
おもな参考文献

第11回 乱歩と久作

 「新青年」の功績

 江戸川乱歩は、みっつのエッセンスからなりたっています。ひとつは前回お話ししました谷崎潤一郎や佐藤春夫の妖異耽美な新浪漫派的作品、もうひとつは黒岩涙香の伝奇ロマンス風翻案小説や武侠小説、そして最後にポーやドイルなどの理知的なミステリーです。
 こうした乱歩の嗜好は彼の作品のみっつのタイプにそれぞれあてはめることができます。初期の本格探偵ものはポーやドイル、「グロテスクな郷愁」を誘う倒錯した退廃美に満ちた変格ものは谷崎潤一郎や佐藤春夫、そして連載長編は黒岩涙香です。

第12回 探偵小説から推理小説、そしてミステリーへ

 「新青年」人脈

 探偵小説の最初の黄金時代は、江戸川乱歩が「新青年」に登場した大正十二年から昭和二年までです。
 大正十二年といえば、関東大震災の起こった年です。この未曾有の震災が、実は探偵小説の隆盛と少なからず関係があります。それというのも、誤解を恐れずにいえばある意味、大震災によって本当の近代文明が我が国にもたらされたからです。都市文化の勃興です。

 NHK出版:怪奇幻想ミステリーはお好き?
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