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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2013.12.08,Sun

 乱歩生誕百二十年の年頭を飾り、三日連続で放送されるラジオ番組のややくわしい情報が発表されました。

 R1 blog:乱歩の惑星~江戸川乱歩・生誕120年~(ラジオ第2・新春特番)(2013年12月6日)

 テレビのほうでは、乱歩がメインというわけではないものの、乱歩も出てくるお正月特番が放送されると聞き及んでおります。

 ほかにもやはりテレビでは、これは名古屋で仄聞したことなんですけど、名古屋ローカルで乱歩をテーマにした番組の企画が動き出すかも、とのことでした。

 いっぽう、乱歩生誕地の名張市では、なにしろお金がありませんので、というおはなしは先日いたしました。

 これですね。


 とはいえ、かりにお金があったとしても、ろくなことはできないのではないか、とは思います。

 以前にも記しました。

 2013年2月08日:乱歩生誕百年記念イベントの真実
 2013年2月11日:乱歩生誕百十年を振り返る

 申しあげるべきことはこのふたつのエントリに尽きてますけど、要するに、ありものの寄せ集め、他人のふんどしで相撲をとる、みたいなことしかできなかったし、今後もできないのではないか、というのがここらのお役人さまの実態であろうと思われます。

 ならば、財政難にあえぐお役所とは直接関係のない民間はどうよ、といいますと、上に掲げた2月11日付エントリから引用しておきますと──

 先日も記しましたけど、この十年ほどでこの名張市、乱歩にかんして秘めていたなけなしの可能性をことごとくつぶされてしまった、という印象です。

 生誕百年から百十年までの十年間も、はっきりいってろくなものではなかったんですけど、おそまつさはまだお役所のなかにとどまっていました。

 ところが、まさに2004年の「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」あたりから民間のうすらばかがしゃしゃり出てくることが一般化し、官民双方のうすらばか同士がつるんでしまうともうだめ、うすらばかがそこらじゅうに解き放たれ、野放し状態になってしまってもうだめ、もう収拾がつかないわけ。

 その象徴が2005年の夏、癒着結託の金城湯池となった名張のまちに忽然として現れたこれでした。


 つづいて訪れたのが、みごとなまでの大失敗に終わってしまった名張市のまちなか再生事業であって、こうやってみると地域社会がうすらばかどものせいでどんどんどんどん可能性を失っていったことがよくわかりますけど、とにかくもういろんなことが終わっちゃったよね、みたいな感じですから、乱歩生誕百二十年だからってとくになんにもないとは思いますけど、多少なりとも期待をかけてくださっているかたは名張市に電凸、いやいや電凸はまずいですけど、名張市にメールかなにかでその旨をお伝えいただけると、意外な展開が待っているかもしれません。

 ただし、民間レベルでは今年10月、こんな動きがありました。

 2013年10月21日:本日はお誕生日なり

 これもまあなかなかに難しい話で、この10月21日付エントリにも書きましたけど、「乱歩のことをなんにも知らない市民が、乱歩のことにまったく興味がない市民を対象に、さあ乱歩だ乱歩だと思いつきのご町内イベントをぶちかましてみてもですね、なに? いったいなに? なにがしたいの? ということになる」しかないのではないか。

 乱歩のことはよく知らない、好きでもない、敬愛の念なんてさらさらない、といったみなさんがですね、たまたま乱歩が生まれた土地に住んでるからなにかやりたい、とか思ってみても、以下、「伊賀百筆」第二十三号の二一八ページ下段三段落目に記してありますから、まだお読みでないかたはぜひどうぞ。

 ちなみに、伊賀市平野西町の岡森書店白鳳店では、「伊賀百筆」第二十三号は三週連続でベストセラーランキングのトップテン入りをはたしているみたいです。

 今週のオススメ&ランキング+α:Top

 よろしくどうぞ。

 伊賀市のCATVでも紹介してもらったみたいです。

 伊賀上野ケーブルテレビ:7チャンネルより > 11月28日号のi-cityニュース

 よろしくどうぞ。

 さていっぽう、乱歩蔵びらきの会が乱歩生誕百二十年を、中略、『奇譚』のほうはといいますと、これまであれこれ大目にみていただいて公開した分を、ざーっと組みあげてみました。


 しかしほんと、こんなことしていいのかよ、とも思いつつ、現物では百二十ページあるところ、このパイロット版では九十五ページに収まってます。

 このあともぼちぼち作業を進めているのですが、第十三章の「ブレイク物語」では、セクストン・ブレイクもののタイトルが例によって英文でずらーっと列挙されています。

 それはまさしく、例によって、であって、ほかの章でもふつうにみられることなのですが、ほかの作家の作品はネット検索するとすべて、といっていいほどタイトルがヒットしてくれるのに対し、ブレイクもののタイトルだけは検索してもほとんど、といっていいほどひっかかってきません。

 だから、そんな作品がほんとに存在するのかどうか、よくわからないまま作業を進めている次第なんですけど、そんなことやってますと、そもそもセクストン・ブレイクに一章を割く必要があるのかよ、みたいな気にもなってきます。

 しかし、この『奇譚』の場合、大正5年の乱歩にとってブレイクものはそれだけの価値を有していた、ということを明瞭に示す資料になるわけですから、わけのわかんないタイトルの羅列にも意味がないわけではない、とみずからにいい聞かせているところです。

 そんなこんなであれこれ考えてみますと、『奇譚』という一冊は若き日の乱歩が「curious novel」をテーマに編んだリファレンスブックであるとみることも可能で、乱歩、リファレンスブック、と来れば、おつぎは当然、名張市立図書館、ということになるわけですが、名張市立図書館が江戸川乱歩リファレンスブックの第四弾として、むろんのこと乱歩生誕百二十年を記念して、ほかならぬ乱歩の著作として『奇譚』を発行する、ということがあってもいいんですけど、そんなことはとても無理です。

 ご閲覧の諸兄姉にはつとにご承知おきいただいておりますとおり、そんなことは死ぬほど無理です。

 つか、死んでも無理です。

 とにかくもうね、名張市にはほんとになんにも期待できないんですから、勝手ながらあしからずご了解いただければと存じます。
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