ウェブニュース：上川隆也：21年前の役、舞台で再演 今しかできないこと楽しみたい

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　平成22・2010年11月29日　毎日新聞デジタル

 

上川隆也：21年前の役、舞台で再演　今しかできないこと楽しみたい

　濱田元子

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上川隆也：２１年前の役、舞台で再演　今しかできないこと楽しみたい

 

　「２４歳の僕にはできなかったこと、４５歳の僕にしかできないことが間違いなくあるはず」。舞台、ドラマで活躍する上川隆也が、劇団キャラメルボックス公演「サンタクロースが歌ってくれた」（成井豊脚本・演出）で、２年ぶりにキャラメルの舞台に立つ。

 

　劇団創立２５周年の記念公演。２１年前の初演のオリジナルキャストの一人として、４たび同じ役を演じる。

 

　「再演は以前に登った山に登る気分。体力やスピードに違いがあったりするけれど、周りを眺めることができる。年を取ることは、楽しみを増やしていく作業だと思います」と言葉を一つ一つ選びながら話す。

 

　クリスマスイブの東京。映画の中から黒蜥蜴（とかげ）を追って、芥川龍之介と平井太郎（のちの江戸川乱歩＝上川）が飛び出してくる。

 

　「特にキャラメルの中ではエンタメ性の強い作品。楽しむ気は満々です」

 

　２００９年のキャラメル退団後も着実に活躍の場を広げ、キャリアを重ねる。「今強く思っているのは、自分自身が演じることが好きで役者をやっているということ」。芝居愛がひしひしと伝わる。

 

　３０日～１２月２５日、東京・池袋のサンシャイン劇場。問い合わせは０３・５３４２・０２２０へ。【濱田元子】

 

毎日新聞　2010年11月29日　東京夕刊