忍者ブログ
Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.04.29,Mon
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 中 相作 - 2012.12.31,Mon

ウェブニュース

 

MSN産経ニュース

 平成24・2012年12月30日 産経新聞社、産経デジタル

 

「読書が得意ではない」東野圭吾氏 2012年文壇パーティー“迷言”集

 Home > ライフ > 記事

 

…………………………………………………………………………………

 

「読書が得意ではない」東野圭吾氏 2012年文壇パーティー“迷言”集

 

2012.12.30 12:00 (1/3ページ)

 

 社会的に注目される文学賞といえば、年2回発表される芥川賞と直木賞。でも世の中には、ほかにもたくさん文学賞があって、それぞれに授賞式と祝賀パーティーが開かれています。その際の受賞スピーチでは、喜びや解放感からか、作家や関係者の思わぬ本音が聞けたりします。平成24年の授賞パーティーで印象深かった名言ならぬ“迷言”をいくつか紹介します。

 

作家、東野圭吾さん 「正直、今でもあまり読書が得意ではない。自分のゲラを読んでいて眠くなることがよくあります」(平成24年10月19日、東京都内。第7回中公文芸賞贈呈式)

 

 「探偵ガリレオ」シリーズをはじめ、著書が軒並みベストセラー入りする売れっ子作家の東野圭吾さんが『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で中央公論文芸賞を受賞。受賞スピーチでは、子供時代は大の読書嫌いで、国語の成績がとくに悪かったことを告白した。あまりに本を読まないので、当時の担任の先生から「まずは漫画からはじめてください」と言われた、とも…。だから、執筆するときは、本嫌いだったころの自分をイメージし、途中で投げ出さずに最後まで読み終えられるように心がけるという。

 

 冒頭の言葉に続けて、こんな決意を語ると、大きな拍手が起こった。「そういうときは、ああこの部分は退屈だからなんとかしないと、と思って修正する。わたしは自分にとっても厳しい読者だなと。そういうことを優先して書いているので、わたしの書くものは芸術性とは無縁。今後も読書のオチこぼれを拾っていきたいなと思います」

 

「読書が得意ではない」東野圭吾氏 2012年文壇パーティー“迷言”集

 

2012.12.30 12:00 (2/3ページ)

 

作家、田中慎弥さん 「どうもありがとうございました」(平成24年1月17日、東京都内。第146回芥川賞・直木賞贈呈式)

 

 ノミネートは実に5度目。「共喰い」で芥川賞を受賞した田中慎弥さんは、受賞決定直後の“不機嫌会見”で一躍時の人になった。

 

 それから1カ月-。今度はどんな毒を吐くのか…と注目されたが、大きく息を吸い込んで冒頭の一言を発すると、さっそうと壇上を降りた。あいさつが一言だった理由を後で聞かれた田中さんは、「(式の)始まりが遅かったので、早く終わらせようと…」。注目度の高まりで、会場にはテレビ局が詰めかけ、実際に式の開始時間が15分ほど遅れていた。

 

野間省伸・講談社社長 「途中までは読んでいます…」(平成24年9月13日、東京都内。第58回江戸川乱歩賞贈呈式)

 

 作家の高野史緒さんが、ロシアの文豪、ドストエフスキーの代表作『カラマーゾフの兄弟』の続編を構想した『カラマーゾフの妹』(講談社)で江戸川乱歩賞を受けた。贈呈式のスピーチの話題は、本編『カラマーゾフの兄弟』に集中した。誰もがタイトルを一度は聞いたことがあるだろう世界文学の傑作といえど、最後まで読み通すのはかなり根気がいるもので…。まずは、日本推理作家協会理事長で選考委員も務めた東野圭吾さんが本編を未読であることを告白。すると、次にあいさつに立った野間社長は「私は理事長よりは“ちょっと上”で…」と切り出す。その後に続いたのが、冒頭の一言だ。場の空気をつかんだユーモア精神あふれる“迷言”だが、難解な作品であっても何とか読み通そうとする、出版人としての気概もにじむ。

 

「読書が得意ではない」東野圭吾氏 2012年文壇パーティー“迷言”集

 

2012.12.30 12:00 (3/3ページ)

 

作家、高橋源一郎さん 「どうしてあんなふうな威厳もなく、重みもなく、どうして軽いんだろう、と悩む日々です…」(平成24年10月19日、東京都内。第49回谷崎潤一郎賞贈呈式)

 

 1980年代のはじめに31歳でデビューして30年。短編集『さよならクリストファー・ロビン』(新潮社)で、文壇でも中堅以上に与えられる権威のある谷崎潤一郎賞を受けた高橋源一郎さんが、80年代の同賞受賞者(深沢七郎、古井由吉、筒井康隆ら)と自身を比べて語った言葉だ。

 

 「あの人たちにいつ追いつけるか。無理かもしれないけれど、足元に近づけるといいなと思って気が付くと30年たっていた。少なくとも年齢だけは同じになったんですが…」。弱気な言葉を連ねた高橋さんだが、冒頭の感想に続けて、こんな落ちをつけて会場の空気をなごませた。「でも、もしかすると、あの人たちが、またそんなことを考えていたのかもしれない、とも思うようになりました」

PR
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
開設者
 中 相作:Naka Shosaku
ブログ内検索
バーコード
カウンター
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]