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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.05.13,Mon
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Posted by 中 相作 - 2012.12.09,Sun

 奥田継夫さんが以前、日本経済新聞にお書きになった「不思議なムード漂う『乱歩文献』」の件ですけど、つらつら思い出してみますに、あの記事にはたぶん、乱歩作品を原作とした演劇や映画など二次作品の目録もつくってもらいたい、ということが記されていたのではなかったか。

 

 つまり奥田さんは大の映画ファンでいらっしゃいますから、そんなリクエストが飛び出すのも当然のことで、というか、名張市立図書館の一冊目の目録の解題に、私自身がそんなことを書いてましたから、それを踏まえてのリクエストだったと思われますけど、ちゃんと片づけとかないとな、とは思います。

 

 えらく昔の宿題ですけど、ほったらかしなのがどうも気にかかります。

 

 これもつまり、自分がやったお仕事の尻ぬぐい、ということになるでしょう。

 

 それからまた、二冊目の目録を出したあと、乱歩作品に添えられた挿絵のデータを加えればよかったのに、とアドバイスしてくださったかたがあって、これも気にかかりつづけておりました。

 

 たしかに、たとえば以前、「新青年」に掲載された「二銭銅貨」の挿絵はだれが描いたのか、とのお尋ねをメールでお寄せいただいたことがあって、挿絵画家の名は記されていませんから、ちゃんとお答えすることができなかったのですが、その後、挿絵に添えられた「TON」というサインから、一木弴ではないかと察しをつけることができました、みたいなこともどっかに明示しておくことが望まれます。

 

 あるいは、すでによく知られたところではありますが、「陰獣」の挿絵は竹中英太郎が担当した、なんてことも、やはりデータとして体系化しておくことが必要でしょうし、それもやっぱり、過去のお仕事の尻ぬぐい、ということになるはずです。

 

 ですから、たとえば「陰獣」のデータベースを作成するとして、いまだ作成途中の未完成品をPDFでごらんいただきますと、こんな感じになります。

 

20121209b.jpg

 

 「陰獣」がはじめて世に出たときのありさま、時代にどう受容されていったかという流れ、そういったものもなんとなくわかりますから、こういったデータベースはどっかが作成して所有しているべきであって、いったいどこが? ということになると、長きにわたって乱歩関連資料を収集してきた名張市立図書館が、ということになるはずです。

 

 ただまあ、名張市立図書館は昔から、手前どもはなにも考えないことにしておりますッ、てとこですから、そんなことはいっさい考えません。

 

 しかしほんと、ちっとは考えろよ。

 

 善良な市民に尻ぬぐい押しつけて喜んでんじゃねーよ。

 

 そういえば、つい先日も、ちょっとした尻ぬぐいをいたしましたっけ。

 

 旧知のかたからメールを頂戴し、名張市立図書館の公務員体質にうんざりした、みたいなことがつづられておりましたので、さっそくこんなご返事をば。

 

 メールありがとうございました。どうも申しわけ

ありません。典型的な公務員です。初代館長はまだ、

乱歩関連資料の収集ということを主体的に考えてい

らっしゃったと思いますが、いまや名張市立図書館

においては主体性が完全に放棄され、乱歩関連資料

の収集なんてまったくのひとごと、自分たちの仕事

ではなく、だれかやりたいやつがいるのならやらせ

てやらんでもない、というスタンスです。さぞやお

腹立ちのことと思いますが、まあご勘弁ください。

お役所というのはほんとに腐ったところです。それ

では。

 

2012/12/06

 

 ほんっとーに、腐っとるよな。

 

 お役所、っつーとこは、ほんとに腐っとるよな。

 

 どちらさまも、くれぐれも、ご注意あそばせ。

 

 それから、ここで画像をひとつ。

 

 先日、平山雄一さんからこんなコメントをいただきました。

 

 (12/1UP) 江口洋介、常盤貴子らがドラマで豪華共演 江戸川乱歩賞受賞作、12年ぶりのドラマ化(2012年12月5日)> 無題(2012年12月6日)

 

 アンソロジーというのは、これのことです。

 

 Amazon.co.jp:Noir Nation: International Journal of Crime Fiction No. 2 [Kindle版]

 

 そこで本日、一世代前のキンドルでダウンロードして購入いたしましたところ、やっぱ「断崖」でした。

 

20121209c.jpg

 

 平山さんのブログにはコメントでお知らせしたのですが、このブログでもとりあえずお伝えしておきます。

 

 しかし、この手の電子書籍がつぎつぎ登場してくるとなると、こりゃもう大変だわ。

 

 しかも、海外だし。

 

 というところで、書き忘れていたことをここに書いときますと、上にPDFファイルへのリンクを掲げた「陰獣」のデータは、海外での出版は現時点では対象外、ということにしてありますから、外国語訳は黒田藩プレスが発行したものしか記載しておりません。

 

 さ、尻ぬぐい尻ぬぐい。

 

 インチキ図書館の尻ぬぐい。

 

 しかしほんとにな、善良な市民に尻ぬぐい押しつけて喜んでんじゃねーぞこら。

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