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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2012.08.25,Sat

 しつこいようですが、三日連続で乱歩狂言のお知らせを。

 

 名張市:創作乱歩狂言「押し絵と旅する男2012」に来てだあこ![平成24年6月27日掲載]

 

 きのう伝え聞いたところでは、前売り券がはんぱなく売れ残っているそうです。

 

 それはまあ、売れるわけねーじゃん、とは思います。

 

 先日も記しましたけど、三重県と伊賀地域旧七市町村が血税三億円をどぶに捨てた官民合同事業「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」の一環として、名張市内の会場で2004年11月に初演された乱歩狂言「押絵と旅する男」は、お客さんの入り、という点ではじつに惨憺たる結果に終わってしまいました。

 

 ひらたくいえば、こけちゃいました。

 

 ですから、ふつうであれば、あの乱歩狂言は名張市における乱歩関連事業の黒歴史として、というか、名張市の乱歩関連事業はおおむね黒歴史なんですけど、とにかくなかったことにしておけばよかったんですけど、どうしてまたいまごろになって、おなじ出しものでもういちどこけましょう、みたいな話になってしまったのでしょう。

 

 こんなばかな話は、ここでもまた、ふつうであれば、というフレーズをつかいますけど、お役所内部のどこかで歯止めがかかり、とても事業化や予算化にこぎつけることはできないはずなのですが、名張市役所におきましてはそのあたり、いったいどうなっているのやら。

 

 ほんとにようわかりません。

 

 しかもこの乱歩狂言、宮城県塩竈市で10月に上演されることになっています。

 

 これもまた以前に記しましたとおり、こんなのは、復興支援事業のおしつけはやめましょー、というだけの話でしかないのではないか。

 

 再度記すのも面倒ですから、7月21日付エントリ「あーこれこれ名張市教育委員会のみなさんやふたたび」から引いておきます。

 

 初演の入りについて記したあたりから。

 

 でもって、初演の入りはどうであったか、というと、あんまりおぼえてないんだけど、満員御礼、みたいな感じでは、まったくなかった。

 

 というより、むしろ、客席はがらがらだった、のではないか。

 

 そんな記憶がある、ような気がする。

 

 正確なところは名張市教育委員会に確認するしかないんだけど、確認してみたところで、「担当者ならびに関係書類について不明であり」、さっぱりわかりまへん、みたいな返事が返ってくるだけなのかな。

 

 わはは。

 

 えーあほさんあほさん。

 

 名張市教育委員会のあほのみなさん。

 

 そのへんいったい、どうなんじゃろうな。

 

 わはは。

 

 わはは。

 

 わはは。

 

 ただまあ、さっぱりひとが集まらんかった、というのは、無理からぬ話じゃろうな。

 

 いくら無理やり押しつけても、大量に動員でもかけないかぎり、興味のあるひとしか足を運んでくれないのは、むしろ当然である。

 

 しかも、乱歩または狂言に興味のある名張市民、なんてのがどれくらい存在するのかというと、どちらもほぼゼロといっていいのではないか。

 

 そりゃまあ、名張は乱歩が生まれた土地だから、乱歩とのゆかりはたしかにある。

 

 狂言はどうか。

 

 名張とは無縁である、といえばいえる。

 

 しかし、狂言ってのは能の兄弟みたいなものだから、観阿弥とのゆかりにかんがみるならば、まったく無縁である、とはいえなくなってくる。

 

 げんに、名張子ども狂言の会、なんてのも活動してるくらいだ。

 

 だから、名張は狂言にゆかりのある土地でございます、と主張することは、いくらでも可能だ。

 

 さてそれで、乱歩にも、狂言にも、ともどもに縁があるこの名張という土地で、2004年の11月、乱歩狂言なるものを本邦初演で披露してみたところ、あちゃー、みごとなまでに、こけちゃいましたね、ということになった。

 

 いやいや、関係者のみなさんには、こけた、といった感覚はなかったであろう。

 

 主体性放棄と責任回避のお役人道を生きるみなさんにゃ、入場者の数や赤字の額なんて、どちらもどうでもいいことなのである。

 

 適当な思いつきで乱歩狂言かましてみましたー、客はさっぱり入りませんでしたー、というだけ、それだけで話が終わってしまうんだけど、だったら終わったままにしとけばいいものを、あーこれこれ、あーこれこれ、あーこれこれあほのみなさんや。

 

 名張市教育委員会のあほのみなさんや。

 

 あんたら、乱歩と狂言にゆかりをもつここ名張市において、残念ながら市民から見向きもされなかったような出しものを、あーこれこれ、乱歩にも狂言にもまったく関係のない土地へもっていって、やんややんやの大喝采を受けると思うとらっしゃるのか。

 

 ましてや、それが被災地の復興を支援することにつながる、と思うとらっしゃるのか。

 

 もちろん、芸能は無力ではない。

 

 それどころか、ひとをこの苛酷な人生にふたたびみたびと正対させてくれるパワーを秘めている。

 

 生の賦活にあずかって、大きな力を発揮してくれる。

 

 しかし、ポピュラリティの問題、ってやつがあるだろうがよ。

 

 残念ながら狂言は、ごく一部には熱心な愛好者も存在しているものの、身近な芸能というわけではまったくない。

 

 復興支援の狂言やりまーす、とぶちあげてみたところで、胸を高鳴らせながら本番を心待ちにしてくれるようなひとたちが、いったいどれほど存在するというのか。

 

 ほとんどゼロなのではないか。

 

 名張市教育委員会のみなさんにおかれてはじゃな、自分が宮城県塩竈市の市民であり、もとより乱歩にも狂言にもなんの興味もない人間である、と仮定したうえで、ちょっと考えてみていただきたいんだけど、10月に塩竈で乱歩狂言が上演されまーす、と聞かされて、わーい、わーい、やったー、やったー、と大喜びする?

 

 せんやろ。

 

 まず思うのは、えーっと、それ、なに? ということじゃろう。

 

 乱歩という作家が書いた小説を、狂言という伝統芸能の形式で演じるものです、とか説明されて、それで納得はしたとしても、じゃ、ぜひ、みに行こう、とか思う?

 

 たぶん、思わんと思うぞ。

 

 でもって、さらに問う。

 

 それが支援か?

 

 支援になるか?

 

 なりゃせんと思う。

 

 むしろ、負担になるのではないか。

 

 必要とされていない。

 

 興味の対象にもならない。

 

 そんな出しものをわざわざもっていったところで、支援どころか負担になるだけじゃね? とぞ思う。

 

 むろん、塩竈市サイドも、こういうことになった以上、それなりのPRと動員によって、名張市の顔がなんとか立つようにはしてくれることじゃろうけど、しかし、こういうのは、要するに、押しつけ、なのである。

 

 押しつけ以外のなにものでもないのである。

 

 なにごとであれ、押しつけられる、なんてのは、いやなものであろうが。

 

 名張市教育委員会のみなさんだって、今年3月、三重県教育委員会にたいして、高校統合案なんて勝手に押しつけてきてんじゃねーよ、とお怒りだったのではないか。

 

 押しつけられることには不満をおぼえるけど、押しつけるときには平気で押しつける。

 

 もしかしたらあんたら、そーゆータイプ?

 

 それも当然かもしれないね。

 

 さっきも記したごとく、お役人さまってのは、てめーらの身勝手な都合を地域住民に押しつけるのがお仕事だからな。

 

 だからまあ、なにをいってみたところで、馬の耳に念仏、蛙のつらにしょんべん、ぴかぴかぱんつにうんこ、みたいなことになるしかないんだけど、相手の立場に立って考える、とか、他人の身になって考える、とか、そんなあたりまえのこともできないようなみなさんには、教育たらゆうものにかかわるお仕事なんて、とても無理無理、向いてないと思うぞ。

 

 とにかく、被災者をだしにし、復興支援にかこつけて、小つまらぬ自己顕示欲を満足させてへらへら喜んでんじゃねーよばーか、と思われたってしかたないのが、乱歩狂言塩竈公演だと思う。

 

 それにな、復興支援がどうのこうの、とか偉そうなことをいうのであれば、費用は全額、名張市で面倒をみてやれよ。

 

 被災地のみなさんにほんとに喜ばれ、名張市の名を高からしめる事業なら、名張市民も全額負担することを快く了解してくれると思うぞ。

 

 とにかく、まあ、結論としては、ゆうとるとおり、支援事業の押しつけはやめましょー、ということだ。

 

 しかも、へたするとこれ、支援事業の押し売りはやめましょー、ということにもなりかねないんだぞ。

 

 だいじなことですから、太字で強調しときましょうか。

 

 復興支援事業の押しつけはやめましょー。

 

 だいじなことですから、もういっちょ行っときましょう。

 

 復興支援事業の押しつけはやめましょー。

 

 ほんと、被災者をだしにし、復興支援にかこつけて、小つまらぬ自己顕示欲を満足させてへらへら喜んでんじゃねーよばーか、というしかないような気がいたします。

 

 そういえば、きのうはこんなニュースも報じられていました。

 

 朝日新聞デジタル:震災被害の沿岸自治体、職員4割「ひどく疲れた」(2012年8月24日)

 

 岩手、宮城、福島三県の沿岸自治体職員のみなさんはどうもお疲れのようですから、不要不急の事業を押しつけるのは差し控える、というのがひとの道だと思うのですが、ま、ひとの道とかものの道理とか、名張市役所のみなさんにそんなものを説いたところで、馬の耳に念仏、蛙のつらにしょんべん、ぴかぴかぱんつにうんこ、みたいなことにしかならないのは眼にみえてますけど。

 

 ぴかぴかぱんつといえば、というか、復興支援といえば、というか、押しつけといえば、というか、どうでもいいんですけど、こんにちはッ、県民に腐れきんたまを押しつける男ッ、三重県知事の鈴木えーけーでございますッ、わはわはわはッ、でおなじみのわれらがぽてちん知事さん、いったいどうしていらっしゃるのか。

 

 というのも、愛知県はとうとう、こんなざまになってしまいました。

 

 中日新聞 CHUNICHI Web:愛知県、震災がれき受け入れ中止表明(2012年8月24日)

 

 震災がれきは受け入れません、と愛知県の知事さんが正式に表明されたとのことですが、世の趨勢にかんがみて、これは当然の帰結でしょう。

 

 だというのに、われらがぽてちん知事さん、あいかわらずこんなことをおっしゃってるそうです。

 

 毎日jp:東日本大震災:がれき「受け入れ調整に全力」 愛知中止、知事は方針変わらず /三重(2012年8月24日)

 

 往生際のわるい野郎だぜ、といったところでしょうか。

 

 いやはや、ひとくちに被災地の復興支援といっても、実際にはなかなかに難しいもののようです。

 

 それはともかく、一週間後に迫りました名張市が誇る乱歩関連事業の乱歩狂言「押絵と旅する男2012」、どうぞよろしくお願いします。

 

 12月には東京都豊島区でも公演されるそうですが、乱歩ファンや狂言ファンのみなさんには、乱歩原作の異色の狂言としてお楽しみいただけるものと思います。

 

 それから、幻影城プロジェクトの一環として進めております乱歩コーナーリニューアル大作戦では、さっそくメールでご意見をいただきました。

 

 ひきつづき、どんどんアイデアをお寄せくださいね。

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