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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2012.06.08,Fri

 続報。

 

 ▼朝日新聞デジタル:佐賀の「ツタヤ図書館」論争に Tカード履歴転用に懸念(2012年6月6日)

 

 うーむ。

 

 記事の途中までしか読めんやないか。

 

 フルテキストを読もうと思ったら、会員登録が必要だという。

 

 うーむ、とか思いながら検索してみたところ、朝日の書評サイトには全文が掲載されておった。

 

 ▼BOOK asahi.com:佐賀の「ツタヤ図書館」論争に Tカード履歴転用に懸念(2012年6月6日)

 

 朝日新聞も、なにを考えておるのであろうな。

 

 せっかくだから、フルテキストを転載しておく。

 

佐賀の「ツタヤ図書館」論争に Tカード履歴転用に懸念

 

[掲載]2012年06月06日

 

 レンタル大手「ツタヤ」が来春から、佐賀県武雄市の市立図書館の運営を任される。ポイントカードを図書館カードとして導入、年中無休で夜遅くまで開館といった、時代に即した使いやすさを売りにする。一方、日本図書館協会は先月末、利用者の貸し出し履歴が図書館業務以外に使われる可能性を指摘し、批判の声をあげた。

 設立11年の武雄市図書館が来年4月、大きく変わる。休館日がなくなり、開館時間は現在の夜6時までから夜9時までに延長。館内には休憩ができるカフェがつくられ、雑誌や文具の買い物も楽しめる。

 同図書館の利用者数は年間約25万5千人。近年、微減傾向のため、休館日を減らすなど対策をとったが、仕事帰りの会社員や若者らの利用が少なかった。そこで武雄市は5月、「ツタヤ」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に管理を委託する計画を発表。議会の同意が得られれば、今年秋から改修工事を始める予定だ。

 武雄市の樋渡啓祐市長は「公立図書館が、単なる貸本屋になっている現状こそ問題なのではないか。より多くの人が使いやすい文化施設を目指す」と意気込む。CCCへの委託で、年間1億4500万円の運営費が1割少なくなる「コスト削減」のねらいもある。

 利用者の「お得感」を重視するのも特徴だ。市と同社が5月に公表した合意には「Tカード」の導入を明記した。全国のツタヤ約1400店やコンビニエンスストアなどで使えるポイントカードだ。「1冊かりると1ポイント」(同社広報担当者)得られる仕組みの導入や、貸し出し履歴からわかる読書傾向をもとに、図書館側が「おすすめの本」を利用者に伝える機能の導入も検討している。

 買い物客にとって特典となる一方、小売企業にとってもTカードに蓄積される行動履歴は、消費者の動向を知ることができる有用なデータベースになる。

 ところが、計画が発表されると、Tカードを巡り批判が噴出した。全国2357図書館などが加盟する日本図書館協会「図書館の自由」委員会の西河内靖泰委員長は「利用履歴を漏らさないというのは公共の図書館の原則だ」と批判する。協会が定める「図書館の自由に関する宣言」には、履歴をプライバシーと明記、外部に漏らさないとある。

 西河内氏は「行政が利便性のために、個人情報を企業に売っていることになる。それが公共図書館と言えるのか」と疑問を投げかける。

 同協会は先月30日、正式に懸念を表明。市や同社が打ち出すサービスの多くを「図書館の基本的サービスとは無関係」と指摘した。

 一方のCCC側によると、新しい武雄市図書館では、図書館カードとして、従来のカードかTカードのどちらかを利用者が選べるようにするという。(高久潤)

     ◇

 〈河井孝仁東海大教授(地域メディア論)の話〉 公共図書館の利用者は顧客ではない。Tカードの導入の是非は、結局、利用者が図書館をどう使っていきたいかによる。サービスのリスクと便益を参加者として考え、一緒につくっていく必要がある。

 

 うーむ。

 

 武雄市の市長さん、「公立図書館が、単なる貸本屋になっている現状こそ問題なのではないか」とおっしゃってるわけやけど、なんか、根っこのところで、ものすごい勘違いをなさってるのではないか。

 

 図書館は単なる無料貸本屋ではない、ということばを完全に勘違いして、ただの貸本屋じゃいかんから、ほら、カフェもあります、ダイニングもあります、雑誌や文具も販売します、おまけにほらほら、ポイント制カードも利用できます、みたいな方向に猪突猛進していらっしゃる感じなんやけど、そら完全に方向をまちがえとるぞ。

 

 無料貸本屋ではない図書館、というのは、たとえば、地域資料にちゃんと目配りし、その収集と活用を遺憾なく継続できている図書館、みたいなことであって、図書館法に準じていうならば、「図書館の職員が図書館資料について十分な知識を持ち、その利用のための相談に応ずるようにする」みたいなことができてる図書館、ちゅうこっちゃね。

 

 所蔵してる本をただ右から左へ貸し出してるだけじゃ、そんなのただの貸本屋、とても図書館とは呼べないぞ、ということだ。

 

 日本図書館協会が、武雄市の市長さんが打ち出そうとしているサービスの多くについて、「図書館の基本的サービスとは無関係」としているのも、要するに、そういったことなのね。

 

 ところで、朝日の記事には、「レンタル大手『ツタヤ』が来春から、佐賀県武雄市の市立図書館の運営を任される」とあって、ツタヤ丸投げが既定路線であるかのように書かれておるが、これは、どういうことか。

 

 厳密にいえば、武雄市議会の議決を経てはじめて、ツタヤへの丸投げが決定されることになる。

 

 しかし、実際のところは、むろん否決される可能性もゼロではないけれど、議案として上程された時点において、すでに勝負はついている、ということだ。

 

 地方議会ってのは、だいたいが、そういうことになってるのね。

 

 それに、武雄市の市議会議員の先生がたは、やっぱ、なにしろ、市議会議員の先生がたなんじゃから、相当あれなかたばかりだろうと推測されるがゆえに、武雄市図書館ツタヤ丸投げプロジェクト、すでにして本決まり、ということであろうな。

 

 市議会といえば、先日も記したけど、いまや江戸川乱歩年譜集成の修羅場と化しておる名張まちなかブログのこのエントリに、けったいなコメントをお寄せいただいた。

 

 ▼名張まちなかブログ:ブログ市議はおらんかの巻(2009年4月10日)

 

 ひのもとおにこさんとおっしゃるかた、なにをおっしゃってんだか最初はようわからんかったんやけど、ネット上を検索してようようわかった。

 

 群馬県桐生市の市議会議員、庭山由紀さんのツイートが波紋をひろげていて、2ちゃんねるにスレが立つほどの大騒動になっておった。

 

 ひのもとおにこさんへのコメントにも書いたけど、あたいは庭山由紀さんのブログは、ちゃんと拝見しておる。

 

 だから、かの桐生市においては、なんとも風流なことに、市役所のカウンターで鈴虫を飼ってんだぜ、といったことなら知っておった。

 

 ▼由紀日記:スズムシでも飼ったかと思ったら・・・(2012年5月21日)

 ▼由紀日記:スズムシを飼っている(?)桐生市役所が今!全国で話題に!!(2012年5月22日)

 

 な。

 

 風流じゃろ。

 

 しかし、あたい、ツイッターは全然なの。

 

 庭山さんのみならず、どなたのツイッターもまったくフォローしてなくて、少し前にも、笠井潔さんのツイッターに乱歩への言及が、みたいなことをメールでお知らせくださったかたもあったんだけど、いちどアクセスしてみてそれっきり。

 

 しいていえば、それよりさらに少し前、検索でたまたまひっかかってきた丸山健二さんのツイッターを連日拝見していたこともあったんだけど、それも一週間ほどでやめてしまった。

 

 ツイッターってのは、なんかていうか、刹那的、断片的、末梢神経的、みたいな感じがして、親しむ気にはなれなかったんだけど、というか、いまも親しむ気はないんだけど、きょうになってようよう、庭山さんのツイッターをじっくり閲覧する時間を得た。

 

 ツイートとリツイートの関係も、はじめはさっぱりわからんかったんやけど、なんとか理解することができた。

 

 で、庭山さんのツイッターをさかのぼりながら読んでみたんだけど、あたいの知らないあいだに、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、あたるをさいわい、蹴散らして、蹴散らして、蹴散らしまくってやったぜ、みたいな修羅場がくりひろげられていたらしい。

 

 ▼Twitter:庭山由紀

 

 いやー、ライブ感覚でツイートを追いかけたかったな、とぞ思う。

 

 それはそれとして、あらためて感じ入ったのは、あいもかわらぬ、というか、以前よりさらにパワーアップした観がなきにしもあらずなのだが、桐生市議会のてんやわんやちゃんわちょんわぶりである。

 

 なんかもう、全力で笑いをとりにいっとる、みたいな感じで、その点、名張市議会はまだまだ修業が足りないなあ。

 

 ほんと、ひのもとおにこさんからコメントをいただいたエントリは、こんな文章ではじめてあったのじゃが。

 

群馬県桐生市の市議会議員、庭山由紀さんのブログが面白い。市議会という不可解きわまりない世界にごくふつうの市民感覚で特攻かましたらどうなるのか、どんなふうなてんやわんやちゃんわちょんわが惹起されるのか、ということがよくわかる。3月24日に開設されたばかりのブログなのに、早くも女性ならではのブログ芸を身につけていらっしゃるのがたいしたものである。いやおもしれーなー由紀ちゃんは。われらが名張市議会にもこんな議員先生がおったなら、それはもう市民から絶大な支持を集めるのはまちがいのないところなのであるけれど、しょせんは無理な相談なのであろうな。ばーか。それにしても、この、ばーか、というのは、いったいだれにたいする悪態なのであろうか。

 

 あれから三年あまりが経過したというのに、市民の絶大な支持を集めるブログ市議なんて、ここ名張市にはいまだに存在しとらんからなあ。

 

 たとえば、こんにちはッ、コピー&ペーストに生きる男ッ、名張市議会議員のゆきまつこーたろーでございますッ、でおなじみの議員先生のブログ、最新エントリはこんなんなんやけど。

 

 ▼「名張市議会を変えてみせます!」 幸松孝太郎活動報告:名張市議会の開会と「なばり議会だより」の紙面刷新について(2012年6月8日)

 

 最初の三段落なんて、ほぼこのウェブニュースのコピペじゃん。

 

 ▼伊賀タウン情報YOU:2011年度黒字決算へ 6月定例会開会 名張市(2012年6月8日)

 

 ついでだから、先生のエントリとコピペのソースを対照させてみようか。

 

 ▼「名張市議会を変えてみせます!」 幸松孝太郎活動報告:名張市は、斉場問題で畜産業の男性から賠償を求められていた訴訟の請求棄却を求めて争う!(2012年6月7日)

 ▼伊勢新聞:斎場問題で 逸失利益賠償訴訟 名張市、争う姿勢(2012年6月7日)

 

 ▼「名張市議会を変えてみせます!」 幸松孝太郎活動報告:災害廃棄物について県議会一般質問に「住民に安全性について説明を重ねる」(2012年6月7日)

 ▼YOMIURI ONLINE:(三重)がれき受け入れ 「安全性、説明重ねる」(2012年6月7日)

 

 あほらしいからここまでにしとくけど、コピペするのはいいとして、やっぱソースは明示しといたほうがいいんじゃね? と思う。

 

 そんなことはどうでもいいとして、この議員先生もブログでふれていらっしゃる震災がれき問題、その後はどうよ、というと、こんなんよ。

 

 ▼中日新聞 CHUNICHI Web:がれき処理 受け入れ手続き加速(2012年6月8日)

 

 きのうの三重県議会本会議一般質問で、「市町との覚書の締結からガイドライン作成と、とても動きが速いように思うが、なぜか」との質問が出たという。

 

 以前からゆうとるとおり、われらが三重県知事、なんかもうつんのめるみたいにして、わっせ、わっせ、わっせ、と震災がれきの受け入れをなぜかお急ぎのようじゃな、とあたいにはみえるんだけど、そういう印象をいだいている県民は少なくないのかもしれんなあ。

 

 でもって、名張市はどうよ、というと、これがまあ、ほとんど話題にもなっておらん感じなの。

 

 それはまあ、名張市内には処理施設がないんだから、直接的な関係はない、みたいな市民が多いのかもしれんけど、だとしても、市議会議員の先生がたはどうか。

 

 きょう開会した6月議会の一般質問で、震災がれきの問題をとりあげる先生がいらっしゃるのであろうか。

 

 上にリンクした議員先生のブログでは、読売新聞の記事をコピペしていらっしゃるだけで、議員先生ご自身のお考えはどこにも記されていないんだもんなあ。

 

 いったい、どうなるのであろうなあ。

 

 武雄市、桐生市、名張市。

 

 この三都市の市議会で、さて、いちばん笑えるのはどーこなんじゃろうなあ。

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