Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2010.09.22,Wed
書籍
木々高太郎探偵小説選 論創ミステリ叢書46
木々高太郎
平成22・2010年6月30日初版第一刷 論創社
A5変型判 カバー 511ページ 本体3400円
関連箇所
探偵小説一年生
評論・随筆篇 > p435ー437
初出:新青年 昭和10・1935年4月号(16巻5号)
「鬼」の説法
評論・随筆篇 > p441ー444
初出:新青年 昭和10・1935年12月号(16巻14号)
探偵小説芸術論
評論・随筆篇 > p445ー449
初出:探偵春秋 昭和11・1936年10月号(1巻1号)
探偵小説についての新論
評論・随筆篇 > p472ー478
初出:探偵実話 昭和31・1956年5月号(7巻7号)
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探偵小説一年生
私はずいぶん長く、探偵小説を読んでいた。「どんな探偵小説を読みたいか」という立場から、いつも探偵小説を見ていた。ところが今、運命が、私をして、探偵作家としての第一歩を踏み出さしめた。そして「どんな探偵小説が書きたいか」という立場から、探偵小説を見ることを考えつつある。
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「鬼」の説法
幸運の手紙がサトウ・ハチロウ氏から来ました。附記によると、必ず二日以内に出さぬと逆転して悪運の手紙になってしまうのだとあります。なるほど、一管の筆であるいは幸運を招きあるいは悪運に堕するというのは、文学を持って立つ人の運命を、そのまま示しているようです。私は自分で遅筆の方に属するとは少しも思っていません。しかし、速筆の方でもないようです。
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探偵小説芸術論
一、二つの精神的活動
私は近著「人生の阿呆」に、長文の自序を附して、私の探偵小説に対する覚悟を披瀝した。そして同時に、探偵小説は凡そ文学発展の歴史のうちで、極めて近代の発見にかかるもので、その将来の生長は測り知るべからざるものがなくてはならぬ、と述べた。
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探偵小説についての新論
探偵小説とはいったいどういう小説であるか、そしてその将来はどうなるか、これが私に与えられた題目である。
現在海外の探偵小説に就ては江戸川乱歩が、日本の探偵小説に就ては中島河太郎が、その独自な見解にもとづいて論陣を張って居られるが、私は、一体、探偵小説というものはどういう小説なのか、また、探偵小説の将来がどのような方向を辿って行くであろうか、ということに就て考えてみたいと思う。
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