名張市乱歩関連事業アドバイザーからの報告です。
名張市立図書館に対するアドバイスは先月、つつがなく終了しました。いやいや、多少のつつがはあったかな? いずれにせよ、3月29日付エントリ「こだまでしょうか」に記した五項目のうち(いち)に対して名張市立図書館から乱歩関連資料の収集方針を明文化した文書が提示され、これが案の定ずいぶんとお粗末な内容でしたので、アドバイスはこれにて終了、以前からいってたとおり市長判断を仰ぐことにするから、と名張市立図書館に伝えたのが3月23日水曜のことでした。
ちなみにアドバイスの(いち)はこんなんです。
(いち)乱歩関連資料を収集する、っつーのなら、乱歩関連資料、っつーのはいったいどんなものなのか、どんな資料を集めればいいのか、そのあたり、ちゃんと考えて、ちゃんと決めようね。
「名張まちなかブログ」にさんざっぱら記しましたのでここにはごく簡単に記しますが、アドバイザーとして最初にアドバイスしたのは(いち)ではなくてこの(よん)でした。
(よん)収集資料にもとづいて乱歩作品個々のデータをまとめていく、みたいなことを考えてみてはどうだろう。
しかしアドバイスしたあとでとても無理だろうなと実感されましたので、ご破算で願いましていろはのいともいうべき(いち)をあらためてアドバイスした次第です。とはいえ実際には(いち)だってとても無理です。なぜか。名張市立図書館は乱歩のことをまったく知らないからです。乱歩のこと以外にも、資料の収集と活用ということがまるで理解できていないからです。信じられないとおっしゃる向きもあるでしょうけれど、それが実態です。ですから最初の第一歩、名張市立図書館に対してまず必要なのはじつはこういったアドバイスです。
(ぜろ)とりあえず乱歩のことをちっとは知ろうとしてみよっかあ。
乱歩関連資料を収集しようと思ったら、まず乱歩のことを知らなければなりません。乱歩作品を読まなければなりません。それが私の考えであり、世間一般にも普通に通用するごくまっとうな考えでもあると思われるのですが、名張市立図書館はそうは考えません。そんなばかなとおっしゃる向きもあるかもしれませんけど、これは紛れもない事実です。げんに私が名張市乱歩関連事業アドバイザーとして名張市立図書館に対し、乱歩の関連資料を収集するのやったら乱歩作品を読まなあかんで、とアドバイスしたとき、名張市立図書館はいったいどう答えたか。驚くべし。そんなことはない、そんなこといいだしたら図書館の人間は図書館の本を全部読まなければならなくなるではないか、と答えたのである。
おれはほんと、愕然としてしまった。
その場でアドバイスを終了し、名張市役所二階の市長室にのたくり込んで、さあ市長判断だおらおらおらおら、ということにしようと思った。
しかし、乱歩関連資料の収集方針を明文化した文書という動かぬ証拠を手にしたうえで、おら、おらおら、おらおらおらおらおらおらおらおらおらあッ、みたいな流れで市長判断を仰いだほうがいいんじゃね? けけけ、と考え直した次第である。
けけけ。
ありゃりゃッ。
いつのまにか一人称も文体も様変わりしてきておるではないか。
けけけ。
この報告、こんな調子であすにつづく。
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