Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2011.03.23,Wed
書籍
こわい話 中学生までに読んでおきたい日本文学8
編:松田哲夫
平成23・2011年2月28日初版 あすなろ書房
A5変型判 カバー 287ページ 本体1800円
関連箇所
白昼夢
江戸川乱歩
初出:新青年 大正14年7月号
p31ー41
解説「底の知れないものはおそろしい」
松田哲夫
p276ー285
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白昼夢
江戸川乱歩
あれは、白昼の悪夢であったか、それとも現実の出来事であったか。
晩春の生暖かい風が、オドロオドロと、ほてった頬に感ぜられる、むし暑い日の午後であった。
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解説「底の知れないものはおそろしい」
松田哲夫
〔……〕
「白昼夢」(江戸川乱歩)は、あまりにも活き活きとしているので現実と見まちがうような悪夢の世界を私たちに見せてくれます。ある町の盛り場から離れた大通りを歩いていると、何々ドラッグという薬屋の主人が公衆に向かって話しています。彼は、浮気者の女房を殺して蝋細工にしたのだと言うのです。そして、彼の店先にはガラス箱に入った女の顔があり、ニッコリと笑っているのです。白昼堂々と語られる陰惨な殺人事件の告白には、異様な迫力がありますね。なお、「何々ドラッグ」というのは、当時、全国に店を持っていた有田ドラッグという薬屋が、そのショーウインドーに性病患者の患部の蝋細工模型を展示していたことにヒントを得たものと思われまます。
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あすなろ書房:中学生までに読んでおきたい日本文学(8) こわい話
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