Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2013.09.13,Fri
誤植は避けがたいものですが、ときにみごとな逸品、と思わされる誤植があって、ほとんど感動をおぼえたりしてしまいます。
ひさびさにぶつかりました。
誤植というか、校正漏れというか、とにかくお手許の「小説現代」9月号、421ページをごらんください。
林真理子さんの新作『正妻』の全ページ広告が掲載されていますが、この広告に超絶的な誤植がひとつ。
「小説現代」9月号をおもちでないかたは、さっそくお買い求めいただくか、不届きにも立ち読みしていただくか、とにかく本屋さんへどうぞ。
どんな誤植なのか、はまたあした。
とかそんなこといってる場合じゃなくて、おかげさまで、
掲載きた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
ということになりました。
地域雑誌「伊賀百筆」第二十三号の漫才の件ですが、磨きに磨いた芸風の問題をつつがなくクリアし、晴れて掲載していただける運びとなりました。
掲載不可きた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
という展開をお望みだったみなさんには、まことに残念な結果でごぜーやした。
とはいえ、当初の予定では、漫才三十ページ+地の文十二ページ+漫才三十ページ=七十二ページ、という予定だったんですけど、たらたらしてるあいだに時間がなくなって、漫才三十ページ+地の文十二ページ+漫才九ページ+地の文三ページ=五十四ページ、という結果になってしまいましたから、それほどご心配いただく必要もないのではないでしょうか。
全五十四ページのうち、四十八ページまではすでにネット上で公開しております。
ただし、最終的にチェックして、この公開分にわずかに修正を加えました。
予告篇→予告編、みたいな感じのごく些細な修正です。
これで校了になってない原稿はあと一本だけ、とのことでしたから、10月中にはまちがいなく出るものと思います。
本屋さんの店頭でおみかけになったら、ぜひお買い求めください。
しかし、「伊賀百筆」が店頭に並ぶのは、わずかに伊賀地域の本屋さんだけだからなあ。
ま、発刊されたらまたお知らせしますけど。
掲載不可きた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
という展開をお望みだったみなさんに、ここで朗報をお伝えしておきますと、来年10月発行予定の「伊賀百筆」第二十四号には、今回のつづきとして「続・僕の図書館戦争」を寄稿する予定です。
どうぞお楽しみに。
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Posted by 中 相作 - 2013.09.11,Wed
来ました。
「伊賀百筆」第二十三号の締切が来ました。
原稿を提出してまいりました。
全五十四ページになりました。
うち未公開ページはわずか六ページ。
漫才三ページやって、残り三ページは地の文でなんとか体裁を整えました。
掲載してもらえるかどうかはまだわかりません。
以上、とりいそぎお知らせ申しあげます。
Posted by 中 相作 - 2013.09.09,Mon
レスリングきた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
とか、ゆうとる場合じゃありゃせんのよほんまに。
とはいうものの、遠縁の娘は2020年の東京オリンピックに出場したいと固い決意を表明しておりますので、というか、表明しておるとマスメディアで報じられておりますので、ひきつづきご声援のほど、よろしくお願いいたします。
はじめて閲覧したんですけど、遠縁の娘のブログにも、ちゃんと「私は、2020年には37歳になっていますが、夢は大きく持って挑戦したいと思っています」と記されておりますので、なにとぞよろしくお願い申しあげます。
▼吉田沙保里オフィシャルブログ「さおりフォルダ 夢追人」:バンザイ(2013年9月9日)
ところで、きのう、2020年に東京でオリンピック、というニュースが流れたあと、私の周囲には、大きな夢をもつどころか、いやー、それまで生きてねーわ、と口にした人間がふたりおりました。
じつは、おらも、そう思ってるべ。
てゆーか、よういままで生きておったな、とうっかり感心してしまったりもする次第で、うーむ、命冥加な。
とか、ゆうとる場合じゃありゃせんのよほんまに。
「伊賀百筆」の締切、あさってなんよね。
漫才には挿絵やイラストなどいっさい使用せんことにしているのですが、もっとも今回、地の文には例のエジプトの看板と『子不語の夢』の写真をあしらいましたけど、とにかく漫才の会話だけがえんえんとつづくのが基本になっておりますところ、タイトルページにこんな画像を添えてみることにいたしました。
締切ぎりぎりになってからこんなことして遊んでんじゃねーよばーか、とか、われながら思います。
Posted by 中 相作 - 2013.09.08,Sun
東京きた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
とか、ゆうとる場合じゃありゃせんがや。
締切きた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
とか、そうゆうことになったわいね。
そろそろやろな、とは思うとったんやけど、きのう、一枚のはがきが届いて、「伊賀百筆」の締切、そろそろどっせ、と通知があった。
で、結局、今週11日の水曜が締切、ということにしていただいた。
となると、「伊賀百筆」用の漫才、とても最後までは書けんから、書けるだけ書きなぐって、次号につづく、ということにするしかないけんね。
にしても、それなりにけりのつくとこまでは書き進めねばならんから、とか思い、オリンピックもどこ吹く風、いやまあ、
汚染水きた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
ゆうのをうまくごまかせたのはご同慶のいたりなんですけど、ほんと、オリンピックもどこ吹く風、みたいな感じで、わりーけどそれどころじゃないんよ。
しっかしこうなると、おとといのエントリで新たに書き進めた漫才六ページ、あっさり公開してしまったのが悔やまれるなあ。
▼2013年9月6日:これがあまちゃん効果でがす
あれを公開しちゃったから、「伊賀百筆」に発表する未公開ページは、いくらがんばってみたところで、せいぜい数ページだということになってしまうではないか。
いやまあ、このブログと「伊賀百筆」、読者層はまったくかぶってないから、「伊賀百筆」を購読していただいたかたには未読の漫才としてお愉しみいただけるとは思うのですが。
それから、えーっと、念のために申し添えておきますと、当ブログで発表
した漫才が、そのまま「伊賀百筆」に掲載されるとはかぎりません。
掲載されるかどうかは、当然のことながら、最終的には編集部の判断にかかっております。
ですからまあ、関係各位は、そのあたりのなりゆき、
掲載きた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
となるのか、
掲載不可きた━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!!
となるのか、どうぞ固唾を呑んでお見守りください。
Posted by 中 相作 - 2013.09.06,Fri
こんにちはッ。
県民に腐れきんたまを押しつける男ッ。
三重県知事の鈴木えーけーでございますッ。
ってのも、いまさら、なんだかなあ、と、じつは思っておりました。
いうまでもなく、「伊賀百筆」用の漫才のことです。
むろん、漫才はネタの新鮮さが命だ、ということはよくわきまえております。
ほぼ年一回刊の雑誌に漫才を発表するとなると、ネタが古くなりがちなことも重々承知しております。
そのようなことは百も承知の二百も合点、というつもりではいたのですが。
しかし、それでも、とはいうものの、三重県の震災がれき受け入れ騒動なんて、「伊賀百筆」が出るころには賞味期限が切れてるだろうな、とも思いはじめておりました。
なんかもう、アクチュアルな話題じゃ全然ないもんな、という諦念が生まれ、さらに、あほらしさが先に立つ、といういつものグルーミーな気分が霧のようにたちこめてきて、いやいかんな、いかんいかん、これはいかんぞ、と焦り気味になってはいたのですが、今週のあたま、「あまちゃん」の3・11を日に三度も視聴して、前向きな気持ちを取り戻すことができました。
やっぱ、三重県の震災がれき受け入れ騒動、風化させちゃいかんだろ、と思い直すことができました。
あまちゃん効果、とでも呼ぶべきでしょうか。
それで、名張ロータリークラブの大絶讃をはじめたままでストップしていた渾身の漫才、なんとかまた書き進めたんですけど、しかし締切がなあ、つか、はたして掲載してもらえるんだかどうなんだか。
みたいなことで、もうネット公開はおしまい、あとは「伊賀百筆」が出たら買って読んでね、とひとたびは申しあげました次第ではありますが、元気でやってます、ということをご閲覧諸兄姉にお伝えするため、というより、むしろみずからを厳しく鼓舞するため、あえて前言をひるがえして、いま禁断のネット公開。
母さん名張市民の三千十万七千七百円、につづいて、母さん名張市民の九億九百万円、もネタにするつもりでいたのですが、この件にかんしてはここへ来て大きな動きがありました。
▼伊賀タウン情報YOU:損害賠償訴訟で津地裁 前名張市長に1億7785万円支払い命じる(2013年9月5日)
▼朝日新聞デジタル:元名張市長に「重過失」(2013年9月6日)
▼毎日jp:名張の斎場移転訴訟:前市長に返還判決 1億7800万円支払い命令−−津地裁 /三重(2013年9月6日)
▼伊勢新聞:斎場土地問題 名張前市長に賠償命令 市に1億7700万円(2013年9月6日)
しばらく動向を見守る必要がありますので、ネタにするのはとりあえず見送りといたします。
それにしても、名張市ってとこは、漫才のネタがなんぼでも転がっとるんだからなあ。
ありがたいような、なさけないような、どういうんだろうなあ実際。
Posted by 中 相作 - 2013.09.04,Wed
台風十七号は温帯低気圧に変わったそうですけど、前線の影響はいかがでしょうか。
当地では本日お昼すぎに大雨洪水警報が出され、いまも解除されていないようではありますが、拙宅のあるあたりはすでに雨雲から抜け出し、戸外には虫の音のすだく静穏が戻ってまいりました。
さて、こんなんあったけど、これなに? とお知らせをいただきました。
このツイートですけど。
乱歩関連資料は整理進んでないって話だし、悪書追放運動には沈黙だし、本は盗まれ放題だしでどうなってんだ名張の図書館 それに山の上にあるから歩いて行くと疲れるんだよバーカ!
— S型346 (@346s) September 3, 2013
たぶん名張市民のかたのツイートか、とも思われるのですが、可能な範囲内でお答えしたいと思います。
まず、「本は盗まれ放題だし」というのは、このニュースが典拠だと思われます。
▼YOMIURI ONLINE:図書館から持ち出し、手芸・料理本が1位…次は(2013年9月3日)
きのうの読売新聞伊賀版に掲載された記事ですが、ウェブ版では社会面の記事として扱われ、ちょっと検索してみたところ、たとえば京都の人文書院がこんなツイートを。
三重県名張市立図書館で、2010年4月から今年6月末 までの3年余りの間に、2000冊近い蔵書が所在不明になっていることが同図書館の調べで分かった。http://t.co/xdFTotyfGq
— 人文書院 (@jimbunshoin) September 3, 2013
これは全国の図書館が頭を抱えているはずの問題で、三年あまりで二千冊ちかくが行方不明、というのがよそに比較して突出した数字なんだかどうかはわかりませんし、以前に比べて増えているのかどうかも不明ですが、なんですかまあ、名張市だもの。
それから、「山の上にあるから歩いて行くと疲れる」とありますのは、まったくもってそのとおり。
名張市民のみならず、文学散歩とかで市外県外からやってきてくれたひとたちにも、長い坂道を登るのがとってもしんどい、と名張市立図書館は大評判です。
あんなとこに図書館つくったらそんな苦情が出るのはあたりまえなんですけど、ま、名張市だもの。
つづきまして、「悪書追放運動には沈黙」とありますのは、なんのことだか理解が届きません。
もしかしたら「はだしのゲン」に関連してのご指摘かもしれませんが、いずれにしても名張市立図書館には、あるいは名張市教育委員会にも、「はだしのゲン」についてであれ、いわゆる悪書についてであれ、図書館や教育委員会としての確固たる見解、なんてものはまったくないとお思いください。
なにを尋ねてみたところで、返ってくるのはまさに沈黙ばかり。
そりゃあなた、名張市だもの。
それから、「乱歩関連資料は整理進んでない」とありますのもまさしくそのとおりではあるんですけど、進んでない、といってしまうと、進めることになってんだけど諸般の事情で進んでない、といった印象になってしまいます。
より正確に記すならば、乱歩関連資料の整理なんて、そもそも進める気がありませんし、どうやって進めたらいいのかもわかってない、というのが名張市立図書館の真実の姿です。
あらよっと、名張市だもの。
以上、とりいそぎ記しましたが、名張市立図書館にかんするくわしいことは「伊賀百筆」の漫才で、とは思うんですけど、なんか締切が、つか、内容に問題がありすぎて掲載が危ぶまれる、つか、名張ロータリークラブのことなんか大絶讃してんだけどなあ。
Posted by 中 相作 - 2013.08.30,Fri
暑い暑いといってるあいだに、8月もそろそろおしまいです。
当地もさすがに涼しくなって、きょうなどいいお湿りもありましたが、というか、台風十五号があす夜にも九州上陸か、というあんばいですけど、いかがお過ごしでしょうか。
暑さ寒さには関係なく、と話題はいきなり変わりますが、本や雑誌が高くなったのには驚かされます。
地元資本の本屋さんへ、取り寄せてもらった商品を受け取りに出向いたところ、わずか二冊だというのに、五千円札でお釣りが出ない、つか、足りない、みたいなことになって、驚いてしまいました。
二冊というのは、論創社の『北洋探偵小説選』と、岩波書店の「文学」7、8月号。
前者にかんしては、北洋って、だれ? といった状態ですし、後者にかんしては、「文学」って、一冊二千二百円? といったところです。
そーりゃ五千円じゃ足んねーわ、つか、ほぼ六千円が飛んじまうわ。
しかも、この「文学」7、8月号は、いったいなんなんだろうな。
浅草の特集をやってる、と聞き及んだものですから、岩波書店の公式サイトをみてみました。
▼岩波書店:文学
「浅草と文学」ってんだから、たぶん乱歩も出てくるだろうな、ほかには出てこなくたって、堀切直人さんの「浅草に魅せられた文学者たち」には確実に出てくるだろうな、と踏んで、不見転で取り寄せを依頼しました。
しかし、届いた「文学」に眼を通したところ、「浅草に魅せられた文学者たち」には乱歩のらの字も出てきません。
久保田万太郎、石川啄木、室生犀星、川端康成、高見順、といったところは顔を出しますが、乱歩はいっさい出てきません。
厳密にいえば冒頭、最初の段落に松村喜雄『乱歩おじさん』からの引用がありますから、乱歩という字は出てきとるわけですが、乱歩への言及はいっさいありません。
なんなんだろうな。
そうかと思うと、巻頭の座談会「浅草を語る」で、歌舞伎がご専門の児玉竜一さんがこんなことをおっしゃってます。
江戸川乱歩の『陰獣』でも、最初のほうで死体が、ポンポン蒸気の発着場のトイレの中から見つかる、あれはすごく怖い。浅草の水辺の怪異をみごとにとらえた、乱歩の視点の卓抜さを感じます。
あそこはたしかに印象に残るシーンで、隠亡堀に通じるような演劇性が感じられる、といえないでもない、と思われ、しかも、水死体の髪の毛をつかんでひっぱると、それがずるずる頭皮からはがれた、といったあたりも不気味でぞっとさせられたことを思い出しました。
浅草といえば、文春文庫の8月の新刊、鹿島茂さんの『渋沢栄一』を読んでたら、下巻の最初のほうに乱歩の名前が、やはり浅草がらみで出てきました。
「此年[注・明治二十三年]大倉喜八郎等と計り浅草公園内にパノラマ館を建設し、仏国人バートランド及びサルジェントの画きたる北米南北戦争のパノラマを一般の観覧に供す。我国パノラマ館の嚆矢なり」
なんと浅草公園のパノラマ館、江戸川乱歩や小栗虫太郎にインスピレーションを与えたパノラマ館もまた渋沢栄一の発起・出資になるものだったのである。
そういうことだそうです。
この本ですけど。
▼文藝春秋:渋沢栄一 下 論語篇
城山三郎の『雄気堂々』あたりとは比較にならんほどの読みごたえ、時代の混沌から渋沢栄一というひとつの思想が鮮やかに立ち現れてくる印象があって、まだ読み終えてないんですけど、渋沢栄一ファンはぜひどうぞ。
でもって、「文学」の浅草特集でがっかりした乱歩ファンは、お口直しに、こちらの浅草編でもいかがでしょうか。
お口直しに、とか、浅草編でも、とか、そんなこといってたら叱られてしまいますけど。
▼2013年8月1日:乱歩で散歩
さて、「文学」7、8月号の倍以上の厚さなのに気になるお値段は半分以下という「小説現代」9月号、買いました報告を続々と、といったって三人のかたからですが、メールで頂戴しております。
▼講談社BOOK倶楽部:小説現代
乱歩がらみの記事を載せたら売りあげが伸びた、みたいなことになったら、講談社で新たな乱歩関連企画が動き出すかもしれません、といったことはほぼありえないと思われますが、よろしかったらお買い求めください。
と書いて、また忘れてしまった、ということを思い出しました。
本屋さんで『黒い塔の恐怖』を探すの、また忘れた。
この件ですけど。
▼2013年8月13日:『乱歩で散歩』丸ノ内編・第6回 >『黒い塔の恐怖』の恐怖(2013年8月27日)
と書いて、えらい間違いに気がつきました。
この「『黒い塔の恐怖』の恐怖」というコメント、投稿するエントリを間違えているではありませんか。
ほんとはこのエントリのコメントでした。
▼2013年8月26日:乱歩支えた大事な人々/三重県鳥羽市(上)
暑さのせいなんだか、単にばかなんだか、いったいなにをしておったのやら。
あとで誤爆の訂正をコメントすることにして、とにかくこの本のことですけど。
▼東京創元社:黒い塔の恐怖
買わなきゃな、とは思いつつ、本屋さんではついつい忘れてきょうに至ったわけですけど、いま本棚を調べてみた結果、創元推理文庫の『カー短編集』、1から3まではありました。
ありましたけど、ほとんど読んでないと思います。
わずかに読んだはずの作品も、内容はきれいに忘れてしまってます。
というか、この三冊、いったいなに考えて買い込んだのやら、と不思議な気がしないでもありません。
で、東京創元社の公式サイトで確認してみた結果、『カー短編集』の1から3は、現行の『カー短編全集』の1から3と同内容であることがわかりました。
いつ『カー短編集』から『カー短編全集』に衣替えしたのかはわかりませんけど、4以降もひきつづき購入しとけば、『江戸川乱歩著書目録』で『黒い塔の恐怖』を見落とすこともなかったものを、と嘆きつつ『東京創元社文庫解説総目録』で調べてみたところ、『カー短編集』は1から3でひとまず完結し、そのあと『幽霊射手』『黒い塔の恐怖』『ヴァンパイアの塔』といった続刊が『カー短編全集』として発行されて、それにともなって『カー短編集』の1から3がそれぞれ『不可能犯罪捜査課』『魔の森の家』『パリから来た紳士』と改題されたようです。
とにかく早く買ってこなくちゃな、とは思い、しかし本屋さんへ行くたびに忘れて帰ってきてるわけですけど、たったいま東京創元社のサイトで確認してみたら、『黒い塔の恐怖』は「在庫なし」になっとるやないか。
ならば、とアマゾンで古書を検索してみたところ、平気で二千五百円とかしとるやないか。
くそったれがー、とか思いつつ、超割安価格四百七十円のをボチッたったぞ。
商品が到着したら、当ブログに『江戸川乱歩著書目録』の補遺として記載したいと思います。
ここでいいわけに入りますと、書誌には見落としがつきものです。
ですから、新しいのが出たらそれを増補し、見落としに気がついたらそれを追補する、という作業は、おおげさにいえば永遠につづけられなければならないわけで、そういえば以前、中島河太郎先生にお会いしたとき、正宗白鳥の研究者でもいらっしゃった先生は、その当時でも国立国会図書館に足を運び、新聞や雑誌に掲載された白鳥の文章をチェックしていらっしゃるとのことでした。
「そうすると、やっぱり出てくるんだよね、見落としていたものが。出版のあてはないんだけど、これはやっておかなくちゃいけない仕事だと思ってね」
という中島先生のことばがとても印象的だったことをおぼえておりますけど、乱歩にかんしていえば、そうした見落としを地道にひろってゆく作業は、どうしたって名張市立図書館が手がけるべきだというのが衆目の一致するところだと思われますけど、とか書いてて、ああ、まーた頭痛くなってきたんですけど、そういえば、もう8月もおしまいだというのに、いかんいかん、「伊賀百筆」用の漫才がほとんど進んでおらんやないか。
ここまでは、できてます。
ただし、公開中の最後のページはボツとし、「僕の図書館戦争」というタイトルだけ残して、名張ロータリークラブが乱歩の銅像つくってくれましたあッ、という話題で漫才を再開したんですけど、これがはかどってないの。
全然なの。
やっぱ、あほらしく、なってくんのね。
以前、2010年に書きはじめた漫才も、書いてる途中であほらしくなって投げ出してしまったんですけど、それを引き継いだこんどの漫才も、やっぱ書いてるとあほらしくなってくるわけです。
しかし、もう、そんなこともいってらんねーし。
「伊賀百筆」の編集部からは、あのまったくわけがわかんなかった乱歩騒動はいったいなんだったのか、ちゃんと記録しとくように、とのご慫慂をいただいてるわけですが、それはたしかに必要なことで、うすらばかが寄ってたかって話を無茶苦茶にしといたあげく、いまやしれっと知らん顔、みたいなことになってますから、いったいなにがあったのか、どこで間違ったのか、どうすりゃよかったのか、といったあたりを明らかにし、今後の参考として紙媒体で公開することは欠かせない作業でしょう。
かてて加えて、それよりさらに重要なテーマとして、名張市立図書館の乱歩関連資料の収集がどうなるのか、というのがあって、いやもうどうもこうも、手前どもはなにも考えないことにしております、手前どもはできるだけ働かないようにしております、といった融通無碍な公務員の世界において、主体性放棄と当事者意識ゼロの王道を驀進するみなさんに、いまさらなにいってやったって無駄だよね、だからもう、こうなったら市長責任だよね、というところまで私はたどりついてるわけですけど、しかし、
「こんどの館長さんは、乱歩のことをちゃんとしてくれるひとなんですか」
ということばを耳にしたあの日から、そうだよな、館長が代わったことに期待を寄せてくれてるひとがある以上、その期待をむげに踏みにじるわけにはいかねーよな、と思ったのがこのエントリあたりのことでした。
▼2013年7月16日:平井通は二度死ぬ
それからなんとなく、暑さのせいもあって、ずるずるほったらかしにしてきたんですけど、しかし、もう、そんなこともいってらんねーしな。
Posted by 中 相作 - 2013.08.22,Thu
「小説現代」9月号はきょう発売されました。
▼講談社BOOK倶楽部:小説現代
無断転載。
「生原稿発見! 江戸川乱歩の450枚」は十ページの記事で、リードは次のとおり。
日本の推理小説の父ともいえる江戸川乱歩の、『黄金仮面』の生原稿が見つかった。これは、乱歩が人気作家の階段を一気に駆け上がっていった昭和五〜六年に、雑誌「キング」に連載されたものだ。その鮮やかな筆跡からは、苛酷なスケジュールのなか、万年筆を手に原稿に向かう乱歩の姿が浮かび上がってくるようだ。
解説は新保博久さん、ついでにやつがれ。
と申しましても、やつがれのは新保さんの解説のおまけみたいな短いものでございまして、雑魚のととまじりを地で行っております。
乱歩ファンのみなさんには、できればお買い求めをいただきますよう、勝手ながらお願い申しあげる次第です。
Posted by 中 相作 - 2013.08.16,Fri
お盆も終幕、京都では五山送り火がゆく夏を惜しませる日を迎えて、黄金仮面に翻弄されたお盆ももう終わろうとしております。
さて昨日、こんなコメントを頂戴いたしました。
▼2013年8月13日:『乱歩で散歩』丸ノ内編・第6回 > 無題(2013年8月15日)
こちらもどうぞ。
▼平山歯科医院日記:ぶんきょう人物伝 江戸川乱歩(2013年8月15日)
ナビゲーター役のおねえさんがかわいいこの動画も、再度どうぞ。
つづきまして、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」の第七十七号、谷根千工房から2004年8月10日に発行された季刊誌ですが、特集「D坂の魔力」の一篇「一九一九年のD坂を歩く」に添えられた地図がこれです。
地元のひとから聞き書きしてまとめられた地図ですが、乱歩が兄弟で経営した三人書房があった場所は、「パンや→川島雑貨→西尾食品→駐車場(今)」という変遷をたどったようです。
グーグルマップのストリートビューで確認してみると、通りの南側の観潮楼、世尊院、北側の駒込高校、光源寺といったところがいまに残っているみたいですが、三人書房跡地の筋向かいには現在も三河屋酒店というのがありますから、これは地図にあった「酒 三河屋」が時代を超えて雄々しく生き残った姿だと判断されます。
それで、結論としては、「ぶんきょう人物伝」のかわいいおねえさんが示していらっしゃる場所が、大正8年から9年にかけて三人書房があった場所だ、ということでまちがいないと思います。
画像の右側、いままさにおじさんが自転車で通過しつつあるあたりです。
観潮楼にフラグを立てたグーグルマップもごらんください。
観潮楼から西に進んだ北側の「Ⓟ」、そこにかつて三人書房が存在していたはずで、南の筋向かいには三河屋さんがあります。
さて、三人書房といえば、思い出されるのは平井通です。
平井通といえば、思い出されるのは藍峯舎版『屋根裏の散歩者』です。
▼株式会社藍峯舎:Home
「真珠社主人 平井通」にはもちろん、もとよりアウトラインだけではありますけど、三人書房のことも書いてありますので、名にし負うふみのみやこ、文京区にお住まいの心あるみなさんにぜひとも購入をご検討いただくようお願いを申しあげつつ、検討材料のひとつとして原稿の一部をご一読いただくことにいたします。
これは原稿でございまして、決定稿では九行目の「玉子」の前に「妹の」が入っていることをお断りしておきます。
それでは、ゆく夏を心から惜しみつつ、拙宅にてささやかながらお盆の大宴会に突入する段取りとなっておりますので、勝手ながらこのへんで失礼したいと思います。
Posted by 中 相作 - 2013.08.15,Thu
気がくるうほどの猛暑、そして黄金仮面、だけでは収まらなくて、黒蜥蜴までやってきました。
あっちでは「黄金仮面」の生原稿が発見され、こっちでは「黒蜥蜴」で海外にも名を馳せた美輪明宏さんのドキュメンタリー映画が公開され、みたいなウェブニュースが土用波のごとく押し寄せてきております。
再度、お知らせしておきます。
▼2013年8月5日:美輪明宏ドキュメンタリー~黒蜥蜴を探して~
予告編はこちら。
そうかと思うと、こんな動画のお知らせもいただきまして。
なんかもう、せっかくのお盆休みも、乱歩乱歩で明け暮れる、みたいな。
なんなんだろうなまったく。
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