立春は過ぎたというものの、あいかわらず寒い日がつづきます。
こんな寒い当地に、ひと足早い春風のようなニュースが舞い降りたというのに、1月31日付の「名張市議会:視察欠席で処分検討 柏議員、財政難理由に /三重」につづいて、ウェブニュースはこれだけみたいです。▼毎日新聞:名張市議会:行政視察欠席で厳重注意処分 柏議員「異議申し立てる」 /三重(2015年2月5日)
尻切れとんぼですけど、無断転載しときますね。
名張市議会:行政視察欠席で厳重注意処分 柏議員「異議申し立てる」 /三重
名張市議会の柏元三議員(71)が、所属する教育民生委員会の行政視察を欠席した問題で、市議会は4日、「公務を正当な理由がなく欠席した」として、柏議員を文書による厳重注意処分とした。柏議員は「処分は思ったよりも軽い。支持者と相談の上、(処分されたことに対しては)異議申し立てをする」と語った。
この日あった議会運営委員会で、柏議員が欠席理由を説明。「遠隔地の視察...
もう少し、というか、もっと大々的に話題になってもいいニュースなんですけど、ともあれ、柏元三先生が異議申し立てに踏み切られることを切に願いつつ、ひきつづきなりゆきを注視したいと思います。
いっぽう、こんなニュースも報じられました。
▼伊賀タウン情報YOU:郷土資料館4月開館へ 旧錦生小の跡地利用 名張市(2015年2月3日)
この件にかんしましては、以前、冤罪記念館にしたらどうよ、という提案を記したことがあるのですが。
▼2014年6月6日:名張毒ぶどう酒事件記念館はどうじゃいな
郷土資料館をつくりまーす、といううわごとみたいな思いつきが実現されるみたいです。
しかし、それなら、旧細川邸やなせ宿はいったい、どういうことになるのであろうな。
▼名張市:名張まちなか再生プラン
名張市の公式サイトにいまも掲載されているこのプランには、明々白々とこんなふうに記されとりますがな。
「初瀬街道沿いの最もまとまりのある町並みの中にある細川邸を改修して歴史資料館とします」
やなせ宿なんて歴史資料館でもなんでもなくて、無駄に立派な公衆便所つきの名張地区第二公民館じゃねーかばーか、名張まちなか再生プランなんてきれいに無視されてんじゃねーかばーか、と名張市の関係当局におうかがいを立ててみましたところ、いえ、あれはまぎれもなく歴史資料館でございまして、名張まちなか再生プランにもとづいて整備を進めさしていただかさしてくれやさしてもらわさしてよいやさのよいやさッ、というお答えをいただいたのは、もしかしたら私の空耳だったのかもしれんなあ。
しかしまあ、名張市ってとこはほんとにまあ、懲りることもなく、飽きることもなく、よくもまあ次から次へと漫才のネタを提供してくれるものだなあ、と感心してしまいます。
こんなことじゃ、とても「伊賀百筆」の付録雑誌「伊賀別筆」には、漫才全篇が収まりきらぬかもしれないなあ。
困ったものだなあまったく。
しかし、それはそれとして、1月31日におこなわれた尾西康充先生の講演会、続報に入ります。
ふたつめのテーマは、表現の自由と乱歩、要するに検閲の問題でした。
いまやいわゆるイスラム国の影にすっかり隠れていますけれど、それまでは1月7日にパリで起きた風刺漫画紙襲撃テロ事件をきっかけとして、日本国内でも表現の自由という問題があらためて話し合われていたもので、乱歩が直面した表現の自由の問題に、21世紀のわれわれもまた向き合っているという寸法です。
尾西先生のおはなしには、乱歩の時代の検閲がいかに狡猾をきわめていたか、という実例が登場しました。
たとえば、官憲はいつ検閲をおこない、発売禁止処分を決定したのか、というと、本や雑誌が店頭に並んでからでした。
これが、かりに校了になったゲラを検閲する、というのであれば、出版社サイドのダメージは小さくて済みます。
ところが、全国の書店に商品がゆきわたってから発禁処分を決められた日には、印刷製本から輸送や回収などに投じた費用はそのままどぶに捨ててしまう結果となってしまいます。
出版社としては、おーこわ、というしかなくなります。
あるいは、伏せ字の問題。
伏せ字というのは、欧米にも中国にもみられない日本独自の文化だそうで、だれが伏せ字業務を担当するのかというと、官憲側ではなくて、出版社の編集者です。
編集者がおかみに配慮しつつ、こーりゃまずいだろうな、と判断される文言をマルマルやバツバツやテンテンに置き換えてゆくわけで、それは結果として、執筆者や出版社のみならず、伏せ字のある本や雑誌を手に取った読者にまで、不適切な思想なり表現なりを公開することへの恐怖心を植えつけることになります。
まさしく、おーこわ、と思わざるをえないことになるわけです。
乱歩が直面した検閲の具体例として、『貼雑年譜』に記されているところが紹介され、配布資料にも引用されておりましたが、ここでは省略しておきます。
それから、乱歩が鳥羽造船所の「日和」に発表した「厖雑より統一へ」も、『貼雑年譜』で全文をお読みいただけます。
以上、先週の土曜日に拝聴してきた講演の概要をお伝えいたしました。
ちなみに、会場はこんな感じでした。
九十一人の入場者には、やはり高齢者が目立ちました。
どうでもいいことですけど、たぶん乱歩作品なんて一篇もお読みになったことがないのだろうな、と思われるかたがたくさんいらっしゃるように見受けられました。
さ、書きかけただけでほったらかしにしてある「伊賀別筆」の漫才、けけけけけ、とかいいながら、つづきを書くことにしようかな、っと。
1月31日、名張市武道交流館いきいきで催された尾西康充先生の講演会の話題、先日のつづきです。
新聞報道によれば、正確な入場者数は九十一人でした。演題は「江戸川乱歩の21世紀」、テーマは次のふたつでした。
(1)社会の格差と乱歩
(2)表現の自由と乱歩
つまり、21世紀のわれわれが直面している問題は、かつて乱歩が向き合っていた問題でもあった、ということで、まず、トマ・ピケティさんの著作をまくらにした格差の問題。
格差と乱歩といえば、こんな映画が思い出されます。
お暇でしたらどうぞ。
スポットがあてられたのは鳥羽時代の乱歩で、乱歩の生涯のうち鳥羽で過ごした時期はもう少し重視されるべきだろう、と尾西先生。
たしかに鳥羽は、乱歩が奥さんと出会った場所、といった印象で認識されることが多く、作品とのかかわりは、「パノラマ島奇談」や「算盤が恋を語る話」の舞台装置として語られるくらいです。
乱歩と鳥羽についておさらいしておきますと、乱歩は大正6年の11月、父親の知人の世話で鳥羽町にあった鳥羽造船所に就職します。
配属は電気部庶務係でしたが、技師長だった桝本卯平の知遇を得て、かなり気ままな勤めを容認されました。
で、同僚と遊興にふけったり、鳥羽おとぎ倶楽部を結成して、劇場や小学校でイベントを催したり、といったあたりのことは、こちらでもご確認いただけます。
▼名張まちなかブログ:江戸川乱歩年譜集成 > 大正7年●1918
乱歩が編集にあたった雑誌「日和」の第一号は、発行日が11月15日。
伊勢新聞の新刊雑誌評で、鳥羽造船所と鳥羽町の「意志疎通円満ならしめ以て会社の隆昌と鳥羽の繁栄とに資せんとしたるもの」と紹介されたとおり、在来の住民と鳥羽造船所のニューカマーとのあいだに生じていた不和をやわらげることが発刊の目的でした。
12月15日付の「日和」第二号の巻頭に、乱歩は「厖雑より統一へ」と題した評論を発表しますが、ここに鳥羽暴動が登場します。
ちなみに、「厖雑」は「ぼうざつ」と読み、「入りまじって雑然としていること。また、そのさま。乱雑」と手もとの辞書にあります。
鳥羽暴動の発生はこの年、つまり7月に富山県で発生した米騒動が全国にひろがりをみせた大正7年の11月7日でした。
尾西先生によれば、鳥羽造船所で働く職工は多額の賃金を得て景気がよく、地元の人間はそうではない、という格差が生じていて、職工相手には家賃や諸物価を高くすることが常態化、職工は町民に悪感情を抱いていたとのことです。
11月7日、そうした悪感情がついに爆発し、職工約二百人が町内二百九十戸あまりを破壊するにいたりました。
被害がもっとも甚大だったのは、職工と地元民とのあいだに異なる価格を設定して暴利をむさぼっていた料理旅館で、逆に床屋と風呂屋とは、職工をわけへだてしなかったため被害をまぬがれたといいます。
鳥羽暴動は「日和」第一号発行日の八日前、ということになりますが、記事として取り扱われたのは第二号でした。
その巻頭で、乱歩は、
「過般職工対鳥羽町民の軋轢が、所謂鳥羽暴動と顕れた」
と鳥羽町を震撼させた一大事件をとりあげ、
「要するに鳥羽暴動は結果に於て、鳥羽町と我会社との融和統一を齎したものと云ひ得る」
と論じて、
「更らに言ふ。我等は今や統一に努力すべき時代に入たのである」
と結んでいます。
それほど簡単に融和統一がもたらされはしなかっただろうな、と思われますが、鳥羽造船所が発行する雑誌としては、雨降って地固まる、みたいなことを書くしかなかっただろうな、とも思われます。
とはいえ、暴挙には直接加わらなかったにせよ、乱歩が鳥羽造船所の社員として、つまり当事者のひとりとして、鳥羽暴動にかかわっていたことは事実で、それが乱歩に影響を与えたのではなかったか、というのが尾西先生の推測です。
配布資料のひとつ、尾西先生の「江戸川乱歩と鳥羽騒動私見」から、ちょっと長くなりますが、結びを引用。
では、この暴動の当時、乱歩は何をしていたのだろうか。職工ではなく、事務職であった乱歩が暴動に直接的に参加したとは考えられない。『貼雑帖』を読めば、まったくちがった相貌がみえてくる。乱歩によれば、「大正七年秋デアツタカ、物価騰貴ノタメ月給ガ一躍三倍程ニ上ツタコトガアル。ソコデ私ノ収入ハボーナスヲ加算スルト百円程ニナツタ。ソンナコトカラデアラウ、同年十一月ニハ鳥羽町ノ松田トイフ金持医師ノ別荘ヲ二十円ホドノ家賃デ借リ受ケ、一人デソコニ住ムコトニシタ」という。つまり、この時期の乱歩は──それまで(ボーナス)を除く)月給は二十円であった──贅を存分に味わう側にいたのである。
さらに『貼雑帖』には、鳥羽造船所を退職する際に、「退職金ハ僅カ三百円程デアツタガ、鳥羽ノ料亭ソノ他ノ借金ハ千円ニモ上ツテヰタノデ、到底支払ヒヲスルコトガ出来ズ、ソノ返済ハ後日ヲ期シテ、ソノマヽ東京ヘ出タノデアル」とある。職工が打ちこわしに向かった料亭で、乱歩は享楽生活を送っていたのである。
労働運動に関する記事を執筆する一方、料亭で一〇〇〇円もの借金を抱えるまでに放蕩していた乱歩は、何を見ていたのだろうか。インフレの嵐のなかで生活格差が拡大し、人びとは互いに嫉み、疑い深くなっていた。乱歩の作品に登場する高等遊民の主人公は、「貧すれば互いのルールも破られるのである。また、貧しい者が貧しい友人をたたきのめすこともあるだろう」(10)(松山巖氏)と見透かせるような視点を持っていた。
鳥羽町では一九一七年一二月二〇日に、一八四戸三九一棟を焼失させる大火もあった。そして一八年には、米価が年間二倍になっただけでなく諸物価も一斉に上昇し、一般賃金も倍増していた。たとえば、鳥羽町の洋服仕立職人の日当は、一九一八年三月の九〇銭が一九年三月には二円二〇銭、大工の日当も一円から二円に上がった。公務員や教員に対して、年度途中から三〜五割の臨時給与を支給することになったため、鳥羽町の歳出は一九一七年度の一六四二万円から一八年度の三〇五八万円、二〇年度の四六二一万円へと急増することになったとされる(9)。
乱歩が鳥羽を去った一九一九年の五月、鳥羽造船所製罐部の職工たちが労働争議を起こした。第一次世界大戦中に実施した賃金二割増を会社側が一方的に打ち切ったとに、職工が反発したからであった。一九一八年一一月一一日に大戦が終結し、大不況の波が日本社会を飲み込もうとしていた。この年には、石川島造船所、神戸川崎造船所・兵庫分工場、長崎三菱造船所、三菱神戸造船所、三井物産玉造造船所、播磨造船所でも労働争議が起こっていた。
他方、乱歩に雑誌編集の仕事を与えた桝本卯平は、一九一九年一〇月、第一回国際労働会議に労働者代表として出席するために渡米した。政府の水面下の工作によって選ばれた桝本は、官選代表として労働組合から非難されていた。帰国後、「労働王桝本氏が宿論の理想的自治工場を名古屋に設立」という見出しの記事が「新愛知」(一九二一年五月三〇日)に掲載されている。桝本によれば、「工業自治は労働者の最も自覚したもので資本主の工業の材料を提供したものに依つて労働者が作業しその利益金は資本主と労働者が対等で分配し労働者は又その利得金の一部を割つて積立てゝ一つの別個財産にして病気其他の用意金にして居る」という。労働争議が頻発化し、労使関係が大きな社会問題になってゆくなか、桝本はみずから工場を設立し、自己の理想を実現させようとした。その一方、理想とは懸隔した境域に着目し、人間の内奥に潜んでいる衝動や欲望──たとえば〝変態的な犯罪嗜好癖〟など──を推理小説のなかで巧みに描き出そうとしたのが乱歩であった。
(4)『鳥羽市史』下巻(鳥羽市史編纂室、一九九一年三月、一九三頁)
(9)(4)と同じ、一八八頁
(10)松山巖『乱歩と東京 一九二〇 都市の貌』(一九九四年七月、筑摩書房、八一頁)
乱歩は大正10年、日本工人倶楽部の書記長に就任し、機関誌「工人」の編集に従事、頻発する労働争議に着目して、8月号を「最近労働争議記録号」として発行しています。
▼名張まちなかブログ:江戸川乱歩年譜集成 > 大正10年●1921
乱歩は格差社会を生き、労働問題への興味を持続させていましたが、それを桝本卯平のように資本家と労働者の対立という単純で直接的なテーマとして捉えるのではなく、格差のなかに生きる人間の内奥に眼を向け、そこに潜む衝動や欲望を描き出すことを選んだ、というのが尾西先生の結論でした。
そういえば、と思い出されるのは「二銭銅貨」で、朝日新聞の記者に化けてさる工場の職工の給料をまんまとせしめた紳士盗賊は、支配人からまさしく職工待遇問題を取材しておりましたが、あのシーンには「日和」と「工人」で編集者として労働問題にかかわった乱歩の実体験が投影されていたはずですし、鳥羽で享楽や放蕩、つまり贅沢の味をおぼえたあとに職業を転々し、執筆当時は父親の家でニート生活を送っていた乱歩個人の境涯を考え合わせれば、
「あの泥棒が羨しい」
という冒頭の一文も、身をもって格差を生きた人間の言葉として、新たなアクチュアリティを帯びてくるようにも思われます。
以下、つづきますが、ひとつ余談を記しておくと、鳥羽暴動が発生した当時、乱歩は弟ふたりと古本屋を開く計画を練っていました。
鮎川哲也の『幻の探偵作家を求めて』に収められた「乱歩の陰に咲いた異端の人・平井蒼太」には、末弟の敏男から取材したこんなエピソードが記されています。
「兄が鳥羽造船所に勤めていた頃、われわれ下の兄弟もみかん山の麓の借家に住んでいました。ある夜、町の若い衆の造船所に対する反感が爆発して、ビストルをぶっぱなす事件が起りました」
造船所の職員が高給をとっている、しかも購買組合でものを安価に買っている、といったことが原因だったようである。
「ピストルの音を聞いたわたしはびっくりして裏のみかん山へ逃げ込んだのですが、兄(蒼太氏)は家の中の火の始末をしてから、遅れてやって来ました。そのときわたしは、やはり兄だけのことはあるなあと感じたものです」
敏男の言がどこまで事実を伝えているのか、そのあたりのことはよくわかりません。
もしかしたらと予想はしていても現実に起きてみるとやはり言葉を失ってしまわざるをえないことというのは実際にあるものだ、ということをあらためて実感していた夜明け前、きのうの講演の概要をブログで教えてくれ、と知人から連絡を受けました。
とりかかることにいたします。講演というのは、これです。
定員は百人でしたが、事前に七十人の申し込みがあり、私のような飛び入り参加も十人あまり、とのことで、会場はほぼ満員の盛況でした。
講師の尾西康充先生にはお目にかかったことがありませんでしたので、開演前、名張市名物二銭銅貨煎餅など手みやげに、そそくさとご挨拶を申しあげました。
この二銭銅貨煎餅、むろん食べたことはあるものの、箱のなかになにが入っているのかはまったく知らず、というか、気にもしていなかったのですが、先日、高井信さんにお送りしましたところ、箱の中身をこんなぐあいにご紹介くださいました。
▼ショートショートの…:乱歩煎餅 二銭銅貨(2015年1月1日)
さて、講演会の話題です。
主催は三重大学、名張市教育委員会、三重県生涯学習センターとなっておりますが、「みえアカデミックセミナー2014移動講座」という名称からもわかるとおり、三重大学の先生がたが県内各地を訪れて一般向けの講演をおこなう、という企画の一環で、名張市はそれに手をあげただけ、いつもいつものことながら、自分ではなにも考えず、ただただありものをもってきただけの話です。
講演会終了後、会場で出会った知人と立ち話をしたのですが、乱歩生誕百二十年でも名張市はなにもしませんでしたね、どうしてですか、と尋ねられましたので、名張市役所のみなさんは乱歩のことなんかなにも知らないし、そもそもなにも考えないことにしているし、できるだけ働かないようにもしているし、それ以上の問題として、名張市にはとにかくお金がない、ということがあって、乱歩生誕百二十年記念事業にまわせる予算なんてただの一円もなかったと思うぞ、との見解を述べておきました。
そういえば、おりしもきのう、こんなニュースが報じられました。
▼毎日新聞:名張市議会:視察欠席で処分検討 柏議員、財政難理由に /三重(2015年1月31日)
尻切れとんぼで恐縮ですが、無断転載しておきます。
名張市議会:視察欠席で処分検討 柏議員、財政難理由に /三重
名張市議会の教育民生委員会(7人)に所属する柏元三議員(71)が、市の財政難を理由に、委員会の行政視察を欠席したとして、議会から処分を検討されていることが30日、分かった。柏議員は「視察はしっかりとした準備をして目的意識を持ったものでなければ費用対効果が得られない」と反論している。
柏議員によると、行政視察は28日から3日間の日程で、岡山県倉敷市と岡山市、...
名張市におけるひさびさの明るいニュースであり、もっと大々的に報じられてしかるべき話題でもあるんですけど、ウェブニュースはこれだけみたいですからちょっと補足しておきますと、名張市の財政が危機的な状況にあるというのに、市議会議員が目的もあいまいなら効果も見込めないような視察旅行に出かけるのはいかがなものか、ってんで事前に欠席届を提出し、実際に視察に参加しなかった議員先生がいらっしゃって、その先生が議会から処分されそうだ、ということです。
ふつうに考えれば、この処分されそうになってる議員先生にとても共感をおぼえる、という市民は少なからず、というよりかなりたくさん存在するのではないかしら、と私には思われます。
というか、名張市のみならず日本全国津々浦々、どちらの自治体にお邪魔いたしましても、議員先生の視察なんて物見遊山の慰安親睦旅行に決まってんだろーが、というのが通り相場なのではないのかしら。
視察旅行に正面から疑問を呈する市議会議員が登場した、というのは、名張市にとってまちがいなく明るいニュースであり、なりゆきに注目したいと思います。
ことほどさように名張市は財政が火の車、お金がないから新年度予算が編成できないらしい、といううわささえ聞こえてくるほどで、そういえば昨年12月、ある伊賀市民のかたと話をしていたら、名張市はいっそのこと財政再生団体になってしもたらどうでんにゃ、そしたら職員と議員の給料、大幅にカットできまっしゃろ、とのことで、そういえばそうだな、と私は思いました。
ほんと、そっちのほうがいいかもしれんな、といまも思います。
ともあれ、たとえお金があったとしても、まともな乱歩関連事業なんてとてもできない名張市なのに、そこへもってきてお金が全然ありませんというのですから、これはまさしく鬼に金棒、乱歩没後五十年だからといって、名張市になにかを期待するなんてことは絶対にしないでくださいね。
さて、講演会の話題です。
受付で手渡された配布資料に眼を落として、私は一驚を喫しました。
ピケティの引用で始まっていたからです。
トマ・ピケティさんは現在たまたま来日中でいらっしゃって、あちらこちらに引っ張りだこ、きのうはこんなニュースが報じられてました。
▼日本経済新聞:ピケティ教授、東大で講義 「公平な社会を作って」(2015年1月31日)
引用はいうまでもなく『21世紀の資本』からのもので、原文のまま引きますとこんな感じ。
トマ・ピケティ『二十一世紀の資本』「一九七〇年代以来、所得格差は富裕国で大幅に増大した。特にこれは米国に顕著だった。米国では、二〇〇〇年代における所得の集中は、一九一〇年代の水準に戻ってしまった──それどころか、少し上回るほどになっている」「資本収益率(利潤、配当金、利息、貸出料のように、資本から入ってくる収入)が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す」最高八〇%の累進所得税
いわゆる「r > g」、すなわち「資本収益率 > 経済成長率」ってやつで、これは要するに、いくら一生懸命働いてみたってクリックひとつで株やなんかを動かしてる人間にはとても勝てない、ということで、「最高八〇%の累進所得税」というのは、格差をなくすための対策としてピケティさんが提唱していることなんですけど、かなり厳しい数字ですし、アマゾンとかグーグルとか、それからスターバックスとか、タックスヘイブン利用して税金逃れしてる巨大企業もありますしね、と尾西先生は講演の冒頭で引用部分の説明をしていらっしゃいました。
いきなりピケティですから、聴衆はすっかり度肝を抜かれてしまったかもしれません。
私もべつにメモをとるわけでもなく、ただ拝聴していただけですから、講演内容を正確に再現することは不可能なんですけど、名張市の財政事情にも、あるいはいわゆるイスラム国のテロリズムにも、どちらにもかかわっているであろう格差の問題をまくらにして、尾西康光先生の講演「江戸川乱歩の21世紀」がはじまりました。
以下、つづきます。
さあ、本日も住め住め詐欺の聖地、三重県名張市からお届けいたしますけど、ほんとに気をつけてくださいね。
腐れ公務員などというものは、自分たちの勝手な都合を平気で地域住民に押しつけてくるものなの。それが、連中のお仕事なの。
先日、おとといのことですけど、名張市の住め住め詐欺にご注意ください、というエントリを公開いたしましたところ、いやなことがあって三日ほど落ち込んでいたのだが、住め住め詐欺というフレーズに涙を流しながら大笑いして、いやな気分も吹き飛んでしまいました、芸能の力はすごいですね、とのメールをお寄せくださったかたがありました。
お役所の愚かしさを浮き彫りにしてさしあげるのも、芸能というもののだいじなお役目のひとつなんですけど、こと名張市にかぎっていえば、わざわざこっちからやんなくたって、お役所のみなさんがみずから愚かしさを全開にしてくれますから、ま、わかりやすいっちゃわかりやすい。
たとえば、住め住め詐欺におけるところの、
「だから、名張に決めました」
「子育てするなら名張」
「豊かな自然がいいね」
とかいうキャッチコピーですけど、いったい、いまは、いつなの?
経済が成長して人口が増加をつづけてた時代ならともかく、いまやその正反対、衰退と縮小の時代にあって、こんな焦点のずれまくったコピーが売りになるとでも思うておるのか。
いつもいつもいうことですけど、なんで名張市は、底知れぬほどあほなことであっても、まったくのノーチェックで世に出してしまうのであろうな。
ふつうなら、どっかでストップがかかっとるはずのことでも、名張市は平気で世に問い、世に笑われとりますけんね。
なんでこんなばかなことになっとるのか、といいますと、われらが名張市は昨年、市制実施六十周年を迎えたところではありますけれど、毎年まいとし、ほんとにもうね、来る年もくるとしも、ひたすらばかばっか雇ってきた成果なわけです。
したがいまして、名張市役所なんてもういいだけ腐っとるわけなんですけど、それならせめてお役所の外部からチェックが入るようにすればいいじゃん、とお思いの諸兄姉にお知らせしておきますと、「伊賀一筆」第一号の手記でも張り扇入りで力説いたしましたそのとおり、お役所のみなさんは外部がとても大嫌い、どうしても外部と連携しているふりをしなけりゃなんないときは、自分たちにやさしくしてくれるひとたちだけを相手にするわけなの。
どんなひとたちか、というと、たとえば、こんなひとだと思います。
(昨日)午後から名張市社協へ。 第3次地域福祉活動計画の策定委員会。「地域自治」の進んだ自治体で、「地域福祉計画」と「地域福祉活動計画」はどうあるべきか。... http://t.co/pqWGCHPqP2
— ITAI Masanari (@itamasa0079) 2015, 1月 27
なんなんだろうな、この先生。
名張市の実情なんて、ほとんどなんにもご存じないと思うんですけど、なにを根拠に名張市の地域自治がどーたらこーたらおっしゃっておるのであろうな。
「なばりしは やくざに やさしい まちづくり」
とか、
「おやくしょは みうちに やさしい しみんに きつい」
とか、そういうことをまったくご存じなくて、ただただ歯の浮くようなことを並べ立ててらっしゃるだけではないのか。
困ったものだなあ。
ま、官と学とが協力して、お役所の愚かしさをひろく発信してくれてるわけですから、名張市民のひとりとしては、もって瞑すべきかもしれませんけど。
つづきまして、再度、こちらをご案内。
▼2014年12月27日:みえアカデミックセミナー2014移動講座
フライヤーはこちらです。
定員は先着百人、とのことですが、たぶん、当日の飛び込みもOKだと思います。
問い合わせその他は、こんにちはッ、教育やくざ三重県教職員組合名賀支部のほうから来た者ではない男ッ、でおなじみの名張市教育委員会(電話0595-63-7892)へどうぞ。
本日も名張市からお届けいたしますが、先日にひきつづきまして、こちらの一件です。
▼伊賀タウン情報YOU:リーフレットで住みよさPR 都市部からの移住者獲得目指す(2015年1月22日)お役所のみなさんは、無責任な大うそを並べ立ててひとをだますことなんて平気の平左でいらっしゃるんでしょうけど、手前のような市民としては、お役所による住め住め詐欺、座して看過するのはなんとも耐えがたい。
というか、こんな幼稚な詐欺にひっかかるひとはまずいないと思いますけど、だまされるひとより、むしろ、だますほうを問題にしたい。
だましてるのは、だれか、というと、「市広報対話室が中心となり庁内での意見を踏まえながら」とのことです。
つまり、「手前どもはなにも考えさせていただかないことにさせていただいております」でおなじみの名張市役所のみなさんが、ただの思いつきでしかない意見とやらを出しあってみた結果が、
「だから、名張に決めました」
「子育てするなら名張」
「豊かな自然がいいね」
とか、歯の浮くようなキャッチコピーなわけなのね。
しかし、これはもうね、どう考えてみても、
「なばりしは やくざに やさしい まちづくり」
とか、
「おやくしょは みうちに やさしい しみんに きつい」
とか、名張市立名張小学校のよい子たちによるお役所標語のほうが、はるかにレベルが高いざんす。
大うそでかためたコピーと、真実を切々と訴える標語とを比べれば、後者に軍配があがるのは当然のことどっしゃろ。
広報対話室、っていうくらいなんだから、たまにはほんとのことも広報したらいいと思うんですけど。
てゆーか、市民はいろいろ知ってますぜ。
▼2ちゅんねる:三重県名張市(タミフル仲間) [転載禁止]©2ch.net > 219(2015年1月23日)
お役所のみなさんが無責任なのはあたりまえのことですけど、しかし、それにしても、ここまで無責任なことがよくもできるものだ。
名張市にはお金がありませんので、固定資産税を値上げすることにいたしましたー、とか、名張市にはお金がありませんけど、職員の給与は値上げすることにいたしましたー、とか、そういった事実もちゃんと公開したうえで、衰退一直線の名張市にどーか住んでくださいねー、とひろく呼びかけるのが筋というものであってじゃな、名張市がいまやってることなんて、はっきりいって、正真正銘、ほんまもんの詐欺どっせ。
都市部のみなさん、ごちゅーいあさーせ。
本日付日本経済新聞の文化面で、ありがたや、「伊賀一筆」第一号をご紹介いただきました。
紙面は、こんな感じです。
日経土曜の文化欄は乱歩没後50年。 pic.twitter.com/btVAQIEOr2
— Parker (@P_RedZweigen) 2015, 1月 24
ウェブ版では、冒頭だけお読みいただけます。
▼日本経済新聞:江戸川乱歩没後50年 世代超え継がれる奇想 研究や映像化相次ぐ(2015年1月24日)
ここを先途と、宣伝に努めたいと思います。
フライヤー、JPG版です。
こちら、やや重のPDF版です。
目次はこちらで、ご確認いただけます。
▼2014年12月28日:伊賀一筆 第1号
発行直後のあれこれは、だいたいこんなところでございました。
▼2014年12月10日:無事に発売が開始されました
▼2014年12月10日:おかげさまでつつがなく
▼2014年12月11日:握手券はついておりません
▼2014年12月11日:あっというまに首位陥落
▼2014年12月12日:在庫切れであいすみません
▼2014年12月12日:再入荷したみたいです
▼2014年12月13日:ふたたび首位でがんす
「伊賀一筆」第一号は、オンライン書店アマゾンのみで取り扱っております。
▼Amazon.co.jp:伊賀一筆
どちらさまも、よろしくお願い申しあげます。
お寒うございます。
しばらくおとなしくしておりましたところ、というのはむろん、ネット上で、という意味ですが、けさなどあるかたからメールを頂戴し、やくざになにかされたのか? とお尋ねをいただきました。そんなことはありません。
雑務がちょっと立て込んでいるだけの話です。
名張市もこのところ平穏なもので、動きといえばこんなところか。
▼伊賀タウン情報YOU:地域活力創生本部を設置 地方創生に向け戦略練る 名張市(2015年1月16日)
練る、ったって、「手前どもはなにも考えさせていただかないことにさせていただいております」でおなじみの名張市役所のみなさんが、いったいなにをお練りくださるというのか。
もしかしたら、寝る、のまちがいではないのかしら。
というか、
「市長に迷惑はかけられないが市民には平気で迷惑をかけられる男ッ」
でおなじみの副市長さん、まーだ辞表をお書きになってはいらっしゃらないようじゃな。
いやー、思わず漫才のネタにつかってしまいそうではないか。
いっぽう、けさはこんなニュースも。
▼中日新聞:都市部の皆さん! 移住は名張で 市がPRパンフ作成(2015年1月22日)
一部引用しときます。
<名張市の人口減少> 高度経済成長期、関西のベッドタウンとして人口が3倍近い8万人余りに急増。ここ5年、進学や就職などで毎年2000人が県外へ転出する一方、県外からの転入は1600人ほど。当時、移住した住民が退職世代になり、今度は急激に高齢化しており、若年の都市部への流出が、少子高齢化に拍車をかけている。
かにかくに、名張は衰退一直線、都市部のみなさん、だまされんなよ。
実際、お役所のみなさんなんて、市民をだますことなんか屁とも思ってないんだからな。
へッ。
三連休もきょうでおしまいですけど、連休中に仕上げておきたかったお仕事が全然はかどらなくて、きのうなんか付録雑誌「伊賀別筆」のパイロット版をつくったりなんかしておりました。
いわゆる現実逃避です。
先日は、表紙のJPG画像をごらんいただきました。
これですね。
本日は、きのうつくったパイロット版のPDFをどうぞ。
ちなみに佐賀県では、図書館が単なる無料貸本屋であると信じ込み、市立図書館をTSUTAYAに丸投げするなどというばかなことをやった市長さんが、きのう投開票の知事選に出馬して落選なさいました。
▼佐賀新聞:【本記】佐賀県知事選は山口氏が初当選(2015年1月11日)
▼NHKニュース:佐賀県知事選 新人の山口氏が初当選(2015年1月12日)
フランスではこれ。
▼NHKニュース:テロに抗議のデモ行進 160万人以上参加(2015年1月12日)
名張市ではこんな感じです。
ほんで式中のビデオメッセージで中学の先生らのあとに平井堅出てきたwwww さすが名張の有名人。笑 pic.twitter.com/U6ysDAY8Vh
— ちはるん✩today@ 成 人 式 ⋆͛ (@RU04world) 2015, 1月 11
なんとも平和で、結構なことどす。
さ、お仕事しなくっちゃ。
本日の名張市関連ニュースは、いうまでもなくこれ一本。
▼NHKニュース:名張毒ぶどう酒事件 再審認めず(2015年1月9日)むごく痛ましい話ではありますが、ある程度予想されていた結果でもあり、しかもこれ、けっして遠いところの悲劇ではありません。
「伊賀一筆」第一号をお読みいただいたかたには、あるいはおわかり願えるかもしれませんが、この国のお役人とかお役所とかのいわゆる体質が、きょうの不当決定にもまざまざと色濃く克明ににじみ出ていると、私などには思われてならぬ次第です。
なんですかもう、なにがなんだか手前には。
さて、「伊賀一筆」といえば、今秋発行予定の地域雑誌「伊賀百筆」第二十五号のおまけにしてもらおうかしら、と考えている付録雑誌「伊賀別筆」の件ですが、B6判、中綴じとして、表紙はむろんカラーではなくスミ一色、こんな感じでどうかいな、と思案しているところです。
ええかいなほんまに、という気もいたしますけど。
例の件の続報は、こんな感じです。
▼中日新聞:副市長ら損害金支払う 名張市不正支出(2015年1月8日)
▼伊勢新聞:名張市の公金不正支出 関係職員が損金補填 1700万円自主返納(2015年1月8日)
なんですかもう、なにがなんだか手前には。
今秋発行予定の地域雑誌「伊賀百筆」第二十五号に二十ページ程度の漫才を寄せ、それで「僕の図書館戦争」シリーズにピリオドが打てるかどうか、という件ですけど、かなり難しい、と思われます。
だったら、漫才だけを独立させ、小さめの活字でぎっしり組んだ別冊付録をつけてみてはどうか、と思いつきました。昔の少年雑誌には、ごうか8大ふろく、みたいな感じの別冊付録がついていて、なかには読み切り漫画の付録もあったんですけど、あんな感じで私の漫才だけ掲載した付録雑誌を「伊賀百筆」につけられないものか。
「伊賀百筆」はA5判ですから、付録雑誌はそれより小さいB6判、中綴じにして、「伊賀百筆」に挟み込んだうえ、輪ゴムをかけてしっかり固定する。
別冊付録であれば、活字が小さかったりレイアウトが本誌と異なっていたりしても、読者はさほど違和感をおぼえないのではあるまいか。
誌名はさしずめ、伊賀別筆、といったところか。
とりあえず、表紙を試作してみます。
ま、きょうはこういったあたりまで。
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