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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2026.10.03,Sat
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Posted by 中 相作 - 2012.01.15,Sun

書籍

 

乱歩・白昼夢/浮世の奈落 黙阿MIX

 斎藤憐

 平成23・2011年11月25日第一刷 而立書房

 B6判 カバー 126ページ 本体1500円

 

関連箇所

乱歩・白昼夢 人形と写し絵による

 p5-58

上演記録

 p122-126

 

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乱歩・白昼夢 人形と写し絵による

 

 序章

 

舞台上手には場面タイトルのめくり。

「木馬館」の看板。壊れて廃棄を待つ木馬が捨てられている。

下手はオルガンと小太鼓と玩具の楽器が並ぶ下座。

奥の、「征露丸」「カルピス」など大正時代の広告、新聞記事のコラージュによって浅草が浮かぶ。

 

M-1

 

 ふらりふらりちどりあし

 くるりくるり影法師 ルナパアクのピエロ

 あわれあわれ、とまらない 哀しきメリイゴウランド

 

スクリーン下りる。

上手より傀儡師。

 

傀儡師 東西、東西。歓楽の街、浅草へようこそ。私ら人間の楽しみには視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚がございまして、この五つの楽しみを娯楽と申します。が、この娯楽は政を司る方々にはえらく評判がかんばしくなく悪所と呼ばれました。明暦の大火の折り、日本橋にございました遊郭が浅草寺裏の日本堤に追いやられ、遠山の金さんの天保の改革で、私ども傀儡師も浅草六区に追放となります。人形二座に芝居が三座。柳川食いたきゃ駒形どぜう、柔肌抱きたきゃ吉原大門くぐりゃいい。アメリカのペリー提督が浦賀に来航しました嘉永六年、「花屋敷」が作られました。

 

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Posted by 中 相作 - 2012.01.15,Sun

ウェブニュース

 

毎日jp

 平成24・2012年1月12日 毎日新聞社

 

憂楽帳:受験の季節

 上川勝司

 Home > オッショイ!九州 > 社会 > 記事

 

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憂楽帳:受験の季節

 

 大学受験の季節が到来する。今週末の14、15の両日にはセンター試験がある。同試験の今回の確定志願者は約55万人で、友人の高校3年生の娘さんもその内の一人。連日、長時間勉強しているそうだ。

 

 自分が当時の共通1次試験を受けてからちょうど30年になった。将来の目的も見いだせず、「とりあえず合格出来る所を目指す」程度の受験生だったと思う。そんな風だから、直前でも勉強そっちのけで「江戸川乱歩のパノラマ島奇談」なんていうテレビドラマを、のんきに見ていたのを覚えている。結果はもちろん浪人だったが。

 

 友人に聞けば、「娘は小さい時からなりたい職業があって、一生懸命勉強してますよ」とのことで、明確な目標に向かって頑張っていることを知った。高校時代をぼんやりと過ごしていた我が身と比べ、恥じ入るばかりだ。

 

 娘さんを含め受験生の皆さん、ここまできたら、当日に実力を発揮できるように、十分に体調に気をつけてください。ありきたりですが、「夢への第一関門突破、頑張って!」の言葉を贈ります。【上川勝司】

 

毎日新聞 2012年1月12日 西部夕刊

Posted by 中 相作 - 2012.01.14,Sat

ウェブニュース

 

毎日jp

 平成24・2012年1月12日 毎日新聞社

 

伊賀学検定:来月26日に実施 初級は青山にも会場──上野商議所 /三重

 伝田賢史

 Home > 地域ニュース > 三重 > 記事

 

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伊賀学検定:来月26日に実施 初級は青山にも会場--上野商議所 /三重

 

 ◇6日まで受け付け 対策セミナーも用意

 

 伊賀地域に関する幅広い知識を問う第7回伊賀学検定(上野商工会議所など主催)が2月26日、開かれる。前回(昨年2月)、初級受検者が初めて100人を切ったため、今回は初級の検定会場を市中心部に加え、旧青山町にも設定した。申し込みは2月6日まで。

 

 検定は松尾芭蕉や忍者、江戸川乱歩など、伊賀地域の歴史や自然、文化から出題され、観光振興や郷土への愛着を持ってもらうのが狙い。初・中級は4択式で、前回の合格率は7割を超えた。史跡・旧崇廣堂(同市上野丸之内)である上級は記述式で、合格ラインは正答率9割の難関だ。前回34人の受検者に対し、合格者はわずか2人だった。

 

 上野産業会館(同)では初・中級、「夢街道あお会館」(同市阿保)では初級が受検できる。検定実施委員会の菊野善久さんは「青山、名張の方も積極的に受検してほしい」と話している。

 

 受検料は初級1500円、中級2000円、上級3000円。各書店で「伊賀学検定ドリル350問」(1000円)を販売している。28日には初・中級受検者向けに対策セミナーを上野産業会館などで開く。上野商工会議所(0595・21・0527)。【伝田賢史】

 

〔伊賀版〕

 

毎日新聞 2012年1月12日 地方版

Posted by 中 相作 - 2012.01.13,Fri

書籍

 

第2図書係補佐

 又吉直樹

 平成23・2011年11月25日初版 幻冬舎 幻冬舎よしもと文庫

 A6判 カバー 250ページ 本体495円

 

関連箇所

『江戸川乱歩傑作選』

 初出:YOOH! 6号 2006年12月

 p85-88

 

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『江戸川乱歩傑作選』

 

 江戸川乱歩という小説家の名前を初めて知った時、「なんて格好良い名前なんだ」と興奮した。乱歩、乱れ歩く。その名が、外国の作家エドガー・アラン・ポーをもじったものであると聞くに及んで、僕は更に好奇心を刺激され、江戸川乱歩という作家に興味を持った。それだけに乱歩の作品を読んだあと江戸川乱歩の本名が、あろうことか「平井太郎」というあまりにも平凡な名前であると知った時は、衝撃を隠せなかった。あの幻想的かつ官能的な作品を平井太郎が書いたとは信じたくなかったのだ。

 

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 ▼幻冬舎: 第2図書係補佐

Posted by 中 相作 - 2012.01.12,Thu

ウェブニュース

 

asahi.com

 平成24・2012年1月10日 朝日新聞社

 

島時間 第7便/北木島 元球児の石職人

 吉村治彦

 Home > マイタウン > 岡山 > 記事

 

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島時間 第7便/北木島 元球児の石職人

 

2012年01月10日

 

20120112a.jpeg

 

20120112b.jpeg

 

事務所に、甲子園で適時二塁打を打った米田雄樹さんの写真が飾ってある=笠岡市北木島町

 

20120112c.jpeg

 

機械を使って、石に穴を開ける米田雄樹さん=笠岡市北木島町

 

■北木島(きたぎしま)

 

 周囲18・3キロ。笠岡諸島最大の島。人口も最多の1085人(県調べ、2011年3月現在)。港は四つ。笠岡港から高速船で36分、普通船で45~55分。30年前は100社ほど石材会社があったが、中国産に押されるなどして約20社に減った。レンタサイクルがある。

 

■削り 磨く あしたも

 

 キィーン。

 

 研磨機が石を削る音だけが、倉庫の高い天井に反響する。

 

 ごつごつした原石から、墓石の滑らかな曲線を削り出す。研磨機を手に、米田雄樹さん(27)が目をギョロリと動かす。確かめては、また削る。少しずつ。

 

 空気が張り詰めている。

 

    ■ ■

 

 北木島は石の島だ。切り出される花崗岩(か・こう・がん)は「北木石」と呼ばれる。大阪城や日本銀行本店、東郷平八郎や江戸川乱歩の墓石にも使われた。

 

 米田さんは、墓石をつくる「栄龍(えい・りゅう)石材」の3代目。1967年創業。父龍治さん(48)、母直美さん(46)と切り盛りする。

 

 倉庫の隣にコンテナ事務所がある。壁に、パネルにした2枚の写真。同じ高校球児が、1枚ではバットを振り抜き、もう1枚では右手でガッツポーズ。

 

 応接セットに座ると、真っ先に目に入るように飾られている。

 

    ■ ■

 

 2001年、高校2年の夏。米田さんは佐野日大(栃木)の三塁手として甲子園の土を踏んだ。

 

 2回戦。同点で迎えた8回表、2死三塁。直球を振り抜くと、打球はレフトの頭上を越え、勝ち越しの二塁打となった。

 

 「ようやった! ゆうき君」

 

 甲子園に出た北木島出身者は2人目。岡山の高校でもないのに、100人近い島の人がアルプス席を埋めた。

 

 その割れるような声援に、ガッツポーズで応えた。離島のヒーローだった。

 

 小1でソフトボールを始めた。小3からは毎週末、船で本土の少年野球チームに通った。平日も午前5時半に起床。3キロ走り、腕立て伏せや素振りを繰り返した。

 

 「島出身だからと、なめられたくなかった」

 

 中学時代も、広島県福山市の野球チームに通った。その縁で佐野日大へ進学。1年の秋からレギュラーを勝ち取った。

 

 甲子園と、もう一つの夢がプロ野球だった。特待生として、横浜の大学に入った。

 

 だが、1年生の初夏。守備練習の最中、腰に激痛が走った。動けない。医師に「激しい運動はもうできない」と宣告された。

 

 頭が空っぽになった。大学を1年で中退した。

 

    ■ ■

 

 島の期待に応えられなかった――。そんな自分が情けなくて、島に戻れなかった。

 

 関東に残り、バイトで食いつないだ。四国の独立野球リーグの入団テストも受けた。最後の挑戦は、最終選考でついえた。

 

 倉敷市まで戻り、自動車メーカーなどの期間工として働いた。知人の紹介で妻(28)と出会い、22歳で結婚した。

 

 「半端なままではいられん」。父を継ぎ、石職人になろう。島へ戻ることを決めた。

 

 島の人たちはあたたかかった。「残念やったな」「これから島を盛り上げてや」

 

 父は何も言わなかった。本気なのか、試されている気がした。

 

 最初の半年は、数百キロもの墓石にひもをかけ、トラックに積む作業をこなした。

 

 父の技は目で覚えた。高価な石を削るのに、失敗は許されない。削り捨てられた石の塊(かたまり)を拾っては、研磨の練習を繰り返した。

 

    ■ ■

 

 1球1球に魂を込めるように、目の前の石に向き合う。

 

 「今は野球と同じくらい、石の仕事が好きになった」

 

 墓石は、亡くなった人と、生きている人の心をつなぐ。硬い石から、やわらかく、あたたかいものを削り出したい。

 

 そんな思いを込めて、黙々と削り、磨く。(吉村治彦)

Posted by 中 相作 - 2012.01.12,Thu

雑誌

 

週刊現代 11月19日号

 平成23・2011年11月7日発売 第53巻第44号 講談社

 B5判 222ページ 定価400円(本体381円)

 

わが人生最高の10冊

 北村薫

 構成:伊藤淳子

 日本一の書評 現代ライブラリー > p128-129

 

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わが人生最高の10冊

 

子どもの頃から中1までに読んだ本。

 

今週の選者/作家北村薫さん  

 

 「人生最高の10冊」を挙げろと言われても困ります。そこで、ここでは中学1年までに読んだ本の中から特に印象に残っているものを、読んだ順に10冊選んでみました。中学1年までとしたのは、そのころ引っ越しをしていて、「あの家のあそこにあった卓袱台で読んだな」というような一連の記憶として残っているのがそこまでなんです。

 

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 ▼雑誌ネット:週刊現代 > 2011/11/19日号

Posted by 中 相作 - 2012.01.11,Wed

新聞

 

週刊読書人

 平成23・2011年11月18日 第2915号 読書人

 8面 定価260円(本体248円)

 

紀田順一郎著『乱歩彷徨―なぜ読み継がれるのか』(春風社)刊行に寄せて

 鼎談:紀田順一郎、戸川安宣、平井憲太郎

 8面

 

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紀田順一郎著『乱歩彷徨―なぜ読み継がれるのか』(春風社)刊行に寄せて

 

 同時代の読者として

 

 紀田 二〇〇九年に神奈川近代文学館が主催した「大乱歩展」で講演をさせていただきましたが、その準備のために文学館の方々に話を伺ってみたことがあります。「江戸川乱歩を読んでいました」という方が数人おられた。「どういうものをお読みになりましたか」と訊くと、「少年ものは全部読みました」という。少年もので読むのをやめてしまった人が多かった。

 私の世代では乱歩を読むなら、無論大人向けの作品を含め、評論や研究も全部読んだ。当時の流行だった言葉でいうと「教養」に近いものでしたが、今はそうじゃないんですね。世代が新しくなるほど乱歩の全体像が捉えられなくなっています。

 

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 ▼週刊読書人:Home

 ▼春風社:鼎談 『乱歩彷徨』刊行に寄せて

Posted by 中 相作 - 2012.01.10,Tue

書籍

 

憧れの少年探偵団

 秋梨惟喬

 平成23・2011年11月11日初版 東京創元社 創元推理文庫

 A6判 カバー 347ページ 本体840円

 

クリスマスダンス

 初出:推理短編六佳撰 1995年11月24日 東京創元社 創元推理文庫

 初出タイトル:憧れの少年探偵団(那伽井聖名義)

 p9-64

桃霞少年探偵団対清流戦隊

 p65-131

ルナティックを捕まえろ

 p133-207

不愉快な誘拐

 p209-261

異次元ケーブルカーの秘密

 p263-332

あとがき

 p333-339

解説──江戸川乱歩を模して

 新保博久

 p340-347

 

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クリスマスダンス

 

 青山さんは一丁目のあたりを急いで歩いていました。早く家に帰らなくては。お酒をたくさん飲んでいる青山さんは、足取りもふらふらだったのですが、一生けんめいでした。

 なぜなら今日は十二月二十四日、クリスマスイブなのです。家では小学五年の太郎君、四年の美津代さんが待っているはずです。本当は家族でクリスマスパーティーをするはずでした。でも急に用事ができてしまったのです。会社から、おとくい先の人を、おもてなしするように言われたのでした。青山さんは会社員ですから、会社のいいつけは聞かなくてはなりません。その結果この時間になったのです。

 

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解説──江戸川乱歩を模して

 

新保博久  

 

 私(江戸川乱歩)が少年物を初めて連載したのが昭和十一年だから、もう四分の三世紀も昔になる。最後の「超人ニコラ」(昭和三十七年)からでも半世紀ほど経っている。それが現在まで読み継がれ、かつて親しんだのを懐しがって手に取ってくれるだけでなく、新しく読み始めている若い読者もいるのだから、大いに喜ばなければならない。

 

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 ▼東京創元社:憧れの少年探偵団

Posted by 中 相作 - 2012.01.10,Tue

ウェブニュース

 

毎日jp

 平成24・2012年1月7日 毎日新聞社

 

名張市立病院:医師、拡充の見込み 救急態勢、改善へ /三重

 矢澤秀範

 Home > 地域ニュース > 三重 > 記事

 

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名張市立病院:医師、拡充の見込み 救急態勢、改善へ /三重

 

 名張市立病院の救急医療態勢について、亀井利克市長は6日の記者会見で「ある一定の充実がある」と述べ、医師の確保が進み、4月以降に大幅改善される見通しを示した。伊賀市の2病院と実施する時間外2次救急輪番制に変更が出る可能性もある。

 

 複数の医師の確保のほか、医療機器を整備し、医師の負担を軽減するドクタークラーク(医師事務作業補助者)や電子カルテを本格導入する方針。県内の医療機関に加え、奈良県立医大など近隣の4病院と新たに連携し、医療態勢を充実させる案も示した。

 

 この日、市議会の福田博行議長も初めて年頭会見を実施した。その中で「名張もそろそろ(伊賀との)輪番ではなく、病院を充実させて市単独で生き残る方法を考えなければならない。それくらいの意志で(医療態勢の)充実に努めてほしい」と市に対して注文を付けた。【矢澤秀範】

 

 ◇市長が会見用バックボード

 

 6日の記者会見で、亀井利克市長は、市章やマスコットキャラクターをあしらった「会見用バックボード」の前に座った。市をPRしようと広報対話室が初めて製作した。

 

 幅約3メートル、高さ約2・2メートル。「市の花」キキョウを由来とする紫色を基調に、「三重県名張市」の文字と市章、キャラクター「なばりのナッキー」を配置した。観光名所の赤目四十八滝▽青蓮寺湖▽江戸川乱歩生誕地▽観阿弥創座の地--の文字と写真も加えた。

 

 4枚に折りたたみ、持ち運びが可能。予算は約7万円。【矢澤秀範】

 

〔伊賀版〕

 

毎日新聞 2012年1月7日 地方版

Posted by 中 相作 - 2012.01.09,Mon

ウェブニュース

 

毎日jp

 平成24・2012年1月5日 毎日新聞社

 

私だけのふるさと:川瀬七緒さん 福島県白河市

 根本太一

 Home > ニュースセレクト > 話題 > 記事

 

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私だけのふるさと:川瀬七緒さん 福島県白河市

 

20120109a.jpg

 

かわせ・ななお 推理作家。1970年生まれ。文化服装学院卒。デザイン会社勤務を経て、07年から執筆活動。著作に「静寂のモラトリアム」「ヘヴン・ノウズ」。昨年「よろずのことに気をつけよ」で女性では15年ぶりの江戸川乱歩賞。子ども服デザイナーの顔も持つ。

 

 ◇夢中で摘んだクローバー

 

 白河市は、小峰城を中心に栄えた古い街です。奥州への入り口となる「白河の関」もありました。築城の際は、組んでも組んでも石垣が崩れるので棟りょうの娘を人柱にした言い伝えがあって、逃げる彼女を捕らえた地とされる「追廻(おいまわし)」という町名が残っています。供養に植えられた「おとめ桜」が春には悲愴(ひそう)なほど美しいんです。

 

 信仰心のあつい土地で、道のあちこちにお地蔵さんが立っていました。無縁墓地は石をピラミッド状に積み上げ、てっぺんに納骨堂を載せてありました。その扉の隙間(すきま)をのぞいたり、鬼ごっこや隠れん坊をしたり、お寺とお稲荷(いなり)さんが私たちの遊び場でした。不思議に幽霊は怖くなかったんです。

 

 ただ、わら人形を見つけた時には、さすがにゾッとしましたね。人形の上に大人の男性の写真を重ね、杉の木に五寸くぎで打ち付けられていたんです。クモの子を散らすように皆で逃げ帰りました。あの記憶だけはいまだに強烈によみがえってきます。

 

 * * * *

 

 本はたくさん読みましたが、外で遊ぶ方が多かったですね。母方の祖父が高校の生物の教師で、よく観察に付いていったものです。四つ葉のクローバー集めがはやって、群生している場所を見つけて喜々として摘んでいたら、その先の草むらと思っていた地面が実は沼で、ドボンと落ちてしまって。助けられ、一命を取り留めたということもありました。

 

 女の子なのに、虫に触るのも平気でした。そうそう、机の中に入れておいたカマキリの卵がふ化してしまい、家じゅう幼虫だらけになって母にものすごく叱られたなあ。祖父母が住んでいた隣村では、アオダイショウを土蔵で飼っている家もあったそうですよ。ネズミ退治に役立つんです。

 

 マムシは目と鼻の間に熱センサーを備えていて、人の列が通ると、2人目が狙われやすいそうです。農作業に危険なので足で頭を踏んづけ首を持つんですが、駆除は慎重にしました。マムシって卵を体の中でかえして産み落とすんです。腹を傷つけでもしたら、たくさんの子ヘビが飛び出て大変なんです。

 

 ただ、楽しいと感じられたのは小さい頃だけでした。閉鎖的で干渉が激しく、あまりにも濃密な共同体。一人でいたい性格なのに、放っておいてくれない世間が、煩わしかったんです。成長するにつれ、故郷を捨てたい思いが強くなっていきました。

 

 * * * *

 

 東京での生活が長くなり、離れた今だから落ち着いて見つめられるような気がします。心の奥底では、郷里への愛があふれているんですね。過疎になって駄菓子屋さんや商店がつぶれていき、実家の写真館も閉じました。そして、今回の震災。人柱をささげて組み築かれた石垣も再び崩れてしまいました。

 

 私の小説は、いつも古里の描写から始まります。田舎の風景や風習だったり、宗教的な因習だったり。子どもの頃に虫たちと遊んだ体験をミステリーに生かせないかとも、試行錯誤中なんです。素材は白河に詰まっていたんですね。【聞き手・根本太一】

 

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 ■人物略歴

 

 ◇かわせ・ななお

 

 推理作家。1970年生まれ。文化服装学院卒。デザイン会社勤務を経て、07年から執筆活動。著作に「静寂のモラトリアム」「ヘヴン・ノウズ」。昨年「よろずのことに気をつけよ」で女性では15年ぶりの江戸川乱歩賞。子ども服デザイナーの顔も持つ。

 

毎日新聞 2012年1月5日 東京夕刊

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