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平成24・2012年12月14日 moon-light
美輪明宏版「黒蜥蜴」2013年上演
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2012年12月14日
美輪明宏・木村彰吾・中島歩出演。美輪明宏版「黒蜥蜴」が2013年4月より上演されます。
「黒蜥蜴」は、1934年に江戸川乱歩が1934年に発表した探偵小説。
宝石などの美しいものを狙う女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が対決する物語。
1961年には三島由紀夫が戯曲化。1962年に水谷八重子の主演で初演されています。
美輪明宏(当時・丸山明宏)版は、1968年に初めて上演。
2003年には美輪明宏演出・美術・衣裳、パルコの企画・制作、明智小五郎役に高嶋政宏、雨宮潤一役に木村彰吾を迎えて上演。
この公演は、2005年、2008年にも再演されています。
そして2013年、5年振りの再演が行われます。
キャストは、黒蜥蜴役を美輪明宏、明智小五郎役を木村彰吾。
オーディションで選出された雨宮潤一役を中島歩、岩瀬早苗役を義達祐未。
その他、白川和子、若林哲行が出演。
「黒蜥蜴」は、2013年4月5日から5月6日に東京・ル テアトル銀座で上演。
2013年5月から6月に大阪・名古屋・広島・仙台・福岡ほか全国公演の予定。
東京公演のチケットは全席指定、S席11,000円、A席7,500円、BOX席(2名)20,000円(税込)で、2013年1月20日発売。
●「黒蜥蜴」
日程:2013/4/5~5/6 ル テアトル銀座(東京)
2013/5~6 全国公演
演出・美術・衣装:美輪明宏
脚本:三島由紀夫
原作:江戸川乱歩
出演:美輪明宏/木村彰吾/中島歩/義達祐未/白川和子/若林哲行
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ORICON STYLE
平成24・2012年12月13日 オリコン
新人俳優・中島歩、美輪明宏主演舞台でデビュー
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2012年12月13日 18時00分
本格的に俳優デビューを飾る中島歩(24)
舞台『黒蜥蜴』イメージカット
新人俳優の中島歩(24)が舞台『黒蜥蜴』でデビューを飾る。中島が演じる雨宮は、主演の美輪明宏演じる女賊・黒蜥蜴に拾われ、愛人となる美青年。愛する黒蜥蜴が明智小五郎に惹かれていく姿に煩悶するという役どころだ。オーディションで約200人の中から同役をつかんだ中島は「雨宮の純粋さ故のみじめさを出したい。容姿が美しいという設定なのですが、その美しさがみじめに見えたり、悲しそうに見えるように表現できたら」と意気込んでいる。
原作は、1934年に発表された江戸川乱歩の探偵小説に、三島由紀夫が脚本し1961年『婦人画報』に発表した作品。宝石など美しいものを狙う美貌の女賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎が対決する。1962年に舞台化され、1968年には美輪明宏を迎え上演した。
以前はモデルとして活動していた中島だが「多くの人と一緒に作品を作る映像や舞台に魅力を感じて、俳優になろうと決意しました」ときっかけを明かし、憧れの俳優には「松田優作さん」を挙げた。
念願の俳優デビューを前に「美輪明宏さんが、モデルを辞めて、俳優になりたくていろいろなワークショップなどに参加し模索していた自分を選んでくださったことと、死にかけていたところを黒蜥蜴に拾われた雨宮と重なる部分があり、似ていると感じました」と早くも役柄に共感。
美輪との初共演には「ご本人が“芸能史”そのもの。いろいろなことを兼ね備えている方なので、美輪明宏さんの教養やセンスを吸収したい」と前向きな姿勢を見せる。24歳から本格的な俳優デビューを飾る中島の今後が期待される。
舞台『黒蜥蜴』は来年4月5日(金)~5月6日(月・祝)、東京・ル テアトル銀座で上演。
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立川経済新聞
平成24・2012年12月11日 キューブデザイン
国立で乱歩の文学世界表現する人形写真展-堀りごたつある民家ギャラリーで
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国立で乱歩の文学世界表現する人形写真展-堀りごたつある民家ギャラリーで
(2012年12月11日)
展示されている石塚公昭さんの作品
国立駅近くの木造民家を改装した「ギャラリービブリオ」(国立市中1、TEL 042-511-4368)で現在、石塚公昭さんによる人形写真展「夜の夢こそまこと、ふたたび - 江戸川乱歩2012冬」が開催されている。
作家・文士の人形を石塑粘土(せきそねんど)で作り、文学世界の中に立たせて、その世界観を撮影する技法で知られる人形作家・写真家の石塚さん。江戸川乱歩をテーマに乱歩像をモデルにした作品22点に加えて、夢野久作が柱時計に入り込んだ「夢野久作像 『堂廻目眩(ドグラマグラ)-精神科学応用の犯罪とその証跡』」を実物展示している。
ギャラリーオーナーの十松さんは「10数年前から石塚作品のファン。木造民家のギャラリーを計画した当初から、日本の文学者をモデルにした石塚さんの展覧会は『ビブリオ』(=書誌学)の名にピッタリと思っていた。思ったより早くチャンスが巡ってきた」と話す。
「少年探偵団、怪人二十面相に夢中になった経験のある方にはぜひ見ていただきたい。乱歩ファンが『ニヤリ』とするような仕掛けを二重三重に用意しているので、せひ見つけていただきたい」とも。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。水曜定休。入場無料。12月18日まで。
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TOKYO MX NEWS
平成24・2012年12月10日 東京メトロポリタンテレビジョン
乱歩の世界へようこそ 人形写真展
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2012年12月10日
作家の江戸川乱歩の作品に乱歩自身の人形が登場するというユニークな写真展が、国立市のギャラリーで開かれています。
この写真展はJR国立駅の近くの木造家屋を改装したギャラリーで開かれているもので、人形作家・石塚公昭さんの作品22点が展示されています。子どものころから乱歩のファンだったという石塚さんは「人間椅子」や「怪人二十面相」などの作品をテーマに乱歩が作り出した世界を表現し、その中で作家本人の人形が活躍する様子を自ら撮影しています。
この写真展は今月18日まで開かれていて、石塚さんは「文章や絵とは違った形で乱歩の妖しい世界を楽しんでもらえれば」と話していました。
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毎日jp
平成24・2012年12月9日 毎日新聞社
今週の本棚・この3冊:変な乗客=有栖川有栖・選
有栖川有栖
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毎日新聞 2012年12月09日 東京朝刊
<1>押絵と旅する男(江戸川乱歩著/『江戸川乱歩全集第5巻 押絵と旅する男』所収/光文社文庫/980円)
<2>話上手(サキ著/中村能三訳/『サキ短編集』所収/新潮文庫/420円)
<3>蜜柑(芥川龍之介著/『舞踏会・蜜柑』所収/角川文庫/500円)
鉄道で旅をするのが大好きなせいもあり、乗り合わせた列車の乗客から常ならぬ話を聞かされるとか、変な乗客を見かけるという小説が好きです。
そんな小説を三つ選んでみました。いずれも短い作品で、「この三冊」ではなく「この三編」になってしまうのですが。
まずは江戸川の名編「押絵と旅する男」です。魚津で蜃気楼(しんきろう)を見た帰りの列車で、「私」は奇妙な光景を目撃します。ある男が一枚の押絵を窓に向けているのです。そこに描かれた美しい男女に車窓風景を見せてやるかのように。男は、「私」の疑問に答えるために語りだします。信じられないほど夢幻的な、ある愛の物語を。
二つめは、その乱歩が<奇妙な味>と呼ぶ不思議な作風のイギリス人作家、サキの「話上手」。長旅に倦(う)んで騒ぐ子供たちを静かにさせるため、たまたま向かいの席に座った男がお話を聞かせます。この掌編を私が初めて読んだのは、高校時代の英語のリーダーの教科書だったので、extraordinary(並はずれて)という単語が強く印象に残りました。男が語ったのは、並はずれて=バカみたいに良い子の物語だったのです。その良い子がどうなったのかは、読んでお確かめください。
変な乗客を見かける小説といえば、芥川龍之介の「蜜柑(みかん)」もそうですね。お読みになった方も多いでしょう。三等室から二等室に入ってきて、勝手に窓を開ける無作法な少女。やがて彼女は、窓から蜜柑を投げます。その目的を知った時に、不愉快に思っていた語り手は「云(い)ひやうのない疲労と倦怠(けんたい)とを、さうして又(また)不可解な、下等な、退屈な人生を僅(わずか)に忘れる事が出来た」のでした。
英文学者で鉄道史研究家の小池滋先生は、エッセイ集『「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか』で、「蜜柑」の少女の行動がいかに綿密な計画にのっとったものであるかを解説していて、彼女の利発さが理解できると、感動がより増します。
皆さんも「そういえば、あれもそうだな」と戯れに記憶をまさぐってみてはどうでしょうか。
番外編として松本清張の『砂の器』を挙げておきます。警察が犯人に迫るきっかけとなった「紙吹雪の女」が、とても変です。あんなことをする奴(やつ)はいないだろう、と思いますが、一読忘れがたいシーンになっています。
▼RAMPO Up-To-Date 2013(1) 平成25・2013年1月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(2) 平成25・2013年2月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(3) 平成25・2013年3月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(4) 平成25・2013年4月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(5) 平成25・2013年5月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(6) 平成25・2013年6月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(7) 平成25・2013年7月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(8) 平成25・2013年8月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(9) 平成25・2013年9月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(10) 平成25・2013年10月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(11) 平成25・2013年11月
▼RAMPO Up-To-Date 2013(12) 平成25・2013年12月 この年
雑誌
東西ミステリーベスト100
平成25・2013年1月4日 文藝春秋
週刊文春増刊 第55巻第1号
平成24・2012年11月21日発売
A5判 416ページ 定価800円(本体762円)
関連箇所
総合ランキング国内編
24位 二銭銅貨
p70-71
27位 孤島の鬼
p76-77
35位 陰獣
p92-93
87位 パノラマ島奇談
p164
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24位 二銭銅貨
場末の下宿で暮らしている松村と「私」は、「あの泥棒が羨ましい」と漏らすほど困窮していた。泥棒とは、いま世間を騒がせている紳士泥棒のことである。
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27位 孤島の鬼
「私」、蓑浦金之助は、まだ三十歳にもならないのに、髪の毛が真っ白になっている。そして妻の右の膝の上には、大きな円形の赤痣がある。会う人ごとに理由を聞かれるので、「私」は手記を書くことにした。
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35位 陰獣
今回の事件を経験した「私」は、探偵作家には「探偵の科学的な推理」を重視する自分のような人間と、「犯人の残忍な心理」を思うさまに書きたいと考える大江春泥のようなタイプがいることを痛感していた。
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87位 パノラマ島奇談
三十を過ぎても売れない小説を買いている人見広介は、今もユートビアの建設を夢見ていた。そんな人見に、M県一の富豪で、双子と間違われるほど瓜二つだった学生時代の友人・菰田源三郎が急死したとの知らせが届く。
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▼週刊文春WEB:2013年1月4日臨時増刊号
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東京新聞 TOKYO Web
平成24・2012年12月7日 東京新聞(中日新聞東京本社)
乱歩の怪しい世界 人形使い演出 国立で18日まで
北爪三記
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2012年12月7日
「乱歩の小説は題材として面白かった」と話す石塚公昭さん
作家江戸川乱歩(1894~1965年)の小説を、乱歩の人形を使って写真で表現する作品展が6日、国立市中1のギャラリービブリオで始まった。人形作家で写真家の石塚公昭さん(55)=江東区=の作品は、乱歩の怪しい世界を活字と違った形で見せている。
(北爪三記)
石塚さんが二〇〇五年に出版した写真集「乱歩 夜の夢こそまこと」の中から二十二点を展示した。人形は、乱歩の写真を基にパルプ繊維と石の粉の入った石塑粘土を使い、四十~五十センチの大きさで制作。これを土蔵の屋根裏や古民家に置いたり、背景も自ら作ったりして撮影したほか、合成写真による作品もある。
小説「屋根裏の散歩者」を表現した作品は、隙間から明かりが差し込む暗い屋根裏で、乱歩人形がうずくまっている。ほかに「人間椅子」や「D坂の殺人事件」、「怪人二十面相」などがある。
実物の人形も一点展示した。作家夢野久作(一八八九~一九三六年)の人形に白衣を着せて古い柱時計の中に収め、作品「ドグラ・マグラ」を表現した。石塚さんは「乱歩はいろんなイメージを読者に与える。展示した作品を見て楽しんでもらえれば」と話す。
ギャラリーは築四十七年の民家で、会場は畳敷きの十四畳。石塚さんの大ファンというオーナーの十松弘樹さん(51)は「畳と土壁、木の天井が、怪しい効果をあげていると思います」。掘りごたつもあり、入って作品を眺めることもできる。
十八日まで、入場無料。午前十一時から午後七時で、水曜休み。最終日は午後五時まで。問い合わせは、ギャラリービブリオ=電042(511)4368=へ。
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テレビドガッチ
平成24・2012年12月7日 プレゼントキャスト
江口洋介、常盤貴子、堤真一、香川照之の豪華共演!幼なじみ4人の中に殺人事件の容疑者が!? 大型ミステリー特別企画『再会』
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江口洋介、常盤貴子、堤真一、香川照之の豪華共演!幼なじみ4人の中に殺人事件の容疑者が!? 大型ミステリー特別企画『再会』
12月8日の土曜プレミアムは、大型ミステリー特別企画『再会』(フジテレビ系)を、江口洋介、常盤貴子、堤真一、香川照之の豪華キャストでお届けする。原作は、2010年に江戸川乱歩賞を受賞した横関大による話題作「再会」。映像化を望む声が多かった作品が、豪華キャストの共演で実現する。
27年前、小学校6年生の飛奈淳一(江口)、岩本万季子(常盤)、清原圭介(堤)、佐久間直人(香川)は同じ剣道部仲間として常に励まし合い友情を育んできた幼なじみだった。小学校卒業間近のある日、4人はある事件に巻き込まれ、大きな秘密を共有する。その日を境に彼らの人生は大きく変化していくことになる、悲しい運命の始まりだった…。
それぞれの境遇の中で成長した4人は、27年を経てある殺人事件を機に、望まないながらも再会を果たす。しかも4人の中に事件の容疑者が…!?驚くべき事実、そして悲しい真実が明らかになっていく…。
豪華キャスト4人の力が結集し描かれる今作は、ドラマ史に刻まれる名作となるだろう。幼なじみたちの悲しい顛末に、驚き、涙し、共感せずにはいられない同ドラマにご期待いただきたい。
■土曜プレミアム 大型ミステリー特別企画『再会』
2012年12月8日(土)21:00~23:30(フジテレビ系)
【出演】
飛奈淳一…江口洋介
岩本万季子…常盤貴子
清原圭介…堤真一
佐久間直人…香川照之
松本博美…長澤まさみ
南良涼…北村有起哉
盛田昭二…神保悟志
岩本正樹…加藤清史郎
青木琴乃…相沢紗世
佐久間秀之…杉本哲太
小杉房則…北村総一朗
ほか
師走に入ったから、というわけでもないんですけど、いろいろ雑用が多くって。
ではさっそく、ちゃららー、のつづきをば。
ちゃららー、ちゃららー、間尺に合わん仕事したのう、とはいうものの、お仕事そのものは大変よくできたお仕事で、名張市の名をおおいに高からしめたものでしたが、それはあくまでも外部の話で、名張市内にはお仕事を理解できる人間がいなかった、つまり、次に全然つながんない、すなわち、いくら尻ぬぐいしても尻ぬぐいの意味がない、要するに、尻ぬぐいしたときだけきれいになってもすぐにまた尻が汚れはじめる、人呼んでシジフォスの尻ぬぐい、なんちゃって。
とか喜んでる場合じゃないんですけど、毎日新聞にこんな記事が掲載されました、と話題を変えてみる。
▼毎日jp:支局長からの手紙:名張の戦後作家 /三重(2012年12月3日)
いやー、懐かしい、とかこんな話ばっかですけど、奥田継夫さんのお名前もまた、じつに懐かしい。
そういえば、名張市立図書館の目録の一冊目のことを、奥田さんにご紹介いただいたことがあったっけ、と思い出し、その程度のことは私のサイトを調べれば瞬時に判明するわけですが、調べてみれば1998年1月11日の日本経済新聞、「読書日記」というコラムで「不思議なムード漂う『乱歩文献』」と題してご紹介いただいておりました。
この記事のコピーを探し出すのはかなりの難事なのですが、私のサイトに一部引用してありましたので、それを再引用しておきます。
名張市立図書館の『乱歩文献データブック』を読んで不思議で複雑な気分になった、と書き出されたあと──
複雑な気持といったのは伊賀の名張はぼくの第二の故郷で、新制中学第一期生としてここで『怪人二十面相』にわくわくした一方、『陰獣』など、少年には理解不能な短編も読んだ。何ということのない疎開先の家に乱歩の本があったのも、彼がここ生まれだったからだろう。この本によると、乱歩作品の文献点数は、『二銭銅貨』発表の大正十二年以来、開戦敗戦の二年をのぞく七十二年間に三千八百三十二点に達している。こんな事の他、さまざまな貴重な発見もできるが、緻密な仕事と造本の美しさが光っていて、本造りにかかわった編集子(中相作)の息吹きが伝わってくる。
きけば、装丁用紙書体に至るまで「メジャーとちがう本造りを志向した」とのこと。この言葉は大阪ヨーロッパ映画祭のために年末に来日していたヴィム・ヴェンダース監督の「ハリウッドとはちがう映画を勇気を持って作り続ける」と、軌を一にしている。
どうだこら。
てめーら名張のヴィム・ヴェンダースなめてんじゃねーぞこら。
そんなことはいいんですけど、私ったら、もうすっかり忘れてますけど、なんだかすごいこといってたみたいです。
奥田さんは当時、大阪のキタでカウンターだけの飲み屋を経営していらっしゃって、私もときどき顔を出してましたから、たぶんそのときに口走ったんでしょうけど、メジャーとちがう本づくり、といえばたしかにそうで、メジャーかマイナーか、というよりも、そもそも目録なんて商業出版には不向きな本なわけです。
死ぬほど労が多くして、売れる見込みはまったくない。
だから、たとえば公立図書館が税金でつくる、みたいなことが必要になるわけです。
でもって、それが、世にいう情報発信、ってことになるわけです。
きょうびはもう、猫も杓子も、みたいな感じで、どんな田舎の自治体におじゃまいたしましても、じょーほーはっしん、じょーほーはっしん、じょーほーはっしん、の大合唱。
しかし、そのほとんどがインチキと呼ぶべきものであって、要するにまあ、発信に値する情報もないくせに、うわっつらだけじょーほーはっしんじょーほーはっしんと叫んでるだけの話です。
小つまらぬご町内イベントをぶちかましただけで、それがどうして情報発信になるのか。
発信した情報とやらを、いったいだれが受信したというのか。
しかし、質の高い情報をなんらかの手段で発信したら、それを必要としているひと、受信してくれるひとは必ず存在しているわけであって、その一例が名張市立図書館の目録だったわけです。
とはいえ、名張市立図書館にはそんなこと、全然わかっておりませんでした。
長きにわたって収集した乱歩関連資料、集めて飾っとくことが資料収集なのである、などととんでもない心得ちがいをしておりましたので、そこで私の尻ぬぐいが必要だった、という寸法です。
それにしても、よりにもよって図書館と名のつくところが、資料の体系化にまったく意を用いない、ってのはまたずいぶんな話で、はっきりいって異常事態なわけなんですけど、なんでそんなことがまかり通っていたのか、あらためてとてもふしぎに思われます。
というか、方針も基準もなく、もとより目的も明確にできない状態で、それでも購入することだけは山ほど購入していたわけですから、たとえば古書目録をうちながめ、乱歩関連資料をみつけたときに、これは所蔵している、これは所蔵していない、といった判断は、どんな方法でおこなっていたのでしょうか。
目録、とまでは行かなくても、リスト、あるいは、いちらんひょー、みたいなものを作成することがどうしたって必要だったと思われる次第ですが、ほんと、ふしぎでしゃーない。
ともあれ、名張市立図書館が死蔵していた乱歩関連資料を体系化し、質の高い情報を盛りこんだ目録を発行する、というのが私の進めた尻ぬぐいであって、それがすなわち情報発信というやつなわけです。
実際、名張市が発信できる情報のなかで、コンテンツとしての知名度の高さからいっても、あるいは、情報量の豊富さからいっても、名張市立図書館が収集した乱歩関連資料は突出した価値を有していると思われるのですが、かんじんの名張市立図書館が、乱歩にかんする情報発信をいっさいしようとしません。
これもまた、ふしぎでしゃーないことなんですけど、私にはどうしようもありません。
どうしようもないから、げんに、どうにもなってないわけです。
私としては、名張市立図書館が発行した目録が如実に示しているとおり、乱歩の自己収集を継承するべきだと思いますけど、名張市立図書館には、乱歩の自己収集、というのがどんなものなんだか、理解できません。
だったら独自に、乱歩関連資料収集の方針や基準を明確にしてみなさい、とアドバイスしてみても、それもできない。
こんな状態では、インターネットを利用した情報発信、なんてことはとても無理です。
紙の本の目録つくって、奥田継夫さんをはじめとして少なからぬみなさんからそこそこの評価を頂戴したわけですから、それを次につなげる意味でも、ふつうにネット展開が進められるであろう、と私は考えていたわけですけど、つながんないつながんない。
尻ぬぐいが次のステップに全然つながんない。
ただまあ、そういた方向性というやつは、私が決定することではなく、いくら提案してみたところで、いたしませんッ、のひとことで提案もなにもすっ飛んでっちゃうわけなんです。
げんに、すっ飛んでっちゃったもの。
とはいえ、それも無理からぬところではあって、開館当初の時点でそこらの高校の図書委員でも考えられることを考え、それを図書館内で共有し、こつこつ地道に実行していったら……
いやいや、そんなことはまあいいとして、奥田継夫さんの話題に戻りますと、質の高い情報を発信したら、それを受信して、さらに再発信してくれるひとがいらっしゃるわけで、奥田さんにお書きいただいた日経のコラムはその一例にほかなりません。
日経のコラムで名張市立図書館の目録をご紹介いただいた、ということは、二次的な効果として、名張市の名前もまた全国に発信することができた、ということになるわけで、インチキでない情報発信にはそうしたおまけも期待できます。
つか、名張市なんて結局、乱歩の名前を利用して名張市の名前を売りたいだけの話なんですけど、インチキな情報発信しかできませんから滑ってばかり。
質の高い情報発信が可能な名張市立図書館も、みずからが所有している情報の価値の高さが理解できませんから、結局なにもしようとしない。
要するにまあ、とどのつまり、名張市にはこんなことしかできない、というわけでしょう。
しかしほんとにね、目録三冊つくったりなんやかんやしてるあいだに、乱歩が生まれた土地として名張市の名もまた少しずつ知られ、名張市という自治体にたいして全国の乱歩関係者も親しみをおぼえ、信頼を寄せてきてくださっていたところへ、いきなりこれはひどかったな。
九仞の功を一簣に虧く、とはこのことか。
ちょっとちがうか。
ちがってもいいけど、ちゃららー、ちゃららー、間尺に合わん仕事したのう。
たったひとりで尻ぬぐいの最前線に立った人間としては、そう思わざるをえません。
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