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平成25・2013年3月9日 日刊現代
「ビブリア古書堂の事件手帖4」が話題 三上延氏に聞く
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【HOT Interview】
【書籍・書評】
2013年3月9日 掲載
「子ども時代に親しんだ乱歩を思い出すきっかけにしてほしい」
<乱歩作品そのものが謎解きの鍵>
シリーズ累計470万部を突破し、2012年の年間ベストセラー文庫総合1位を獲得し、現在TVドラマも大人気の「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ。先月、第4巻「ビブリア古書堂の事件手帖4~栞子さんと二つの顔」(メディアワークス 570円)が刊行されたばかりの三上延氏に、読みどころを語ってもらった。
物語の語り手は、抜群の古書知識を持つ若き美人店主・篠川栞子のもとで働く、ビブリア古書堂のアルバイトの五浦大輔。
第4巻では、江戸川乱歩の膨大なコレクションを買い取る条件として、コレクションの持ち主が残した謎を解いてほしいという依頼を受け、ふたりで始めるのだが、乱歩作品そのものが謎解きの鍵となる古書ミステリーに仕上がっている。
「昔から好きだった江戸川乱歩を、以前からこのシリーズで取り上げたいと思っていました。でも、子供向けの作品から、幻想的な作品や怪奇的な作品まである乱歩の世界を網羅するには前回までの短編ではとてもおさまらないので、今回は長編で乱歩に挑戦したんですが、ネタが豊富すぎて取捨選択するのに苦労しました」
本書は、「孤島の鬼」「少年探偵団」「押絵と旅する男」の3章構成。それぞれの章タイトルは江戸川乱歩作品の表題から引用されている。
実は、三上氏自身が古書店勤務の経験があり、古書知識がもともと豊富なうえに、執筆にあたって改めて調べなおしたというだけあって、本の装丁や当時販促で配られた付録、出版社の変遷、あまり知られていない幻の作品など、乱歩の世界の深みにはまるエピソードが満載だ。
「本シリーズを書くヒントになったのは、紀田順一郎氏の『古本屋探偵の事件簿』という古書ミステリーです。『ビブリア――』では探偵役に内気な美人店主を設定したわけですが、まさか書き始めた当初はこんなに続くとは思いもしませんでした。今回テーマにした乱歩は、『少年探偵団シリーズ』など、むかし夢中になって読んだ方も多いのではないでしょうか。子ども時代に親しんだ乱歩を思い出すきっかけにしていただけたらうれしいですね」
3章のタイトルとなった作品のほかにも、「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「黄金仮面」「怪人二十面相」「魔法人形」「塔上の奇術師」「人間椅子」など、昔懐かしい作品が随所に顔を出す。本書と併せて乱歩作品を再読するのもお勧めだ。
テレビ
ビブリア古書堂の事件手帖 第10話
平成25・2013年3月18日 午後9時-9時54分 フジテレビ系列
原作:三上延
制作局:フジテレビ
全11回
江戸川乱歩・少年探偵団
脚本:相沢友子
演出:宮木正悟
出演:剛力彩芽、AKIRA、高樹澪、松田美由紀、高橋克実、ジェシー、佐野史郎、横山めぐみ、須永慶、鈴木浩介、名高達男
篠川栞子(剛力彩芽)は、「古書に関する特別な相談がある」と連絡を受け、五浦大輔(AKIRA)とともに、来城慶子(高樹澪)が暮らす洋館にやってくる。車椅子の慶子に代わり栞子と大輔を迎えたのは妹・邦代(松田美由紀)で、案内された書庫は江戸川乱歩の古書コレクションで埋め尽くされていた。
そのコレクションは昨年のクリスマスに死去した慶子の夫のものだが、ある条件が解決されれば、「ビブリア古書堂」に売ってもよいと言う。その条件とは、洋館にある巨大な金庫の暗号を解くことだった。
「ビブリア古書堂」に戻った栞子は、志田肇(高橋克実)、篠川文也(ジェシー)に金庫を開けるために必要なのは、鍵、四桁のダイヤル番号、暗証番号の3つだと話した。
その後、栞子は大輔とともに井上太一郎(佐野史郎)が経営する「ヒトリ書房」を訪ねる。
コレクションのなかに、「ヒトリ書房」で購入したと思われる本があり、手がかりが得られるかもしれない、と思ったからだ。栞子は、井上に来城慶子を知っているか、と尋ねた。店員の鹿山直美(横山めぐみ)は微かに反応したが、井上は知らないと言う。
志田は、栞子らに直美が以前にも「ヒトリ書房」で働いていたこと、父親の鹿山明(須永慶)は昨年のクリスマスに事故死した有名な政治学者だったことを話す。また、藤波明生(鈴木浩介)は、鹿山が「1915」というダイイングメッセージを残していた、と教えた。
それを聞いた栞子が顧客名簿で調べると、「鹿山明」とあり、住所には「来城慶子様方」とあった。鹿山明が慶子の「夫」だと確信した栞子は来城邸を訪ね、「1915」は乱歩のデビューに当たる年でもあるから、それがダイヤル番号では、と言った。栞子の推理に感心した邦代は、この屋敷が鹿山の別邸であること、慶子は鹿山の愛人で38年間ここで暮らしていること、鹿山の死の翌日に届いた手紙には、自分が死んだら金庫を開けるようにと書かれていたことを明かした。
栞子は書庫内のケースに並べてある乱歩コレクションに、「少年探偵手帳」がないことを不審に思う。慶子は、昨年の秋頃に鹿山が手に取っているのを見たのが最後だと証言。また、乱歩の代表作である「少年探偵団」シリーズも慶子が初めて書庫に入ったときから置いていなかった、と言う。
そんな折、鹿山の息子の義彦(名高達男)が、慶子らに1週間以内に別邸から出ていくように、と通達。突然そんな通達をしたのは、別邸に乱歩コレクションがあると知ったからだろう、と義彦の妹の直美は言う。誰が義彦にコレクションのことを明かしたのか、栞子にある確信がよぎったとき、母・智恵子(安田成美)が現れた。智恵子は、コレクションのことを義彦に話したと認め、金庫の中身も狙っていると明かした。
後日、鹿山邸を訪ねた栞子は、約束の時間よりも早く到着すると、人目がないことを確認し鹿山の書斎のクローゼットのなかに隠れる。すると、直美がやってきて書斎のソファを操作し始める。やがて座面のクッションが持ち上がりその下に本が見えたとき、大輔が声を出してしまう。大輔とともにクローゼットから出た栞子は、どうしても金庫の鍵が見つけたかったのだ、と謝罪。そこへ、井上も現れた。ソファに隠されていたのは、やはり「少年探偵団」シリーズだった。幼少期、このシリーズが好きだった直美は、近所の井上の家で読ませてもらっていたが、それが厳格な両親の知るところとなり、井上との交際を禁じられてしまった。そこで実は密かな乱歩のコレクターだった鹿山がソファに隠していた「少年探偵団」シリーズを、こっそり読んでいた、というのだ。
さらに栞子の予想通り、ソファのなかから「少年探偵手帳」が出てきた。手帳には、「直美へ」、「井上直美」という鹿山直筆の文字が書かれていた。それは、昨年の秋に死期を悟った鹿山からのメッセージだが、いざ気持ちを言葉にしようとしたら何も書けなくなってしまったのだろう、「井上直美」というのは、密かに思い合っていた直美と井上の関係を公には認めることができなかったが、実はふたりの結婚を望んでいたのだろう、と栞子は話した。
すると井上が、鹿山は自分の恩人なのだ、と話しはじめた。20数年前、「ヒトリ書房」が経営危機に陥ったときに、鹿山がコレクションの一部を破格で譲ってくれた、以来数年間、商売を通じてつながり、直美には話せなかったが慶子の存在も知っていたという。
ところがある日、鹿山を紹介してほしい、と智恵子が現れた。愛人の存在や秘密のコレクションのことまで知っていた智恵子は、秘密を守ることと引き替えに、井上に替わり鹿山と商売を始めた。そういう事情があるから、今回、栞子の協力に応じたのだ、と井上は話した。
それを聞いた直美は、金庫の鍵もここにあると言って、ソファのなかから箱を取り出し栞子に渡した。栞子はそれを開いたが、空だった。不審がる直美に、栞子は智恵子が持ち出したのだ、と言い…。
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平成25・2013年3月17日 ナビコン
江戸川乱歩がカギを握る!「ビブリア古書堂の事件手帖」ついに最終章へ…第10話 予告動画-フジ
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江戸川乱歩がカギを握る!「ビブリア古書堂の事件手帖」ついに最終章へ…第10話 予告動画-フジ
[03月17日21時00分] 【ドラマ】
ついに最終章に!「ビブリア古書堂の事件手帖」第10話が18日(月)に放送、江戸川乱歩の古書を巡る栞子(剛力彩芽)と母・智恵子(安田成美)の推理合戦?母が娘に隠していることって一体…?そして、事件のカギを握る“1915”という数字に隠された思いとは?番組サイトでは予告動画が公開されている。
“古書に関する特別な相談がある”と連絡を受け、栞子と大輔(AKIRA)は依頼者・来城慶子(高樹澪)が暮らす洋館へやってきた。車いすで生活をする慶子に変わり、二人を出迎えたのは慶子の妹の邦代(松田美由紀)。案内された書庫は、江戸川乱歩の古書コレクションで埋め尽くされていた。コレションは昨年のクリスマスに死去した慶子の夫のものだという。希少価値の高いものが並ぶそのコレクション。もしも、ある条件が解決できればビブリア古書堂に売ってもよいという。その条件とは、洋館にある巨大な金庫の暗号を解くこと。ビブリ古書堂に戻った栞子は、大輔、志田(高橋克実)、文也の3人に金庫を開けるために必要なのは、鍵、四桁のダイヤル番号と暗証番号の3つだと話す。しかし、金庫の暗号解読の糸口はつかめないまま…。
栞子は洋館の江戸川乱歩コレクションの中に、ヒトリ書房で購入したと思われる本を見つける。なにか手掛かりが得られるかもしれないと思い、大輔と共にヒトリ書房へ向かう。そこへ外出先からヒトリ書房店主の井上(佐野史郎)が帰ってくる。栞子が来城慶子を知っているかと井上に尋ねると、店員の鹿山直美(横山めぐみ)は微かに反応したものの、井上は“そんな人は知らない”の一点張りだった。
直美の反応が気になった大輔。そんな大輔に志田は、直美が以前にもヒトリ書房で働いていたこと、父親の鹿山明(須永慶)は昨年のクリスマスに事故死した有名な学者だったということを話す。さらに、藤波(鈴木浩介)が言うには、鹿山は死に際に“1915”というダイイニングメッセージを残していたという。それを聞いた栞子はたちまち表情を変えて…。
今回は、原作ではビブリアシリーズ初の長編となった「ビブリア古書堂の事件手帖4~栞子さんと二つの顔~」をもとにしたストーリー。母親が初の登場、そして栞子と大輔の関係が徐々に動き出す回ということで人気が高い。ドラマではどうアレンジしてるのかも注目。
さて、そして今回のカギを握るのは1冊の古書、ではなく人物である江戸川乱歩。江戸川乱歩といえば、「怪人二十面相」や「人でなしの恋」、「少年探偵団」など多くの名作小説を生み出した小説界の巨匠。江戸川乱歩の寄付を基金として作られた文学賞・江戸川乱歩賞や、名探偵コナンの名字・江戸川など現在でも名を強く残す作家として有名だ。そんな江戸川乱歩がカギを握る今回。江戸川乱歩といえばやはり、推理小説。そんな江戸川乱歩がカギを握る回というだけあって今回の謎解きは難航。
“1915”という数字が持つ意味とは…?そして、母と娘の推理バトル。勝つのは一体どちら?「ビブリア古書堂の事件手帖」第10話は18日(月)夜9時放送。予告動画はドラマ公式サイトで視聴できる。
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平成25・2013年3月6日 メディアファクトリー
待望の第4弾は本にまつわるミステリーがじっくり楽しめる初の長編!
村上健司、市川貴浩(写真)
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待望の第4弾は本にまつわるミステリーがじっくり楽しめる初の長編!
2013年03月06日(水) 08:00
電子ナビ編集部
シリーズ累計で470万部という驚異の数字を弾きだし、コミカライズやテレビドラマ化と、その人気ぶりはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの『ビブリア古書堂の事件手帖』。その最新刊は初の長編とあって、物語にどっぷり浸れること必至。読み応えのあるボリュームは読者にとっては歓喜の極みだが、送り手側の作者は、果たしてどんな想いで物語を紡ぎ出したのだろうか──。
俎上に上がるのはミステリー界の大御所
三上 延
みかみ・えん●1971年、神奈川県生まれ。古書店勤務を経て、第8回電撃小説大賞に応募の『ダーク・バイオレッツ』で2002年にデビュー。電撃文庫にてホラーやファンタジーと幅広いジャンルで活躍。著作は『シャドウテイカー』『天空のアルカミレス』『偽りのドラグーン』(すべて電撃文庫)など。
『ビブリア古書堂の事件手帖』の舞台は、北鎌倉の駅前で営業する古書店。その店主である若くて美人の篠川栞子は、本に関わることなら饒舌で頭の回転も早いのだが、普段はおっとりとした極度の人見知り。そんな彼女に想いを寄せる主人公・五浦大輔は、ひょんなことから店で働き始め、本を巡る騒動に巻き込まれていく──。毎回古書にまつわるエピソードや謎からミステリー劇が展開するのだが、事件の発端となる古書は著者も違えば本も異なり、既刊ではそうしたいくつかのエピソードでまとめられてきた。
今回はシリーズ初の長編ということもあり、一人の作家にスポットを当ててテーマとするなど、今までの趣向とは若干異なっている。この変化は、一体どのような理由によるのだろう。
「今まで取り上げた作家は純文学が多かったので、それ以外の作家で取り上げるとしたら、江戸川乱歩かなと早くから思ってはいたんです。本当は3巻で取り上げるつもりだったんですけど、調べると面白いことが多すぎて、短編におさまりそうもなかった。
そもそもシリーズ化を意識した2巻目あたりから、4巻目で長編を書こうと決めていたんですね。だったら4巻は丸ごと乱歩で行こうと。ただ、長編はいいんですが、構成をどうするかについては、かなり悩みましたね。例えば、乱歩の本一冊だけで物語全体を埋めるというのは、非常に困難に思えたんです。いろいろ方法を試した結果、乱歩の著書を複数取り上げて、一つの物語にするのがいいだろうと。一冊まるまる使えるからこそ、一人の作家をきちんと描けるという気持ちもありましたしね」
待望の第4弾は本にまつわるミステリーがじっくり楽しめる初の長編!
古書がテーマの長編ならではの苦労も
既刊では、誰でも知っている本からはじまり、稀覯本で終わるという作者こだわりの構成が見られたが、今回の長編でもそれが当てはまる。事件の鍵となる古書は、乱歩の本および作品から選ばれているわけだ。
「ある程度シリーズが続いてきているので、どういう物語なのかは読者さんも把握されていると思うんです。ですので、1巻のときほど古書を選ぶのに気を遣わずにすみましたけど、それでもマニアックな選択だけにしてしまうと、乱歩を知らない人には入りにくい。マニアックな面と、誰にでも分かりやすいのと、バランスを考えてという感じですかね」
物語は空想でも、作中にエッセンスとして加わる実在の本や作家にまつわるエピソードは、嘘偽りのない事実。そうした作品を書き上げるには、当然緻密な調査が必要になってくる。乱歩に対するリサーチは3巻の執筆中からはじめていたというが、その調査範囲は相当広い。作家の作品・研究書はもちろん、乱歩と交流のあった作家や編集者に関する資料にも当たったというから、その苦労は想像を絶する。やはり、今作で最も熱を入れたのは、こうしたリサーチになるのだろうか。
「一人の作家を多角的に描くことが、この巻のコンセプトになると思うので、その部分はとくに気を遣いました。乱歩邸にも取材でお邪魔させていただきましたし、関係者の資料もかなり読みました。作家自身の足跡や、まわりの評価にも踏み込んで調べてやろうという気持ちで挑みましたよ。
物語の方では、ヒロインの母親がようやく出てくるんですけど、母親とヒロインとその妹という家族の関係は、かなり意識して書きましたね」
長編ということのみならず、こんな話を聞くだけでも4巻目は今までと違うなということが伝わってくる。期待が膨らまないわけがない。
待望の第4弾は本にまつわるミステリーがじっくり楽しめる初の長編!
電子書籍を巡る話題が、今後の作品に生かされる可能性
昨今は書籍もデジタル化の時代。そんな世の中であえて古書をテーマとした作品を世に送り出した三上さんは、デジタル化の波をどのように捉えているのだろう。
「僕自身、紙の本は大好きなんですけど、電子書籍の良さもあると思っています。例えば絶版本。従来の出版システムですと、昔あったものが読めない事態が、どうしても出てきてしまう。でも、デジタル化されていれば、絶版っていうのはかなり減りますし、そういう意味では非常に便利だと思っているんです。
ただ、紙の本の場合、デジタルだと味わえない、所有する喜びがあると思うんですよね。本を単純に情報の塊と捉えると、利点はデジタルの方にあるんでしょうけど、装丁などを含めた“モノ”として考えると、紙の本ならではの良さがある。
それから、単純にデジタル化されただけでは、作品が時系列でどのように扱われてきたのかが、分かりづらくなるという欠点もあります。まさに今回のために、乱歩の少年探偵シリーズを戦前からのものを含めて10冊ほど買ったんですけど、同じ作品でも時代や人気の度合いでその扱われ方が違うんです。そういうのは紙の本じゃないと分からないですね。
これまでデジタル化にあまり意識は向きませんでしたけど、この作品を書き進めているうちにデジタル書籍も一般に浸透してきましたし、今後はその分野の展開も、作品に反映されていくかもしれません」
我々と同じ時間軸の世界が舞台の物語だけに、電子書籍の話題も避けては通れないということなのかもしれない。
ともあれ、三上さんによれば、今作は物語全体の折り返し点になるとのことで、作中ではさまざまなことが明るみになっている。主人公の恋路の行方も気になるが、それは読んでのお楽しみとしておこう。
取材・文=村上健司 写真=市川貴浩
シブヤ経済新聞
平成25・2013年3月15日 花形商品研究所
渋谷で写真家・谷敦志さんが個展-出版記念、ライブ撮影会も
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渋谷で写真家・谷敦志さんが個展-出版記念、ライブ撮影会も
(2013年03月15日)
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造形作家・菊地拓史さんが空間演出を手掛けた場内に作品が並ぶ
渋谷・東急本店近くの「ポスターハリスギャラリー」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-5456-7218)で現在、写真家・谷敦志さんの個展「アンビバレンス・ライブ!」が開催されている。
大阪生まれの谷さんは1992年ごろから、写真作品の発表を始めた。「フェティッシュ&アバンギャルドなテイスト」の作品が特徴的。2009年ごろから、仏作家ジョルジュ バタイユの著書「眼球譚(たん)」、江戸川乱歩作品、グリム童話などの文学作品をモチーフにした作品を発表している。そのほか、書籍やCDジャケットのビジュアル制作、演劇、舞台、ミュージカルの宣伝写真などを手掛けている。
初の写真集「アンビバレンス」(書苑新社、2,940円)の発売を記念し開く同展。造形作家・菊地拓史さんが空間演出を手掛けた場内には、写真集に収録した作品や川端康成著「眠れぬ美女」にインスパイアされた作品35点などを展示・販売(六つ切=2万1,000円、 四つ切ワイド=5万2,500円)。会場では写真集やポストカードセットなどのグッズ、オブジェ作品、撮影衣装なども販売している。
3月16日・17日には、来場者を被写体に谷さんが写真を撮影するライブ撮影会を開く。開催時間は、各日16時~16時30分と18時~18時30分の2回。参加無料。
開催時間は13時~19時。入場料は、一般=500円、学生=300円ほか(会期中半券提示で何度も入場可能)。今月18日まで。
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朝日新聞デジタル
平成25・2013年3月15日 朝日新聞社
「無償の愛」がテーマ 美輪明宏「ヨイトマケの唄」
Home > 連載・マガジン > ショッピング > うたの旅人 > 記事
例えようのない戦慄から生まれた 福岡県飯塚市
かつて、多くの人が汗と石炭にまみれて働いた炭鉱跡。地底へと続いた坑道が口を開けていた=福岡県飯塚市の大門坑跡
年に一度の祭りにあって、そこだけが静まりかえりました。昨年大みそかの東京・NHKホール。紅白歌合戦の舞台です。闇から現れた美輪明宏さん(77)は、いつもの金髪ではありませんでした。黒のかつら、黒一色の衣装。「ヨイトマケの唄」を歌いました。
「よいっと巻け!」は、工事現場の機械化が進んでいなかったころ、綱を引いて槌(つち)を上下させて、地盤を突き固める作業の時に使われた掛け声です。
歌詞は、泥にまみれ、男たちと働く母の姿を描きます。その息子はいじめられながらもエンジニアとなり、亡き母に感謝します。
6分ほどもあるのに、この舞台を撮るテレビカメラは2度しか切り替わりませんでした。「圧倒的」。放送直後から、毒があるインターネットの世界でさえ称賛があふれました。
この歌は、1965年にレコード化された美輪さんの代表曲です。しかし、歌詞に出てくる「土方」「ヨイトマケ」という言葉が差別表現だとして、民放から敬遠されました。特に1980~90年代のことです。
(続きは3月16日付け朝刊の別刷り「be」をお読みください。)
聴く
「ヨイトマケの唄」は、「美輪明宏 全曲集2013」(キングレコード、3000円)などに収録。4月5日から5月6日まで、主役と演出を務める舞台「黒蜥蜴(くろ・とかげ)」が東京の「ル テアトル銀座」であり、当日券が発売される。江戸川乱歩原作、三島由紀夫脚本で、美輪さんの初演は1968年。問い合わせはパルコ劇場(電話03・3477・5858)へ。その後の地方公演も含め公式ホームページ(http://www.o-miwa.co.jp/)に詳しい。
今回取り上げている商品
CD「美輪明宏 全曲集2013」
紅白で歌われた「ヨイトマケの唄」や、「愛の讃歌」「長崎育ち」「愛しの銀巴里」などの代表曲を集めた最新のベストアルバム。
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朝日新聞デジタル
平成25・2013年3月15日 朝日新聞社
リアル乱歩 名張駅現る
岡本真幸
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江戸川乱歩像の原型(名張ロータリークラブ提供)
【岡本真幸】名張市の名張ロータリークラブ(川地清広会長)は、創立50周年記念事業として、名張生まれの推理作家、江戸川乱歩(1894~1965)のほぼ等身大の銅像を近鉄名張駅東口(同市平尾)に建てる。常設の銅像は全国初という。4月7日の記念式典に合わせて除幕式を開く。
銅像は高さ1・…
演劇
江戸川乱歩「異人館街の令嬢殺害事件」
平成25・2013年2月23日-24日、3月1日-3日
旧パナマ領事館、うろこの家、ほか北野異人館数館(兵庫県神戸市中央区北野町)
G-フォレスタ洋館ミステリ劇場
構成・演出:丸尾拓
キャスト:杜香佑美、杉本ヒロ子、山崎修一、生田克正、森優子、中田和葉、昇竜之介(魚クラブ)、木村武士、藤木真奈美、日野智絵美
▼劇団G-フォレスタWeb Site:Home
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マイナビニュース
平成25・2013年3月14日 マイナビ
日本の文学賞、どの賞をとればどれくらい賞金がもらえるの?
高橋モータース@dcp
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[2013/03/14]
文筆業は元手のあまりかからない商売の代表です。面白いことを思いつく能力、それを日本語で表現できる力があれば、あとはペンと原稿用紙、あるいはパソコンがあればいいわけです。
文筆業で身を立てるためには、「文学賞」を取るのが早道といわれます。もちろん文学賞といってもさまざまあります。できれば一番賞金の高いところへ応募したいなと思うのが人情ではないでしょうか。
というわけで、賞金の高額な文学賞を調べました。
■「公募作品」に送られる文学賞を紹介
例えば、最も有名な文学賞である『芥川賞』は上半期と下半期に分けて発表されます。賞金はそれぞれ100万円ですが、これは公募作品が審査対象になる賞ではありません。対象は無名もしくは新人作家ですが、すでに発表された小説が審査対象です。ですから、芥川賞を取るためには、とにかく作品をどこかに発表できていなければなりません。
このように発表作が対象の文学賞は、ハードルが一つ余計にありますので、ここでは「公募作品」に送られる文学賞を紹介することにします。その方が取りやすいと思いますので(笑)!
■賞金1,000万円の文学賞
○『江戸川乱歩賞』
日本推理作家協会によってつくられ、新人推理小説作家の登竜門として最も有名な文学賞です。講談社とフジテレビジョンが後援しています。2013年で第59回となります。
■賞金500万円の文学賞
○『日経小説大賞』
日本経済新聞社と日本経済新聞出版社が共催で公募する文学賞。現在第5回の作品募集中です。
○『松本清張賞』
松本清張先生の業績を記念して設けられた文学賞。主催は公益財団法人日本文学振興会で文藝春秋が運営しています。2013年で第20回を迎えます。
○『日本ホラー小説大賞/短編賞/長編賞』
角川書店とフジテレビジョンが1994年につくった文学賞です。短編賞と長編賞があって、それぞれ賞金が200万円と300万円。両部門のうち最も優れた作品が大賞とされ、500万円が贈呈されます。2013年で第20回です。
○『小学館ノンフィクション大賞』
小学館主催のノンフィクション作品を対象にした文学賞です。1993年に創設され、2013年で第20回となります。受賞した作品は小学館から刊行されます。
○『日本ファンタジーノベル大賞』
読売新聞東京本社と清水建設主催で新潮社が後援という、珍しい座組みの文学賞。2013年で第25回となります。
○『日本ミステリー文学大賞新人賞』
光文文化財団主催の文学賞で、広義の意味でのミステリー作品に賞が贈られます。2013年で第17回です。
■賞金400万円の文学賞
○『横溝正史ミステリ大賞』
1980年に横溝正史先生にちなんで設立。新人推理小説作家の発掘をその目的としています。2013年に第33回を迎えます。
■賞金300万円の文学賞
○『小説現代長編新人賞』
講談社主催の文学賞で2006年に設けられました。もともと講談社の『小説現代』で行われていた『小説現代新人賞』がリニューアルされたものです。現在2014年1月締め切りの第9回同賞応募作品を募集しています。
○『開高健ノンフィクション賞』
『オーパ!』で有名な、作家・開高健を記念してつくられた文学賞で、主催は集英社です。ノンフィクションの文学作品を募集しています。2013年には第11回となります。
■賞金200万円の文学賞
○『小説すばる新人賞』
集英社が主催する文学賞です。集英社の文芸誌『すばる』で公募されています。2013年で第26回となります。
○『坊っちゃん文学賞』
愛媛県松山市が1989年に創設した文学賞。タイトルはもちろん夏目漱石先生の『坊っちゃん』にちなんでいます。現在、平成25年6月締め切りの第13回文学賞の応募作品を募集しています。
■賞金100万円の文学賞
○『小説推理新人賞』
双葉社が主催する、短編推理作品(400字詰め原稿用紙80枚以内)に贈られる文学賞です。1979年に創設されました。2013年に第35回となります。
○『すばる文学賞』
集英社主催の文学賞で1977年に開始されました。2013年に第37回となります。受賞作は、『すばる』11月号に掲載されます。
賞金100万円以上の公募作品対象の主要な文学賞をまとめてみました。2009年に惜しまれながら幕を閉じた「日本SF新人賞」(賞金100万円)など、開催されなくなってしまった賞もあります。でも、まだこれだけ高額な賞金がもらえる文学賞があるのです。
自信のある方、挑戦してみませんか?
(高橋モータース@dcp)
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YOMIURI ONLINE
平成25・2013年3月14日 読売新聞社
やはり「ホームズはすごい」(2)
吉弘幸介
Home > 本よみうり堂 > コミック・マガジン > マンガは僕の友達だった > 記事
シャーロック・ホームズ・ファンとシャーロキアンは違う。ミステリー・ファンとミステリアンぐらいに。というのは冗談だが。
ホームズものは、それなりに読んでいる、というのが、ホームズ・ファンだとしたら、シャーロキアンは、「アン」という接尾語の意味するごとく、それに精通している人々である。彼らは、コナン・ドイルが執筆した60作を「正典」あるいは「聖典」と呼ぶほど、心酔している。「正典」とか「外典」とかいう言い方は「聖書」になぞらえているわけで、彼らがいかにホームズを信奉しているかがうかがえようというものだ。
その名もズバリ『シャーロッキアン!』(双葉社)というマンガがある。池田邦彦さんの作だが、これがお薦めである。主人公は女子大生の原田愛里、その彼女が思いを寄せる車路久教授とともに、事件の謎を解明していく。事件といっても、血生臭いものではなく、些細 ささい といえば些細なものだが、そこにシャーロキアンらしい薀蓄 うんちく がからめられていく。
その中で興味を引かれたのが、「書かれざる事件を追って」編。「書かれざる事件」というのは、ホームズの「正典」の中で、その事件の名などが触れられているだけで、そのものについては、書かれなかった事件をいう。「語られざる事件」ともいう。
マンガでは、「シャーロック・ホームズの事件簿」の中の一編「ソア橋」で触れられた、自宅に傘を取りにいったきり忽然 こつぜん と姿を消した「ジェイムズ・フィリモア氏の事件」と少女の失踪事件をダブらせた作品である。
「書かれざる」あるいは「語られざる」事件は、ミステリー作家には何かと刺激される素材なのかもしれない。高野史緒さんのミステリー小説『カラマーゾフの妹』(講談社)にも、その「書かれざる事件」の一つ「トレポフ殺人事件」がとりあげられている。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』(新潮社、光文社)で残された謎、兄弟の父であるフョードル・カラマーゾフを殺害した本当の犯人を追うという物語だが、その役者が内務省捜査官となっているイワン・カラマーゾフと若き心理学者トロヤノフスキー。2人は、招聘 しょうへい されたホームズとともに捜査にあたるという設定だ。ドストエフスキーが続編を示唆しながらも「書かれざる」作品を、ホームズの「書かれざる事件」をあしらって「書いた」という、何ともしゃれた作品。江戸川乱歩賞作品でもある。
ところで、シャーロキアンにとっては、アイリーン・アドラーという女性は特別のものであるらしい。『シャーロッキアン!』では、その会合でアイリーン・アドラーに乾杯するというシーンもあるほど。作者の池田さんにとっても特別だろう。ヒロインの名をカナ書きで逆にすれば、「アイリ・ハラダ」となる。車路久は音読みで「シャロク」だ。
冒頭のジョークついでに、西岸良平さんの『ミステリアン』(双葉社)もご紹介。美女の宇宙人が主人公の何ともいい味わいの作品だ。さらに、その「ミステリアン」が初めて地球に侵略してきた映画『地球防衛軍』も懐かしい。老生は、そこに登場した巨大ロボット「モゲラ」が好きだったなあ。
プロフィル
吉弘幸介:読売新聞東京本社記者。文化部で10年余マンガなどを担当した。
(2013年3月14日 読売新聞)
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